たもつのおすすめリスト 2020年2月7日13時09分から2020年8月4日13時34分まで ---------------------------- [自由詩]蟹光線/クーヘン[2020年2月7日13時09分] 蟹光線を浴びてしまったせいで、僕は蟹アレルギーです。 ちなみに海老もダメなので、海老光線も浴びたみたいです。 ---------------------------- [自由詩]パラレルワールド/ミナト 螢[2020年2月11日8時03分] もう雪に飛び込むことはない 冷たくなるのを知っている上に 濡れたズボンの重さを引きずり 誰かが貫いた心臓みたいに 白い棺がひとつ並んでいた とても寒いなと感じたけれど 眠るつもりじゃなかったから 探してるものとは少し違う 自然の光に焼かれた身体を 丸ごと繰り抜いていくような クッキーの型で空を渡りたい それは透明な世界の向こう側 暖かい風を受け止める場所で いつか自分の星座を残したら どこかで崩れてしまうのかな だけど一度くらいはそんな風に ボロボロになっても愛されたくて 私は初めて自信を持てる ---------------------------- [自由詩]道/ミナト 螢[2020年2月14日9時38分] 使い捨てカイロを落としていく それは伝えられなかった言葉 それは多く貰い過ぎた釣り銭 行き場のないものを踏み締めるのが 過去だと思って歩いて来たから 足跡はやがて発火するだろう 古いかさぶたを剥がすように 触れたら痛くて舐めたら熱い その赤い傷跡が道になる まるで生乾きの太陽だね まるで自転車のブレーキだね 溶け出すチョコレートに 白い包帯を巻いて登った 未来は舗装された道の前で 縄跳びを回そうと決めて ゴールテープみたいに 端を持つ人を探しに行こう ---------------------------- [自由詩]晩酌の愚痴/服部 剛[2020年2月15日23時21分] 妻と息子はかわいい寝顔でねているが 男はつらいよ って、 誰か晩酌の思いをわかってくれる 友はいるかね はぁ・・ ---------------------------- [自由詩]サビ/クーヘン[2020年2月19日21時32分] 身から出たサビにAメロとBメロをつけた。 とても醜い歌だけど、とても僕らしい歌です。 ---------------------------- [自由詩]goodbye days/ミナト 螢[2020年2月21日8時07分] クッションを抱いて その中に閉じ込めた温もりが 冷めてゆく前に体を丸めた まだ触れていない場所があったな まだ聞いていない言葉があったな もっと時間があると思ってたのに 駐車場は探さなくても良いなんて 耳から線を抜くような痛みのせいで 寝返りを打つと余白が増えた 君の胸への最短距離は 月まで走ったレールの途中で 欠けていく朝も満ちていく夜も 鎖骨に愛を埋めた指先を シャツの上でなぞりながら 空気の形を僕に教える 幸せは折り紙が作るもの 歓びはしわが数えるもの 僕等が手や顔を合わせた日々の 出口を探し始めたら きっと寂しさを贈り物にする 予告編は何を流すだろう ---------------------------- [自由詩]おぼろ/AB(なかほど)[2020年2月26日19時54分] ゆめのみかた わらいかた よろこびかた しまいかた わたしのしまいかた いきた たぶんいきた だれにともなく うつむかないで と わたしのしまいかた さんにんの ふたりの そして ひとりの あさをむかえるぎしき おぼろ ---------------------------- [自由詩]図星/クーヘン[2020年2月29日13時05分] 見上げた冬の夜空に図星が一つ輝いている。 あの星だけが、僕の小さな悪事を見抜いている。 ---------------------------- [自由詩]プルーンな夜/ワタナbシンゴ[2020年3月5日0時27分] 夜の品川の端っこから、東京タワーが見える。 