J.M 2008年3月21日23時56分から2010年12月8日1時02分まで ---------------------------- [自由詩]コ ト/J.M[2008年3月21日23時56分] どんなに なげいても どうしようもない コトがある どんなに くるしんでも しかたない コトがある 日常のなかで 人は コトをくりかえす コウカイしても とりかえせない コトが おおすぎるゲンジツ・・・ 人に タスケをもとめたり ジブンジシンで コクフクしたり だれもが けせないココロにたちむかう そのコウイは これからを ほんとうに タイセツにおもう アカシなのでしょう ---------------------------- [自由詩]不純/J.M[2008年3月22日22時18分] 私の心は 不純である なりたくてなった訳ではなく 他人に汚された訳でもない ただ 毎日 そう 毎日の中で 自分が 自分自身にさえ 気持ちを偽り続け いつの間にか それが当たり前となって 不純な心模様が 自然にあらわれただけのこと それを 醜いと思うか 美しいと感じるかは 私の中にしかない ---------------------------- [自由詩]癒す/J.M[2008年3月23日23時23分] もう一度 好きだと言わせてくれ もう一度 好きだと言ってくれ 叶わぬ願いは 無表情にして 重く のしかかる やがてまた 絶えがたきを知り 再び まやかしを求め 心 癒す ---------------------------- [自由詩]幻/J.M[2008年3月25日23時11分] 毎日 毎日 毎日 が 繰り返され 私たちは 様々な 様々な 様々な 人々の 心と 交差しても 不可解にしか 交わらず 数え切れない 交差した 思いを 何のためらいも なく 食べ 散らかしている 多元で あるように 思える 人の心も 現実には いつも 一方通行で あり 戻ることへの 思いは ただの 幻だけ なのです 私は 前へ 前へ 前へと 進むことしか 知らない 時と自由を 否定 してはいるが いつも 気がつけば また 幻と 戯れている ---------------------------- [自由詩]わかれ/J.M[2008年3月27日22時40分] 禁じられた ハト いま 飛び立つ 君は 迷っている 僕も 迷っている ---------------------------- [自由詩]配管/J.M[2008年3月29日22時35分] 私は 私自身と出会ってから 配管の中を 彷徨いながら 次の分岐点を 探し求めている 幾度となく 思わぬ方向へ流され 自分自身を 見失いながらも・・・ 時に 真暗な闇に呑み込まれ 心の欠片を 失いながらも・・・ 私は いつ 幸せの海へと たどり着けるのだろうか ---------------------------- [自由詩]時情/J.M[2008年3月29日22時59分] 春に芽生え 貴方と出会い 夏は燃え 何もかも忘れ 秋が実り 成熟を知り 現実を悟りて 冬に散る・・・ また 飛べないと 私の鳥は なくだろう ---------------------------- [自由詩]時 幻/J.M[2010年8月15日10時40分] 毎日 毎日 毎日 が 繰り返され 私たちは 様々に 無限で 複雑な  人々の 心と 如何に交差しても 不可解にしか 交わらず 数え切れない 交差した 思いを 何のためらいも なく 食べ 散らかしている 多元で あるように 思う 人の心も 現実には いつも 一方通行で あり 戻ることへの 思いは ただの 幻だけ なのです 私は 前へ 前へ 前へと 進むことしか 知らない 時と自由を 否定 してはいるが いつも 気がつけば また 幻と 戯れている ---------------------------- [自由詩]羊飼い/J.M[2010年8月18日22時43分] 現実は 永遠に続く 未完成の迷路なのだと 気がついても 何もできない愚か者である 妄想は 果てしなく 設計された心の証なのだと 解かっていても 止められぬ愚か者でもある だが 現実と 妄想の どちらの世界でも 愚か者の住む所は在り どちらの世界も 不可欠にして 無限に歪みたる広野である 羊飼いの少年たちは どちらの広野で 溺れた夢を 拾うのだろうか ---------------------------- [自由詩]『 不自然な無 』/J.M[2010年8月29日12時40分] 人の心に 真理などありはしない されど 皆 自分の心に 真理を求める 絶えず変動する心に 真理などありもしない 単純な不自然に 気づけば 人は救われる 闇のなかで おぼろげに 存在する月は美しい まばゆい光のなかで 存在する月は 悲しくも そこに 認められない ---------------------------- [自由詩]逆 然/J.M[2010年9月2日22時33分] 雨ならば 雨を 浴び 晴れたれば 汗を かき 雪ならば 踏音を 楽しみ 曇れば 不惑を 有する 澄み切った 青い空を ふと思うことなく 見上げたとき 今は亡き彼女から ありがとう と感謝の言葉が贈られてきた 僕の心は 大きな一粒の 温かな涙に包まれた 僕は 永遠でないが 僕の中で 君は永遠で 今の僕は この世で不変な立場である ぶっ壊したい世界で 壊れずに生きている僕は いったい何ものなのだろう ---------------------------- [自由詩]万 来/J.M[2010年10月30日18時39分] いつも 夏休みの終わりに 宿題を 全部終わらせてなくて きまって 母に叱られていた僕 今は 遠き存在になってしまった 思いの届かない洞窟で 青く微笑む天使は 僕の名前を知らず 晴れやかに ただ賛美歌を歌っていた 綺麗ごとのように いつも過ぎ去る僕のお誕生日は 花の生き方を 圧縮したように ただ繰り返す 不自然な悪夢 今朝 僕の影に 光の傷が生まれ 純情な時間が 頭の殻から滑り落ちた 曖昧に戯れた風景を 生死の狭間で ナルシズムな夢が追いかける ---------------------------- [自由詩]貴方へ/J.M[2010年11月29日0時13分] 月明かりに照らされた 波の音だけが生きている サラサラとした 夜風を浴びながら 僕は ここにいない貴方に 何かを語ろうとしている 貴方は 今 ここにいないけれども 僕は 何故か 貴方へ この思いを 無性に伝えたくて 僕の心は 既に 貴方に語り始めていた その僕の言葉は 僕の思いとして ここにしか 在りはしないだろうが それでも ここにはいない 貴方へ いつか きっと伝わると 信じている ---------------------------- [自由詩]唯 私/J.M[2010年12月8日1時02分] 降り続く雨の中に 違った色の雨粒がないか 探している自分がいた まだ この世に 神がいるのなら 俺が殺してやる と叫んだとたん 僕を私自身が 殺していた その時 神が蘇り 我を再生してしまった だから ただ僕は 私自身であり続けるしかない 無限ではないが 我にとって 現世は永遠である ---------------------------- (ファイルの終わり)