虹村 凌 2006年11月12日12時19分から2006年12月24日21時51分まで ---------------------------- [自由詩]創書日和「白」/虹村 凌[2006年11月12日12時19分] 薄暗い喫茶店の一番奥の席で待ってるから 美味しい珈琲を注文して待ってるから いつものセブンスターを吸って待ってるから どれだけ遅れてきてもいいから 金色のマルボロを掴んで お話をしようよ どんな話でもいいから どんな呼び名でもいいから 声を聞かせてよ お茶っ葉も買ってきたよ その白い首に巻くマフラーも買ってきたよ だから 煙草の煙を一生にしよう 別れ際にいきなりキスをするよ ---------------------------- [自由詩]創書日和「第九交響曲第九楽章・白」/虹村 凌[2006年11月14日14時38分] 真っ白いグランドピアノの上で カジノで稼いだコインをばら撒いて 捩れるように踊る 東京タワーの天辺から 吐瀉物を撒き散らすように キラキラと言葉を撒いて そこらじゅうに 栗の花が咲けばいいと思ってる 猫との間に栗の花は咲くのだろうか? その歯から最早矯正は消えてなくなり、 煙草で黄色く汚れた歯が 幽かな共通点をもたらす 真っ白いグランドピアノの上で カジノで稼いだコインをばら撒いて ツナギを着た猫と スーツを着た猫が戯れる まるで絵の具のように 解けて混ざり合って 最後には色を無くすように 混ざり合う ---------------------------- [自由詩]血文字でお前の名前を書いた/虹村 凌[2006年11月14日14時52分] 夢の中でお前の名前を血文字で書いたよ 血が薄くって読めるかどうか心配で 重ね書きする度に読みにくくなって 呟いて呟いて眼が覚めたよ *** 圧倒的破壊力で君を口説く言葉を捜して 詩人をやっているのかもしれないよ 圧倒的破壊力で君を抱く為の口実を探して 詩人をやっているのかも知れないよ 圧倒的破壊力で君と旅にでる理想を探して 詩人をやっているのかも知れないよ *** デモクラシィは終結した *** 言葉は信用できないと思っているうちは そんなものを探し当てるのは不可能かもしれない 血文字でお前の名前を書いたら 何か他の事が見つかるかもしれない ---------------------------- [自由詩]ジャミロクワイ(冬の子)/虹村 凌[2006年11月15日11時42分] オールドスクールなダンスナンバー 晴れた海岸線を オープンカーですっ飛ばすような 晴れた休日の遅い朝 風呂上りに窓を全開にして吸う煙草のような 雨の日に 締め切った窓の内側で楽しむ珈琲のような、 夜の街を 二人だけの世界を構築して歩くような 不思議な顔立ちをした背が高い ジャミロクワイが好きだった そんな女の子 茶封筒に入れた無粋なラブレター 読んでもらえただろうか? ---------------------------- [自由詩]お店をでたら/虹村 凌[2006年11月15日15時21分] 本当は大好きなくせに 本当は抱きたいくせに 「そうしない方が僕等の為だ」なんて シラフなのに言わないで 噴き出しちゃうじゃないの ねぇ 本当は抱きしめたいんでしょ? 髪を撫でて匂いをかぎたいんでしょ? わかってるんだから 可愛いわね だから何もさせてあげないの 自分で言ってごらんなさいよ 「足に膝に手にキスをするから」って ほら その煙草を咥えてる口で 何を噛みたいのか言ってみてよ 可愛いあなた 息苦しいのね 珈琲は冷たくなって 吸殻はたまっていく一方 煙だけ見つめて何をしてるの? 時々足をぶつけるのはわざとなの? 何も言わないんじゃわからないわ 好きなんでしょ? 抱きたいんでしょ? 愛し合いたいんでしょ? 「そうなったら僕等は終わってしまう」なんて 私を見つめながら言わないで 噴き出しちゃうじゃないの かわいいひと お店を出たら きっと手をつないであげるわ ---------------------------- [自由詩]クロムハーツの/虹村 凌[2006年11月15日16時23分] あんたは男のくせに真っ白くて 細くてまるで病人みたいな身体して 夜が怖くて朝に寝て 夕方に起きるような生活をして 学校になんて殆ど行かなくて ご飯はいつもインスタントラーメン ポットでそのまま調理して ロクに洗わないまま珈琲を淹れて 覚えたての煙草を吸ってるの ギターやニルヴァーナの事しか考えてなくて いっつもカートの事を口にして 小汚い部屋でお香を焚いて その影でハッパを吸ってるの クロムハーツの指輪を大事につけて 