鵜飼千代子のおすすめリスト 2022年2月12日11時31分から2022年5月17日23時09分まで ---------------------------- [自由詩]差別と区別と特別と/イオン[2022年2月12日11時31分] それは差別だ まてよ区別だ ちがう特別だ 私はどこでも嫌われて 居場所が無かったから ここでもそうならないように 頑張っていたら 何でもできて 解決していくことに 嫉妬されていると告げられた 「大した差がないから嫉妬される  差別を区別と思って生きるか  圧倒的な差をつけて  特別になるかだね  嫉妬は期待の裏返しだよ」 だから差別だ ならば区別だ さらに特別だ ---------------------------- [自由詩]本/ミナト 螢[2022年2月12日16時06分] 人にぶつからないように 生きても まだ残ってる 四隅の角で 言葉を交わして 生まれた物語 優しさで晴れた空と 苦しさで切れた糸が 僕等の首を絞めた この本の重さは 一緒に泣いた日の 月と同じくらい 傾いて ボロボロなのに 真っ直ぐ立っている ---------------------------- [俳句]自由律俳句 2020.02.12(土) 夕べ/田中恭平[2022年2月12日20時12分] 買い急ぐことのり弁がまだありました のり弁に妻が喜んでうれしい のり弁ぱくつく妻を眺めてうれしい 妻は風呂場へ私はベランダへ向かう ちかちかする星が電線にひっかかっている 咳する、よわった喉を考える ひとりラーメン啜る音が忙しい 薬服してやっと机に向かう 喉を気にしてペンが止まる 落ち着けまして事の本質を読む チョコレートの空箱かよ ほんとうに御金がないので禁煙かよ 句作しかない 一本の道を往く春 机に落ち着いて春を迎えよう 水を飲んでは飲んで夜深くなる 水を飲んでは蘇る 水のカップを置いてさくさく書く ひとのもろさの、妻を守る 妻の小言の、天井を仰ぐ ぼうとしてきて今日を終え切る ---------------------------- [自由詩]お姫3/しょだまさし[2022年2月21日19時42分] お姫様が3人もいる 可愛い王子も3人… それでも物語は成立していた しかし私には1人の姫しか 目に入らない そして段々 その愛らしい姿も 見えなくなってきた ボヤけてきたから 1人の幼稚なお姫様が 段取りそっちのけで 心配そうに私を見つめている 「パパ大丈夫?」 無事に育ってくれた 我が娘のお姫様姿に 私は涙が止まらない 学芸会の観客席で ---------------------------- [自由詩]NOIR/ミナト 螢[2022年3月7日21時09分] 黒いジャケットを 着るということ その中に 明るい未来を 描いていること 少しの笑みが 壁を越えていかないように シャッターを切り 尖った肩で 並べていくこと 鏡がなくても 自信を持って 人の隣を歩くということ 誰が見ても同じ色だから 夢を縁取る写真になること ---------------------------- [俳句]<東京> 春星/るー[2022年3月11日2時28分] 春星と過ぐる東京の君の夜 ---------------------------- [自由詩]※五行歌 二首 「役割」/こしごえ[2022年3月11日7時22分] 物質にも 役割という いのちがある 私にも 役割がある 私は不安なのだろう だからこそ 私は安心も出来るはず 余白を持って ゆったり行こう ※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。 ---------------------------- [自由詩]※五行歌「いのちを」/こしごえ[2022年3月11日16時54分] いのちを 思う私は 手を合わせ 目をつむり 見つめる ※五行歌とは、「五行で書く」ことだけがルールの、新しい詩歌です。 ---------------------------- [自由詩]早春小景/塔野夏子[2022年3月15日11時20分] きらびやかな空が 剥がれ落ちて 菫の咲くほとりをたどって 指たちの 踊る環    ひとつ       ふたつ          みっつ やわらかな綻びから 洩れる調べの それは さよなら という言葉の すずやかな輪郭にも似て 誰が いつ どこで 窓を開けたら 景色をゆっくりと融かして 銀いろの影を       こわさないように ――雨 回廊から露台へ しずかなつまさきの 淡く眠る ひととき ---------------------------- [自由詩]ワンダーフォーゲル/TAT[2022年3月19日14時40分] 歩いてきた道を憎むな 歩いてゆく道を憎むな 道に物を捨てるな 道に物を落とすな 再び戻って拾える保証など無いのだから 道は陸にある 道は海にある 道は空にある 春告げ鳥たちは 今年も僕たちに しなやかな翼を見せてくれる 飛び越えてきた冬に 重ねてきた苦労は見せず 今年も僕たちに 春を届けてくれた あの鳥はウクライナまで飛んでゆくだろうか イエメンまで飛んでゆくだろうか 香港まで飛んでゆくだろうか ミャンマーまで飛んでゆくだろうか アフガンまで飛んでゆくだろうか シリアまで飛んでゆくだろうか その遥かな航路を想えば 翼に何かを乗せていってくれとは とても頼めやしないけれど ---------------------------- [自由詩]見えるもの/見えないもの(改訂)/ひだかたけし[2022年3月20日12時58分] 久々に訪れた病院の園庭は、 十数本の桜の木が 無数の赤い蕾を膨らませていた。  その生命力は、 春の大気に漲り震え 園庭という枠を獰猛に 突き破っていく不穏さを孕んでいた。 膨らみゆく無数の蕾に凝集する生命力、 その生命力があの盛大な開花を 不可視のうちに準備しているのだ。 見えるもの 見えないもの 両者が浸透し合う〈異・様な現実〉を、 私は久々に訪れた病院の園庭で 生々しく〃感じて〃いた。 ---------------------------- [自由詩]不透明登校/イオン[2022年3月21日11時56分] 先が見えない学校に 行かないのが不登校 先が見えない学校に 行くのが不透明登校 行くだけましだと言うが 行かないと決めるほうが 傷は広がらないとも言う 心が強いなら 行かないで保てばいい 心が弱いなら 行って鍛えればいい ---------------------------- [自由詩]画面夫婦/イオン[2022年3月26日13時43分] 仮面を被って話をするのと スマホの画面を通して 話をするのは同じだ もう好きではないけれど まだ嫌いではない 画面を通じた話のほうが 穏やかなのはもう冷戦だからか 冷戦のほうが平和だったと 子どもに言われる日が怖い ---------------------------- [自由詩]メビウス/ミナト 螢[2022年4月1日19時34分] 僕たちは 綺麗なものが 似合うように 努力をするけれど その眩しさより 弱った光の中で 同じくらい 傷付けたら 指輪なんていらない この身体ごと 転がって 語り始める 幼い声が 幸せとは遠すぎても 瞳の色を心に近付けて 僕たちは生まれる 淀みなく流れて 手を引く枝のように ---------------------------- [自由詩]一平米の憂鬱/アラガイs[2022年4月9日5時18分] 唾を吐き出して、溝を入れ換えてみる (ああ、そうか、悔しいのでしょう、)ね。) 