覗き込んだビルとビルの隙間に、ぽっかりと、 なんだか場違いな感じ。背高のっぽが窮屈そ うに、泣き笑い顔で困っている。春の夜の棘 はやわらかいきみの匂いを覚えてる。嘘のよ うなほんとの声で、大げさでいながら躊躇い がちな顔で、ぼくは名を知らぬきみに何度で も出会いたい。限られたじかんの多弁に臆病 になったのはいつ以来だろう。触れられない 距離をそっと掬って、語り切れない言葉を沈 黙に託した。あなたの前では、ただ抱きしめ る、と比喩を燃やす蛮勇が欲しい。桜と共に 来るつもりが、待ちきれず訪れた夜から、あ なたの暮らしが幸せであることを願ってプル ーンを探したり、つまりはそういうことにぼ くは救われているのです。 ---------------------------- [自由詩]物流/紀ノ川つかさ[2020年3月5日19時42分] この狂った騒ぎが終わったら 君を港区にある物流博物館に 連れていこう 正体の見えないウィルスで 恐怖に駆られた人達が 狂ったようにトイレットペーパーを 買いあさるドラッグストア 「工場に在庫は十分にありまぁす!」 でも店頭にないのはなぜだ? 運ぶトラックが無限台あるわけでなく トラックの積載量が無限トンではなく 運転手が無数にいるわけでもない 一日に決まった量しか運べないから 買いたいヤツが多すぎて店頭で品切れなら 焦らずに待っていればいいだけだ それが分からず山ほど抱え込む人達 なぜないのかと店に当たり散らす人達 在庫があるなんて嘘つきだと騒ぐ人達 あんな醜い大人には絶対になるなよ 腐った世界の悪臭をくぐり抜け 君を港区にある物流博物館に 連れていこう 心の優しい人達の 人間讃歌にももう飽き飽きだ 人に優しくしたければ 人に優しくすればいい 目の前で何が起こっていても それで力になれるなら でももし何か物が必要になったなら それがどのように運ばれてくるか ちゃんと分かっていた方がいい 誰かが確実にそして計画的に 運んでこなければならないことを そして君に戦争の話をしよう かつての戦場では兵器で殺されるより 飢えて死ぬ人がほとんどだった 太平洋戦争の末期 インパールというところの戦いでは 食料を運ぶことなど全く考えずに 現地調達と高い志だけを信じて 兵士達が戦いに出された 結果は戦うまでもなく 大量の飢え死にで日本軍は敗北した これが物流を舐めすぎたなれの果てさ 物流がなければ人は死ぬ 物流への理解のない者に 人を救うことなど決してできない 物流への理解のない者が 世界を醜く壊していくだろう 物流への理解のない者は 怒りと不満のスイッチを すぐに入れてしまう 目の前の物だけしか見ない そんな大人には決してなるなよ この薄汚い嵐が過ぎ去ったら 君を港区にある物流博物館に 連れていこう ---------------------------- [自由詩]蛋白室/クーヘン[2020年3月6日12時21分] 理科室の奥に理科準備室があり、そのまた奥に蛋白室がある。 授業開始の数分前、その小部屋にて理科教師は肉体を形成する。 ---------------------------- [自由詩]真葬世界/ミナト 螢[2020年3月9日10時31分] 光の輪の中で天使になった 鼓動の音がトラックに轢かれて そのたびに分裂する心臓は 耳の穴を塞いでしまうから 音を立てるように絵を描いた 底の割れたコップが空になって 遥かな距離を近くに思わせる 希望みたいな絶望があるなら 誰も逆さまにしなかっただろう レンズがあれば言葉があふれても 飲み込む前に蓋をするのに カクテルの材料を混ぜていた 横切る視線が心を刺すと 曖昧なままの境界線が 永遠という時間を探した 世界に足りなくなるくらい 青を放てる人になりたくて ---------------------------- [自由詩]かさぶた/服部 