不器用ね あなたが生きていくには 世界はちょっと厳しいの ねぇ あなたの狭い部屋で あなたの狭いベッドで 一緒に眠りましょ? もう大丈夫だから ---------------------------- [自由詩]会いに来てよ/虹村 凌[2006年11月16日12時02分] ねぇもうすぐ感謝祭の時期なの みんなお家へ帰るの そしたらこの寮もがらんとして きっと会いたくなるから 今から来てよ あなたはいつも先の事を何も言わない 初めて会った時だって突然に 「映画の試写会に行くよ」だなんて ひどい話 あなたは食べかけのスパゲッティを流し込んで ソファの両端に座って見た映画を 今でも覚えてる? 終わった後にキスをしたのを覚えてる? 「下手くそですまんね」 って言ったあなたを覚えてるの でもそのときの匂いは忘れちゃった あなたのお友達もきて 三人で屋上に行って花火をしたわ ねずみ花火が飛び散って とても綺麗だったの 今でも覚えてる あの時の私は 本当にあなたとそんな事をする気じゃなかったの 明るい部屋で あなたの友達が見てる前でキスをしたわ シャツをめくりあげる私の手をとめて 「もうダメだよ」 なんて言ったあなたが憎くて そのくせあなたは私をまさぐったの 「お風呂場で最後までする?」 なんて言うあなたが憎くて 私はあなたが憎くて だから会いに来て 突然に会いに来て 予定も何も言わないで この瞬間にドアを叩いて 食べかけのマフィンを放り投げて 私はドアを開けにいくわ 見ていた映画もテレビもそのままで ベッドに押し倒してキスをしてよ 下手くそでもいいからキスをしてよ あなたの匂いをかぎたいの だから今すぐに会いに来て そして帰るときも何も言わないで いつ帰るなんて言わないで 眠る私をそのままに帰って ---------------------------- [自由詩]ロイド/虹村 凌[2006年11月18日17時45分] ロイド 何時になったら 巷に溢れたポップソングはなくなると思う? ロイド 何時になったら あんな空っぽのメッセージはなくなると思う? ロイド 何時になったら ねぇ ロイド 赦せる日は来るんだろうか ロイド まだまだ赦せないよ ロイド 子供なのかな ロイド 悔しくて涙が出そうだよ ロイド わかってくれる人もいるんだ ロイド それだけで泣きたい気分だよ ロイド ねぇ ロイド こんな時に ロイド お前がいてくれりゃいいのに ロイド でも俺は約束するよ しばらくは歯を食いしばって我慢するって ロイド 苦しみの底には希望の光は差さないよね ロイド 苦しみの朝に明日の希望なんて無いよね ロイド 友達を作るのは難しいよね ロイド みんななかなか分かってくれないよね ロイド 苦しい時は逃げていいんだよね ロイド 逃げ道がわかんない時は ロイド 死ぬしかないかもしれないから ロイド ロイド ロイド 死にたくないけど死ぬしかないかも知れないから ロイド 赦せないんだよ 明日の希望の歌が ロイド 悔しくて涙が出そうだよ ロイド 暖かくて涙が出そうだよ ロイド 続けていけば変わるのかな 続けていけば分かるのかな ロイド ねぇ ロイド ---------------------------- [未詩・独白]独り言/虹村 凌[2006年11月18日21時37分] 学生による自殺関連の報道が増えている。 イジメと直結して考える人も多い。 イジメだけが、自殺の原因じゃない。 それでも、殺しが少ないのは、矢張り報道に依る処が大きいだろう。 テレビを見て、「あぁ、自殺と言う手段があるのか」と気付くのだと思う。 …と言う様な事を、多くの人が書いているし、私もまたそう思う。 私は、自殺と言う行為を否定はしない。 それ以外に、選択肢が無い状況だってあるだろう。 それでも生きろ、と言うのは酷だ。 同時に、余りにも無責任な発言だ。 生きる事に、何の意味が有ると言うのだ。 ただ、死と言う結果に向かって進むだけの人生に、 どんな義務が有ると言うのか。どれ程の使命が有ると言うのだ。 生きる事によって、変わる状況もあれば、変わらない状況もある。 生きる事によって、何も変わらないのなら、死ぬと言う選択肢はあって当然だ。 私は、自決を選択した人間を責める気にはなれない。 それだけの苦悩を抱えていたのだろう。 助ける事や、多少でも苦しみを軽減させてやる事の出来なかった、 私達の責任でもある。 生きていれば何か変わる。 生きていればいい事がある。 生きる事は素晴らしい。 希望を持て、明日は違う、未来は希望に溢れてる。 個の様な文句を聞く度に、俺は吐きそうになる。 いち個人が絶望に面した時、殆どの場合は、希望など指しはしない。 