nonya 2010年3月6日14時58分から2010年5月27日19時57分まで ---------------------------- [自由詩]桜前線/nonya[2010年3月6日14時58分] 小さな後悔を ひとつずつ折りたたみながら 冷たい雨の中を歩く しつこい雨音を ことごとく無視しながら 答えをクシャクシャに丸める 痩せた街路樹は 桜並木になろうとして つれない空模様を見守っている 押し黙った蕾は 句読点を開こうとして 読み飽きた梢で戦慄いている 確かすぎる目盛りの上で 躊躇う季節の猫背を 時間の乾いた手は 容赦なく押してしまうから もうすぐ 僕も咲かなければならない 今年も 必ず咲かなければならない 少しずつ重さを増す 冬枯れの記憶を背負ったまま 新たな乱痴気騒ぎを 始めなければならない 胸の奥の方から せり上がろうとする桜前線を 煩わしく思いながら 南風のお節介な絵筆に むりやり塗り潰されることを 密かに望んだ ---------------------------- [自由詩]はる/nonya[2010年3月11日20時31分] 空が 穏やかに弛んだ おしゃべりなプリムラの 寄せ植えの鉢に 束の間の雨を降らせながら 君は眩しそうに微笑んだ 「は」のつく名前を持った 風の中で 時が 朗らかに伸びをした 無口な黄楊の木の 淡い影となってまどろむ 黒い野良猫を眺めながら 僕はくすぐったそうに微笑んだ 「る」のつく名前を持った 光の中で ---------------------------- [自由詩]転がる石のように/nonya[2010年3月16日19時10分] 偶然に弾き飛ばされて 偶然に引き寄せられて 偶然に蹴り落とされて 偶然に抱き締められて 僕はここにいる 何気なく左を選んで 怖くて右に逃げ込んで 勇ましく左に踏み出して 泣く泣く右へ折れる 僕は際限なく枝分かれする 坂道の途中を転がり続ける 掌にのるほどの魂に ありふれた模様の脂肪を着せて どこかで貼りついたラベルは もはや薄汚れて判別不能で 僕はのそりと昨日を忘れながら 僕はもそりと明日を愁いながら 坂道の途中を転がり続ける かつては何かの原石だと 言われたこともあったけれど どうにも意志が柔らか過ぎて いまだに石にすら成れてはいない でも ここまで転がってきて思うのは ダイヤやトパーズに成れなくても 気持ち良く転がり続けることが 一番大事なんじゃないかってこと ナンバーワンには成れなくても オンリーワンだと思い込まなくても 僕達は生まれた瞬間から 転がるように出来ているのだから 楽しく石ころのふりをしようってこと キザにスラロームを描いてもいい 転がるまいと不様に頑張ってもいい 落ちた花弁をお洒落にまとってもいい 黙りこくって斜面に従うのもいい 際限なく枝分かれする坂道は どれも同じ場所に 繋がっているのだから 転がり続けてしまう僕達は 誰もが同じ場所へ 向かっているのだから 転がり終えたその場所で 僕達は 本物の石になるのだから ---------------------------- [携帯写真+詩]空/nonya[2010年3月16日21時09分] そんなに 尖ったヤツで 横腹を突っつかれたら 陽気な中身が漏れちゃうじゃないか 暖色の粒子を頭から浴びて みっともない笑顔になっても 知らないよ ---------------------------- [携帯写真+詩]ギター/nonya[2010年3月18日22時33分] ディストーションな衝動 フィードバックな憤怒 ハーモニクスな咆哮 魂の掠り傷が 増幅して 増幅して 増幅して 真っ赤な熱を迸らせる 魂の独り言が 歪曲されて 歪曲されて 歪曲されて 青白い叫びとなって閃く ---------------------------- [携帯写真+詩]彼岸/nonya[2010年3月21日17時46分] 花と線香と手桶を持って 目印に辿り着き うろ覚えの作法で てのひらを合わせながら ついでに 貴方達のことを少し想った そうだよ 罰当たりな僕は相変わらず 此岸のモラトリアムを 見苦しく這いずり回っている おそらく 極楽浄土になんか行けないな ---------------------------- [携帯写真+詩]逃げろ/nonya[2010年3月23日20時28分] 逃げろ! すべての口紅から すべての適温から すべての海図から すべての王様から 逃げろ!! すべての脂身から すべての窓枠から すべての音階から すべての標本から 逃げろ!!! ただし 何処に逃げたとしても 此処ではない其処には 決して辿り着けないことを 腹の底から解った上で 逃げろ!!!! ---------------------------- [携帯写真+詩]丸/nonya[2010年3月25日22時15分] スゥーっと 滑り出した曲線が 