何一つ生まれてはこない、ここ庭の隅で、ですからぐるり  と囲う柘植の柵をいつまでも見届けるのわ、らわら 右に踏み出せば血も流れ           直角に折れてタマネギの匂い固まる あやや、やひよ、ひ、りちりに などと、ああいう口コミが息苦しさを      いいつもどりつ カギくけこ、いついつまでも、切り取りマジキリジリ 畳一畳半、やわらかな、狭くて硬い、グラスのそこに                        ---------------------------- [自由詩]裏庭を越えて/木立 悟[2022年4月10日15時05分] 中庭と廊下に 誰も居ないことを確認して 使うことのない鍵を握り 少しだけ明るい裏庭に出る 低い草と 色の無い花の間を抜け 影の無い径に出る 薄暗く揺れる午後に出る 葱の花が 径の両側に咲いている 見わたすかぎり曇りの風で 見わたすかぎり誰も居ない 誰にも見つからないように 誰かを医務室に連れていき そのまま帰ればいいだけだったのに 気づけば鍵を持ったままでいる 散ったばかりの虹が再び集まり 中庭をすぎ 裏庭をすぎ 川を照らしては流れゆく 一度も振り返ることなく 羽のかたまりが陽の前にあり 午後を淡くにじませている 平たく細い 光の味が降る 曇が地に触れては柱になり 倒れ 倒れ 突き刺さる 裏庭から 海へつづく径の途中で 蜘蛛 動かぬ壁の蜘蛛が動き 窓硝子を食べてゆく 土にこぼれる光 光 人のかたちをした空が 水へ水へと倒れ込む 灰色がゆうるりと 光を吸っては吐いている もう一度 海へ向かう もう二度と 裏庭を振り向かない 胸の痛み 骨の痛み 内と外に重なる笑み 透明と灰の降りしきるなか 脚を動かしつづければ 時間は常に緩みほどけ 膝の高さに打ち寄せる ---------------------------- [自由詩]即興小詩の集い/宣井龍人[2022年4月12日21時32分]  【問答相撲】 健康は命の付属品ではない 生写しではあるが別の生き物だ 今日も飛び去ろうとしてタックルした 顔を洗えば鏡に逃げ込むかもしれない 醜態を晒しても命ある限りか 尊厳を保ててこその命なのか 身体が心を裏切るのか 心が身体を裏切るのか ハッケヨイハッケヨイ 命が尽きるその日まで  【果物と野菜】 わかっていないようでわかっていない みかんだかオレンジだか ほうれん草だか小松菜だか アスファルト畑のおじさんにはわからない 美味しくいただき舌で味わうハーモニー 生きる力ををいただき御馳走様 果物と野菜が有難く体を回る ついでにしっかりしろよと頭を叩く  【遠陽】 そのとき時間という観念が背後から消えていた 理由は知っていたが理由という言葉ではなかった 歩くという足の動きは私自身なのだろうか 蠢くものや湧き出すものがズリズリする 人であることを通りかかった人と確かめ合った わからない行先を探す私を遠くから照らし続けていた  【時の舞台】 寄せては返す波の営み 太古から刻む海の時間 投げかけた視線は月光に溶け 砂に朽ちた足跡に命が宿る 幾つもの影が立ち上がり 向き合い抱き締め合う 夜と過去に訪れた交錯の舞台 海は呼吸を止め大きく静止する ついに永遠を手に入れたのか 七つの音が月光を舞い始めた お や す み な さ い ---------------------------- [自由詩]雨上がりの街角/ひだかたけし[2022年4月22日12時20分] 降り続いていた雨が止み 今日は薄日が射している おまけにうっすらあったかい おれは胸いっぱいの共感に 包まれ街に入っていく 街では陽気なコーラスが もうひっきりなしに響いていて 老婆や幼子の破顔一笑 天に昇り溶けていく (おれは彼らに綿菓子を買った 彼らはうまそうにそれを食べた) それから街の陽気なコーラスは 禁忌の一線を遥か超え 天高く響いている 老婆や幼子が顔をくしゃくしゃにし 大人の消えたこの街で 天真爛漫に踊り続ける 降り続いていた雨が止み 今日は薄日が射している おまけにうっすらあったかい おれは沸き起こる共感に うっとり何処までも包まれて たましいを薄日に晒していく たましいを薄日に晒していく ---------------------------- [自由詩]ひとり(改訂)/ひだかたけし[2022年4月22日19時13分] 抜けるような 美しさが 花開き 時が経過する 微かに 彼女の息遣い ふるまわれる 原色の舞い 高揚し 忘却して 上昇する 