虹村 凌 2005年6月10日21時45分から2005年7月2日23時25分まで ---------------------------- [自由詩]From A/虹村 凌[2005年6月10日21時45分] 沿線・駅でズバッと解決! メリットもデメリットもパッとわかる! 沿線別スピードINDEX (これが巻頭スペシャルだ。別に俺は地域にはこだわらない。) A 写真で楽しく探しちゃおう!職場(学校)、生活用品、全部見せますDX (写真があるのは有り難いが、何処の学校でも職場でもいい。 ましてや生活用品なんぞに興味は無い。まぁ、ブランドばっかってのも嫌だけど。) B 流行先取り!センスUP ファッション・雑貨等 (流行に疎いので、あんまり気にならない。っつかあんまり過敏なのって苦手) C 一緒にする仲間がいっぱい! (人類皆兄弟ってか?俺はごめんだぜ。) D A to Next (Bってか、あぁん?ナメんなよ。それが目的じゃねぇよ。) E しっかりレギュラー!週四日以上 (そんなに多いのもキツいしなぁ。もっと少なくていいと思ってるんだが。) F スタメン入り! (何のスタメンだよ。ブタメンの親戚か?…って誰もわかんねぇかな。) G 一日だけもアリ! (俺的には無し。) H とにかく!短期! (短期…3ヶ月って短期だよな、多分。ここら辺に印つけとくか。) I 都合に合わせて!選べる時間と曜日! (そりゃそうだろうなぁ。そうじゃないんなら、束縛以外の何でもない。訴えるぜ。) J …の項目が無い。 K 初めても安心!未経験歓迎! (…ここにしようかなぁ。でも初めてじゃないよなぁ。ご無沙汰なだけで。) L はじめよう!出張の仕事! (絶対に嫌だ。これできる人は、マジで尊敬する。男女問わずに尊敬する。) M もてなす?つくる? フードの仕事 (それだけかよ…アレルギーあるし無理だろうなぁ。) N …この項目も無しかよ。 O GO!ホテル・レジャー・スポーツ&ミュージアム (制服が良さそうだよな。こーゆーのも好きなんだよね。) P 憧れのマスコミ・イベント&テクニック・クリエイティブ (創作系か?随分と枠が広いなぁ。でも良さそうだ。印つけとこう。) Q センセイしよう! 家庭教師・塾講師・スクール (いいよな、これも。でも面倒そうにも見える…。萌えるし燃える匂いはするけどな。) R テキパキ!事務・オフィス・営業 (これも良い。凄く良さそうだ。タイトな感じが素晴らしいよね。) S ホスピタリティ! 医院・病院 (うほっ!素晴らしい!燃える!萌える!…でもホスピタリティで、かぁ。却下。) T 快汗! ドライバー・ライダー&アクティブ・ガテン系 (たまにはこんなのもいいかな。そう思う。ガタイがいいってのが少しツボだよね。) (中略。しばらく本を眺める。) トゥゥゥゥルルルルルルルルルルルルル ト〜〜ゥゥルルルルルルルルルルルルル 「もしもし?」 「はい、XXXですが。」 「あのぅ、From A を見てお電話したんですけど、お時間平気ですか?」 「はい、大丈夫です。」 「あの、今ってまだ募集してます?」 「…申し訳ございません、今は募集して無いんですよ」 「あぁ、そうですか。わかりました、どうも申し訳ございませんでした。」 「いえいえ、こちらこそ。」 「お邪魔しました。失礼します。」 「失礼します。」 プツッ ツーッ ツーッ ツーッ … やっぱり、無理かぁ。これで全滅だよ。 大体、この時代に本なんてアナログな手段で探すのが間違ってるんだよな。 時代はネットだろ、ネット。携帯でも出来るんだしさぁ。 はぁ、どっか出かけてナンパでもすっかな。 本なんてアテにするんじゃなかったよ。 これなら普通にナンパでもした方がまだマシだ。 大体、漫画みたいに「遅刻遅刻〜」って言いながら、 ラーメン片手に爪楊枝くわえながら走ってる女子高生と、 そこらへんの曲がり角でぶつかろう!なんて思うからイケナイのだ。 イケナイのだよ。 ---------------------------- [自由詩]DJ/虹村 凌[2005年6月10日22時33分] 今日も駅前のビデオ屋に入り 18歳未満立ち入り禁止コーナーへまっすぐ向かう 小学生や、中学生の頃にあった恥じらいやスリルなどは とうの昔に消えているのである 一通り新作を眺めた後 DanseiJishinを手に取って しばらくハァハァと鼻の下をあまり伸ばさぬように気をつける 一本550円の中古ビデオを3本買うと、全部で1500円になるそうだ そんな訳で欲しいビデオに鼻くその目印をつける どうでもいい事だが 中古のエロ本と言うのが昔いた街の古本屋にあったのだ と言う事を思い出す 新品を買う金も無いし 流石に三日連続で万引きもどうかと思うので たまに買ったのであるが 中古のエロ本ってどうなんだろう そこらへんを歩いている(見た事ある顔のヤツ)が ち○んこいじった手でその本を見てたんだろう? と思うとすっごく嫌な気分になって でも結局は巻頭の写真が気に入ると買ってたりした と言う事を思い出した そんなこんなで 君は俺があの街にいる理由を知っていたが 俺がいたあの街についてはあまり知らない筈だ なにせ俺の家とは真逆の方向の商店街を泣きながら歩いたそうなのだから どうやら地球防衛軍の話によると 俺達人類はみな穴兄弟だそうだ (中古のエロ本を読んだ手で女のま○んこをいじるってのは、つまり間接的に兄弟だ) みたいな事を難しい言葉を沢山並べて言ってた気がする …寝てたからわかんない ともかく! これからは24時間の間 ち○んこ&ま○んこに囲まれて一生をリハビリし続けるようだよ 女性恐怖症が治る事を切に願う ---------------------------- [自由詩]そんな事より腹減らない?/虹村 凌[2005年6月11日23時08分] 誰かを救う使命を帯びて 闘う男(ファイティングマン)! 萌えるロマン! 「そんな事より腹減らない?」 あぁそうか 君の事忘れなくちゃあね 無理矢理出した答えだから 今もまだ戸惑うよ 久しぶりに出会った君は 見る影も無いくらいに… 「そんな事より腹減らない?」 俺の話を 俺の俺の俺の俺の話を聞けよ 2分だけでもいいから 俺の俺の話を聞けよ 背中で泣く時代は終わったんだ 闇夜に口笛を吹く時代も終わっ 「そんな事より腹減らない?」 ねぇ、これからどうする? …終電無いんなら、俺の部屋に来ない? そうそう、この間美味い珈琲買ったんだよ! それご馳走するからさ!行こうぜ! 「そんな事より腹減らない?」 (非常にどうでもいい事かも知れないが、 俺は口のきき方の汚い女と言うのは好きじゃない。 飯を喰う、などもっての他だ。ご飯を食べる、と言うのが好ましい。) ねぇ、聞いてる? ちょっと聞いてるの? ねぇ!ねぇってば!大事な話してるのに! あんたにだって関係あるんだよ?!わぁってんの?! 「そんな事より腹減らない?」 はぁっ…はぁっ… うぅっ…うあぁぁっ… あぁ…あぁ… ぅくっ… はぁ…はぁ… 愛してるよ… 「そんな事より腹減らない?」 (これを彼らが見ているのか甚だ疑問だが、 言ってしまおう。最初の頃、彼女は俺の詩を思い出せたらしい。 其れが例え行為の最中であっても。真偽は確かじゃない。) 女とは象の様なものらしい(実況中継) 見るのは結構だが、欲しいとは思わない。(納得) 綺麗なお姉さんを見ているのは大好きだ。 しかし、欲しいとは思わない。 (踏まれたいとは思う) 「そんな事よりも腹減らない?」 (実際問題、細々と色々食べるので、腹が減っているのだ) ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]或る夏の日/虹村 凌[2005年6月12日1時05分] そう言えば、書こう書こうと思って、ずっと書いてなかった話がある。 思い出した。そして時間があるので書いてみる事にした。 一昨年の夏に、岐阜に行った時の事だ。 …が、その前に、面倒な人間関係を説明しなければならない。 先ず、俺。1985年生まれ。 このエッセイの主人公。どうしようも無い駄目男。 そして、A。1984年生まれ。