剛[2020年3月10日22時14分] ちょっと耐えて 触れずにいた、かさぶたが ぺりっと めくれ 新たな肌が日に照らされた ほんとうは 回復しよう、しよう、としている 皮ふも 心も まるごと 川の流れにゆだねたい ---------------------------- [自由詩]シンフォニア/大村 浩一[2020年3月11日23時13分] 厳しい夏の終わり ずぶ濡れで見上げた黒雲が 不意に吹き散らされ 見る間に西日に 真っ直ぐ照らし出された 濡れて光る道の先に 垂直に 虹 誰かへ知らせよ バッハのポリフォニー 窮することなく広がれ どれほど声を重ねても 乱れず調和して 喜びのまま 光のもとからあふれ 「この世は人のものならず」 橋へ導くもの 導かれるもの 世界は輝き続ける 2018/9/14 初稿 2020/3/11 改稿 #参考楽曲 J.S.バッハ (1685 - 1750) カンタータ「神よ、あなたに感謝をささげます」BWV29 ― シンフォニア 初演:1731年8月31日 ---------------------------- [自由詩]エバーグリーン/ミナト 螢[2020年3月18日9時24分] ひとり分の影に落ちる木漏れ日 その中で沸騰した八月が 僕の肺を夢で汚してくれた 始まりの季節が過ぎた後に 遅れた言い訳を忘れるほど 透明な唇を噛んでしまう 強く流れるカテーテルの管が 青い空を経由するのを探し 肺に溜まったガスに火をつける 熱くて溶けそうな アイスクリームを断った時 友達ができなくなると思った 僕の体はバラバラにならない 夏の火薬に焦げた気持ちが 地面の凸凹を埋めるように 平らな呼吸が地球を超える ---------------------------- [自由詩]プリン/クーヘン[2020年3月19日22時33分] プリンを冷やし固めている間に、僕はこっそりと旅に出ました。 知らない街で少し心細いですが、僕にはあのプリンがついています。 ---------------------------- [自由詩]肩/ミナト 螢[2020年3月20日9時09分] 僕の地平線に    植木鉢を置きました 君の顔が日焼けをしているから 僕等はずっと一緒にいたんだ 歓びも哀しみも震わせてしまう 君の心を落とした時に チューリップの花から 雨が降りやがて海になる それは君の瞼を襲う涙 甘い香りが正夢みたいに 配線を変えながら消えていく 頼りない地平線は真っ直ぐに 海へ沈むのが怖かったけれど 僕の肩に残る重さを 恋と呼ぶほど冷たい水の中 割れた植木鉢で指を切って 君の顔に口紅を差してやる ---------------------------- [自由詩]何時/為平 澪[2020年3月20日22時08分] 死んだ父が 殺された、という 名札をつけて立っている その横をコンビニ袋に かつ丼を入れた男が 実存の靴を鳴らして歩く 蛍光灯の下で 頭だけ照らされた女が 命について考えると 部屋には沈黙が訛り 御霊だけが浮遊する 今とは一体、 何時のことだ ---------------------------- [自由詩]ぼろぼろのつばさ 4'/青色銀河団[2020年4月21日23時30分] [銀波] あおじろいいのちが 誰かの胸にともる頃 あなたの耳のなかに 夕暮が入りこみ耳の 中で星たちはしみわ たる水の音を聞き入 りながら瞬き始める [tears] 小鳥はなみだ。海岸はなみだ。春はなみだ。ことばはなみだ。 きみはなみだ ひとりぼっちのなみだ [birth of stars] 野原のまんなかで天体の運行を司る 君は 音楽の酔っ払いのミューズ 君が奏でる音楽にあわせ 純粋な植物から星々が生まれる かつて遠く旅した星々の記憶が 鮮やかに甦る [ほんとにほしいもの] ほんとにほしいものは どこをさがしてもうってなかった ともだちもりょうしんもあのひとも わたしのほんとのきもちにきづきもしない ほんとは ことばなんていらないのに ほんとは てをそっとにぎってくれるだけでいいのに ほんとは ただそばにいてくれるだけでいいのに どうしてこんなに むねがすかすかするんだろ きっとあした わたしがしんでも せかいは なにも かわらない [question] 先生わたしはいつになったら幸せになれますか。