苦しみの朝に、希望を持てると思っているのか? 苦しみの夜に、明日は違うと思えると、本気で考えているのか? 病んでいるとでも言うのか? その病が治せるとでも言うのか? 誰が、苦しみを取り除いてくれると言うのだ? 誰が、その苦しみを理解してくれると言うのだ? 誰にも救えない、誰にも理解されない苦しみだからこそ、 己で解決し、己で処理するしかない。 自殺は、その手段のうちのひとつでしかない。 人を殺す程に動かしたその苦悩を、まさか大した事じゃないと斬り捨てる事も出来まい。 しかし、死なれる側の身としては悲しい。 出来る事なら、死んで欲しくは無い。 出来る限りの強力をするから、死んで欲しくない。 それでも死を選ぶのなら、それはそれで仕方の無い事だ。 望む様にすればいい。 私達は、死んだ彼若しくは彼女の望むように、見送ってやる事しか出来ない。 死んだ人間や、苦悩している人間を否定する事は、私には出来ない。 何故、こうまで簡単に、否定する事が出来る人間が増えたのか。 自殺の何が罪だと言うのだろう。 苛めた相手を、復讐の為に殺すよりも、自害した方が潔いではないか。 以前私は、苛めた相手を、一人ひとり倒して行けとは言ったが、 それも精々、病院送りにするのが限度だ。 殺しちゃいけない。どれ程の殺意を持とうと、殺しちゃいけない。 その相手の為に、一生を棒に振る事は無い。 そういった面で、私は殺しが減り自害が増えた方が、まだマシだと思ってる。 どちらも死なないでいてくれたら、それが一番に決まってる。 だから、俺は「逃げろ」といい続ける。 逃げればいいんだ。それを気付かせてやらなきゃいけない。 逃げるという手段がある事を。 イジメはなくなりやしない。 百人が百人、私を愛する訳も無く、当然嫌う者も出てくる。 嫌う者も、様々だろう。 陰で悪口を言うもの、後ろ指を差すもの、面と向かって物申す者。 それが激化すれば、いじめに発展しうる。 人が生きている限り、イジメはなくなったりしない。 同様に、喧嘩も戦争も無くなりはしない。 より多くの人間が、この事に気付かなければいけない。 イジメはなくならない。 どんな英雄が「イジメはよくない」と言おうと、イジメはなくならないのだ。 だからこそ、真っ先に死ぬのではなく、真っ先に逃げなくてはいけない。 多くの人間が、理解を示さねばならない。 多くの親が、理解を示さねばならない。 「逃げる」事を教えなければならない。 戦うだけが全てじゃない。 死ぬ事だけが選択肢じゃない。 逃げなければならない。 ただ、退路が全て絶たれた時には、自害するのが潔い。 出来るだけ逃げて欲しいのは言うまでも無い。 ---------------------------- [自由詩]吟遊詩人と吟遊画家/虹村 凌[2006年11月20日16時38分] 私を旅に連れてって あんたの車で連れ出して 何処か遠くに行きましょうよ 車は何だっていいわ 小さくたって構わない 走ればなんだって構わないわ あんたが運転下手なの知ってる 事故にあってもいいの それで死んでもいいの 死んだら死んだまでの話よ 別にあんたと一緒ならいいって訳じゃない 生きる事に期待なんてしてないだけ ただ 今は遠くへ行きたいの あんたは下手な詩を読んで小銭を稼ぐのよ 私は下手な絵を売って小銭を稼ぐわ そのお金で煙草と珈琲をご飯を買って 細々と生活していくの 吟遊詩人と吟遊画家 ちょっと違うかしら いいじゃないの何だって そうやって行き着いた先が 何処だっていいのよ 距離なんかどうでもいいのよ 大切なのは時間なの ---------------------------- [自由詩]痴話/虹村 凌[2006年11月23日18時35分] 心なんて要らないなんて嘘だ 残酷なまでに全てを詩にして いつかきっと人を殺す気がする そしてその死でさえも詩に *** 君が私に抱かれる事を望むなら俺は厭わない ただ君はわかっているのだろうか 行為の最中に俺が何を考えているのか 何を求め何を望み その結果として何をするのかと言う事を そしてそれは君を深く傷つけるであろう事を わかっているのだろうか? 