同級生。 友達の恋人であるが、俺が惚れてちょっかいを出す。 二人でちょくちょく遊びに出かけていた。 Y。1988年生まれ。(だった筈。 元々は、メル友だったのが、電話したり、なんかしてるウチに、 恋人みたいな感じになっちゃってた。 …ごめん、惚れてた時期はあった。 順番としては、Aより先に知り合っている。 一昨年の夏、俺はYに会うべく、夜行バスのチケットを予約した。 この頃俺は、既にアトピーを患っており、実家で療養して過ごしていた。 東京の病院に行く度に、Aと会って、楽しい時間を過ごしていた。 予約したチケットを取りに行った日は、丁度七夕だった気がする。 Aが浴衣を着ていたのを覚えている。 Aの連れ(Aの彼氏では無い)とも会う予定だったが、 高速バスが遅れた為に、Aにしか会う事が出来なかった。 俺はAと会い、散々遅刻を罵られた上に。悦楽を感じていた。 「跪けよ虫けら!」とは言われないまでも。 散々遊んで、そろそろ行かなきゃヤバイ!ってな時間になった。 東京駅発の夜行バスに乗るには、祖師ヶ谷大蔵を予定でも1時間前に出たい。 しかし、Aとなるべく長く一緒にいたかった俺は、 成城まで一緒に行って、俺は急行で新宿に向かったのである。 しかし、そんな予定を立てたのが間違いだった。 成城で俺は、「通過」「各駅」「通過」「急行」と、3本も待った。 …絶対に、普通に祖師谷大蔵を出た方が早かった。 俺は新宿駅を走り回り、東京駅へと急ぐ。 だが、ダッシュ甲斐無く、無情にも電車のドアは閉まる。 ここでも、電車一本分ロス。致命的だ。 新宿で案内を見ると、東京駅まで掛かる時間と、 バスの発車時間が丁度なのだ。 しかし、これはあくまでも、各駅での停車時間を一切排除した表示である。 どう願っても無理だ。不可能なんである。 女と遊んでて、他の女と会うのに失敗する!とわ。あんまりだ。 俺は全身全霊でカミサマに願った。 電車よ、間に合え…! 願いも空しく、俺は電車の中から、岐阜行きと思われるバスを見た。 俺は東京駅を駆け抜けた。 長いエスカレーターも駆け下りた。 流れる汗をそのままに。 バス停留所に着く。勿論バスの姿は…あった! 俺は走る。それはもう満面の笑みで走る。 「お客様、これは2号車でございます。 1号車は先ほど発車しました。」 「これ、乗れないっすか?空きの席とか無いんですか?」 「申し訳ございません。満員となっております。」 「補助席とかでもいいんです!乗せてください!」 「申し訳ございません…」 「どおおおおおおおおすりゃいいいんだああああああああああ!」 と、ここで思いつく。さっき出たばっか? じゃあ走って追いつけばいいんじゃねぇか!(笑 知ってる人は知ってると思うが、東京駅前は交差点が異様に多い。 俺は走る事に決めた。夜の東京の街を。雨が降る、夜の街を! 俺は走った。ひたすら走った。 中高6年間の中で、一番走った。本気で走った。 でも間に合わなかった。バスは料金所を悠然と通過していった。 流石に高速を走ったら、俺は逮捕される。 これじゃどうにもならん。むしろ実家から死の迎えが来る。 …じゃあ、ヒッチハイクしかねぇよなぁ。 煙草を吸いながら考える。金は無い。バスも無い、電車も無い。 移動手段が無いんなら、ヒッチしかあるまい。 俺はコンビニで至急、マジックペンを買った。 持っていたスケッチブックに、でかでかと書く。 「岐阜マデ」 道端で其れを掲げ、ずっと立ちつくす。 雨に打たれた。鞄も、上着も濡れた。 傘を差す事を諦めた。 タクシーを50台以上止めた。 タクシーで岐阜まで行く訳ねーだろ!チクショウ! ナメてんのか!コケにしてんのか!!あぁ?! 途中、一台のバンを止めた。 お兄さん達が沢山乗ってた。お姉さんも乗ってた。 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおい!」 と謎の歓声を上げながら、俺の目の前で止まった。 「岐阜まで行くのか?」 恐そうなお兄さんが聞いた。 「はい。」 俺はビビりながら答えた。 「雨に濡れちゃって、かわいそうじゃない」 お姉さんが言った。顔が見えない。 「何で岐阜まで行くんだ?」 もう一人の恐そうなお兄さんが聞いた。 「む、昔のマブダチが事故ったって聞いて…」 俺は何故か嘘をついた。俺自身、理由がわからない。 「嘘だろ?」 一瞬で見抜かれた。 「いいえ、本当です。だからお願いです。」 俺は懇願した。 「…残念だな、横浜までなら行くんだけど。」 お兄さんは、言った。 「そうですか…」 俺は目を伏せた。駄目だと思った。 「がんばってね」 顔の見えないお姉さんが言った。 ちょっと、がんばろうと思った。 バンは走り去った。俺は取り残された。 俺は、諦めなかった。諦めない。 俺が本当に惚れてたのはAだ。Yじゃない。 でも、何故か諦められなかった。 雨に濡れて、排気ガスにまみれて。 煙草も無い。缶コーヒーなんて、とっくの昔に冷えちまった。 でも、諦めなかった。意地だったのかも知れない。 俺は、とにかくトラックに聞いて回った。 広島とか、大阪とか、とにかく西に向かうトラックに聞いた。 ナンバープレートを見ては、運転手に声をかけた。 全部駄目だった。 交差点で、中州に立ちつくした。 赤信号になる度に、止まっている車に聞いた。 「すみません、岐阜まで。」 「いや、そっちまで行かないから。」 「途中まででも…」 「俺は逆方向に行くんだ。」 パワーウィンドウは閉められた。 何台も、何台も、俺は聞いて回った。 ワパーウィンドウを開けてもらえない事もあった。 何度窓を叩いても、シカトされた事もあった。 何故、俺は諦めなかったんだろう。 本命じゃないなら、無理する事は無かったのに。 「チクショウ!話くらい聞いてくれたっていいじゃねぇか!」 俺はキレた。話を聞いてすら貰えない。 チクショウ。チクショウ。チクショウ!チクショウ!! シケモクをくわえて座り込む。不味い煙草だった事は覚えてる。 その時である。信号の向こう側で、誰かが手を振っている。 俺は、ゆるゆると立ち上がった。 青信号を渡った。知らないお兄さんが、手を振っている。 「…これ、持っていきなよ。」 お兄さんは、俺に1万円を寄越した。 「もう、見てらんないよ。何か理由があるんだろ?」 俺は、何も言えなかった。何て言ったらいいのかわからなかった。 「…足らないの?じゃあ、ほら。もう一万。これで足りるだろ?」 「あっ…あっ…あっ…あっ…」 俺は土下座した。もう何も言えなかった。訳がわかんなかった。 だけど、知らないお兄さんが2万円くれたのは確かだった。 名前を聞く事すら忘れていた。 「や、やめてよそんな事。そんなつもりじゃないから!」 「あっ…いや…あっ…」 「返さなくてもいいよ。」 「えっ…あっ…」 「じゃあ気をつけろよ。雨降ってるから、風邪ひくなよ?傘くらい買えよ。」 こんな会話だったと思う。とにかく、俺は2万円を手に入れた。 早朝の電車で向かえば、約束の時間に間に合う。 俺は、東京駅に向かって、ゆっくりと歩き出した。 どんなに車に無視されても、まだ、いい人がいたのだ…と思った。 自分の事は、全く棚に上げて。 俺は、Aに電話した。間に合う、Yに会えるって。 嬉しくって、ずっと電話してた。 俺は、Aが好きだった。 でも、Aも俺も、本命は別にいるって事になってた。 俺の本命は、Aだったけれど。 Aには本命がいて、それが悔しかったから。 俺は、東京駅で、電池が切れるまで喋ってた。 もう、Aと喋ってるのが楽しくてしょうがなかった。 でも、俺は翌朝、岐阜に行った。 俺は、その2万円を、Aの為に使う事だって出来た筈だ。 何でだろう。別に、そこまでしてYに会いたかった訳じゃない。 そう、俺はAに見放されるのが恐かったんだ。 そんな、長い夏の一日だった。 今夜は、久しぶりに夜更かしをした。 煙草を吸ってから、寝るとしよう。 おやすみなさい。 ---------------------------- [自由詩]ぶんぶんぶん/虹村 凌[2005年6月17日22時59分] ぶんぶんぶん! 僕等は歩いているのだ、手に手に何かを持ちながら。 