朝焼彩茜色 2019年6月17日11時03分から2021年12月3日15時29分まで ---------------------------- [自由詩]このエネルギーを受けて/朝焼彩茜色[2019年6月17日11時03分] 風がやって来て佇んで声がした 分身であり風である 空気と風のマーブル色彩に増す透明度 エネルギーを分けにやって来て あなたのやり方で表現する 風が眩しくて初夏の語尾がキラキラと揺れる 風を浴びた脳がレンズに映像を写す 彼が踊っている 太陽に感謝して 源を辿って表現する風を斬る角度に数の果てを見る 手話のような言葉を風を斬って放って来る 彼は踊っている 技術なんて越えて 魂を肉体に巻いて 撒き散らす エネルギーがチャージされてゆく 瞬きを許されない舞いの最中 夢から覚めた さよならの声 風が風を孕んで在り方を暗示して光も残さずに 音に代えて帰ってゆく 耳鳴りの最中の舞い 風を斬る声と音の交じり ---------------------------- [自由詩]受容/朝焼彩茜色[2019年6月18日11時52分] 雷が遠くで鳴っているという事実を 私の手元に彫り込む なんて事のない世界を見つめている 幻の七色の心地よさも受容し 足の裏の磁石でバランス良く歩く さらさらした砂の表面を擦る風のように 生きてゆきたい 背伸びは星を眺める時だけでいい この大きな世界に私はちっぽけで それがバランス良くて 欲を溢して この大地に馴染んできている なんて事のない世界を見つめている 出来ること出来ないこと どちらも愛しく星になれ ---------------------------- [自由詩]止まれ アドレナリン/朝焼彩茜色[2019年6月21日13時21分] お昼を食べて 抱っこして 背中とんとんねんねした 母はソファーにべっとりくっついて あえて身動きを止める 目の奥の疲労がじゅわーっと広がって 夕方には足の裏までぐおーって届く おまけに脳も視界も狭まって あ、お兄ちゃん迎えに行く時間だとか 肉のポジションにまた揚げだけど いいねとか ちょっと血を入れかえたい気持ちを流して せっせと支度を始める その辺の主婦 だけど 思考が飛んで飛んで野望なんか閃いて その辺のただならぬ主婦っていう肩書きを くっつけて 今日も走る 止まらない アドレナリン 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[自由詩]宇宙の斧/朝焼彩茜色[2020年2月4日13時12分] 常識という固形物を刷り込み過ぎて 生きて来たのかもしれない 時代が真っ二つに割れそうで 揺らいでリズムを刻んでいる 流れるものの不動さを額に握りしめて 呟きの馨りを出す 昆虫のように 私の気持ちは小さな斧 星の数ほどの流れるものの中で斧を振り回し 軌道に乗って自ら飛んで来た 羽根を閉じ着地した 魂を包んで命を灯して 人間を超えたい昆虫 私は人間を超えたい小さな昆虫 もう少し斧の先に生命の源を放ちながら 振りかざして この世を 全うし 始める 常識のオブジェを今までの心臓と捉えて 真っ二つに斧を頭上から 落とす ---------------------------- [自由詩]スペースコロニーの片隅で/朝焼彩茜色[2020年3月11日12時54分] スペースコロニーの波に乗って 見上げている この星だけが生きている訳ではない 知っているよね 宇宙に一粒 私の一本線 神経の経由  死を迎える前に見てみたい 価値を置く最上段からの景色 人の想像をそよ風に送る 頭の中身なんて見つけられない けれど見つけられる感覚を摘むんで 白いタンポポみたいに 送るんだ そよ風の感覚の一部を借りて 物質の命を沸かせて 魂が若くて肉体とちぐはぐな私 幼い心は永遠に熟さないと告げる なぜこんなにも幼く 肉体が浮いているのか 引力で返って来た タンポポの白い傘 まだ遠い 数値が打たれない 潜在が押し上がっても尚 一画景色 ここのそよ風 スペースコロニー せめて人間ごときにでも 創造させて下さい できますよね けれどと 言い訳をせずに 澄んで澄んで澄み渡って 次元の上昇を切りたい ---------------------------- [自由詩]憩の月/朝焼彩茜色[2020年3月13日0時58分] 眠れぬ夜に 月から地球を眺めて俯瞰した 私は強かった  まだ今も人間であるが 愛に飢えているのか  錆を吐き出せず 溢れている 