覚悟は出来ているのだろうか? *** 夜明けに ドアを叩いて ---------------------------- [自由詩]エクステンション/虹村 凌[2006年11月23日18時48分] 夜明けである ペーパーの山場を越えて 煙草を吸う テレビは エロDVDの通販番組 疲れた心を癒してくれる モザイクの向こうのオッパイ 美しいツーケー いいなぁ いいなぁ 紳士でなくとも 金髪は好きだ それでも 日本人が好きだ 黒い髪が大好きだ 短めの髪が大好きだ だからお前がエクステをつけた時に 思わず「似合わない」と言ったのは その所為なんだ 似合ってたよ 凄く似合ってた 素敵だった 本当に素敵だった でも 俺は短い方が好きなんだ 短い髪のお前が好きなんだ GIジェーンみたいなのはさすがに困るけれど ---------------------------- [自由詩]いつかギラギラしなくなる日/虹村 凌[2006年11月25日15時08分] あなたはいつも優しい眼で見ているのに 今日は何だかギラギラしているわ 帰って頂戴 と 鼓膜を突き破り脳味噌に突き立てられた言葉と 眼球を破り矢張り脳味噌に突き立てられたお前の後姿 湿気た煙草をふかして歩くこの姿はまるで 炎天下を転げ回るヨモギみたいに 街から街へ駅から駅へ 弾かれていく 水が欲しい ミルクに氷を入れる女だった 乾燥しきった唇で愛を囁いて 舌なめずり 頭の中は君の乳首を甘く食む事で一杯で 唇は更に乾燥していく まるで砂漠に毒々しく照りつける憎々しい太陽 眼の奥では君は既に全裸なんだぜ それは一瞬で噛み砕かれた 遮光カーテンの隙間から差し込む光が ベッドの上の醜い芋虫達を照らす 籠の中のハムスターが恨めしそうに見ていた ハムスターから眼を逸らせて 次に眼が合ったのは 舌を長く伸ばして舐め上げる君の眼 即座に逸らせた眼は 天井をギラギラと輝かせる光を追って まるで鳥が魚を捕まえるように 口から溢れて滴り落ちた あなたはいつも優しい眼で見ているのに 今日は何だかギラギラしているわ 帰って頂戴 女は口元を拭いながらそう言うと 背を向けて二度と口を開かなかった ---------------------------- [自由詩]そうなれると信じていた日/虹村 凌[2006年11月25日15時35分] くるくると廻り続けて 絵の具みたいに解けて混ざって光を放って 最後の最後には光も無くなって そうなれると信じていたよ あなたと手を繋ぐのはごめんだわ 私の手はあなたと手を繋ぐ為にあるんじゃないの だめよ勝手に手を取っちゃ 唇みたいにはいかないわ 月と太陽でもあるまいし ましてや映画でも小説でもない あんたの手を取って遠くへ行こうとは思わない とても怖くてあんたを連れ出せない 私はいつだってあなたを受け入れる準備は出来てるの 私はいつだってあなたを舐め上げる準備は出来てるの なのにあなたの目は何を見ているのかわからない あなたには5分後も見えていないでしょう どれだけ敵を作ってもいい誰を殺してもいい あんたさえ側にいてくれれば俺はそれで構わない あんたの言う事が全てであんたの言葉が全てなんだ どうすればいいか教えてくれよ あんたに愛されたいんだ あなたの口から出てきた言葉は信用ならないの 真っ白いノートに4Bの鉛筆で書きなぐった そんなあなたの言葉しか信用できないの あなたの詩ならあの人に抱かれてても暗誦出来るわ なぁ俺の話を聞いてくれよ あんたに見て欲しいんだ 俺の詩を読んでくれよ あんたに愛して欲しいんだ あなたの言葉に興味は無いの あなたが見ているものに興味があるの だからお願い 近寄らないで 触らないで 一声でいい何かいってくれ 愛してると言ってくれ 俺の名前を呼んでくれ 私はあの人にも他の人にも抱かれたわ さぁどう思うの? 言って御覧なさい あなたの手を取って踊りたいんです くるくると廻り続けて 絵の具みたいに解けて混ざって光を放って 最後の最後には光も無くなって そうなれると信じているんです 廻って廻って出来上がるのは 結局たただのバターでしかないわよ 犬でもいい 犬は要らない 愛してる 愛してる 愛してる 愛してた 愛してる 愛して無い 愛してた 愛してなかった 愛してた さようなら ありがとう さようなら くるくると廻り続けた 絵の具みたいに解けて混ざって光を放って 最後の最後には光も無くなって そうなれると信じていた日 ---------------------------- [自由詩]キャンドルサービス/虹村 凌[2006年11月29日12時23分] 「愛してる」 「愛してる」 「どれくらい愛してる?」 「お前の為に死ねないくらい」 「愛してる」 「愛してる」 「どれくらい愛してる?」 「誰かに渡すくらいなら殺したいくらい」 「愛してる」 「愛してる」 「でも私はあの人の女なの」 「だから愛してる」 「どうして愛してるの?」 「板ばさみになって崩れ落ちてゆく君が美しいから」 「愛してる」 「愛してる」 「迎えにきてね」 「迎えにいくよ」 「あの人を裏切るの」 「あいつを裏切るのか」 「結婚式で」 「結婚式で」 「あの人を裏切るの」 「あいつを裏切るのか」 「計画は考えてあるわ」 「どんな計画だい?」 