それは煙草であったり、燐寸であったり、鉛筆であったり。 僕等は歩いているのだ、手に手に何かを握りながら。 ぶんぶんぶん! よく分からないけれど、分かってない事は分かっている。 何をするべきなのだろう、何がどれだけ出来るのだろう。 よく分からないけれど、やるべきなんだって事は分かっている。 ぶんぶんぶん! 誰かを傷つけない為に、どうしたって他の誰かを傷つける。 へらへらしてても、隠しきれないのは俺だ。 誰かを愛する為に、どうしたって他の大きなものを失うのだ。 ぶんぶんぶん! 僕等は歩いている。 手に手に、何かを握りしめながら。 もしくは、ポケットに何かを隠しながら。 天国へのパスポート、森へのパスポート。 バイクの鍵、消しゴム、肥後刀、硝子玉、乾電池。 通りのカタナが、僕等を傷つけてゆくけれど、 僕等は決して負けたりしない。 何故なら、 ぶんぶんぶん! と、僕等は歩いているからだ。 ---------------------------- [自由詩]白鳥麗子でございます/虹村 凌[2005年6月17日23時32分] きぃぃぃぃぃん… 「こんにちは、白鳥麗子でございます」 着信音が、乾いた教室の空気を破る ぬるり、ぬるりと視線が集まる 立ち上がってしまった僕は 出来るだけ視線を引きつけて 円周率を三十桁まで答えて席に着いた 人生の階段を踏みしめるように上りながら 耳では人生を転げ落ちたような話の歌を 来る日も来る日も大きな音で聴いている 絶望して、世の中に見捨てられて、街に弾かれる それがどんな感覚なのかわからないけれど わかった事にしておく事が近づく道 トレモロする指が静かに息づく肌の上をなぞる くるり、くるりと乳首の上を這って 下腹部へと近づいてゆく ことり、と心が出尽くす音がする ブラジャーは外れちゃったんじゃなくて 外してしまったのだ 色んな事に意味を見つけだそうとして 好奇心旺盛な ふわり、ふわり、煙草を燻らせて ころり、ころり、笑い声が回る 再び、着信音が、乾いた喫茶店の空気を破る 目と目が合って、 くすり、くすり ---------------------------- [自由詩]ロックンロール・パンプキン&スウィート・ハニー・バニー/虹村 凌[2005年6月18日12時04分] ロックンロール・パンプキン&スウィート・ハニー・バニー 今日も彼らは真っ赤なミニクーパーに乗って その小さな窓からシイタケを投げつけるんだ 自分の為に生きなくてもいいじゃんか 何て強がる奴らがそのシイタケを拾って 目をとろんとさせながら 「こいつぁ極上もんだぜ」 とか言いながらジャックオフしてるんだ ロックンロール・パンプキン&スウィート・ハニー・バニー 今日の彼らは真っ黒なクラシックビートルに乗って その天窓から小麦粉をばら撒くんだ 誰かの為に生きてるんじゃないぜ 何て言って粋がってる奴らが地面に這い蹲って 目をぎらぎらさせながら 「こいつぁ混ざりもんだぁ」 何て言いながら鼻の頭を真っ白にしてるんだ ロックンロール・パンプキン&スウィート・ハニー・バニー 明日の彼らは真っ白なロールス・ロイスに乗って その車を138人目のホームレスに渡しちゃうのだ 「お前の心は何処へ行った?」 何て言いながら紙コップをじゃらじゃら言わせる そんな彼に大きなプレゼントをあげちゃうのだ でも1ドル札は絶対にあげない ロールス・ロイスが彼らの心だから 彼らはロールス・ロイスをあげちゃう事に決めているのだ ロックンロール・パンプキン&スウィート・ハニー・バニー 彼らは知り合ってまだ3日目だ 吸ってる煙草も好きなソーダも さらにはキャンディーだって正反対の趣味なのだ それでもロックンロール・パンプキンは スウィート・ハニー・バニーに惚れちまって… その逆でもあるんだ だから、今日も彼らは車に乗っていくのだ ロックンロール・パンプキン&スウィート・ハニー・バニー 何時だって頭を空っぽにして今を楽しむ その気になりゃあ何処だってセックスしちまうし その気になりゃあ銀行強盗だってやってのける でもロックンロール・パンプキンは知っている スウィート・ハニー・バニーも知っている 何時までも一緒にはいられないって事を ロックンロール・パンプキン&スウィート・ハニー・バニー ベッドの上で二人で煙草を吸いながら黙っている ロックンロール・パンプキン 「出ていく前に、俺を起こしてよね」 煙草の灰がベッドに落ちた スウィート・ハニー・バニー 言葉を飲み込む 知っているのだ 明日の朝に気づかれないように部屋を出る事を スウィート・ハニー・バニー 煙草の灰が涙を吸って堅くなった ロックンロール・パンプキン&スウィート・ハニー・バニー 一睡もせずに夜が明けてしまった 最後の煙草を取り出して火を点けたとたん 二人して笑い転げた ロックンロール・パンプキン&スウィート・ハニー・バニー シーツをぐちゃぐちゃにするまで笑って キスをして起きあがった カーテンを開けると ロックンロール・パンプキン 真っ黒い影になって 白い光の向こうに見える スウィート・ハニー・バニー 目を細める カーテンを閉めて?と言っても カーテンは閉まらない スウィート・ハニー・バニー 窓の前には誰もいないのに スウィート・ハニー・バニーへ 僕は行くよ ---------------------------- [未詩・独白]破壊的衝動による狂乱の独白/虹村 凌[2005年6月19日3時18分] 夜、歩道橋の上。 缶コーヒーで、煙草を4本吸う。 そんな処では詩が生まれない。知っている。 実際に、詩は生まれなかった。いい場所だ。 夜は、昼間よりも、詩が溢れている気がする。 例えば、近所の飲み屋がある通り。 電車が側を通って、窓の明かりが通りを一瞬だけ照らす。 たったそれだけが、何となく詩になりそうな気がする。 でも、歩道橋の上で、煙草を吸っても、珈琲を飲んでも。 詩は生まれない。 歩道橋とは、そんな場所である気がする。 落ち着く場所である。 満員電車に乗らなくとも、人を見るたびに、 その人についてのドラマを感じる。 歩道橋の、俺の後ろを走る男や、信号を待っているサラリーマン。 高校の頃の同級生に、Oと言う人物がいた。 茶髪で、青いカラーコンタクトレンズをしていた。 最大で七股をかけて、修羅場をくぐり抜けてきたようだ。 煙草も吸うし、カツアゲだってやる。 でも、彼は真面目だった。 学校にはちゃんと来ていたし、テストの点数は平均点以上だった。 真面目か真面目じゃないか何て、どうでも言い事だと思う。 何に真面目になるか、真面目にやって成功するかが問題なのだと思う。 わかりきった事なんだろうか。それでも、時々悩む事がある。 微笑みを見せるホームレスの前に、何も言う事が出来ない。 ただ、煙草をあげただけなのに。 その一本の煙草で、彼を幸せにする事が出来た。 例え、10分と持たない幸せだとしても。 仕事を持ち、家庭があり、愛すべきものに囲まれた生活が、 みんなが求める幸せなのだろうか。 ある漫画家は、こう言っている。 「人間が友達や恋人を求めるのも、権力や金をほしがるのも、安心の為だ。」と。 安心、か。 俺が、死ぬまでに誰かを愛したいと思うのも、安心の為だ。 一人で死ぬんじゃない、と言う安心が欲しいのだ。 邪なのかも知れない。いや、邪なんだろうと思う。 そう思う事で、また俺は不安から少しだけ解放されている。 家庭や仕事、愛すべきものに囲まれても、安心が無い生活。 むしろ、一見幸福に見えるからこそ、不安が生まれるのかも知れない。 実際に、俺はそうであった。 家族がいて、学校に行けて、毎日美味い飯が食えて、 安心して眠る場所があって、心地よく目覚める朝がある。 明日に困る事も無く、楽しい毎日がある。 それで、俺には何の不満があったんだろう。 そこに不安定を求めるのは、ただの無いものねだりだろう。 俺が詩を書くようになったのは、高校2年3年のニ年間、 祖母と暮らすようになってからだった。 そこには、俺の求めた、微かな不安定さがあった。 同時に、その不安定さが、俺を苦しませた。 俺は、俺自身が不安定さを求めた事すら呪った。 何故、俺がこんな目に遭わなきゃいけないのか。 何故、俺が皮膚の病など。 