先生わたしは からだが半分透き通っていなくなってしまうときがあるんので すがどうしたらよいですか。先生人のためになることしたいで すか。先生人に迷惑をかけちゃいけませんか。先生毎日が苦し くてしかたないのですがどうしたらいいですか。先生大人にな ったら何かいいことありますか。先生どうして死んだらいけな いのですか。先生生きていくって汚れていくことですか。先生 わたしがいません。先生どうしたらいいですか。 [reflection] ガラスの家に住み ガラスの椅子に座り ガラスのテーブルに着き ガラスの食器で 食事をする ガラスに映るのは誰? 一粒のガラスの涙が こぼれると ガラスの食器とガラスのテーブルとガラスの椅子とガラスの家が粉々に砕けた 幾千幾万ものガラスのかけらに 幾千幾万もの私が写っている [hello goodby] ハロー ハロー グッドバイ グッドバイ [future] 未来ってどんなかたちをしてるか知ってる? 未来はね とてもやさしい顔をしてる 未来はね 長くてきれいな髪をしてる そう きみが未来なんだよ [winter] ふゆのきと書いてひいらぎ ぎざぎざのはっぱが とてもいたいんだ けれどとてもなつかしいいたみさ [winter path] ぼくがあるくと ゆきのうえにみちができる けれどすこしたつと ゆきがすべてをかくしてしまう ゆきみちはすこしだけ さよならににている [pot-pourri] そう… 風にのった ポプリは― きっと… 春になる… だから ポプリ いつもココロに ポプリを ポプリは希望… ポプリは朝の光… ―今 そんなあなたに あげたい… ……ポプリメント [なあなあ] なあなあ、誰かきいておくれよ、今夜は、誰かにきい ていて欲しいんだよ、こんな月のきれいな晩はさ、た とえ雨がふっていても、とても人恋しくなるもんだろ、 だってさかわいい女が隣に寝ているとするだろう、 もちろんおれの妄想だけど、その女はさ風呂上りで、 髪の匂いなんか、すごくセクシーで、だけど寝てる んだぜ、どうするよ、夏がそこにあるんだぜ、春を飛 び越えちゃって、いきなりおれの人生、夏でいいのか って、ちょっと悩むけど、けど人生一寸先は闇だろ、 カミオカンデの隣で暗黒物質が検出されるかも知れ ない時代だろ、もう考えたってしょうがないわけよ、 そこでえいって抱きつこうとすると、それはやっぱり 妄想で、女の裸は画面の中だけで、勝手にあんあん 逝っててさ、こっちはもうショボーンってなってしまって、 おれの人生こんなでいいのか、って、ティッシュで拭 きながら毎晩毎晩反省するんですけど、ごめんよ、 こんな駄文読ませちまって、 [blue] ぼくは 時間よりも深く青い空の色の ひとみを持ち ひとりの深みにはまっている 誰もいない 朝 梢の花もあざやかな青です [breeze] このあおは雪にひそむそらなので きっとまだともしびの戦争が足りないのだと思う 夜明けまえに流すなみだは ちいさな部屋のちいさな悲しみのむこう リボンの丘をこえて 透明な海岸をあすのほうへとこえてゆく この淡い胸のいたみは 遠い水晶にふきあれる青い嵐なのだろうか [so much lonely] とてもさびしいので 涙という文字を百回書きました とてもさびしいので 流れる雲の数を数えて眠りました とてもさびしいので 小鳥になって夢の中で飛んでいました とてもさびしいので めざめるとつめたいあおぞらがひかっていました [永遠の端くれ] 灰色の空から 雪が降ってくる 雪に混ざって はるか上空から 白い羽が一枚 音もなく 落ちてきては 動かなくなった 猫の上に とどまった それを目撃したおれは胸の前で ちいさく十字を切った おれたちは みんな 永遠の端くれなんだ [夜は、ちいさな空が、] 夜は、 ちいさな空が、 火のように 燃える。 