「洋風の結婚式で」 「洋風の結婚式で」 「私はウエディングドレスを着るわ」 「俺は上等なスーツを着ていくよ」 「私は小瓶に青酸カリを仕込んでいくわ」 「俺はガソリンの入ったボトルを持っていくよ」 「キャンドルサービスで火をつけて廻るの」 「一番最後に俺のテーブルに来て」 「みんながこっちを見ているわ」 「みんながこっちをみているから」 「あなたはガソリンをぶちまけて」 「お前は青酸カリを口に含んで」 「煙草を投げ捨てて火をつけるの」 「最期のキスをしよう」 「燃え上がる炎の中で」 「最期のキスをしよう」 「あの人を裏切るの」 「あいつを裏切るよ」 「愛してる」 「愛してる」 「愛してる」 「愛してる」 ---------------------------- [自由詩]ポトリ/虹村 凌[2006年11月30日1時08分] いつの間にか逃げ出した猫を探して 全速力で駆け抜ける都会の中を 急カーブを曲がりきれずに 電信柱に突っ込んで息絶える 猫の手からは煙草がポトリと落ちて 約束を守れない運転手は死んだ ---------------------------- [自由詩]全ての負け犬に告ぐ/虹村 凌[2006年11月30日13時05分] 全ての負け犬よ 拳を握れ ポケットの中で コートの内側で 机の下で 拳を握れ負け犬よ その手に意思を握りこんで 拳を硬く握れ 意思を握りこんだその手は何よりも硬く 誰にもほどけない硬さになるからだ 全ての負け犬よ 拳を掲げるんだ 誰もいない早朝の教室で 授業中に空っぽの屋上で 真夜中の自分の部屋で 意思を握りこんだ拳を掲げるんだ 誰にも届かない高さに掲げた拳は 何よりも高く美しく輝いて その意思をもっと硬いものにするからだ 全ての負け犬よ お前達の愛した世界は否定された 何故だ? 脳味噌が空っぽの腐った人間によって 誰かと叩き落す事しか知ら無い人間によって 快楽の為だけの生殖行為しか興味の無い人間によって お前達の愛した世界は腐らされてしまった お前達の愛した世界は駄目にされてしまった 負け犬達よ 今こそ立ち上がる時なのだ 気違い扱いされて 弾かれて 痛めつけられた日々の底で その日々の底で積み上げた意思で その意思を握りこんだ拳で その掲げ上げた拳で 世界に教えてやらねばならないのだ 全ての負け犬よ お前達は知っている 気違い扱いされる苦しみを 弾かれる痛さを 痛めつけられる事の酷さを 負け犬達よ お前達全てが仲間なのだ 勝った気で寛いでいる奴等の寝首を 勝った気で惚けている奴等の喉笛を 掻き切り噛み裂いてやるのだ 負け犬達よ お前等が示してやるのだ お前達の愛した世界が正しかったのだと 拳を握れよ負け犬達 世界はお前達の握られたそのひとつひとつの拳にかかっている 負け犬達よ 俺もまたお前達を愛している 愛する負け犬達よ 拳を握るのだ ---------------------------- [自由詩]愛之華/虹村 凌[2006年12月1日13時40分] 生れ落ちた極東で 流れ流され漂って 辿り着ゐたは大東京 華乃都之大東京 金銀泥絵乃電飾之下 侠ばかりが命じゃ無く 婦ばかりが華じゃ無ゐ 今宵張ります此乃命 咲かせて魅せます極輪華 極彩色乃華之弁 空に舞わせて散せます 舞ゐ散る羽音は鎮魂歌 極彩色之鎮魂歌 咲かせて見せます極輪を 地獄で咲かせて天で散る 咲ゐた華なら散るのは覚悟 散らせて成ら不は友乃華 散らせて成ら不は愛乃華 例ゑ我が身朽ち様と 護って見せます人乃華 闇夜に降り立つ麗乱堕天使 咲ゐて散るのが縁為らば 咲かせて見せます我乃華 散り逝く短ゐ命なら 華麗に散せて見せましょう 此乃道一つと決めた故 硬派一心駆け抜ける 我行く道に悔ゐは無し 今宵舞ゐます我が友と 桜乃様に美しく 薔薇乃様に華やかに 咲かせて魅せます此の命 綺麗な華を咲かす為 散せた華は数知れず 其れでも心に決めたのは 己で決めた修羅乃道 最初で最後の親不孝 死しても忘れ得ぬ感謝の気持ち 成して魅せます平成維新 貰った此之名を引提げて 未だ来ぬ夜明けを駆け抜ける 乱れ狂った我が人生 最期乃最後は祖国でと 望んで叶うか判らぬと 死に目に遭えるか判らぬと 伝ゑず黙ったあの日から 決まる大きな親不孝 赦して呉と伝ゑぬは 最初で最後の親孝行 此之道ひとつと決めた故 必ず一輪咲かせます 闇夜に輝く修羅之星 照らす我が道荊道 過剰装飾狂ゐ咲く 我等無敵乃虚飾団 二度と戻せぬ我が人生 喧嘩上等天下無双 天上天下唯我独尊 極東乃大日本帝国帝都乃漢 