俺は俺自身を憎んで、呪って、毎朝を恨んだ。 その、俺の中のどん底で、俺は人を愛するって事を知った。 俺は、全てのエネルギーをその愛に傾けた。 そうする事で、俺を憎み、呪い、毎朝を憎む事をせずにすんだ。 俺は、安心出来た。 愛する事で、生きようと思えたのだから。 生きているだけで、幸せだなんて思えない。 それでも、飲み屋から出てくる酔っぱらいの屈託の無い笑顔に、 俺は立ちつくす事しか出来ない。 家に帰る事が苦痛だと言う、愛すべき二人の友人がいる。 俺は、彼らの苦悩がわからない。 ただの、無いものねだりに聞こえてしまう。 死にたくない。 今日も、煙草が吸えるだけで、満足している。 それは、向上心の無い生き方だろうか。 どん底を知った気になっている訳じゃない。 ただ、今までの中で、俺の最低な時期は終わったに過ぎない。 けれど、今の俺には、仕事があって、家族がいて、 友人も、同級生も、一人も死ぬ事無く、 友人は小さな舞台で、演技をもってして笑いを取り、 友人は医大受験に未だに苦しんでいる。 例え、長い間セックスをしていなくても、 勃つものは勃つし、射精るものは射精る。 それが、幸せじゃなかったら、何なのだろう。 安易な考えだろうか。かも知れない。 破りたいとも、壊したいとも思えない、大きな自由の中で、 色々な事が考えられる。友人について、その苦悩について。 気に喰わない事は、気に喰わないと思える。言える。書ける。 不満なんて、ひとつも無い。それが、不満なんだろうか。 帰って、「ただいま」と言う言葉に、「おかえり」と言う返事が無くとも、 スイッチを入れれば、それだけで、部屋には光が灯って、闇が追い払われる。 それだけが、俺には幸福に思えて仕方が無い。 キスも、ハグも、今は手に入らない。金さえ払えば、手に入るけれど、ね。 それでも、缶コーヒーが美味しい。煙草が美味しい。カップ麺が美味しい。 布団が柔らかい。寝床が暖かい。それだけで、幸せになってしまう。 安易だとしても、それで、俺は満足できる。 俺の、最低の時期は過ぎ去ったのだから。 ただ、それだけで、俺は仕合わせなのだ。 苦しかった、辛かった、目覚める事が恐怖でしか無かった朝は、もう来ない。 俺は何かを愛する為に、何かを失う事を知った。 それでも、幸福だと思う。 ただ、俺が旅立つ。それだけの為に、10人以上の友人が集まってくれた。 今はもう無いけれど、ジッポを呉れた。 今も、その友人達は、莫迦をしつつも、死なずに生きている。 俺は、その友人の為に、涙を流す事も無く、生きている。 幸福に満ちた、毎日だと思っている。 前向きに生きている訳じゃない。そう思える、毎日なだけだ。 明日、背中を刺されて、野垂れ死ぬかも知れない。 でも、それが俺の目の前にあるスイッチなんだろう。 そんな何でもない日常に、俺は死にたい。 幸福の中で死ぬくらいなら、俺は何でもない日常に死のう。 幸福をつかんでしまえば、何時までも停滞していたくなるだろうから。 歩道橋の上で、詩は生まれなかった。 でも、俺の中に、幸せは生まれた。 空は曇っていて、うっすらと月明かりだけが見える。 そんな、幸せ。星が無くとも、幸せな煙が立ち上る。 それだけで、いい。 愛すべき友人達が、何故、悩んでいるのかわからない。 彼らには家庭があって、帰る場所があって、行くべき学校がある。 例え、そこに小さな問題があろうとも、大きな問題があろうとも、 それに対して、その分の幸せがあっていいと思っている。 3人で遊んで、飲んで、喋って、美味い飯喰って、 電車にゆられて、いきなり立川まで行ったりして。 そう、俺たちは、幸せだ。友人達も、幸せな笑顔と、涙を見せてくれた。 幸福の狼煙が、立ち上る。 はにかむ酔っぱらいが、歩いている。 電車が通りを照らす。 俺はラバーソールで歩いて、煙草を買いに行く。 今の生活に、不安定は要らない。 ---------------------------- [自由詩]微笑みの核爆発/虹村 凌[2005年6月20日22時02分] しゅるるるるるるる… どがあああああああああああああああああんンンンンッッ! ぐるりぐるり 目玉が回り ぐるいぐるり 世界が回る でろりでろり 便所の中で でろりでろり うんこが出る ヲシュレットでケツの穴に水が入り ションベンでチンコの先から水が出る キスをしようよ 便所で 狭っ苦しいこの便所で 世界をこの箱の中に限定して 見えるものすら限定して たまにはキムチをつまみながら 真っ赤なキスをしようよ ぐるりぐるり 空が回る げろりげろり 煙草が切れた するりするり みんなが逃げる へらりへらり 微笑みのかくばくはつ さぁなぶってくれよ 鎖でつなぐから このふたつのうでを 狭い便所の中で 前後不覚の地獄車 2つの低水準なんかぶっ飛ばして 世界で最高民族の2トップになっちまおう そんなほほえみのかくばくはつ ---------------------------- [自由詩]Killin me softly wiz zis song/虹村 凌[2005年6月22日8時42分] Rape me, Rape me my friend. Suck me, Suck me my friend. Kiss me, Kiss me my friend. Fuck me, Fuck me my friend I don giv a shit If you love someone I don giv a shit If you hate me I just want your love Just Love affaire I just want your love..... Rape me, Rape me, Rape me,Rape me. Rape me hardly wiz the crazy rockn roll muzic yeah, Rape me, Rape me, Rape me, Rape me. Rape me softly wiz your wisper on my head. Suck me, Suck me, Suck me, Suck me. Suck me hardly wiz your finger on my nip yeah, Suck me, Suck me, Suck me, Suck me. Suck my nip softry wiz your hand on the dick yeah, So suck me, plaese suck me untill juck off yeah. Kiss me, Kiss me, Kiss me, Kiss me, Kiss me. Kiss me my friend, Im on the chain cant move yeah, Kiss me, Kiss me,Kiss me, Kiss me,Kiss me, Kiss me hardly wiz your tongue on my tongue yeah, Kiss me,Kiss me,Kiss me,Kiss me. I don giv a shit If you love someone I don giv a shit If you hate me I just want your love Just Love affaire I just want your love..... I don giv a shit, I don give a shit, just fuck me, fuck me, fuck me, fuck me. fuck me, fuck me, fuck me, fuck me, kill me, kick me, beat me, hit me, shot me,rape me, suck me, fuck me, fuck me fuck me, fuck me, I just want your love, yeah love affaire yo, Fuck me, fuck me, fuck me, fuck me. I really donno how can I say it but, I guess ...no,surely I wanna fuck wiz you. ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]いっぱいおっぱいぼくげんき!/虹村 凌[2005年6月22日15時04分] おっぱい。 何て素敵な響きなのだろう。 僕はそこに埋もれていていし、そこで眠りたい。 おっぱい。 いっぱいおっぱいがあれば、僕はずっと元気でいられる。 そのおっぱいについて、少々適当に語りたい。 世の中には色々なおっぱいがある。 大きさも、カタチも、柔らかさもまちまちだ。 更に言えば、垂れてるとか垂れて無いとか、 乳輪がどうの、乳首がどうの、と言う話も出てくる。 個人的に、あまり大きなおっぱいは好きでは無い。 何か、見ていて邪魔なんである。小池栄子曰く、「肩が凝る」そうだ。 聞いていて可愛い発言であるが、肩筋が俺より逞しい女の子… ってどうなんだろう?とか思ってしまう。 後は、ものすごい偏見なのであるが、あまりにもおっぱいが大きいと、 うましかに見えてしまう。サト○リとか。(ファンの方、ごみんなさひ あー、でもMEG○MIは好きなんだよなぁ。意味わかんないね! 前につるんでいた女の子は、それほど大きなおっぱいでは無かった。 むしろ小さめだった。だが、揉んでいて気持ちのいい柔らかさなんである。 手のひらサイズで、すっぽり収まる。可愛いおっぱいだ。 先っちょに、小さな可愛い乳首がついている。 そんなおっぱいだった。 ある女の子は、発育不良なのかなんなのか、 俺より背が高いのに、おっぱいが無かった。(笑 さわると、「小さいから嫌」と言って恥ずかしがった。 何て可愛いのでしょう!そんな可愛さがたまらないのよ、俺には! 日本人のおっぱいと言うのは、平均して小さい気がする。 …比べる相手が悪いのか、まぁボストンで見た女の子なのである。 でっかいよなぁ!マジででっかいよなぁ!すげぇよ、あれ。 AとかBとか、いるのかよ!…実際にはいるんだろうけど。 確かにいたよ、小さいおっぱい。でも、大きいのが大半なんだよ! 確かに、日本人に比べて、スリムな体型とは言い難い。 しかし、あのおっぱいの大きさは魅力的だ。 そんな外人モデルが、裸にスーツなんかでステージを歩いてみてくれ。 もうエレクトしちまうんである。朝でも無いのに!っぎゃーーーー! こんな事を書こうと思ったのは、あるクラブで見かけた女の子が切欠だ。 ボストンで、有名だと思われるナイトクラブ、AVALON。 営業時間は午後11時〜午前2時。料金は一人15ドル。酒代別途。 金曜日は18歳から入れる。普段は21歳以上。 他にも、ゲイナイトなどのイベントがあり、何とも楽しい場所であるが、 いかんせん学生の街って言う事で、営業時間は短い。 そこで、俺は数人の友達(日本人)と遊びに行ったんである。 そして、俺は見た。パリスヒルトンをヲヲヲヲッッッ! いや、性格にはパリスヒルトンみたいな格好をした、お姉ちゃんなんであるが(笑 何て言えばいいのだろう、あの、首に掛けただけの布が、 ふたつのおっぱいをギリギリで隠してドレスになっている。 キューティーハニーみたいな感じの服だ。(あんな色じゃない しかも、さほど大きいおっぱいでは無いので、歩くたびにギリギリ感が溢れ出る。 もう友達と全員で大騒ぎ。誰一人、彼女の貌を確認していない(笑 しかし、乳美人である事は確かだった。 手の平に、ギリギリ収まらなさそうな程良い大きさ。 少し垂れて、先が上を向いている釣り鐘型、 ドレスの横から見える、おっぱいの影の形の良さ。 もう一級品である。Can I See Another World? 俺達は特攻をしかけようとした。 いざ踏み出すラバーソールイエローモンキー! …彼氏登場。超マッチョな超兄貴。 撃沈。轟沈。華麗なる散華。勝ち目無いよね! 一晩中、彼女の乳で盛り上がってた、俺等も〜♪ 帰りによったコンビニでゲイに囲まれて、顔面蒼白! Yes、俺達は掘られてない! この先の浮き沈みも歌えば楽しいYEAH!(B’z Pleasureのメロディで 個人的には、大きさは求めない。 微乳上等、である。美乳ならもっと良い。 柔らかいのが良い。硬いなんて悲しい事を言わないでおくれ。 大体、柔らかい身体は女の子の特権だ。 痩せていて欲しくない。見た目で柔らかそう!って女の子が可愛い。 アメリカ人の女の子と喋っていたところ、 「日本人とかアジア人の女の子って、小食で格好いいよね」 と言った事がある。個人的には同意できない。 一緒に飯を喰っていて、喰い方が下手な女の子は可愛いが、 小食な女の子を可愛いとは思わない。飯をくっていてつまらないもの。 俺より喰う!ってのもいいじゃないか。愛嬌があるよね。 …まぁ、その発言をした彼女には、ピザを喰わない努力が必要だろうけれど(笑 (今、僕は、柔らかい乳房に抱かれて眠りたい。 不安で仕方無い。柔らかな乳房の上の、小さな乳首をくわえて眠りたい。) オリビア・ハッセーなんか最高じゃないですか。(何年前だ! 柔らかさが全身から滲み出ている。うぅむ。良い。 最初から最後まで、個人的な話をしている。 そんな時間が好きだ。 乳首も、乳輪も、あまり大きくない方がいい。(何度も言うが、俺の趣味だ。 可愛いおっぱい、美しいおっぱいが宜しい。 陥没などしていると、俺は悲しくなってしまう。 ピンセットで引っ張り出したい衝動に駆られる。 今泉慎太郎は、今日もBar「黒ちくび」でラムちゃんを口説いている。 不安で仕方が無い俺は、乳房に抱かれて眠りたい。 See you great boob girl!! ---------------------------- [自由詩]手紙/虹村 凌[2005年6月22日15時21分] 元気にしてる?俺は日々バイトに追われているよ。 店長は変なヤツだし、日勤は俺と同い年の人とかいないし。 全く、やれやれ…だぜ。 そう言えば最近、愛はコンビニじゃ買えない事に気づいたんだ。 誰も買いに来ないし、発注した製品の中にも、愛なんてひとつもなかったよ。 店を隈無く探したけれど、何処にも愛なんて無かったんだ。 全く、とんだ寝言だと思ったよ。 前に振られそうになったって、話を聞いていた時から。 知らないでしょ。 だって言ってないもんね。 でも、彼が君に甘えた以上、俺は君に甘える事は許されない。 君のチカラどうこうよりも、これは俺の中での問題なんだ。 彼は涙を見せて、君の膝の上で眠り、手を握った。 だから、俺は君に甘える事を許されないんだ、これ以上は。 愛しちゃいねぇ。 君の為に死ねないなんて思わない。 俺が死んで君が助かるのなら、俺は喜んで死のう。 君は幸せがどうこうと悩んでいたけれど、 そんなつまらない事で悩まないでくれよ。 君は答えを知っているだろう? 君の乳房に抱かれて眠りたい。 君の乳房の上で踊りたい。 君の乳房の中で。 その細い腕の中で、安心して眠りたい。 それだけだよ。 その細い身体と一緒に、湯船に浸かりたい。 雨の降る音を閉ざしたカーテンの奥で。 安らかな眠りを与えて欲しい。 君の、乳房の中で。 追伸 これは告白であって、あくまでも俺は君に甘えない。 ---------------------------- [自由詩]姉よ/虹村 凌[2005年6月22日19時51分] 僕には姉がいない 美しい姉がいない 優しい姉がいない 厳しい姉がいない シスタァ そう僕にはシスタァがいない この先もずっといない シスタァ 僕を優しく包み込んで シスタァ 僕を厳しく叱って シスタァ 僕の為に祈って シスタァ シスタァ シスタァ シスタァ 隣で眠らせて ---------------------------- [自由詩]ブス大爆発/虹村 凌[2005年6月23日21時02分] 「いらっしゃいませ、ありがとうございます」 レジスタァの前に沢山の女の人が並んでいる 僕は美人のお姉さんには、優しくお釣りを返す ナプキンは袋を二重にして入れてあげたりしている 綺麗なお姉さんは大好きです 不細工なレジスタァ係の前に 不細工なお姉さんが並ぶ 「いらっしゃいませ」 心の底から微笑む すると目の前で爆発する 彼女達はだんだんと膨らんでゆく そしてはち切れるように破裂するのだ ブス大爆発 綺麗なお姉さんが立ち並ぶ天国に一番近いCVSのレジスタァで 四散した不細工なお姉さん達の肉片に埋もれて僕は泣く 綺麗なお姉さん達は冷たい視線を僕に投げて寄越す 四散した不細工なお姉さん達の肉片をくわえて僕は泣く 綺麗なお姉さん達は冷たい微笑みと小銭を投げて寄越す ブス大爆発 僕も最後には爆発して 綺麗なお姉さんの肩に降り積もる 真夏のメリークリスマス ---------------------------- [自由詩]思考戦車/虹村 凌[2005年6月23日22時23分] 足並み揃えて、心を揃えて、左右左、俺達は崩れ落ちる そう、まるでオモチャの兵隊みたいに 誰が狂ってるか何て知った事じゃない 自分を正当化するので精一杯だ 自分が間違えなければその日は成功だって言えるだろう 誰が泣こうと知った事じゃない 釣り銭を間違えない事の方が今は重要なんだ 難しい事なんてひとつもわかんねぇ 倫理も戦術もよくわかんねぇ 色々考えたってタカが知れてる それを喋ったって底が知られる 何処でどう言おうとわかっている 自分は決して頭は良くない 面白いだろ? それがわかったらセックスをしよう 俺がもう一年もセックスして無いって事の方が今は重要なんだ 誰もが利き手に武器を持っているのが見える 争い事はごめんだ!なんて言いながら へっぴり腰でそのナイフを構えているのが見える 低い構えで灰皿を構えているのが見える 軽いフットワークで鎖を振り回しているのが見える 争い事はごめんだが、自分が傷つくのはもっとごめんだって その引きつったツラに書いてあるのがよく見えるぜ 足並み揃えて、心を揃えて、左右左、俺達は崩れ落ちる そう、まるでオモチャの兵隊みたいに 少しずつ、細切れにされていく身体を見つめて、勝利者の嘲笑が響く そう、まるでオモチャのマーチのように 誰もがその手に持っている武器を放そうとはしない 誰もが丸腰になる事に怯えきっている 誰もが闘いを止めようとしない 止めたら傷つく事を知っているからだ 自分がやめたって相手が止めなきゃ戦いは終わらない 自分が背を向ければ隙を見せるだけだ 誰も恐怖で闘いを止める事が出来ない 誰もその武器を捨てる事が出来ない 誰も誰かを傷つける事が出来ない 難しい事なんてひとつもわかんねぇ 倫理も戦略も何もわかんねぇ 人生も詩学も歴史も何もわかんねぇ 俺がポエムってのを始めた理由もそこら辺にある 何も平和にしたくてポエムだとか言ってるんじゃねぇ セックスしたくてポエムって言ってるんじゃねぇ よくわかんねぇから単純に考えたくてやってんだ わかってる これは詩なんかじゃねぇ 作品でもねぇ 立派でも何でもねぇ それがなんだってんだ だからってポエム書くのを止める訳がねぇ 分かってる これはビジネスにもならねぇ莫迦の戯れ言だ だけどだけど もういいじゃねぇか 全身を武器で固めるんだ 己を守り抜くんだ そして空いた手で弱いヤツから助けてやろうぜ 丸腰になったら背後から撃たれる斬られる殴られる蹴られる 誰も丸腰になんてなりやしねぇ 誰も戦いをやめやしねぇ 戦いをやめる時は愛する事をやめる時だ 死ぬまで手に手に武器を持ち続けろ 諦めるすに己の為に殺し続けて愛し続ける その為だけにポエム書いてんだ 誰が俺をクソみてぇに言おうと知った事じゃない 誰が殺されようと知った事じゃない ただ俺はやれる事をやるだけだ 守れるモノを守るだけだ 難しい事なんてひとつもわかんねぇ 倫理も戦術もよくわかんねぇ 色々考えたってタカが知れてる それを喋ったって底が知られる 何処でどう言おうとわかっている 自分は決して頭は良くない 面白いだろ? それがわかったらセックスをしよう 俺がお前を好いているって事で理由は充分だろう 難しい事はひとつもいってねぇ その為にポエムたら書いてんだ アホみてぇに話を簡単にしたくて書いてんだ アンパンチの使えないアンパンマンを見て バイキンマンは悪さを止めるのか 拳を閉じたケンシロウを見て ラオウは拳王である事をやめるのか 丸腰になって「戦いは終わりだ」と叫んでも 愛の戦士の一撃がそいつのドタマを直撃するだろう セックスしよう これ以上簡単な話があるか? セックスしてる間に お前の武器で俺を。 難しい話なんてわかんねぇよ ---------------------------- [自由詩]The light of past times/虹村 凌[2005年6月24日9時53分] I don't give shit, yeah, I don't give a shit How much you gimme your voice, love, body, touch It was just a bullshit I know you don't have to say Yeah, I know ofcouse I didn't know at that time But, I don't give a shit. I don't give a shit. I don't give a shit, yeah, I don't give a shit How many friends walks away from me, from me ,from me It is just a betroyal I know you guys just walks away from me Yeah, I know ofcouse the life sometimes gimme a bad term But, I don't give a shit. I don't give a shit. I don't give a shit, yeah , I don't give a shit Future is not in our hand but in fossil's hand I know There are too much pain, tears, fight, missile and love Yeah, its too late to die, to crash, to destroy, to make it end But, I don't give ashit, du, gimme a hummer on our head. The world is enough, I guess. We messed up this hollyworld you know, yeah I know. When the past times start to shine, We should go to our destination wherever we want not here. We should walk away form here cuz, the past times gonna kill us. I don't give a shit if you want stay in here but, please say it, you can talk to me you know? Yeah, I gonna stay in here with you cuz...reason? you needa reason?Cut it out. I wanna die in here with you on the light of the past times. I don't give a shit even if you're thinking about someone not me, Yeah, I'm thinking about you, yeah, about you,about you,about you. See you, have a wonderful time. ---------------------------- [自由詩]友よ、お前の心は爆発しているか?