入間しゅかの梅昆布茶さんおすすめリスト 2021年3月1日6時59分から2021年3月30日7時16分まで ---------------------------- [自由詩]春のうた/梅昆布茶[2021年3月1日6時59分] あるいはがらんどうの街に棲む たまさかさびれた繁華街で遊ぶ 恋の歌は春の猫のように かなしいやさしい歌だろう 愛は重すぎていつも栄養学的に 分析できないものなのでしょうね 失われたものを数えるだけでは生きてはゆけない 生まれた子供を数えるだけでも生きてはゆけない 僕はときおり何かに気づくのだが飲むと忘れてしまうので 詩論の蘊蓄にはぶ厚い単行本があるが読了していないのです よくわからないのですがでも 会話は鳥のさえずりのように 意味よりも反応なのでしょうね 愛は地球を救わないだろうと思うのです それが名辞にすぎないのだとしたならば ---------------------------- [自由詩]ニュートンの運動方程式/梅昆布茶[2021年3月30日7時16分] 原稿用紙100枚400字詰めで4万語描かなきゃいけない 100年の生を貰ったとしたらそれを埋めなければならない 嫌だと言ってもたいした選択肢もないので 義務教育ですくすく育ちすぎたのに 生来へそ曲がりなのではみ出してしまったらしい 結婚でもできたならば つまらぬ遺伝子でも残そうか 天体に引力があるように 人間にも引力があるようだ f=なんとか分の揺らぎなのでしょうか 斥力もはたらいてるようで どうもあいつと居ると気が滅入るとか 馬があわないとかいう言葉は嫌いなんです いちばん薄い奴がよくつかっていたから それって独裁的なひとの自己弁護だとおもうのです それよりか 大瀧詠一でも聴いているほうが よっぽど気が効いているって言われそうだ グリコのおまけの文化力 予定調和を破壊しながらも 生きることがおんぼろなアートで反体制で つねにサブカルでローカルでちょっとだけ革新の 秩序と無秩序の境界を巡回してゆこうとおもう スエズ運河でタンカーが座礁しただけで 凍結してしまう世界の灰皿をごみ箱に捨てたならば もう一本の缶チューハイの朝を迎えようかともおもうのです ---------------------------- (ファイルの終わり)