少しも角を立てずに ツィーっと 遠心力の縁を描きながら たおやかに遠回りして ファーっと 何事もなかったように 帰ってくる そんな 一日が送れたなら とても良いのに ---------------------------- [携帯写真+詩]猫/nonya[2010年3月29日20時23分] 三角耳を クルルと回して 素知らぬ顔 肉球で ソロロと歩んで 知らぬ間に 高い所から睨んで 狭い所に詰まって 暗い所を走って 温い所で蕩ける 甘えたい時にだけ フワワと膝の上 嫌な事すべてに カリリと爪を立てる 勝手 気儘 何処吹く風 それでも だらしなく 目尻を下げてしまう しなやかな尻尾の 自己チュー ---------------------------- [携帯写真+詩]目指す/nonya[2010年4月3日10時12分] 昨日の上に 淡々と 今日を敷き詰めていく 清々しさ 今日の上に 黙々と 明日を積み上げようとする 凛々しさ ただ 目指すことだけを 目指す 雑り気のない まっつぐな力に 憧れてしまう ---------------------------- [携帯写真+詩]佇む/nonya[2010年4月5日19時57分] 目で探りながら 手で解ったふりをする 口で汚しておいて 肩で諦め切れない そんな浅はかで気紛れな 自分の中の振り子を ひとときだけ止めて 佇んでみたけれど 森の深い呼吸が 耳の後ろをくすぐるから 水溜りみたいに情けなく 微笑んでしまった 僕は風景になんて なれっこない ---------------------------- [携帯写真+詩]咲こう/nonya[2010年4月7日19時42分] つまらない昨日にしがみついて 幾つもの朝を見過ごしてきたから 君が咲いていることにも まったく気づかなかったんだ いつまでも蕾んでなんかいられない ホヤホヤの空元気と一緒に 「いってきます」を吐いたら 僕も今日の空の下で咲こう ---------------------------- [携帯写真+詩]またね/nonya[2010年4月10日12時59分] 涙が止まらない君を 為す術もなく眺めていた いちばん綺麗な君を 見せてくれてありがとう 涙を流し終えたら君は 見慣れた景色の中で 自由になればいい でも また咲きたくなったら 会おうね きっと ---------------------------- [携帯写真+詩]誕生日/nonya[2010年4月14日18時33分] 大河に落ちた 他愛ない葉っぱにも 一年に一度は 特別な日がやって来る 浮かんでいようが 溺れていようが 沈んでいようが 渦に巻かれていようが おめでとう を投げつけられたら (できるだけ爽やかに) ありがとう を照り返そう ---------------------------- [携帯写真+詩]目/nonya[2010年4月16日19時18分] モノを言わせたければ いろんなモノを 見たほうがいい 綺麗じゃないモノや 馬鹿げたモノを もっと食べさせてやれば 君の可愛い節穴だって とてもお喋りな 武器になるかもしれない ---------------------------- [携帯写真+詩]散歩/nonya[2010年4月18日15時55分] ぽ ぽ ぽ あてどなさを 撒き散らしながら 歩く ぽ ぽ ぽ 優しさを 蹴飛ばしながら 漂う ぽ ぽ ぽ 愚かさを 噛み締めすぎて 笑う ぽ ぽ ぽ 淋しさを 演じ切れずに 口ずさむ ぽ ぽ ぽ あてどなさを 使い果たしたから 帰る ---------------------------- [携帯写真+詩]雨上がり/nonya[2010年4月24日14時01分] 空の 顔色をうかがいながら 傘を 閉じたり開いたりするのにも 雨の 中途半端な冷たさに 肩を じわじわ侵されていくのにも そろそろ 嫌気がさしていたんだ とりあえず 晴れたね 濡れた土のにおいが照れ臭いね とりあえず 笑ってやるよ 水蒸気の粒が弾けるみたいに ---------------------------- [携帯写真+詩]ただいま/nonya[2010年4月25日14時22分] 見慣れない電車を 何度も乗り継いで 見知らぬ人達に 何度も道を尋ねて 見惚れた造花で 何度も指を切って 見損なった夕焼けを 何度も何度も許して やっと辿り着いた 近所のコンビニで アイスクリームを買って 帰ってきたんだよ ただいま 本当に ただいま ---------------------------- [携帯写真+詩]インスタント・コーシー/nonya[2010年4月29日10時20分] イマジンや マインド・ゲームも 楽しんでいただろうし たまにはポンコツのスバルで 真夜中を突っ走っていただろうけど 「ひ」なのか「し」なのか 最後まで分からなかった父親 女は世界の奴隷でないことも