/虹村 凌[2005年6月24日11時54分] 友よ、お前の胸は張り裂けそうか? 生きている事を日々実感しているか? 火薬は足りているか? 導火線は乾いているか? 起爆剤はあるのか? 欲望は有り余っているか? 友よ、お前の心の爆発はまだなのか? 友よ、お前の胸は高鳴っているか? 生きている事が悲しい日は無いか? 爆音が聞こえているか? その手に武器を持っているか? 燐寸はあるか? 声は枯れていないか? 友よ、お前の心の暴発はまだなのか? 友よ、お前の心は感じているのか? 生きている事を誰かの所為にしていないか? 死にたい理由を誰かに求めていないか? 友よ、お前の欲望は湿っているか? 友よ、お前の欲望は隆起しているか? 足下は見えているいか? 友よ、お前の心は燃えているか? ---------------------------- [自由詩]廃品天国(コンビニ賛歌)/虹村 凌[2005年6月25日20時48分] 「いらっしゃいませ、ありがとうございます。 商品5点で、お会計は1265円となります。」 僕はコンビニスター 誰にも負けないコンビニスター 真っ昼間の盗賊団コンビニスター 誰もが僕を必要としている 諭吉が飛び交う午前11時 僕をイラつかせる店内放送を突然切って 灼熱地獄の中のオアシスにするべくNirvanaを流したい 僕はコンビニスター 誰にも負けないコンビニスター みんなが僕を必要としている 「何でてめぇは公共料金のお預かり金額を! 2万円なのに20万円って打ってるんだよ! 何をどう間違えりゃそう打てるんだよ!あぁ? 大体てめぇはもう40過ぎてんだろ! いい加減にしろよこのド低脳がッッ!」 (フライイング・シュリンプ&店長のTEKKEN) 僕はコンビニスター 誰にも負けないコンビニスター お客さんだって僕を必要としている 子供だって僕の名前を知っている そんなコンビニスター 真っ昼間の盗賊団 廃品は全て貰っていくぜ アンパン牛丼ようかん饅頭カツ丼冷やチュウおにぎり何でも来い! 廃品もってこい! クビが恐くて店員出来るかー! 僕はコンビニスター! みんなが僕を必要としている! 僕はコンビニスター! 控えめに言ってもチャリンコくらい必要とされている! 僕はコンビニスター! コンビニ強盗だって避けて通る! チンピラだって敬語で喋る! 僕はコンビニスター 何の変哲も無いコンビニをたちまち涅槃にしてしまう 根こそぎ廃品を攫って行く それでも僕を必要とするんだ だから僕はコンビニスター 今度、君を連れてコンビニに行くよハニー ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]落下星/虹村 凌[2005年6月25日22時57分] 星が、落ちてくる。 星が降ってくる。 僕はそれに酔って、ゲロを吐いた。 そのゲロの上にも星が降り注ぐ。 異常事態だ。 歩道橋の上に立つと、より鮮明に見える。 星が降っている。 近くのビルは既に穴だらけで、あたりに人影は無い。 道中に、潰れた車が止まっている。 中には、人の腕が飛び出しているものさえある。 さっきから、この歩道橋にも、小さな星が。 煙草をくわえてから、燐寸が無い事に気づいて、煙草を箱に戻した。 まったくもって、シケたもんだぜ。 目の前を星が横切るのが見えた。 ここもそろそろ危ないか。 僕は電話を手に取って、思わず笑った。 もう電話なんて通じやしないのに。 最後に声を聞こうなんて、莫迦らしい。 放り投げた携帯が、幽かな光を放って宙を舞う。 がしゃり、そんな音が聞こえた気がした。 それが悲鳴に思えたのは、世界が歪んでいるからだろう。 誰かが遠くで手を振っている。 行かなくちゃ。 僕は彼を知っている。 歩道橋に掛けた手が、何故か血で汚れている事に気づいた。 足下を見ると、包丁が転がっていた。 あぁそうか、彼は僕が殺したんだった。 そんな事も忘れていたのか。 その刹那、小さな星が、僕の背中を穿った。 ぐらり 世界が傾いた気がした。 僕は、携帯電話みたいに空を飛んで。 がしゃり、 ---------------------------- [自由詩]真面目なサングラス/虹村 凌[2005年6月26日15時30分] 彼は毎朝同じ電車の同じドアに乗って 両手を吊り輪に掛けて電車に揺られている 周辺の女性の匂いに興奮しないように なるべく呼吸を殺して 彼は何時もぴかぴかの革靴を履いていて 制服だって折り目が見えるものを毎日着用している 髪の毛だって綺麗に撫で付けて 髭をそり忘れた朝は無い 彼は何時だって人前では眠らないし放屁もしない 電車の中吊り広告や街を歩く女性で勃起する事も無い 自慰も三日に一度しかしないし 結婚するまで貞操は守り抜く気まんまんでいる 彼は何時も一番前の席で授業を受けていて 先生の質問には必ず答える テストの点数は絶対に平均点以上で 先生や大人を失望させる事なんて無いんだ だからサングラスを外さないでいられる 彼は運命の人を信じていて 惚れっぽいなんて人が信じられないと言うんだ 安っぽいミリオンセラーで涙する事も くだらないドラマで目を真っ赤にする事も 信じられないって彼は言うんだ でもサングラスの奥の彼の本当の目を 誰も見た事が無いんだ 真面目なサングラスは 人生に一度だけ人を愛して その人にしか目を見せないんだと言う その時に彼は真面目なサングラスである事をやめて 安っぽいドラマのような愛に涙を流すのだろう そういう人間に、私はなりたくない。 ---------------------------- [自由詩]シャモロック/虹村 凌[2005年6月27日21時53分] 今日も真っ赤なトサカを決めたら 気合いを入れてコケコッコー ツッパリ軍鶏のロッケンロール ツッパリ軍鶏のロッケンロール タイマン張りましょ赤トサカ同士で ---------------------------- [自由詩]浦和BOYS/虹村 凌[2005年6月27日22時07分] (このラクガキを 期待を持って読んだ者は 然るべき報いを受けるであろう) 旋律が身体中を駆けめぐり 僕をいらいらさせる 生ぬるい空気の大きな部屋で 小さな羽虫が飛び回る 僕にはどうする事も出来ない なぜなら僕は愚鈍だから 一日中人間やニンゲンを見つめて 苛々したり微笑んだりしながら 半分は性的視線で眺め回している 視姦 弛緩しきった上腕二頭筋に羽虫が止まり バイトのオババが襲いかかる 脳内で僕のクロスカウンターが炸裂して 彼女はダウンする 桜庭も真っ青の1R瞬間K・O 僕は高々と手を挙げてガッツポーズ そしてそのままお客さんとお店で乱交パーティーを始め… オババの右腕が僕を掴み 汗が滴り落ちる ---------------------------- [自由詩]屑賛歌(俺は俺が平気だってしってるよ)/虹村 凌[2005年6月27日22時41分] 高校の卒業文集に 六年間の恨み辛みを書きつづった男がいるが 此は其れと同等若しくは其れ以下の存在でしか無い 俺は戦争を知らない 俺は戦闘を知らない 俺には闘う理由も無い 俺には戦場すら存在しない 童貞万歳! 前と後でも何も変わりやしないのに そんなに乳首が舐めたいのか あぁ舐めたいさ! 誰が死のうと俺の知った事じゃない 知らない人間の為に涙を流せる程 俺は優しい奴じゃない 天皇万歳! 俺が死んで日本が救われるのなら 俺は喜んで死んでやろうと思う 世の中はそんなに甘くないけどな 誰がどう生きようと俺の出る幕は無い 誰がどう死のうと俺の出る幕は無い 人生万歳! 死ぬまで戦争を知らずに生きて 反戦歌のひとつも書かずに 万歳三唱! 諸手を挙げて乳首を舐めよう 誰かの姫様が俺の上で腰を振り 誰かの王子様が知らない女と腰を振っている 誰の為に微笑むのかを考えて 俺は戦争を避けて生きてゆく事に決めた 屑万歳! 死にたくない だから襲いかかる奴は殺してやる 気付けば人生は戦場かも知れない それに気づかなければいいだけの事だ 屑万歳! 屑のレッテルすら貼られず 背中で泣く事もせず 屑万歳! 