わたしは、 その ちいさな 燃えさし。 夜、ひとりになると わたしのなかで 燃える ちいさな空を くじら雲が 飛んでゆく。 その はるかな はるかな 行き先。 夜、 ひとりの部屋で。 [黄昏のおわりの瞬きに] 1 黄昏のおわりの瞬きに、大いなる怒りの光を帯びた星 雲が交差しあう天蓋にむかい、傷ついた男たちが大声で 呼びかける。その声に応じて晴れてゆく天空には、たえ ずうつくしくしみわたる遠い霧のような花火が沈黙しつ つ彼方へ消えていった。 2 真赤な少女たちが風のように駆けよってくる水滴に 満ちた紅い花のその名を呼べ。深い鏡を覗き込むとき 傷つくほどに満ちたあおそらにかかる金色の虹のそ の名を呼べ。若き日において朝の世界のかわりに世界 に満ち満ちた暗黒のその名を呼べ。 3 ふるえる幻影の朝のなか、透きとおった身体をもつ妻 がうたう舟歌のつくりだす樹木や森や山ほどの喜び の存在意味をもっているのか。砂に埋もれたままの蝉 のぬけがらほどの鈍色の存在意味をもっているのか。 4 新しいせかいにおいて地上の氷の割れる音のすぐちか くに痩せたことばのつぼみがあり、それらをてのひら の熱で溶かすと、ことばは水晶のうたのように蒸気化 し、朝のひかりほどのふるえる時間にかわった。 [night and day] よる なあ、さびしいな さびしさが しみるな なあ、あれだな よるになると 真っ暗になるのは あれのせいだな きっと 独りぼっちで さびしいせいだな ひる 透明な海で 何度も 何度も おぼれてしまうので ぼくの 十字架は 際限なく 増殖する ひるも ゆうぐれも あけがたも 世界は みえない毒で みちあふれてる 見る氷の秋のひかり。 カナリアの朝の蒸気。 難解な青春のあけがたをことごとく打ち砕く気層。 つきあたる女の子。 世界の毒。 よる 笑い方が よくわからないんだが いったい おれは いつから 行方不明なんだっけ [冬] すきといったら きっと きえてしまう 悲しみの魔法 冬の底で あたしの幻想まで 夕闇に包まれていく ねえ風は死んでしまったの? ねえ花は折れてしまったの? あなたがすきなのに 負傷した悲しみが 灰になった手紙のようね [12月] ぼくは で始まる詩を書き始めたら 冬のらせん階段をどこまでもおりてゆく そんな詩になってしまう あの日きみを待ち続けたときの雪は まだやまない ---------------------------- [自由詩]菜の花/草野春心[2020年5月17日10時50分]  菜の花を食べて  咳きこんだ  あの日の熱は  そのあたりに置いてある  曇り硝子  ロー・テーブル  けれども 一体どこなのだろう  ぼくはきみを見たことがある  こころだけの潮騒 ---------------------------- [自由詩]インスタントポエム/wc[2020年8月4日13時34分] 1)癌と診断された彼女の ふわふわと帰路に着く足取り おかあさんにあるがまま言ったらと 想像して 抱えることを選ぶ 2) 親の下の世話をし、食事を食べさせ 洗濯機をまわし エアコン除湿28度で 出勤する 必要最低限な脳を働かせ 流れる汗は カレンダーのない部屋へ そんなのに比べたら ありきたりだと 笑いながら あなたはあなたを突き放す 彼女の '苦しい、あなたはいーじゃない' '苦しい けどあなたも一緒にがんばろーね' は同じ意思 やっぱりわたしは ありきたりだと笑いながら話す 真っ直ぐな視線が ほんの一瞬失った焦点も あなたにとっての全てなんだ 彼女や、彼や、あなたの 荷物の重さをはかれる人を 思い浮かべるための ありきたりな数秒 ---------------------------- (ファイルの終わり)