下降する もう一つの朝 もう一つの夜 もう一つの可能性 視界が開け  遥かな未知を 辿っていく 今、 わたしがひとり ここにいる ---------------------------- [自由詩]RAIN/ミナト 螢[2022年4月22日19時17分] 言いたかったこと 言えなかったこと 音を持つ前に 雨に戻して あなたの頬を 優しく歩きたい そっと拭う仕草で 嫌われても 透明な傷跡に 責任を持ちたくて もうとっくに 分かっているはずの気持ちを 遠くから確かめに行くよ 雨上がりの街で 恥ずかしいくらい 濡れた瞳に あなたが映るから ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]女學生日記 十/TAT[2022年4月22日20時15分] 四月二十一日 金曜 天氣 雨 起床 五時二〇分 就床 十時三七分 此の頃はお兄様が早くお起きになるので自然に早く起きてしまふ 習字は一頁をお清書致しました 放課後は階段のお掃除をすましてから英習字がありました 家に歸つたらお?母様は一時三十五分の電車でかへられたのです ピアノもやらないでいそいでかへつたのにと思ふと さびしかつた 四月二十二日 土曜 天氣 晴 起床 六時二〇分 就床 十時三〇分 裁縫は家へ持つて歸りました 脇縫までやつて來るのです 四月二十三日 日曜 天氣 晴 起床 六時二九分 就床 九時三七分 朝たくさんお掃除をしました それからお風呂の湯で靴下を洗ひました 晝から母と觀音様へ行つてダリアのいもや色々の草花の種を買つて裏の畑に植へました どんな色の花が咲くかと今から樂しみにしてゐます 夜は靴下をついで早く寢ました ---------------------------- [自由詩]Unmade5/ひだかたけし[2022年5月4日0時07分] 奇妙なものに 取り囲まれ 見知らぬものの 浮き立つ わたしの回りで しなやかな輪舞を 繰り返し 奇妙なまま 見知らぬまま ひたすらに 自由を分節し いつしか あっけなく 呑まれていく 遠い浜辺で 優雅に舞いながら 唐突に命尽き 未完成のまま 余韻を木霊させ   * 未完成のまま 呑まれていく それらのものに 名前はない ただ 奇妙なもの 見知らぬもの 次々と生まれ この星に降り立ち 昇る太陽、沈む月 宇宙の大いなる律動と 同期し踊り共鳴し その存在性を 刻印しては 呑まれていく 新たな目覚め 波間の舞い すべて一瞬で奪われて 最後の涙が溢れると あの懐かしい場所へ 帰っていく ---------------------------- [自由詩]滑り落ちていったものだけ/竜門勇気[2022年5月4日2時19分] ごっこ遊びをしてる 爪の伸びた友達と 殴られたあとが痛い 殴られるまでは痛くない 呪文を唱える友達 唱えた呪文を聞くだけの俺 心地の良い季節だね 心にもない言葉 どこかいこうよ、ふたりで 心にもない言葉 青春の中であった伝聞のなかで いちばん気に入った言葉を お互いになげあってるだけ むかし遊んでたとこに いつか行ってみような 子供がいたら 殴り殺したりしちゃったりしてさ 乾いた草とかあったら火、つけちゃうんだ 川には毒流して 街で何もかも壊して 子供だったらそうするよってこと 全部やろうよ 秘密を作っただけ それを壊した 取るに足らないもんだった だけ 脆い関係だけ 作ることができた 細く頼りない糸しかもってなかった だけだけど ごっこあそびをしてる ぼくはたのしい みんなおとなになって とてもさみしい ひみつのばしょはとられた みえてたいろはもうちがう あの脆い糸が破れて 滑り落ちていったものだけ 集まった場所が 俺の中にある 青春と呼ばれてた時代 大きく投げられたボール 天に向かって吸い込まれていくように見えたとき 近づいてくる地面が呼んでるように見えたとき 正直なんにも変わらない ---------------------------- [自由詩]こんなこともある/うめバア[2022年5月13日14時11分] つきあいたい