ark-eyes 2007年12月31日19時59分から2013年8月14日2時08分まで ---------------------------- [自由詩]コンビニ/ark-eyes[2007年12月31日19時59分] 僅か家から200メートルのコンビニ 近いのだ 目視できるのだ ただ雪が舞っているだけで 重装備をすれば辿りつくのは容易なのだ しかし寒い 寒いのだ ミカンを剥きながら コタツでテレビ 明日でいいや いや明日でいいのか でももう暗い でもコンビニは明るい 寒い寒いのだ 今日は一年で一番寒いのだ  ---------------------------- [自由詩]老/ark-eyes[2008年1月21日22時21分] 哲学するには遅すぎる 夢を創るには遅すぎる しかし 残り少ない人生の中 人ごみに紛れて 流れて 生きてもいいじゃないか ---------------------------- [自由詩]標高99m/ark-eyes[2008年1月22日23時11分] 君は何を望むのだ この混沌とした世界で生まれるはずもない未来に ただ 標高99m あと1mすら届きもしないこの魂 雲の上はまだまだ見えない どうか笑ってくれ 私の闇への憧れを 叫んでやるから! だから気づいてくれ 私が君へ嘆願していることを さあ言わせてくれ… どうか この世界で 私のような 悪しき根源を二度とつくるな 1mの間には 壁  その名も防音壁 人生の壁とほぼ等しい ---------------------------- [自由詩]ねずみ/ark-eyes[2008年1月23日21時15分] ある日小さなねずみが言ったのさ 「大きなチーズはこの奥だ!」 小さなチーズに目もくれず 走り出すねずみ達 ある日またその小さなねずみが言ったのさ 「いまならこのチーズを貸してやろう、ただ2倍のチーズを返してくれるだけでいいぞ」 あぁ  これが進化と言うものか ---------------------------- [自由詩]出会い/ark-eyes[2008年1月27日16時02分] 隠せない傷跡を見られたとき 後にうまく接することはできないだろう 人との出会いが生み出すメリットとデメリット 両者が生み出す不協和音と神 寂しがりやな僕には 音楽を聴かずにはいられない ---------------------------- [自由詩]花/ark-eyes[2008年2月24日18時14分] きれいな花が ひとつ落ちてしまいました それは 無知な私にとって大きなものだった 夏が過ぎ去っていく  誰にも縛られることなく ただ一つの命  そして ただ一つの自分に対しての一つの戒め ---------------------------- [自由詩]通過/ark-eyes[2008年3月6日22時52分] 私は今 何がしたいのだろう 教えてくれと言っても 俺の周りにそんな先生いるわけでもない ただ 想像の世界でしかない夢を見ているだけ 私は 何なのだろう あなたは教えてくれますか そう 私は不安という感情が芽生えたらしい ---------------------------- [自由詩]空/ark-eyes[2008年3月8日19時16分] いつもと変わらない場所で 久しぶりの空の色 空なんて見る余裕が今までなかった こんなに大きな空は 私の上で実に誇らしげだ 罪深きことだとは分かってる ただ 心のどこかでこの空から逃げたかった いや 怯えていただけかもしれない 今は 空を感じていよう もし今日の日が明日の善き日に繋がるのなら ---------------------------- [自由詩]朝/ark-eyes[2008年3月9日18時03分] 新しい朝が来た 君と会える朝が来た いつもよりも明るい朝は 季節のせいだろうか 春に近づくこの空気 窓を開けると鳥の声 いつもよりも明るい朝は 君のせいだろうか 君は喜び 僕の喜び きれいな朝は皆のよろこび ---------------------------- [自由詩]人生は鉄道のレールではない/ark-eyes[2008年3月16日23時31分] 人生は鉄道のレールではない 一定のリズム 雲の中で走り出す僕たち これから僕らは何をすればいいのだろう? 教えてくれ 教えてくれ それでいい それでいいのだ 自由に歩め 人生とはそういうものだ そう信じよう ---------------------------- [自由詩]空の向こうへ/ark-eyes[2008年3月29日9時50分] 僕は茨の道を選んだ 大学への道を選んだ 大学という名の厚き関門 夢を叶える遠き旅 もし星たちがコバルトに輝くのなら 僕は素直に輝く子供に 深く冷たい空の 遠くの光を見せてあげたい 僕は茨の道を選んだ 大学への道を選んだ 天文という名の日々との戦い 夢と知らずに旅に出る旅 ---------------------------- [自由詩]春へ/ark-eyes[2008年4月13日21時58分] 明日への夢と希望の 行く先はいつでも君のもとへ 流れる日々を 水に例えるだけなら 時間なんて要らない ただ今を生きたい さりゆく日々を 何に例えよう? 