インスタント・カーマが襲ってこないことも 知っていただろうし たまには柄にもなく ジェラス・ガイだったかもしれないけど 「まっつぐ」に歩くことを 最後まで止めなかった父親 爪の形や 照れ笑いが そっくりだと言われることが とても嫌だった僕も そろそろ あなたの9番目の夢くらいは 果たせそうな気がしてきたよ いまさら スターティング・オーバーなんて できっこないけど 「まっつぐ」に あなたの イマジンや マインド・ゲームの 痕跡を辿ることができるようになったよ キーを叩く指をとめて インスタント・コーシーに ゆるりとお湯を注げば ストロベリーフィールズで アッカンベーするあなたの姿が 湯気の向こうに見えるようだよ ---------------------------- [自由詩]I am a rock/nonya[2010年5月1日11時31分] 水曜日の夜明け前 午前3時に起きたからって 別に魚河岸に行こうってんじゃないんだ ただ奇妙な夢にうなされて 凍えた静寂の音の真っ只中に 目覚めてしまっただけなんだ 夢の中でおれは岩だった 黙りこくってもぞもぞと転がり続ける みすぼらしい苔がこびりついた岩だった そんな姿でスカボローの市に出かけて パセリとソーセージとカットソーとタイムマシーンを 買おうとしていたんだから笑っちまうよな 奇天烈な岩がたらたらと文句をたれながら 冬の散歩道を転がっていたら それこそ7時のニュースの恰好のネタになるってもんだ でもお気楽に転がり続けているうちに ロビンソンの奥さんの犬に吠えられたり 捨てられたブックエンドにつまづいたり コンドルが頭の上を(あるいは爪先の彼方を) ゆるやかに飛んでいくのを眺めたりしていたら さすがのおれも早く家に帰っちまいたくなってきた そうだ!今日は愛しのセシリアちゃんと 動物園でカンケリオニをする約束だったんだ 岩なんてやってる場合じゃあないよな ボクサーになる夢だって捨てちゃあいないし エミリーに貸した金をまだ返してもらっちゃあいないし もう岩のふりなんかするのやめちまおう と思った瞬間に おれは明日にかける橋をうっかり踏み外し 薄ら寒いシーツの海に落下した ---------------------------- [携帯写真+詩]歌う男/nonya[2010年5月2日17時46分] コンクリートの谷底に ぼんやり突っ立って たくさんの季節と人を やり過ごしてきたオマエの 歌を聞いた者はいないはずだ それでもオマエは 歌い続けているらしい コンクリートの谷底に ぼんやり突っ立って オマエの真似をするように 薄ら青い空を仰いでみたら ポカンと開けた口から 注ぎ込まれた五月の風が 胸の内側を微かに奏でた 気がつけば若葉と人の さざめきの中から 煌めく音符が立ち昇って オマエに歌を歌わせていた 心地良く発泡する季節を 五月の青空の端を オマエは確かに歌っていた ---------------------------- [携帯写真+詩]出口/nonya[2010年5月3日13時37分] 出口は 何処だ 痛いほど清潔で 正確すぎる石段の先に 出口はない 光合成を忘れかけた 従順な街路樹の陰に 出口はない 濾過された光を孕んだ まがい物のガレリアの果てに 出口はない 小綺麗なランチを並べた レストランのメニューの次頁に 出口はない 薄っすらと床を汚す自分の影が 恐る恐る指し示す方向に 出口なんてあったためしがない 出口は 何処だ ---------------------------- [携帯写真+詩]ひとり/nonya[2010年5月4日13時48分] 回線は切らずに 口を閉じた 私信は返さずに 目を瞑った 耳にはイヤホンを 捻じ込んであるから 君の声は椎名林檎だ 鼻は塞ぎようがないから 自分の愛しい臭いを 嗅ぎ過ぎて吐いた 誤解を解こうとして かえって解けなくなったから 理解はヤフオクで売った 上からモノを言われるのが嫌で 地対空ミサイルを配備したのだが うっかり発射ボタンの在り処を忘れた もう 前向きな流行歌の Bメロの歌詞なんか書かないから ひとりにしてくれ もう 前歯が浮遊するような 昼メロの台詞なんか書かないから ひとりにしてくれ ---------------------------- [自由詩]のぞみ64号/nonya[2010年5月7日20時02分] 闇の底を疾走しているのではなく ひたすら潜行しているのだ と思った 望みは西から東へ ラブホとパーラーの漁火の間に間に 脂ぎった回遊魚が澱む 安物のサラミのにおいをさせながら 二缶目の安堵&諦めを開ける 隣りの若手の熱帯魚君は 半開きの口からあぶくも吐かずに アダルトな週刊誌をめくりながら 流行りの音楽で世界を閉じる 助けた亀には逃げられて また負けてしまったような気がする おそらくこれで64連敗 竜宮城を次々と通過するうちに 屈辱は285km/hで擦り切れていく 