磁気も強烈に  男と女の創りの誤差如きに 己で己の心臓を長い爪で  掻き出して 血まみれに踊っている 哀しみに揺れ  変えられないものを変えていこうと企む 鷲の爪 俯瞰 君は強かった 月から地球を眺めていた 幼さと若さを融合させ バランスを保ち羽ばたいていた 生まれたての雄飛だった 眠れぬ夜に 蓋の出来ない怒りに 最愛の人に受け止めてもらえない虚しさの意味ある贈り物を 問わずに 月から地球を眺めて 心のよりどころを さだめている ---------------------------- [自由詩]鏡の綴り/朝焼彩茜色[2020年3月13日22時51分] 鏡合わせというけれど 人は鏡合わせ 納得いかず ひとり ぽつんと目を細める   素直に幽体離脱しているかの如く 自分を見るんだ 魂に名前をつけて 空が紺色のところまで行くんだ 私は怒りを鎮める為に生まれて来たんだ 家族にきょうだい皆 怒りを剥き出して生まれて来たんだ 自分で自分を癒せない 悲劇を背負って 自慢気に 「私の機嫌を取ってくれ」と微笑む このカルマがこのカルマを引き寄せて 鏡の中で閉じこもっていたことに気がついたんだ 素直さを武器に快進撃を始めていくんだ 感じたことは全ての手掛かり 目を細めてぽつんと ひとり 府に落とす 府に落とすことは神様の仕業 納得へと促す リアル教科書というものが在るのならば 鏡の綴り なのかもしれない 私の怒り 私の天使 鏡合わせ 快進撃を始めていくんだ ---------------------------- [自由詩]「1001」/朝焼彩茜色[2020年3月26日22時45分]  40分で三度 視界に入る  その意味は何 と問う  対向車の刹那 の四桁  思考の覚悟は 一旦停止  物質界と天の 境目がぼやけて 透けて 入って来る  「1001」ダーツか手裏剣か投げて知らせるような  守護霊だって忙しい  けれど昔より上手く 受け取れているさ  本来の思考に重きを置けと 検索したら分かるような  この頼もしい時代  思考の覚悟は 一方通行  自分の道 未知の思考への覚悟  一人で呼吸しているなんて思わない  すぐ側の空間に とろみを感じるように  守られている  ありがとう  本来の思考に重きを置くよ  何のために今雨なのか ワイパーが振り翳し返答し  ルームミラーに目をやると 奴が手裏剣を投げる仕草を その刹那  左に曲がって去って云った 「1001」と   ---------------------------- [自由詩]トラの断捨離を知らないリス/朝焼彩茜色[2020年3月28日22時28分] 要らぬ物が部屋の片隅で圧迫し 果てしない程の膿が溢れて噴火した 要らぬ家具の類に家賃なんて払えない 要らぬ物 要ると聞かれ要ると答えたリス トラは要らぬと云ったのに  意思の疎通から夫婦をやり直そうか 嗚呼 何故そんな物を貰って来たのか この大地に絶対意志を突き刺して問いたい 物に念が宿っている 膿が溢れて噴火した 鎮火の散歩に出かけて 傘の盾にもかかわらず 太腿が冷える 桜に途方に暮れていると告げ 物への念が私に跳ね返る 憎悪の念 要らぬ物を放置できない 今直ぐに破棄したい 粗大ごみ 人に物を譲る時 要らないなら捨ててと云う されど 捨てる手間の煩わしさを リスは何も知らない 嗚呼 煩わしい物が部屋の片隅で吠えている こんなこと如きで 狩りに行けない 腹は減る 煩わしい物に向かって吠えている リスは首を傾げて両手を握っている 物をくれるな 物をくれるな とりあえず 貰うな 物を貰うな こんな容易な取捨選択もできないリスを 腹が減っていたからね もういいよ 喰ってやるね こんなこと如きで ---------------------------- [自由詩]音楽は人の形/朝焼彩茜色[2020年3月31日1時40分]  音楽をどのように例えようか  この素晴らしいものを  讃えよう   唯一である自分を自分で愛そうと思う   そう思えてしまえるのである 音楽とやらは あばらにつっかえた 受け止めてもらえない 寂しさ 音楽が泣いてくれている 私の為に 気持ちを感情の余韻をしこりを波動を 放出する カーテンの向こう側に預ける そして届ける 夜空へ  気持ちや感情やしこり 余韻の囁きは波動に委ねる 黄金の彼方へ 貴方と暮らし始めた時からのカーテン 気という気を汲み取り過ぎてミイラ化している  風もないのに揺れる 音楽を聴いて感じている伝えてくる 