今宵魅せてあげましょう 最初で最期之極輪を 今宵掲げて魅せましょう 最初で最期之愛之華 命に代えても魅せましょう 最初で最期之愛之華 ---------------------------- [自由詩]風花雪月/虹村 凌[2006年12月5日9時52分] *風* 風がどっちから吹くのかなんて 知った事じゃないよ 知った事じゃないけど どっちから吹くんだろうね *花* いいじゃないのさ異形の花で それでも好きなんだもの *雪* まるで雪が積もったみたいに 部屋中をティッシュペーパーで埋め尽くすまで レイプミィ 埋め尽くしたら一緒に 安いロイヤルティーを飲もう *月* 行くところがなくなったら 一緒に行こうよ ---------------------------- [自由詩]ドットコム/虹村 凌[2006年12月11日8時06分] 基地外扱いされた日々の歌を歌いましょう Still基地外Untill死ぬ日 基地外ドットコム 僕も君も彼も彼女もみんな基地外ドットコム 何処まで行っても危惧類生物 ファッキン基地外ドットコム 愛のイン&アウト、この世の天国の入り口付近 出たり入ったり、フィニッシュまで1時間 出ちゃった精子は回収不能 バレちゃった嘘も回収不能 番いまぐわう楽しい時間は建設可能? ファッキンアグリードットコム 醜い君と醜い僕の醜い旅路の醜い結果 僕も君も劣等感の塊 産まれる開き直りと怒り 自分を愛し始めたのは何時かも覚えていない ファッキンアグリードットコム ファッキン基地外ドットコム ---------------------------- [自由詩]産まれる時代を間違えた愚か者の歌/虹村 凌[2006年12月11日15時38分] 私は産まれる時代を間違えたんだわ 僕も産まれる時代を間違えたよ 私は少し昔に生まれるべきだったの 僕も少し前に生まれるべきだったよ そうね そうだよね 100年くらいかしら 100年くらい前だね 江戸時代に生まれたらよかったのに 江戸時代に生まれたらよかったよね 荷物なんて何にも無い シガラミだってもっと少ない 歩いて放浪出来るのにね 歩いて放浪出来たのにね まだ間に合うかな もう間に合わないよ もう間に合わないよね もう間に合わないよ 産まれちゃったもんね 産まれちゃったもん お金が全ての世の中に お金が全ての世の中に 綺麗事だらけの世の中に 綺麗事だらけの世の中に 私もあなたも生まれちゃったの 僕も君も生まれちゃったんだね もう逃げていけないの シガラミからは逃げられない もうあの人たちと関わりたくない 一緒に遠くに行こう 100年前なら行けたのに 今でもきっといけるよ いけるかな いけるさ 小さな車で 詰めるだけの荷物で 二人で行くの 二人でいこうよ 産まれる時代を間違えたわね 産まれる時代を間違えたから 遠くへ行こうか 遠くへ行こうよ 二人で 二人で行こうよ ---------------------------- [自由詩]皆殺しの歌・改/虹村 凌[2006年12月14日9時09分] 時代錯誤のジジィから殺せ 自由を勘違いした小僧から殺せ 気狂い左翼を殺せ 安っぽい右翼を殺せ 全員殺せ世直し野郎 全員殺せ世直し野郎 安っぽい歌を叩き潰せ つまらない芸人を叩き斬れ 挨拶出来ない若造を刺せ 毛唐に憧れるだけの能無しを殺れ 全員殺せ世直し野郎 全員殺せ世直し野郎 最後にお前も殺される それでも殺せ世直し野郎 死ぬまで殺せ世直し野郎 皆殺し 皆殺し 東京日本刀皆殺事変 世直し野郎よ全員殺せ 全員殺してお前も死ね 基地外在日外国人を殺せ 大和撫子を強姦する毛唐を殺せ 麻薬に頼る屑を殺せ 全員殺せよ世直し野郎 鉄槌をかざせ 竹竿を振り回せ 包丁を投げろ 植木鉢を落とせ 階段から突き落とせ 縁石を噛ませて頭を踏め 全員殺せ世直し野郎 その眼は何だ世直し野郎 こっちに来るな世直し野郎 その手は何だ世直し野郎 待て待て待つんだ世直し野郎 話せばわかるよ世直し野郎 待っうわらばひでぶっ ---------------------------- [自由詩]偏愛組曲第一楽章/虹村 凌[2006年12月14日9時40分] 私はあなたを愛して あなたは私に愛される 私は愛し過ぎないように気をつける あなた愛され過ぎないように気をつけて 上手くしないと崩れちゃうから *** 鎖で繋がって何処へも行かないで 遠くになんて行かせない 何時までも口づけあっていましょう 息なんてさせてあげない *** 私達の明日ってどんなかしら 明日は明日の風が吹くのかしら 県境を越えても私達は犯罪者 ボニーとクライドみたいには行かないわ 