全てこの手で 受け止められずに いつでも日々は 眩しすぎるから そう君の夢は 僕には見えないんだ 届かずに感じる心の傷 つらく険しき 人の運命 そして やがて春に  僕らは行きます ---------------------------- [自由詩]幼き考え/ark-eyes[2008年4月29日22時25分] いつまでも笑っていられぬ こともあるさと言い聞かせ 静かに見つめる先には 君からの文字 経験などと自分も言っているが 本当に必要なのかと問うことも少なくない 届きそうで届かないなら いっそのこと捨ててしまおうか 決断することが辛いことだとは知っている いままでだってそうだ 時間がかかることはあっても 諦めることはいくらでもしたはずだ チェックポイントと見えていたものがいきなり遠ざかり 遠くに見えていたものが近くに見える どうせ世界いつか滅びるなら今であってもいいじゃないか この問いから逃げても良いじゃないか 力がほしいと 念ずる心は穢れているか そんなことを思った先人はみな成功を収めているのだろうか 昼間の陽気と対になり 寒さが構える北の夜 澄んだ空には星たちが 大気に揺らめき 振りそそぐ あなたの空は何が見えますか 私と同じものが見えていますか ---------------------------- [自由詩]春/ark-eyes[2008年4月30日21時42分] 知ってても言わないことは 自分の奥深くのもの 寂しがりやな子供のように 我を忘れる そんなことも あるだろうと 遠くてもいつかは叶うと信じて 空を見て 空に問う 忘れなき日々の面影と共に 桜の散り行く この道で ---------------------------- [自由詩]風/ark-eyes[2008年4月30日21時46分] 素敵な夢を描いたよ 君が知ることもなく この部屋で眠ってた 信じられるものは近くにない 他人から得るものは大きいが 実行に移すのは気がひける 選択肢はまだ現れない 分岐点はまだ先で こうして生活する今がもどかしい 疲れ知らずに生きるだけでは 周りを知ることはなく 表れた顔は生きることもせず ただ 大きさを知り立ち尽くす 哀れに届く風を受け 近づく明日へ希望を託す なんてね♪ ---------------------------- [自由詩]君と/ark-eyes[2008年5月13日22時21分] 平坦な 開示 凶弾 愚弄 かつ 失神 希望 明日 粗暴 差異 君と僕 ---------------------------- [自由詩]日々/ark-eyes[2008年5月29日22時31分] あなたの夢はなんですか 日々の中で感じてる この空の下 人は響きあい ただまっすぐに向かい合う 去り行く日々は強く切なく 大きな夢は未だ寄り添う 生きることの苦しみは 拭えないとは思うけど そんなこと今はどうでもいい この日々を 素直に感じていたい ---------------------------- [自由詩]LIFE/ark-eyes[2008年6月1日23時06分] 許されるなら 君に聞きたい この映画の面白い点はなんなのだろう? 君はこれを見て泣いているけど 僕には分からない 許されるなら 君に聞きたい 昨日振られたんだって? でも 何で君はそうやって前をみれるの? 僕にはきっとわからない 許されなくても 今 聞かせて欲しい 人の生き方はどう思う? 君は果敢に生きている でも僕にはきっとわからない こんな思想は敵対してくれ 弱さの明るみ 気の緩み それが私の思うLIFE   ---------------------------- [自由詩]漆黒/ark-eyes[2008年8月15日14時25分] 生きながらえる意味など この世にはない 詩人の宴はこの場所にあり 終焉まで人々は戯れる 何人は明日を見ないでいて 幾人は今日を最期と考える 断ちこみだす会話には ロジックの欠片も失われていき って 意味がわからなくても 文は書ける 詩じゃないのかも知れないけど ---------------------------- [自由詩]秋/ark-eyes[2008年10月15日0時37分] 四季の便りは 君との別れ 月は照らす 頬の雫を 解けないものは 君との間に 秋の夜は ある日の静けさ ---------------------------- [自由詩]春風/ark-eyes[2009年4月25日0時08分] 風に触れて自分を感じて 肌に吸いつく肌寒い春 そっと抱き寄せた小さな花は 君が見るまで潰さないよ 呟いた言葉は君に届かずに ただひと時の夢となる 僕と君とは共有結合 気持ちは常に分け合いたい ---------------------------- [自由詩]夕立ち/ark-eyes[2009年5月9日0時32分] 雨に濡れた髪を タオルでクシャクシャしていると テレビから 「明日は日本全国晴れ模様です。」 