PULL. 2005年4月30日6時18分から2005年5月31日22時50分まで ---------------------------- [自由詩]「 部品。 」/PULL.[2005年4月30日6時18分] 笑えない部品はひとつもない。 おれの中に、 信じないなら。 分解してみな。 ---------------------------- [自由詩]「 ものは味方しだいやと思わん?。 」/PULL.[2005年4月30日14時04分] コップ半分の水の話があるやん。 半分もあるのか?。 半分しかないのか?。 ってやつね。 むっちゃええ見方やと思うんよ。 ものは見方しだいで、味方になるんよ。 世界中が敵みたいな気がする。 世界中が俺を憎んでいる。 そんな風に考えるときってない?。 おれは結構あったんよね。 でもさ、 そんなわけないやん。 だってさ、 ブラジルのサンパウロで、 生活のためにストリートサッカーしてる15才の少年が、おれのこと知ってるはずないやんか。 あほみたいやと思わん?。 それにさ、 もし世界中がほんまにおれの敵で、 おれのこと憎んでても、 それがどないやねん。 世界中くまなく敵で憎まれてるってことは、 世界中くまなく味方で好かれてるってのと、 どこがちがうねん?。 みんなに好かれてるってことは、 みんなに憎まれてるってのと、 おんなじちゃうか?。 どうおもう?。 どないおもう?。 むっちゃあほみたいやろ。 あ、 でもね。 みんなに同意してもらわんでもいいんよ。 だってさ、 それはさ、 みんなに否定されてるのとかわらへんやん?。 ---------------------------- [自由詩]「 みんらららいすきです。 」/PULL.[2005年5月4日20時55分] 5がつ4か。 ふぉーらむ、753ばん。ぷるるん。 ぼくはわらうひとららいすきれす。 えがおをみるろ、とれもうれしくなるのら。 ぼくらはごかいら、おもいこみれ、けんかをしらす。 れも、わらっているろ、なんらかゆるれるのれす。 かなしいころら、くるしいころも、わらっていららつらくないのら。 みんらぼくをみるろ、わらうのら。 らからぼくは、みんらをもっとわらわすのら。 そうしらら、みんらもっとわらうのら。 れも、そうしららみんなはしあわせから?。 れも、そうしなくれもみんなはしあわせから?。 ぼくはわらっているろ、とれもしあわれれす。 ぼくはわらっているろ、とれもとれもしあわれれす。 らから、みんらわらいらくなったら、ぼくをみれわらってくららい。 みんらららいすきです。 ---------------------------- [川柳]「 阿呆句、壱。 」/PULL.[2005年5月5日19時02分] 現代人、読んでいるのか、現代詩。 上五字余り。お粗末でした。 ---------------------------- [俳句]「 阿呆句、弐。- 恋愛編。 - 」/PULL.[2005年5月5日20時28分] 口移し、絡んで伝う、舌の味。 ため息に、愁い感じて、Kで塞ぐ。 恋盗られ、その一瞬に、涙呑む。 滲む影、瞼に映る、想ゐ人。 せっくすと、きみのはだかと、こんどーむ。 FのないL、そいつはとっても、プラスティック。 恋愛詩、かいてこうかい、赤面詩。 ---------------------------- [俳句]「 阿呆句、参。 - Sex. - 」/PULL.[2005年5月6日18時53分] Kをして、Pを舐めても、Fはまだ。 ぺろぐりと、なんて卑猥な69. Qエスチョン、Cの皮を剥いたなら?。 正常位、イクときいつも爪が刺す。 恋をして、愛を知らずにめいくらぶ。 浮気癖、シーツの染みは露知らず。 愛深く、喉の奥まで飲み込んで。 背徳と排泄感と、グリセリン。 行きずりの、夜が明けたら、アンタ誰?。 酒気帯びF、違反切符はK一つ。 初恋の、想い破れて、ティッシュ散る。 ---------------------------- [俳句]「 阿呆句、死。 - 死想蘭。 - 」/PULL.[2005年5月7日22時02分] 君いだき、死体をいだき死人花。 夢はぐれ、朽ちた己我、死想蘭。 坂上がる、死人が還る鬼の刻。 狂い花、想い出ばかり掻きむしり。 ---------------------------- [短歌]「 阿呆歌。 - 塵之市。 - 」/PULL.[2005年5月8日23時26分] ゴミ箱の中から聴こえる呟きを半紙に写して歌を詠む。 燦々と太陽萌ゆる春の日に悲惨悲惨と人生燻る。 憎まれど憎みはせずとも湧きいでる、釘の音それは己我呪詛。 ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]「 うぽぽぽポイント。 」/PULL.[2005年5月9日20時34分] うぽぽぽ。ポっポポ。ぽこぽこポっ!。 ぽいんと。ぼいんと。すぽぽぽん!。 うにゃらごもごも、うんぽこぽっぽっ!。 うんぽこにゃらにゅら、にゅらぽこぼん!。 ぽいんとぽいんと。すぴぴぴ、ぴっぴん!。 ぼいんとぼいんと。すぴぱぴ、びっびん!。 すぴぱぴぴっぴん。うぽぽぽ。にゃ〜。 うぽぽぽポイント。うらうら。にょん!。 にゃらぺ!。 ぅにゅ?。 ---------------------------- [自由詩]「 すきゃっと破短調。 」/PULL.[2005年5月14日9時35分] どんどんぱっぱ。どんぱっぱ。 どんどんぱっぱら。にょらにょらぺ!。 うゅ〜つ!。 論理で倫理で便利でごめん!。 左様で多様で多用で他用。 誤解も和解も五回も六回も聞き飽きた!。 どんどんぱっぱ。どんぱっぱ。 どんどんぱっぱら。にょらにょらぺぺぺ!。 ぅ〜りゃ!。 何でもかんでも噛んでもお粗末!。 主張も口調も誇張も破短調!。 何度も今度も七回八回猪八戒!。 どんどんぱっぱ。どんぱらぱ。 どんどんぱっぱり。にょらにょらうるるん!。 すきゃっと、すらっと、するりと、あほぽん!。 あほぽん、うるぽん、するぽん、うぽぽぽっぽん!。 どんどんぱっぱ。どんぱちぱっぱ。 どんどんぼこぼこ。うにゅらにゅにゅ〜Pogo!. ぅ〜ぃすっぽん!。 出刃亀出任せ口滑らせKick!. 加減も沽券も股間もKick!. 一貫言ってる一徹ちゃぶ台ひっくり返してKick!制裁!!。 どりゅ!。 欲望妄想性欲欲情。 詮索検索検察考察。 変態献体抗体戦隊。 すきゃっと、ぶらっと、ぶるっと、破綻。 ふるら、ふるりら、らりりらら、蝶々破短調。 ぅ〜どんっつ!。 みゃ〜ぃ!。 ぃ〜じょ。 ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]Sex And The Poetry. Vol.0 「 対話と回想。 」/PULL.[2005年5月15日11時34分] 昨日、久しぶりにトレーニングをした。 まず念入りなストレッチ。 身体をほぐし、温める。 深く息を吐いて、関節の虐待と愛撫。 180度開脚なんて事が、 自分の肉体で出来ていたのが、 夢と云うより詐欺のような記憶。 けがをして、 柔軟性に頼らない体術を見つけて、 もう15年になるが。 まだトップフォームの肉体的記憶が抜け切っていない。 命令を受信しない筋肉が、 憎く愛おしい。 大音量で、 お気に入りのCDをかける。 軽いシャドウ。 上半身と下半身の連動が悪い。 それ以前に、 意識と肉体との対話が出来ていない。 3曲目を過ぎた辺りから、 対話らしき感覚。 腰が据わり、沈む。 膝から沈み込み、螺旋に弾む!。 引き絞り、捻り。 解放し爆発させる。 筋肉の限界と悲鳴と歓喜!。 意識と肉体が、 狂気と凶器に還る。 錯覚。 蹴り砕く骨の、 硬く緩い、あの感触。 錯覚。 今一度、 12曲目で、止める。 全身汗だく、まるでシャワーを浴びた後。 呼吸が苦しい。 エビアンは、いつも微妙にしょっぱい。 クールダウンのストレッチ。 また深く息を吐いて、関節の虐待と愛撫。 意識と肉体の回想。 老いと滅びは抱きしめる。 優しく、そして残酷に。 鏡に映る。 汗まみれの男の顔。 老いて滅びて生きている。 今日も俺は、 ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]Sex And The Poetry. Vol.1 「 Like A Sex. 」/PULL.[2005年5月15日13時02分] 詩を書く前から、 セックスを知っていた。 セックスの意味を知る前から、セックスをしていた。 だから詩を書くよりも、 セックスの方がなれている。 セックスの詩を書くよりも、セックスの方がなれている。 マスターベーションは遅かった。 セックスよりも、詩よりも、 マスターベーションを知ったのは遅かった。 欲情している。 愛しい女のように、詩に欲情している。 詩とセックスがしたい。 そしてセックスするように詩を書いて、 読んでくれる人の想像力とセックスしたい。 わたしはセックスが大好きだ。 ---------------------------- [自由詩]「 うん。 」/PULL.[2005年5月16日9時45分] うん。 そうだ例えばね。 