読み取れるこの耳鳴りの源 そのゆかり 何をやっているのか この時間軸のたわみで 讃えたはずの音楽が肉体をすり抜ける 感動が綿になる 真空に包まれた無感情 カーテンの波も時空の海へ帰って逝った 生きているにもかかわらず逝ってしまった 明日もやることがある   あばらにつっかえた 受け止めてもらえない 寂しさは    音楽が人の形になって伝えてくる     癒してくれているつもりらしいが      最愛の形はきっとあばらに居続ける       人間だから       ---------------------------- [自由詩]春の霊/朝焼彩茜色[2020年4月1日22時39分]  春ひと回り ぐおんぐおんと胸に降りて来る きっと世界中の人がいなくなって 私 一人ぼっちになったとしても  四季の小枝から息吹を唸らせて 生きていける    群青から降りて来た 淡い風の螺旋を 桜  その染めから私の胸へ入る 紅くどくんどくん鳴る 血となり肉となり魂が生きる 生きていれば魂が癒える  四季が春が桜が 不動を振舞う 声が確実に降りて来ている  四季が今 春が 恩寵をずしんずしんと画面を見えない速さに乗せて   伝えて来る 背中を合掌の手で押して  群青の奥の魂が歌う場所から 伝えに来ている    四季が故郷   春は大人  桜は無邪気  故郷はかみさま  大人は知ってる人  無邪気は星の子供 歌が聴こえる 世界中でひとりぼっちになったとしても 私は生きていける 四季の力 その励まし 血となり肉となり 魂を癒す     ---------------------------- [自由詩]天井から見たトラとリスの茶番/朝焼彩茜色[2020年4月4日0時14分] 話し合いをしたいけれど 眠ってしまったリス 明日の入園式の準備をと 慣れないパンプスにティッシュを詰め デジタルにならない書類をトントン鳴らし 一呼吸  肌寒いリビングに月明かりを想像しカーディガンを羽織る  もうだいぶ痛んでくたびれた毛玉の処理も放置されたそれ  春が根付いたら手放そうか   リスさんも手放そうか 中止?明日の入園式は中止 致し方ないメールの知らせ 話し合いはいつまで中止なのだろう 冷蔵庫にあるチョコレートに手を付けない そうとうトラが怖いらしい レイアーが違うのか夫婦は鏡合わせなのに 浅はかな思考に言い返せないトラ 頭大丈夫と尋ねたいがHSPのトラ ストレスでおかしくなったのかリスは それとも脳の病気 発達障害なのか カサンドラ症候群のようなそのような診断を求めるまでもなく この頭を使って進んでいかねばならない 転機 転機なのか  どんな天気だ 晴れか 嵐か 槍が落ちて来るのか さよならを言おうか 春風に任せて 決断も診断も ああ時間を流す 流している 夢で二十代のリスが何か言った それが分かれば解決するかもしれない なんて言ったのか分からないとは 分かりたくないこと だから さよならのメッセージなのかもしれない 話し合いをしたいけれど 逃げるように眠っている    リスの頭の上にもくもくと昇っていくイメージが閃いたんだ    トラに羽根が生えて 俯瞰しているんだ    リスの知らないリスのを上から覗いているんだ    トラの愛情か使命か依存か    リスを引き上げなきゃとイメージが閃いたんだ そんな話し合いをしたかったけれど よほど怖いのだろうなトラが 自分軸を刺してあげなきゃと トラの愛情か使命か依存かお節介か ---------------------------- [自由詩]額で見る景色/朝焼彩茜色[2020年5月13日22時31分] 大きな空と 大きな山を見た 幾何学模様を合わせたような 目を細めて時間軸を仰ぐ 私と人類の記憶に滞る しんと降る空気が浮く  説明する辞書がない この大きな空と この大きな山 私の瞳におさまり 退行したように欠伸をする 時間軸を滑り降りたり 昇ったり 過去に過去を重ね それをファイルするかのように 蘇る 透明なフィルターからの魂の欠片 水色とくくった空に 緑色とくくった山に 肉体をもっているが故に 表せない 現わせない けれども 生まれてきた誇り 風にあたるだけでも 麗しい だから表に現れて来る 未来生のような 指南の景色 そのコードが著しく抽象で溢れかえる 大きな空と大きな山と ---------------------------- [自由詩]潜在意識と太陽/朝焼彩茜色[2020年5月15日23時35分] 潜在意識は太陽 