乙姫はおつりを間違えて 絶望なんかしていないよ 僕は深海魚じゃないからね 回遊魚の哀しみなんて所詮 お寿司のサビみたいなものさ やがて 遥か彼方の海面に 浮かび上がるであろう東京タワーの電飾に せめて涙ぐめたらいいな と思った それが ささやかな僕の望みなんだ と思い込みたかった 望みは西から東へ ---------------------------- [自由詩]シドに捧ぐ/nonya[2010年5月8日8時37分] <天の支配> 天邪鬼が見落とした のぞき穴の向こう側で 支離滅裂に見えるように 配置された狂気 <まちるだ ・ まざあ> 巻毛の彼女の 乳房の黒子を ルーペで焦がしたいと 大脳皮質は身悶えした ・ 真昼の星座の 座標軸から滑り落ちた あどけない劣情 <星空のドライブ> 星の数ほどある 空騒ぎの街で のっぺりした味が自慢の ドーナツ屋が流行っているらしいから ラジカルな宇宙船で買いに行こう イレギュラーな恋人気取りの ブリリアントな君を連れて <すけあくろう> 煤けた空の彼方を 健気な節穴で眺めている 飽きることなんてないよ 朽ち果てるものの中にも 朗々と響き渡る 歌が流れているから <ばいく> 薔薇薔薇に飛散していく自己を 急いで拾い集めようとして 暗闇の中を疾走していた ---------------------------- [携帯写真+詩]飛行機雲/nonya[2010年5月11日21時12分] 氷の粒で描かれた 白い真一文字は いつかの憧れに まっすぐ向けられた 誰かの眼差しに似ていた すぐに解れてしまう 白い真一文字は いつかの過ちに 未練たらしく絡みついた 誰かの言い訳に似ていた 雲にもなりきれない ちっぽけな水蒸気を 空の高みに向けて 吐き続けてきた誰かは 相変わらず青く 笑い飛ばされながらも 白い真一文字を 眺めずにいられなかった ---------------------------- [自由詩]余事熟語あいうえお/nonya[2010年5月13日18時56分] <上> 暗中模索のキッチンで 夜食を見つけて意気揚揚 紆余曲折のビール腹 逆三角の栄枯盛衰 横行闊歩の食欲を 抑えられない艱難辛苦 気宇壮大の体脂肪 Gパン入らず苦心惨澹 捲土重来誓っても 食っちゃ寝止まらぬ厚顔無恥 才色兼備の彼女にも あっさりフラれて色即是空 酔生夢死の行状を なんとかせねばと晴耕雨読 即決即断通販で ヤセ薬買い他力本願 魑魅魍魎の漢方薬 効き目のほどは痛快無比 天変地異の腹ぐあい トイレ探して東奔西走 <下> 難航不落の寝坊癖 駅までダッシュは日常茶飯 盗人上戸がたたってか スピードダウンは年年歳歳 嚢中の錐と言われては 出る杭打たれて波瀾万丈 品行方正気取りつつ 不倫二股複雑怪奇 平平凡凡クソくらえ ヤケのやんぱち放蕩無頼 満身創痍で気張っても 根気続かず三日天下 無為無策の日々の果て ヨタ詩書きつつ面目躍如 妄言多謝許してちょ 恥かしげもなく夜郎自大 唯一無二の芸風は 本当はハッタリ羊頭狗肉 落花狼籍ヨタヨタ詩 陣痛夜な夜な力戦奮闘 累卵之危感じつつ 目指すところは冷吟閑酔 老少不定の闇ん中 コメントもらって和気藹々 ---------------------------- [携帯写真+詩]自転車/nonya[2010年5月22日19時14分] 買い忘れたブロッコリーと 目覚まし時計の乾電池と 読みもしないベストセラー本と 成猫用のカリカリと 寂れた商店街の福引券と 安物のロゼのワインと 醤油ジミのとれたワイシャツと 即席麺の5個パックと 断り切れない頼み事と 調子っぱずれのハミング 日々のパーツを満載して たった今 自転車は帰ってきた 他愛無いものや 取るに足らないもので 君は毎日のように 僕のクラックを埋めてくれる もし君が ペダルを踏まなくなったら 僕の今日は 呆気なく崩れてしまうだろう ---------------------------- [携帯写真+詩]スランプ/nonya[2010年5月26日19時08分] ぼんやりと浮腫んだ月が 夜空の底から覗いていた 見透かしたような月光が 書きかけの溜息を嘲っていた 出かけたっきり帰ってこない セツナサを待ちあぐねていたら 黙りこくったキーボードを 飼い猫が悠々と跨いでいった ---------------------------- [携帯写真+詩]朝/nonya[2010年5月27日19時57分] 微かに発泡する空気の後味と 聞き覚えのない鳥のさえずりが 夢の波打際を漂う意識の 頼りない輪郭をなぞっていった 縺れ合った昨日までの経緯が きれいに解けたような錯覚を 心地良く引きずりながら 玄関のドアをひらりと開けると 絞りたての陽射しの中で 可憐で柔らかなラッパが 高らかに朝を吹いていた ---------------------------- (ファイルの終わり)