歳の離れた少女に、尊敬の念を感じたり。 歳の離れた、おっさんの人生を心配したり。 また。 そうかと思えば。 歳の離れた青年のケツを、思いっきり蹴り飛ばしたくなったり。 歳の離れた女性を、優しく抱きしめたくなったり。 そんな風にね。 感じる。 たぶんそうなんだ。 だからね。うなずくんだ。うんって。 きっとこれは君のことなんだ。 うん。 ---------------------------- [自由詩]「 月曜日は、うっぽん!な音をたてる。 」/PULL.[2005年5月16日21時42分] 知らないうちに週末を通り過ぎていた。 金曜の夜も、 土曜の思い出も、 日曜のお楽しみも、 みんなみんな通り過ぎていた。 腹が立ったので文句をいってみた。 うぅ〜〜ぃ。わんわん!。 月曜がけげんそうな顔で、おれを見る。 なんだか生意気なので、 もう一度文句をいってみた。 う゛ぃ〜ぅ〜〜〜っ。ぐわんぐわぁんぐわぁあん!!!。 月曜は逃げていった。 必死に駆けて逃げる月曜の背中は、哀愁が焦げていた。 みゆぃ〜〜〜〜〜〜ぃん。                  っ。 あっ。 蹴躓いてポリバケツに頭からダイブした。 うっぽん!。 ゴミまみれ。泣いちゃったよ。 ひみゅ〜ぃ。       ひみゅ〜ぃ。            ひみゅ〜〜〜うぃ。                                〜ぅ。 ふむ、む。 悪いことをしたかもしれない。 来週はちくわを持って、ご機嫌を取りにいこう。 ---------------------------- [自由詩]「 くるくる。 」/PULL.[2005年5月18日7時12分] うでをくるくるさせるのも、 あしをくるくるさせるのも、 くびをくるくるさせるのも、 こしをくるくるさせるのも、 ぼくはとくいです。 だからぼくはくるくるぱーぁです。 ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]Sex And The Poetry.Vol.2「 明日の。 」/PULL.[2005年5月18日23時05分] 毎日、いくらでも詩が書けるような気がするし、 明日から、なにも一行も書けないような気もする。 去年、同じように感じていた時期があった。 だが不毛な論争に巻き込まれいるうちに、 頭の中に音が響いてきて、音楽に取り憑かれてしまった。 3ヵ月後。 これが自分の代表曲だと、胸を張って言える。そんな曲が出来た。 明日、語りかけてくる言葉は、 どんな声をしているのだろう?。 明日、聴こえてくる音は、 どんな表情をしているのだろう?。 願わくば。 愛しい人にするように、 彼らを抱きしめkissしたい。 明日の天気はわからない。 だけど、明日のkissはわかるような気がするんだ。 ---------------------------- [自由詩]「 涙の理由。 」/PULL.[2005年5月20日6時25分] 涙の理由が知りたけりゃ。 ここに堕ちてこい。 涙と一緒に、 同じ速度で、 ここに堕ちて砕けてみな。 俺が受け止めてやる。 この雨のように、 堕ちてこい!。 ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]「 おれのらいばるくんへ。 」/PULL.[2005年5月20日8時44分] ばかやろう!。あほたれぃ!。 てめえがいなくなるはつらい。 てめえがいなくなるはつらいんだよ!。 だけどこいつは、てめえが考えて、てめえが決めたこと。 ばかやろう!。わかったよ!。くそったれ!!!。 でも、覚悟しとけよ!。 おれはまだてめえを、らいばるだと思っているからな!。 この、あほたれめが!。 おい、あほたれ!。 首途八幡宮って神社をしってるか?。 おれのうちの近くにある神社さ。 なんでも源義経が奥州平泉へ旅立つ時、ここで道中の安全を祈願したらしいぜ。 だからおれも、ここで祝ってやるよ。 てえめの新しい門出をな!。 さようなら。 おめでとう。 あほたれ!ばかたれ!!。 そして、これからも宜しく!。 おれのらいばるくん。 首を洗って待ってろよ!。 くそったれ!!!。 ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]SATP.Vol.3 「 かん。 」/PULL.[2005年5月21日19時21分] 「かん」は「勘」であり、「感」だ。 「かん」は心の感度だ。 敏感であればあるほど、 悩ましく心を刺し愛撫するのだ。 だから時に、鈍感であらなければならない。 