などと言っている 今日が夕立と聞いていたら 外に出なくてよかったのに 路面から跳ねる水の滴は 靴の中をたっぷりにした 靴はきっと乾くまい 透けた花びらは君のようで 色を消してしまわぬように そっとポケットにしまった僕 ---------------------------- [自由詩]最期の一球/ark-eyes[2009年5月17日2時44分] 「届け!」 そう思い投げたボールは 砂ぼこりの中へ消えていった 小さな少年が織りなした 短い物語は 誰の心に届くこともなく 彼の心の奥へ消えていくのだ 少年は新しいものと触れ合う そして新しいことを考える あの革新的なデザイン かの業界を驚かせる斬新なフォルム 「あの子は天才だわ。」 「きっと神の申し子ね。」 人々が傾ける耳の先には 少年が息絶えるはずの空 ---------------------------- [自由詩]足跡/ark-eyes[2009年9月23日17時02分] 今この星が消え去っていくような そんな僕等の夏 通過点に過ぎないとしても その足跡は消えることはない ろくでもない人生の足跡を 精一杯残して 誰かに僕のことを知ってもらうために 今 歩いている ---------------------------- [自由詩]携帯が鳴り響いた午前3時半/ark-eyes[2009年10月3日16時42分] 携帯が鳴り響いた午前3時半 君からの着信だったらいいのになぁ 携帯開けてみようものなら いつもと変わらない迷惑メールだ 明日のことを考えて 生きていくのはもう疲れた 通り過ぎていく季節の足音 目の前のことだけで精一杯だから もう余裕なんてない そんなときに 君がいてくれたら どんなによかったか 沢山の思い出と共に 静かなこの部屋で 君を想うとき 目を閉じて 手のひらに力を入れて 君の手紙を握りしめる ---------------------------- [自由詩]覚えていますか?/ark-eyes[2009年12月2日19時35分] あなたはまだ覚えているだろうか あれ以来君から離れた僕を 空虚な時間が過ぎていき 僕が進んでいる道はだんだんと消えていく もういっそのこと逃げ出してやろうと思ったら 実際はもう逃げだしていた後だった 何をすればいいのか もう分からない 気付けば太陽はもう山々にすっぽりと覆われている 堕落した人生な僕は 人を愛することを知り得ない ---------------------------- [自由詩]人形(ドール)/ark-eyes[2010年9月8日21時46分] 僕の小さな右手が 君の頬に触れるとき 僕から君へ君から僕へ 受け渡される暖かさ 時としてそれは 他の何よりも効率のいい情報伝達手段になる 触れかた温度 微かな指の動き 無意識のうちにそれを君に伝え これからの行動を左右する 愛しているよ そう言っても君は答えなかった 君の冷たい頬は僕の手の感覚を麻痺させ まるで君が生きているかのように 僕は君の頬に手を這わせる 僕の等身大の人形は 涙を流さない ---------------------------- [短歌]/ark-eyes[2013年7月10日14時08分] 半夏生 夏や夏やと 囃し立て 夜の憂いに 君を留めむ ---------------------------- [短歌]とある夏の短歌集/ark-eyes[2013年8月13日13時06分] 人々の渦をかき分け、君を見る。遠くに咲く花我頬緩み。 空近く海に佇む入道に、身体を預けてどこか遠くへ。 僕でさえ虚無感、孤独が常にあり。何かに頼るか酒、女。 嘘つきはクズと罵られ生きていく「知ってるよ」と一言、ため息。 硬い布団、汗と汗とが混じり合う。何かを企む柔肌の女。 打ち付ける。壁と自分の差を無くし、縮める未来の確かな物を。 貸してご覧?君の心と貞操を。吐き気催す声と汗。 生きること、思ってるほど難しくない。難しいのは死ぬ、進む。 見てご覧?飛ぶ蛾が僕についてきた。どうせ短い旅を予見し。 ---------------------------- [短歌]とある夏の短歌集2/ark-eyes[2013年8月14日2時08分] ぞーぞーと押し寄せる波、脚冷たく。飛んだ帽子よ、黙って逃げるな。 白い肌 君が弾く手は葬送歌、頭の中がぼんやり霞む。 早朝の潮の匂いと、ただ濃霧。夢心地に 君、頬つねる 「飽きないの?」朝から晩まで六絃琴。「君を弾くのは薄明までさ。」 砂浜の暑さに耐えきれない草履 除けて水と触れあう僕ら ひと夏の過ちなんざアホらしい。人生今まで挫折、挫折。 火遊びを進める大人はいないけど おねしょがしたい大人もいるはず。 いいですか? だめだよ君はここで死ぬ 鬼の形相 死者の手招き 瞳の奥透き通った目が僕抉る。見なければ良かった、もう戻れない。 ---------------------------- (ファイルの終わり)