死ぬまで笑い続けてやろう 俺は戦争を知らない 俺は戦闘を知らない 俺は乳首を知っている 俺は膣を知っている 俺は黒ちくびを知らない 白いシーツの上ですら 俺は滅多に戦争をしない 痛い 痛い 痛い I Know I’m Alright I Know I’m Alright I Know I’m Alright I Know I’m Alright ---------------------------- [自由詩]甘ったれBLUES/虹村 凌[2005年6月29日19時43分] ***序章 蒲田行進曲(目覚めの曲) *** まだまだ寝てたいっス っつか暑いんでクーラー付けて欲しいっス 朝ご飯とか要らないんで寝させて欲しいっス バイトとか面倒なんで金だけ欲しいっス ***間奏曲 エリエールの為に(ユトリロ) 第五楽章*** マジでだりぃよォォォ〜〜 雨止んじまったしよォォォ〜〜 ったりぃなぁ 面倒だからバスで行くかぁ〜 っつか昨日の給与明細にバス代出てないってどう言う事だよォォ〜 俺が毎日チャリンコで行ってるのバレてんのかなぁ あ〜だりぃ 金だけくれねぇかなぁ ***間奏曲 ゴッホのカノン(ブルータス) 第七楽章 *** 三日で金が倍になるって? あぁ〜 いいねぇ〜そういうの え?一口50万? 莫迦にしてんの?んな金無ぇよ! 帰れ帰れ! ***間奏曲 KURENAI(X)*** ったくダリぃなぁ〜 てめぇらコンビニで遊んで無いで学校行けよ! おめぇらが遊んでると奥で煙草吸えねぇだろ! さっさと帰れ! っつかコンビニ来んな! 別にこのコンビニが潰れたって俺かまわん… 金さえ貰えりゃいいし… あー今日は何を貰って帰ろうかなぁ… コンドーム貰ったって使うアテ無いしなぁ デリヘル読んだら一発で消えるしなぁ ソープもイヤだなぁ っつか銀馬車じゃあ6万で足りないもんなぁ ***間奏曲 モテたいっすね(電グル)*** はいはいはいはい パトロンのお姉さん大募集! 綺麗なお姉さんだったら年齢不問! 風呂、トイレ、キッチン、クーラー、冷蔵庫、完備希望! ベッドはお姉さんのベッドでよろしこ! …あ〜くっだらねぇ〜〜〜 っつかさぁ 俺が減量する意味がわかんねぇんだよ 俺って医学的に見て普通な訳 わかる? お前等が痩せすぎなんだよ 意味わかんねぇし、肥満度マイナス10%とか んな細い身体で何してんだよバーカ てめぇらもっと太れよ めんどくせぇなぁもう 女の子もだよ なんで50過ぎたオバハンの方が胸でっかいんだよ チェスト小せぇよ チェストの中で君のチェストを揉ませてくれよ チェストー! ブーブん中でブーブを揉ませてもらってもいいぜ あー面倒だ。 こんな事言ってねぇでバイト行くか。 ---------------------------- [自由詩]BOY/虹村 凌[2005年6月29日22時38分] ボーイ これは「さようなら」なんかじゃない 「またね!」なんだよ ボーイ 優しくなろうと思ったら 強くなる事が一番だよ ボーイ 闘おうとしなくていい でも拳の握り方だけは知っておいてくれ ボーイ 今のうちにでかけようぜ みんなが寝息を立てている間に家を出て 夜に張り巡らされた金網を乗り越えて ニューヨークから引かれたカーテンをくぐって 胸のポケットにパスポートと煙草 ズボンの右ポケットに小銭と燐寸 ズボンの左ポケットにクレジットカード ナイフもランプも放り投げて 旅に出ようぜ 世界一周の旅に出るんだ 荷物は要らない トランクひとつだって持たずに行くんだ お気に入りの自転車で駅まで飛ばして 鍵だってつけっぱなしで乗り捨てて 一番目の電車に飛び乗ろう 席に膝をついて窓の外の景色を焼き付けて 空港に向かおう ファーストクラスの席を取って そうだ まずオーストラリアに行こう! ボーイ 一周して帰ってきたら まるで別人みたいで もう戻れないかも 死にかけながら 砂漠で石油を掘り当てるかも 有名になっちゃって帰ってこないかも! どのみちどのみち 野垂れ死んだ処が本当のふるさと ナビゲーターは煙草の煙 下手に家庭を作らない 恋人も愛人も要らない ゲームだって携帯だってパソコンだって要らない 帰ってくるまで要らないよ 途中で泣いたら ルール違反で即刻退場! ボーイ わくわくするだろ? 麻雀より無限の可能性だぜ ひとに優しく、だぜボーイ それが強いって事だぜボーイ 若さって何だ? 自分で見つけるんだボーイ ボーイ 今夜雨は大丈夫らしい ---------------------------- [自由詩]言えない事が多すぎる/虹村 凌[2005年6月30日21時25分] …お、お客さん うん、そこの股上の浅いジーンズのお姉さん あ、あのぅ… い、陰毛見えてますよ、陰毛 (き、聞き返すなよ…) ま、マン毛見えてるんだって! マジで!剃れよ!っつか気付よ! 毛がなびいてるのわかるだろ?! 処理くらいしてくれよ! スーパー写真塾に載りたいのかよ! 顔は載らねぇんだよ!目線入ってるんだよ! ってか何?誘ってんの? ヤんね?そこのトイレで。 言えない事が多すぎる。 ---------------------------- [自由詩]ゼロへの不協和音(調和する体液)/虹村 凌[2005年6月30日22時37分] セックスって何だ? 体液交換の事だろうか 若さとは違うらしい 昔の事 変な女に言われた事がある 「君はセックスが上手くなる要素がある」 すぐに愛しちゃう俺は 「愛してる」 って言うからだそうだ 近頃の事 変な女に声を掛ける気にもならず 「セックスっつかイチャイチャしてぇ」 と煙草の煙を吐きつつ言う俺は ビタミン臭いションベンをする為だけに ちんぽこをぶら下げている ---------------------------- [自由詩]帰りたくない僕等/虹村 凌[2005年7月2日22時45分] 君のSOSが何処にも届かない 帰りたくない僕等は 冷やっこい煙草なんかふかしながら 汗をかいて夜の街を歩いていた そんな 帰りたくない僕等 目指すは立川幸福の会 会員は帰りたくない僕等だけで マンスリーレオパレスなんかで眠るんだ 部屋から見下ろす交差点は 麻雀牌で埋め尽くされて 帰りたくない僕等はうずくまる 出来の悪い 帰りたくない僕等 最終電車に揺られて 帰りたくない僕等は家路に付く 汗と空調の匂いに埋もれて 帰りたくない 帰りたくない僕に微笑む その細い腕が綺麗だね 帰りたくない僕等はうずくまって 少しだけ喋っていた 僕は耳を塞いで 笑った 出来の悪い 死にたくない僕 ---------------------------- [自由詩]赤い洗面器の男/虹村 凌[2005年7月2日23時07分] ナッツとソーダで構成されたゲロを吐いて 涙が出てきた午前2時半に始まりを告げた 寝てないと必死に否定するように お前なんか好きじゃないと必死に否定する そんな僕のラブソングを聞いてくれ 洗面器に顔を突っ込んで寝ると幸せになるって聞いて タンクローリー・ロックンロールを見つけたよ 水の中の水の泡は僕の口から溢れ出るハッパッパ 体液とコンクリートのスクランブル交差点の真ん中に 肩胛骨をそっと置いてきたんだ タンクローリー・ロックンロール 便器に顔を埋めて見えたのは ビタミンカラーの小便とマッド・バッド・ブラウンクッキー 胸の谷のナウシカに会いたくてジョン万次郎と旅に出たんだ それ以来洗面器に顔を突っ込んで寝るのが習慣になったんだよ 肩胛骨が何処にあるかはわからない ---------------------------- [自由詩]ラブソング/虹村 凌[2005年7月2日23時25分] おじいちゃん!クララが!クララが立直! 「ふっ…あンた、背中がすすけてるぜ…」 「あ〜?聞こえんなぁ!」 (り、リーチだ!リーチしてやる! クララはっもう持ち点が無い!このリーチ棒で最後だ! リーチしてやる…リーチしてやる…リーチしてやる… でもこの牌は完全に危険牌…) 「り…り…り…」 パタン 「御無礼、ロンだ」 「だ、誰かキムチを…カプサイシンが足りないんです… 誰か…誰かキムチを…」 今欲しいのは激しいディープキス それだけの話のラブソングだ ---------------------------- (ファイルの終わり)