その気持ちをなんとかこんとか 書類の間に挟みかくして 何食わぬ顔で、仕事を続けた まずい このタイミング この相手で そういうのはまずい 吸い込まれそうな瞳 な、わけがない 美しい心 とか言ってる場合じゃない 全ては夢幻 それよりほら、仕事仕事 ムカつくやつ、イラつくやつ 金曜までのやつ、月曜朝までのやつ 嫌味なやつ、威張るやつ いっぱいだよ 相変わらずの、ブルシットジョブ ああ、だめだ 世界がきれいに見える 指先が揺らぐ 来週には終わる、と信じる 終わらなきゃつらい 出来るなら ---------------------------- [自由詩]誰かのことを只想い続けているあなたのことを、只想い続けている/うめバア[2022年5月14日17時43分] それだけで世界はこんなにも美しい 悲しいほどに ---------------------------- [自由詩]女の一生/atsuchan69[2022年5月16日13時55分] 若かったころ、けして美人と言うわけでもなかったが、彼女もまだそれなりに可愛かった。男たちが代わるがわるにやって来ては、クルマに乗せたり、映画を観に連れて行ったり、また酒を飲ませたりと彼女との時間を楽しんだ後、それぞれの別れ方で去っていった。 いつしか子供が出来、男の子だったが父親はいなかった。 毎朝、保育所へ子供を預けて彼女は働いた。会社では上司と深い関係があったため、あまり難しい仕事は与えられなかった。大概は上司と同行したり、社内でも書類運びやコピー取り等が彼女の仕事だった。 やがて上司との関係が終わり、彼女の仕事も大きく変わった。 冬のある日、課の若い男性と関係を持った。 夜遅く、アパートへ帰ると近所の友人の家へ電話をした。友達は、「あ、遅かったのね。もう眠っているわ。大丈夫よ。こんな時間なんで明日迎えに来て」そう言った。 「もう止そう、こんな関係」 「どうして?」 「君が部長の女だったって、知らなかったんだ」 「ちがう、今は違うわ」 「でも部長の影を君はずっと引きずっているじゃないか」 噂が、怪物のようになって職場の至る場所で暴れていた。 女給を始めたのは、それから間もなくだった。場末の小さなスナックが彼女の新しい居場所となった。からだ商売というものを、骨の髄まで身に染みて覚えた。はじめは〇〇ちゃんだったが、いつからかオバちゃんと呼ばれるようになった。 月日は流れ、男の子は社会人になっていた。トラックに乗って毎日遅い時間に帰ってくる。彼女は今、ビルの清掃員だ。アパートから立派なマンションへ移り住んでいたが、そこにはふたりの孫とよく働く嫁がいる。 秋の陽のふりそぐ黄昏時に公園のベンチに並んで座っていると、孫のひとりが「おばあちゃん、家にはどうしておじいちゃんがいないの」と聞いた。「死んじゃったんだよう、ずっと昔に」と、嘘を言ったが、自分の人生があまりにも勝手すぎて孫には本当に申しわけなく思った。そうは言っても女ひとり、けして楽な人生でもなかったが。「おばあちゃん、アイス買ってあげようか?」そう言うと、ふたりの孫は「うん」と声をそろえ頷いた。 ---------------------------- [自由詩]Across The Universe/ひだかたけし[2022年5月17日23時09分] 降り止まない雨が 心の奥底に言葉を溢れさせ 魂の隙間から 零れ落ちるような光滴たち 無数に煌めき散逸する 終わらない旅路の果てに 訪れるもの一つさえ 想い描けないなら 何億もの地上の眼を掃き散らし 黄金に輝く君の吐息でこの場所を充たそう 雨、雨、雨 降り止まない雨が 心の奥底に言葉を溢れさせ 硬直した意味の群れを溶かしていくとき 「哀しみの溜まりと喜びの波は 僕の心を漂いながら」* 宇宙の果てを横切っていく *「」内、THE BEATLES “Across The Universe“ から引用 ---------------------------- (ファイルの終わり)