私達の心はとっくに蜂の巣なんだもの *** 絵の具よりも綺麗に解けて 蛞蝓よりも綺麗に絡んで 大理石よりも綺麗に混ざって 東京タワーみたいにドクドク光るの *** 戦争でも内紛でも起こればいいわ そうしたら全てを放っていける ずっとあなたと一緒にいられる 手を離す必要もなくなるんだわ *** 早くその手を握らせて もう一人じゃ立っていられないの *** 美味しい珈琲を飲みに行きましょう 寂しかったらお話しましょう 死にたくなったら何時でもいらっしゃい この手で殺してあげるから *** お互いをつま先から食べちゃいましょう いつの間にか無限蛇 *** 今は何も言わないで ---------------------------- [自由詩]偏愛組曲第二楽章/虹村 凌[2006年12月14日9時51分] 今頃になってお前にのめり込んでると気付いた 気付いてないフリのフリの臨界点 不様な姿を笑わないでくれ *** お前じゃオナニーが出来ない こんなに激しく愛した事が無い *** お前の小さい口も小さい鼻も小さい胸も小さい眼も好きだ 白い肌もソバカスも声も髪の毛も好きさ お前は会う度に綺麗になるから戸惑うだけだよ *** 殺せば誰の手にも渡らないと本気で考える そして殺してくれてもいいと思った 優しくなれなくなる前に *** 雪に血を吐かずとも言おう 「一緒に死んでは呉れないか?」 *** 何時までも幸せを見つけられない方がいいと願い 不器用に笑う ---------------------------- [自由詩]紙飛行機/虹村 凌[2006年12月15日18時38分] 灰色の夜明けに 屋上から飛ばした紙飛行機にのって 会いに行けたらいいのに 道には沢山の紙飛行機が墜落して 車にひかれてつぶれてる ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]これが俺の生きる道/虹村 凌[2006年12月17日9時11分] カンの良い人間は気付いただろう! 俺の人生に何が起こったかをヲヲヲヲヲォォォッッッッ! フハフハフハハハハハハハハ! 馴染む!緊急事態は実によく馴染むぞッ! 最高に「ハイ」ってヤツだァァッッー! ンッン〜♪実に気分がイイ!清清しい気分だ! まるで新しいパンツを履いて迎えた元旦! オフスプリングを一晩中聞きながらヘドバンするような! そんな気分だッッ! えぇ?どうだオイ!どうなんだ?ギャハハ☆ DIOとジョウスケが混ざってるって? 細かい事を気にする奴は針串刺しの刑だッ! えぇ、明日の夕方5時までに寮を出ますよ! 19日朝まで空港で過ごします★ オーバーステイは一晩40ドルですって! そんな金は何処にも無いんですもの♪ 空港で遊ばせていただきますわ☆ ドフトエフスキー読むぞー♪「悪霊」読むぞー♪ もうね、こんな緊急事態が嬉しくてしょうがない! こんな事態に陥る俺の運命が大好き! 最悪なんかじゃない! 「だからいい」んじゃないか! 「だから最高」なんじゃないか! わかるか?わからんだろうなぁ! 俺はッ!年末に最高のネタを手に入れたぞッ! 腹の底から込み上げるヨロコビッ! 最強!無敵!運命!俺は天国への階段を昇っているッッ! スーツケース!パスポート!I−20! 一般人には理解できない至高の極みへと向かう言葉ッッ! 煙草!ライター!I−pod!ラバーソール! いさ天国の時ッ! WWWWWWRRRRRYYYYYYYYYYYYY!!!! カリスマ!ネタ芸人!身体を張った芸! 俺は天国へ辿り着くのだァァァァァァッッッ! フフフ…誰も俺の高みには上ってこられまい…。 俺は神をも凌駕しッ!天を掴んだのだッッ! 天に帰る時だと?愚かな…愚か過ぎてなぐさめられんッ! こんな事態が最悪だと…? ふっ…そんな風に考えていた時期が、僕にもありましたよ。 だがッ!そんな事じゃ面白く無いッ! いかに面白い事をするかッ! 多少の犠牲を払ってでもッッ! 俺がチヤホヤされたりする為にやっているとでも思うか?! 馬鹿馬鹿しい! これが運命!これが人生! 俺の行く道を示しているッッ! フハフハフハハハハハハハハハハハハハハ! 冷静に明日分のハンバーガーを回収しッ! 冷静に荷造りをするッ! 面白いか面白く無いのかッ!ただそれだけよッ! シャワーが浴びられない?ベッドで眠れない? そんな便所のネズミのクソにも劣るような考え… それが人生の命取りよッ! 過程や方法なぞどうでも良い! 面白ければよかろうなのだァァァァーーーーーッッ! *** と言う訳で、明日の晩から翌々日朝まで空港です☆ 一晩は過ごした事あるけど、二晩は初めてだなぁ…。 ドキドキするぉ!