潜在意識と太陽 潜在意識は太陽のようだ 潜在意識と太陽は似ている  非物質の中の微かな物質の世界にふわふわと過ごしている  毎日車を走らせると どこかの星に着いてしまうようにふわふわする    ふわふわ ふわふわ わたしは旅をする 太陽は阿呆をも照らす だから 太陽は阿呆なんだろうか 所詮 太陽はそんなもんなんだろうか 太陽は阿呆をも照らす それは 愛なんだろうか 愛で まとめていいのだろうか 太陽に魂はあるのだろうか 太陽に意識はあるのだろうか 角度のない問いに 阿呆と愛の狭間に  ふわふわ ふわふわ 物質の世界の果てを目指して 走らせている 意識のできない意識に焦がれて焦げそうなところまで 太陽に近づく この旅   わたしは旅をしている エネルギーの中で旅をしている  太陽に魂はないよ 意識もない  それも不思議だと声がした  どれも星界 潜在意識は太陽 潜在意識と太陽 潜在意識は太陽のようだ 潜在意識と太陽は似ている 良し悪しの区別がつかない エネルギー だから阿呆をも照らす エネルギーの放出 けれど あたたかい 魂まで完全に癒える 恩寵 エネルギー 潜在意識に完全にプログラムされている ---------------------------- [自由詩]朱色青磁/朝焼彩茜色[2020年5月20日23時02分] アラームの数分前に目が覚めるのは 朱色青磁って名前の守護霊のおかげだということに 人生で初めて気づいた 睡眠中にアイデンティティフィルターの書き換えと 朱色青磁との作戦会議をしている 二人だけではなく 他にも色たちは沢山存在する そう 地球がビー玉くらいになる あそこまで色彩が連なる トランプを切るように 昼と夜と光と闇が切れてゆく 階段をひねったDNAを道のりにして 進んでゆく ファンタジーだなと思う皮肉は禁句だ 朱色青磁は私の潜在意識の中で生まれた 過去に気の合った友達 テレパシーは私がまだ使えないので よく数字で見せて来る 数もその組み合わせも 気からできている 宇宙語のようなものだから とゾロ目疲れさせてくるほどだ 時代が回転がかわっていくよって どうやって生きこなしていくか 不思議なものが府に落ちて来る 常に 懐かしいという感覚が肩に在る 私に何を見せようとしているのか 私は何が見たいのか 潜在意識のカフェで 和装で座っている朱色青磁 その二色を司っている モチーフを私は知っている ---------------------------- [自由詩]バイオリンという贈り物/朝焼彩茜色[2020年6月20日21時42分] バイオリンは4次元以上からの贈り物 テレパシーのイメージを深める響き 感嘆しかない殺風景の脳味噌から視覚に送られる 映像 それこそ共有したいワンネス こう感じているんだ そう感じているんだね  草原の地球の角で 空の色が角を丸く撫でてゆく 草が最初に気がついて 手招きをするんだ 弦は背筋を伸ばして 空のその手を仰ぐ 贈り物の想いを込めて 瞳を閉じさせて委ねるんだ この星に 願いを音から光にかわるまで 流れて昇ってゆくんだ バイオリンという贈り物 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酸素に依存しなくなって、キラキラと走る星がある。 星を持って走るテコ職人。 星の雛形の宝石。文字の意志を受け継いで、 無言に喋るメッセージ。 人差し指を編み上げて、クルクルと銀河を撹拌させる閃風師。 宇宙の肩書をちりばめて、繋がる次元の上昇。 来るよ。来たよ。 ---------------------------- [自由詩]瞳から地球を零す/朝焼彩茜色[2021年5月24日21時54分]  シャワーを浴びて 言葉も浴びて そして忘れて  この脳に記憶させることを 真底諦めたよ  常日頃からのキャパオーバーと対峙した時の哀れの泡は  口から出たんだよね?  