感じていない。ふりをしなければならない。 感じてはならない。 心を凍り漬けにして、 これは感じてはならない。 おれを刺してくれ。 これは罪だ。 Sex And The Poetry.Vol.3 「 かん。 」 ---------------------------- [自由詩]「 わたしは振り子。 」/PULL.[2005年5月23日15時45分] 駅の階段を駆け下りていたら、膝が抜けた。 だらしなく、だらりと揺れる。 わたしの膝は、わたしの振り子。 心惹かれ、心揺れる。 わたしの心は、わたしの振り子。 額に穴を穿てば、 小鳥が飛び出し、 「ふーこふーこ。」と鳴くだろう。 階段を泳ぐ魚たち、 わたしを笑っている。 わたしを揺らすこの引力は、 わたしの罪を赦してくれるだろうか?。 わたしを揺らすこの引力に、 わたしは身をゆだねても赦されるだろうか?。 わたしを揺らすこの引力は、 わたしを待っていてくれるだろうか?。 ゆれる。 揺れる。 心揺れる。 わたしは振り子。 罪を犯し、心揺れる。 わたしは振り子。 優柔不断な、 わたしは振り子。 そして、階段は引き潮に洗われる。 ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]SATP.Vol.4 「 ひっくりくり。 」/PULL.[2005年5月24日8時46分] れぇーみぃ♭ーどぉーしぃー。 詩でも音楽でも、 そうだと、思うのだけれど。 創り手が手応えを感じた「作品」と、 読み手、聴き手が反響してくれる「作品」とは、必ずしも同じとは限らない。 こんなこと。 云われなくったって、 もうみんな知ってるよね?。 だけどね。 不安なんだ。 分からないんだ。 時には投げだしたく、時には破棄したくなる。 ドミソの簡単な和音が、とっても美しく聴こえたり。 ドミファソラって弾いたら、とっても楽しかったり。 それじゃ駄目なのかな?。 そだけで満足したら、もう駄目なのかな?。 わたしの胎内にある音も、言葉も、 たぶんこれが精一杯。 ひっくり返して、 引っかき回して、 引きずり出して、 ひっくりくり返す。 こんなことの繰り返しの、ひっくりくり。 くりくり返って、くり還ってきたの。 還って変えて、くりくり変えて、 ひっくりくり還って、また繰り返すの。 くりくり返って変わって、 くりり孵って還って、 くりくり蹴って、くりりる破壊するの。 これしか、できないから。 これしか、くりくりできないから。 ひっくりくりなの。 しぃーどぉーみぃ♭ーれぇー。 Sex And The Poetry.Vol.4 「 ひっくりくり。 」 ---------------------------- [自由詩]「 The Eye. 」/PULL.[2005年5月26日10時12分] The World Is The End. In My Eyes. My Eyes Of Melting The World. My Eyes Of Making The World. My Eyes Of Making Love, The World. The World Is The End. In My Eyes, Already At The Time... ---------------------------- [自由詩]「 でもでもでもでも。 」/PULL.[2005年5月26日18時54分] そんなにいつでもなんでもかんでもうんでも、 でもでもでもでも、 でもでもでも、 でもでも、 でも。 で、 そんなにいつでもこれでもあれでもああでも、 でもでもでもでも、 でもでもでも、 でもでも、 でも。 で。 こんなにいつでもついでもほらでもただでも、 でもでもでもでも、 でもでもでも、 でもでも、 でも。 も、 こんなにいつでもこうでもくせでもここでも、 でもでもでもでも、 でもでもでも、 でもでも、 でも。 も。 でもそれでもあれでもまたでもこれでも、 でもいつでもこうでももうでも、 でもそんでももんでも、 でもいつでも、 でもああ、 でも。 あいしてる。 ああ、でもあいしてる。 いつでもそれでもここでも、 ああ、あいしてるでも。 ただあいしてる。 あいしてる。 ああ。 あ、 。 ---------------------------- [自由詩]「 27日の朝。天窓の向こうを見上げたら。 」/PULL.[2005年5月27日9時07分] 天窓の向こうを見上げたら、 空は一面の白い雲。 だから、絵の具をちょっこりのせて、まぜて。 お絵かき描き描き、そうしたの。 