緊張するぉ! Ah♪想像しただけDEヘドバンが止まらNAI! 人生って楽しい♪ とりあえず、明日の朝まで寝て、明日夕方起床。 最終日記を書いて、出発と言う流れになる予定です。 それではみなさん、また後ほど☆ 愛してるよみんな! ---------------------------- [自由詩]午前九時のロイド/虹村 凌[2006年12月23日10時57分] 沢山用意した言葉の中で 言えたのはたった一つだけ 笑うなと言ったのに笑うロイド 部屋の隅でうずくまる井上 後ろの鬼塚と佐々木 見えない姿 後ろ姿のロイド 真っ白い手首 言えなかった言葉 記憶の切り売りを許しておくれ ロイドロイド 苦痛を与えた事を許しておくれ ロイドロイド 僕の大好きなロイド 腕の中のロイド 不明瞭なままで別れよう 向いのホームで何度も手をふるロイド すれ違う電車の中で僕を確認するロイドを見た ロイドロイド 僕は見えたかい? ロイドロイド 君の夢の中の僕はどんなだった? ロイドロイド もっと一緒にいたいよずっと ロイドロイド 匂いを嗅がせて ロイド ロイド ロイド ロイド 僕もロイドも間違っちゃいない 不明瞭になるのは当然の事だよ 僕もロイドも弱すぎるのかも知れない 僕もロイドも真面目過ぎるのかも知れない 生まれる時代を間違えた僕等は 生きる時代も間違えている ロイド それでもお前に会えただけで儲けもん ロイド お前を知っただけで儲けもん ロイド 何処かに行こうよ ロイド! 叫びそうな僕を撃ち殺して 君の名前を叫びそうだよ ロイド! 僕はハッタリもかませない弱さ 君の全てを受け容れてしまう弱さ ロイド! 僕は優しくないからそんな事を言わないで ロイド! 僕は君が好きだから僕を好きなんて言わないで ロイド! 苦しいよ ロイド 苦しいよ ロイド お前の匂いが嗅ぎたいよ ロイド もっと一緒にいたいよ ロイド 許してくれ ロイド 抱きしめていたいよ ロイド セックスはいらない ロイド 一緒に眠ろう ロイド 苦しいよ ロイド お前の匂いが嗅ぎたいよ ロイド お前の匂いが嗅ぎたいよ ロイドロイドロイドロイド ただもう一度会いたい ロイド 恥ずかし気も無く言う僕を 記憶の切り売りをする僕を 何時までもひきずる僕を ロイド 好きだと言わないでくれ ロイド それでも ロイド 抱きしめてもいいのかな ロイド ありがとう お前に会えただけで 午前九時 向いのホームで何度も手を振るロイド 見つめる僕を見つめ返すロイド すれ違う電車の中で ロイド ---------------------------- [自由詩]習作(はみ出し)/虹村 凌[2006年12月23日11時08分] 誰かの事を考える 世の中のみんなが幸せになればいいのに 博愛的な言動と行動 鼻をくすぐる髪の毛 世の中のみんなが幸せになればいいのに 聞こえない声 肩の上の手 髪に口付け 眠れない朝に優しい気持ちで ---------------------------- [自由詩]言葉の所為にしてる/虹村 凌[2006年12月24日21時44分] ナイトトレインに乗って 涙目が乾くまで じっとしてる 言葉は何時でもどうしようもなくて 口をついて出るのは言いたい事じゃない言葉 少しは考えてるんだぜ 見透かしたように笑わないでくれよ 悪い所を叱れない優しさ何て 優しくない方がマシだよと呟くけど 優しいと言われただけで涙がきらり 会いたいと言われただけで涙がきらり どうしようもないね まともに息も出来ないよ どうしようもないね どうしようもない ---------------------------- [自由詩]もう少し強く抱いて/虹村 凌[2006年12月24日21時51分] 笑わないって言ったけど ごめんね 笑っちゃった そんなつもりで笑ったんじゃないのよ ねぇ くすぐったいから手は肩において そう そこにおいて うん ごめんね 私は嫌な女の子よね でも嬉しいな でもごめんね 今の私にはどうにも出来ないの ごめんね 今の私には重いの 今の私には優先すべき事が沢山あって ごめんね ごめんね お父さんとお母さんにこれ以上迷惑かけられない ごめんね でも一緒にいてくれないじゃない ねぇ 一緒にいてくれないじゃない それにあなたは優しいから 私の駄目なところも叱らないで 包んじゃうでしょ それじゃもっと駄目になっちゃう 私 あなたの事は好きよ でも二人で駄目になっちゃうのは嫌 プラトニックな関係が欲しいんじゃないの 駄目になりたくないの ねぇ もう少し強く抱いて ---------------------------- (ファイルの終わり)