九つの性質と化学反応 無限色を奏でる次元で  魂の記号はまだ芽が出ない  オブラートの銀河団で暖を取る凍えた星の種たち  貴方たちの恩恵を先取りして 瞳から地球を零す  眠っている遥かを  思い出せない都合の良さを   受け止めて  至る碧い空を  碧以外に染まる空の色決めを  してみたい  もう風の時代なんだ  自由への色彩  呟いた直観の覚悟  放って加速に傾く星のさえずりのような不思議の安寧  私は度々忘れる 肉体のせいにして忘れることを皮肉る  何故の先への旅を続ける ---------------------------- [自由詩]憑いてる貴様/朝焼彩茜色[2021年5月24日22時24分] 毎朝 死にながら生きているような 生きながら死んでいるような  憑いているような 毎朝 この感覚をしかり舌で味わっている 帰りたいと気安く表現などしたくない この悪戦苦闘の肉眼をしかりとつけて憑いてる糞をぶっ飛ばす 私の肉体に触るんじゃない うなじを見るんじゃない  優し過ぎたのか 罪人は罪人になった理由がある  100歩下がれば分かること  私は優し過ぎた 故の憑依か生霊か  考え過ぎとうたう世間との狭間で   私は私の考えしか頼りにしない 憑いてる貴様へ  あの世で見とけよ  貴様が葬るように  私は強くなる  私の弱気に重きを置くんじゃない  貴様は貴様で自愛しやがれ  私のオーラに傷をつけるんじゃない  人をいいように使うんじゃない  私の考えを理解しやがれ  私を見下すんじゃない  私を褒めろ  私を一番にしろ  私を世界で一番に愛せ  私に常に注目しろ  私の背中をさすれ  私の話を聴け  私を窘め  私を守れ  私の心の声を聴け  私を感じろ  私の魂を知れ 私は貴様 貴様は私  明日の朝はきっと祈れるように仕向けるから  届けよ 祈り ---------------------------- [自由詩]風の時空/朝焼彩茜色[2021年5月28日22時47分] ふと思うことが 直観だと 最近知ったんだ 満月から燻るオーラ 煙たげに窓の外 見上げてみても もう降りて来る者はいないよ 私の汲み上げた三人称だから 対話をトランプのように切って 神託を明かす 空耳のような声は  子供も振り向いたから   聴こえたんだよね 名前呼ばれたね それ以上の意味は いづれ分かると思う    風があるから回っている   自分を軸に回っている   視界を星の軸に 帰宅して 思ったんだ あの天道虫もそうだよね 名前 呼ばれたね 君も振り向いた   ---------------------------- [自由詩]時間を落とし切る/朝焼彩茜色[2021年12月2日13時04分] 季節を思い出した この冬に    時間のないジェットコースターに乗った感覚で 花を一輪大切に指で包む 会話を弾ませる 微笑みを正面に 時間の感覚を麻痺させる脳処理をして この星から時間を最後まで放出させて 行きたい場所へ時間を超えて直ぐに行けるように 時間を消してみたかったんだ 想像は難しい だけど 新しい空間を懐に隠すことなく もっと両手が輝くほど翼になるほど 自由に拡がって行く気がしたんだ 花を一輪 貴方の海に 飛び込ませて ゆらりひらり浸って ---------------------------- [自由詩]トミカと神様の眼差し/朝焼彩茜色[2021年12月2日13時50分] 一列にピシャっとトミカを並べて遊んだ形跡 塗装の剥がれた車たち ふかふか布団の上に整列 ああ愛おしいな かわいいなと親の眼差し  その時 私は後ろの後ろから一線を見た 大人という私も 猫背でスマホいじってたり 仕事行きたくないなとグダグダしていたり 自己肯定低い高いだの 良いか悪いかジャッジしてみたり ダイエット中にジャイアントコーン頬張ったり ジャスティンビーバーの曲に涙してみたり バイオリンの音を超聴覚で感知してみたり いつの間にか昼寝して慌てて子供を迎えに行ったり 大切な人生をぼーっと生きていたりするけれど  こんな大人っていう私たちも  神様から見たら トミカと同じ  神様から見たら 愛おしくてたまらないんだと思う  神様から見たら 私たち皆 愛おしくてたまらない存在なんだ   ---------------------------- [自由詩]声とハンドクリーム/朝焼彩茜色[2021年12月3日15時29分] 夏の間から時々云われてた 頭の中に住んでいる声から 「ハンドクリーム塗ったら?」と だから私は車の中にもハンドクリームを置くことにした 信号待ちにささっと乗せる 手の甲に 年齢の出るパーツ ある時は布団に入ったとたんに声 「手は大丈夫?」 私ははいはいと布団から抜け出して ホホバオイルを垂らす 声に従って手の甲を労わる 自分を磨いた証になる見えるパーツ 手の平にも刷り込んで声と言葉を交わす 手相は興味ないけれど 手の云っていることは分かる 私の手の事だもの ---------------------------- (ファイルの終わり)