お空のパレットさん。 今日のご機嫌いかがですか?。 わたしの心は、 あなたと同じ空色です。 天窓の向こうを見上げても、 空は一面の白い雲。 こんな日は君を想い。 雲のようにむくむくと、想い焦がれます。 こんにちは、お雲さん。 あたなは誰に恋していますか?。 あなたは誰に恋い焦がれ、心雲りますか?。 こんにちは、お雲さん。 この結ばれた雲の向こうにいる。 彼女に伝えてください。 愛しています。 そう伝えてください。 天窓の向こうを見上げれば、 空は一面の白い雲。 雲さん雲さん、お雲さん。 今日のご機嫌いかがですか?。 雨の降る日は泣きましょう!。 風の吹く日は寄り添いましょう!。 雷の落ちる日は大声で怒りましょう!。 雪の降る日は抱きあって暖めあいましょう!。 空は一面の白い雲。 愛を交わすには、もってこいのお天気です。 ---------------------------- [自由詩]「 蹴撃。 」/PULL.[2005年5月27日14時57分] 脚で折れるものは、なんでも折った。 脚で砕けるものは、なんでも砕いた。 この脚は、おれの凶器で狂気。 おれは天才だと、 思っていたあの頃。 この脚さえあれば、 どんな未来も蹴り盗れると思っていた。 脚で折れるものは、心でも折った。 脚で砕けるものは、心でも砕いた。 この脚は、おれの凶器で狂気。 錆び朽ちた、おれの最後の凶器で狂気。 ---------------------------- [自由詩]「 パーティー・オール・ナイト!。 」/PULL.[2005年5月28日7時50分] 眠らない夜明け!。 お遊びの言葉遊びの夜通し遊び!。 だって、ここはパーティー・オール・ナイト!。 いつだって、ここはパーティー・オール・ナイト!。 ここには、いつだって戻ってこれるのさ!。 ちょっとした仮装も化粧も変身も変心も、 みんなまとめてパーティー・オール・ナイト!。 ここはなんでもパーティーなのさ。 ちょっといかれたリズムで、 ちょっといい加減なリズムで、 パーティー・オール・ナイト!。 招待状はいらない。 招待状は必要ない。君にはね!。 だからいつでも戻っておいで、 夜通しパーティーしながら待っているからさ。 だってここは、いつだってパーティー・オール・ナイト!。 Party All Night!! ---------------------------- [自由詩]「 そして五月は二十九回目の朝を迎える。 」/PULL.[2005年5月29日8時01分] 日がな一日中考え。 また朝を迎え、一日を考える。 五月二十九回目の朝、今この時間。 五月二十九回目の朝を考えている。 三十四回目の五月。 死ぬ理由と生きる理由には、事足らない五月。 明日、五月はおれと、三十回目の朝を考える。 ---------------------------- [自由詩]「 30日の月曜日。顔を上げて。 」/PULL.[2005年5月30日8時07分] 深いところで、溺れていた。 このまま溺れても好かったが、顔を上げてみた。 肺一杯に息を吸い込み、生命の痛みを全身で信じる。 潤む視界の奥。 空気が弾ける。 鼓膜を擦る動脈の雄叫び、 石の鼓動が内臓を揺さぶり、 そして破壊する。 こみ上げる。 それを嘔吐した。赫い。 頬を伝う液体は、あの海の味がした。 顔を上げて、歩く。 立たなければならない、この脚で。 君はもう一度、 ---------------------------- [自由詩]「 アルマジロな午後。 」/PULL.[2005年5月30日11時46分] アルマジロな午後。 僕は転がる。 あるまじき僕は正午。 ごろごろとアルマジロと転がり、 ヒジキを食べている。 ヒジキはあるまじき美味しさで、 もぐもぐとアルマジロと頬張り、 僕は正午を過ごす。 あるまじき午後一時。 くるくるぱぁーと身を丸め、 僕はあれまじろじろと転がる。 あるまじきヒジキは午後二時。 あるまじきことに、 あるある全部食べてしまった。 アルマジロな午後三時。 僕のお腹は三回転がって、 ぐぅーと鳴く。 これは誠にあるまじき午後である。 ---------------------------- [自由詩]「 xK, 」/PULL.[2005年5月31日22時50分] きみの涙は、 僕が舐めてあげる。 きみの瞼も、 きみの耳も、 背骨の窪みも、 おへその穴も、 その淡い茂みの奥も、 みんな僕が舐めてあげる。 おいで。 世界が止まるようなキスをしよう。 ---------------------------- (ファイルの終わり)