そらの とこ 2010年10月10日23時53分から2018年11月5日2時33分まで ---------------------------- [自由詩]迷惑メール。/そらの とこ[2010年10月10日23時53分] 私の心を、 揺さぶる、 君からの、 愛してる、 は迷惑な、 メールだ、 なんてね。 ---------------------------- [短歌]あわいこい/そらの とこ[2011年2月10日22時19分] 君恋し 思い煩い 一片の たゆたう心 弄んでる ---------------------------- [自由詩]ちきゅう/そらの とこ[2011年4月30日15時15分] この青い青い青 温かいてのひら 笑いかける 泣きたい時はそっとお泣き 笑いたい時は空に向かって笑い いつもいつも見てるよ ひとりぼっちだって思い詰めた日は 少しくらい浸ってもいい また朝がきたら 全てを優しく包み込む 愛しのきみが待っている 青い空の向こう 信じてほしい 世界は心だ ココロはセカイだ ---------------------------- [自由詩]おひさま/そらの とこ[2011年5月8日16時28分] きみが ふふふ って 微笑う(わらう) 微笑う(わらう) 微笑う(わらう) 空から降る 金平糖みたい あはは あはは って 笑う 笑う 笑う 綿菓子がね ほらほら 太陽をとかして包む 色とりどりの甘い糸が こんがらがった 僕の思考(あたま)に入り込む きみがまるで おひさまみたいに 一瞬でとらえた 朝だ ---------------------------- [自由詩]いきたい。/そらの とこ[2011年5月29日17時43分] 逝きたいと思った あなたのもとへ 生きたいと思った あなたの分まで ---------------------------- [自由詩]恋水。/そらの とこ[2011年12月29日17時16分] ふわり ときみの匂いがすれば ふわり 髪が揺れるように きれいごと ささやくよ つたえるよ それをきみは 優しく包んで 拾ったり集めたりした なんにもないような ひとりぼっちのさばくに オアシスと 広い広い森 があらわれた ああ すてきだ さっきまで空を覆っていた雨雲は うそみたいに散っていって 輝く太陽が 笑う てっぺんで 笑う ふわり と ふわりと 今日も きみに会えて よかったな きみは少し照れて あっち向いて小さく鳴く いつか ぼくの背中を追いかけて それまでは ぼくが きみの背中を追いかけるよ これは紛れもなく愛なんだ それはほんとうのこと だけどきみは知らないんだ それもほんとうのこと 大好きだよ 今はまだ 水を飲むだけでせいいっぱい またね 甘いくのどに刺さるような水を口いっぱいに含んで ぼくはいわなきゃいけない またね ---------------------------- [自由詩]アサガオさん/そらの とこ[2012年1月8日17時41分] 朝早く目が醒めて 一日始めるアサガオさん 朝食はパンにたっぷりマーマレード コーヒーすすって 洗濯でもしようかな みんながもそもそ起きるころ 洗濯機回すアサガオさん 昨日のパンツ 昨日のTシャツ 昨日の汚れよ さようなら さようなら がたがたがたがた 洗濯機揺れる かたかたかたかた 揺れる心のアサガオさん テレビ見ながら ゲーノージンが 離婚した話聞く ああ、 私も主婦をやめちゃいましょう。 アサガオさん考えるだけ考えて 洗濯物を干しながら 夕食のこと考えた ダンナのこと考えた ムスメのこと考えた 今日はとびきりおいしい焼き魚にしよう ダンナもムスメも大好きな 焼き魚にしよう コトリ と郵便投函されて アサガオさんは アサガオさんに戻って行った アサガオさんに戻って行った ---------------------------- [自由詩]生、命。/そらの とこ[2012年3月11日15時26分] 手を合わせて 想う気持ちは皆同じ それは神だとか仏だとかではなく 旅立っていった 愛する人への祈り 今日もありがとうとか 頑張れますようにとか 差し伸ばした手を 握ってほしいだけ 物質的なぬくもりは消えてしまっても 心んなかでまだあたたかいよ ほんの少し ほんの少し 涙がこぼれたときは 拭ってくださいね 今も泳いでいるかもしれない御霊 無事に 安らかな地へ 壮大な地へ 澄み渡った地へ 帰れますように 還れますように 大丈夫、私たちは、生きていくから。 ---------------------------- [自由詩]無題/そらの とこ[2012年4月4日19時12分] 光る虹を追ってぼくは飛び出した 確かにそこに虹はあったけれど ぼくにはもうぼくがない ---------------------------- [自由詩]たましいだまし/そらの とこ[2012年4月11日1時20分] 大きな街の 大きな駅の 大きなロータリーで 人 独り独りのたましいが 何事もなかったかのようにのたれ死んでいる  昨日まで  そこには花が咲いていて  春でもないのに咲いていて  うかれて躍る 人々が  黄色い声と一緒に  人が人を嫌う 声がして  それはそれは  祭りのようだった たましいはゼリー状で グミのような硬さがあり とても柔らかい 彼なのか 彼女なのか 分からないけれど そっと手で掬って食べてみた  心をつんざく様な味だ ふわぁっと体が浮く だけど地に足はついていて 私はいつものように 仕事場のデスクのパソコンの前に座っていた パソコンを見つめ 顔色をうかがい だまし だまし 何もない と だましながら 何事もないフリをして 生きる あのロータリーに たましいを置いたまま ---------------------------- [自由詩]おんな/そらの とこ[2012年5月2日15時52分] おんなはおとこをつれてわたしのいえにやってきます あるときはひげのひと あるときはとしのひと あるときはすごくやさしいおとこでした おんなはわたしをくらいへやにとじこめます それがさいんです わたしはねむります うそでもねむります ねむってたえます がさがさ ごそごそ ちいさなおんなのこえと おおきなおとこのこえ なにをしているかはしらないけれど おんなとおとこは ながいあいだそうしています くらいへやにひかりがさしこむと そこには えがおのはは がいました わらいながら おかしをくれました わらいながら わらいながら わたしをぶちました へやをみわたすと いないはずのおとこがまだそこにいました こわいかおをして すこしやさしいかおをしています わたしをみるめが それはそれは たいへんなおとこでした 男だ とわたしはさとるのです すぅとせすじにさむけがはしりました にげよう にげなきゃ にげる きがつくと そこには 子供がおりました 私は 女から 母になったのです でも そこには 男がいて 私は やっぱり 女 なのだと 白い太ももを見せると ふくらはぎからももへ黒い手が走る 静かに声を出して 静かにくゆります そうやって生きていくしかない 女なのです。 ---------------------------- [自由詩]みずのそら/そらの とこ[2012年5月30日15時02分] ふわふわと揺らぐそらに 一筋の風が吹き抜け 綿毛が飛ぶように生れました 私は私であると理解し 強いものは弱いものに愛を捧げます いつも真っ直ぐ居なさいと 彼は頭ごなしに言う そうしてつけてきた痕は 変えられない未来とともに 抱えるしかないのです 抱えられるのか 落ちてきた たましいは するすると手から抜ける このわだかまりが 明日には全部真っ白になっていたらいいのに 1枚1枚 赤い線を引くだけ 単純作業を20年 今、ここから、旅立つ。 いけばいいさと彼は言います そこには気持ちなど込められていないのに 水を抜くように 生れては消えるの ---------------------------- [自由詩]したいになりたいぼく/そらの とこ[2012年6月20日22時14分] したいになりたいぼくは 今日はご飯を食べないけれど 明日になったら 食べるんだろうな 人はみな 誰しも生きている おなかがすく ごはんを食べる うんこする くしゃみをしたら誰かにうつるかな? 地球がまわってることは体感できない でもぼくはまわってる 生きているしょうこ ---------------------------- [自由詩]ひいて/そらの とこ[2012年7月31日1時33分] あなたはわたしのてをひく わたしはあなたにひかれて からまったあしをもどせないまま ちゅうにういたり ふちにしずんでしまう おさないわたしは あなただけであたまがいっぱい かんがえごとをとめると ぷかりとしんでしまう いま あなたは なにをみてるの まっすぐにしかあなたはあるけない わたしをひいて あなたはつきすすむ とおいかこのみらいのむこうに ---------------------------- [自由詩]もやもやや/そらの とこ[2012年8月8日18時27分] 白くかかるもやの 向こうに私はいるらしい その目に映らない笑顔も涙も 一人で飲みこんで吐き出して 何度反芻しても消化できない いつになったら心は晴れますか いつになったら来てくれますか いつになったらいつになったら いつになったら私は死ねるの 白くかかるもやは 私が生み出したのではない 勝手に迷い込んだのでしょう そう突き放すような強がりはないけれど いつだって平気と投げかける強がりはある でもそんな強がり私を縛るだけだ 会いたいあいたいあいたい それだけ あいあいあいあいあい それだけ 愛で解決することならば とっくに二人は幸せだよ と声がする私の中で もやが生まれる ああ 泣いておしまい 左様なら この身投げ出そう 湛える恋水の中へ深く深く 愛するが故に 愛されるが故に ---------------------------- [自由詩]ふるえて/そらの とこ[2012年8月10日22時32分] ぴたりとふれる ふるるとないて きみはとおくの ひかりかなたへ はなをそなえて はなをくすぐる あかりともせば いのるちいさな いのちふるえて ふるえてもなお かかえきれない おもいはおもい たえまなくふれ こうふくのあめ いたみをながせ しみてあいせよ ふるえふるえて ---------------------------- [自由詩]その胸に、突き刺して、/そらの とこ[2012年9月21日22時10分] 君を殺してしまいたい こんなに恋が苦しいのなら 心で心を傷つけあって 君を殺めてしまいたい もう好きにならないように もう好きになれないように でも君を殺してしまえるほど 私は君が嫌いじゃないので 今日も私は 私を殺して 君に恋する ---------------------------- [自由詩]暖かな眠りに/そらの とこ[2012年10月28日18時18分] ひとり寒い夜は 星を見に 小高い丘のベンチに座る きみの温かみがぼくの隣に居て 白い息が もやりと消えた そうしているうちに 一等星から順番に 金平糖みたいな星のかけらたちが きらきらきゅんきゅん音を立てて 降ってくる 拾っても拾っても とめどなく降ってきて 地面は やわらかな 音と光にあふれた ほんのりと甘い香りが鼻をくすぐって 笑いだす つられて 星々も おどりだす しだいに暖かくなる 足元が 転げ出す 星々が ぷかぷかぷぷかぷかぷ 宙に舞って 不思議だね 楽しいね ぼくも いってみたい とお願いしても 宙に浮くのは5センチまで でもね きみは笑っているんだ ぼくの隣で だから 安心して 今日も眠りにつく 朝が来るまで 泣くことはない ---------------------------- [自由詩]症候群/そらの とこ[2013年1月26日22時28分] どうしたら生きていけるの? 君の瞳(め)が死にたそうに言う どうしたいの生きてていいの? 泣いているのに僕は心の奥で いつもの帰り道君は 右へ曲がるのを左へ曲がって いつも渡らない歩道橋を駆け上がった 鼻歌歌いながら 楽しいの? ううん本当は全然違った本当は 歩道橋の錆びたへりに君は手をかけた 一瞬のこと手をかけた 空なんか見ていた僕は知らなくて 君は僕に叫んだんだ (    ) 泣きはらした瞳(め)忘れらんないな 今までで見た君の一番怖い顔殴るような言葉 そんなに死にたいなら死ねばいいのにって 思ったかな?思わなかったかな? 分かんない、僕だって、 (      ) あれから月日は過ぎたね 君は今どこで泣いてる? ねぇないてる? 僕は相変わらずです 起きてても死んでても分かんない ただ 君のことだけは (     ) 病院へ行く日 いつものおんなじ電車の中で 君によく似た人が笑ってた 大きなおなかに小さい子がいたよ 君は君ですか?あの君ですか? 訊いてみたくても ごめん電車は乗っているだけでやっとなんだ 汗かいて ふるえて 惨めだね (僕は  ずっと昔から  不完全だよ) 知らないけど君のことなんてもう何も 知らないけど 君に囚われた僕をどうしてくれるの? (あのおなか  蹴っ飛ばしちゃえばよかったな) ---------------------------- [自由詩]愛智/そらの とこ[2013年3月15日3時24分] あの頃の僕らが見たことのない過去がそこにはありました タイムマシーンが置いていった虚像と実態がありました 一回きりあの子を殺ったのは一回きり あとは夢で何度か でも死ななかったよ 永遠に そこにあるけれどないものがそこにはあって 誰かが言い出しっぺの何かが ううん 嘘のような本当の話が 宙ぶらりんで揺れている 手足が震えるのは無理矢理ピースをはめたから 欠けているそこにはめられるもんなんてない ミルクゼリーを作る時の気持ち 君にはそれが足りません そうカルテに 書かれた 欠如 ないないないものねだり あるあるを並べれば一人浮くばかり 今だって過去(きのう)だって未来(あした)だって分かんない それがホントウかどうかなんてね なのに どうして生きているなんて言えるの? ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]せきをしてもひとり?/そらの とこ[2013年4月16日22時55分] 「風邪をひいたな」 そう感じたのは、くしゃみに加えて咳が止まらなくなった2日目のことだった。 ?止まらない?と聞いてどの程度を想像するのが一般的だろうか。 とにもかくにも止まらないのである。 コンコンコンコン―― ほんの少し治まったかと思えばまたコンコン。 コンコンコンコン……、 キツネだってこんなに鳴かない。 カウントしてもキリがない程に咳が止まらないのである。 まずいな……。 今さらかとは思うが、とりあえずうがいをしてみる。 が、しかし!口に含んだ水は無惨にも咳とともに四方八方に飛び散っていってしまった。 コンコン、ダメだ。 そうだ、風邪薬を飲もう。 思い立って常備薬を確認すると、あったのはララA錠。 パッケージには〜風邪の諸症状に〜とだけある。 案外ザックリしたものだな。 止まらない風邪には効くのだろうか? 一抹の不安を抱えながらも、水とともに薬をふくm ブァッハー。 やはりである。やはり、口にふくんだ水と薬は散り散りに飛んでいってしまった。 orz コンコンコンコン。 こうなると摂るべき栄養も摂れない。 食物が喉を通らないのだ。 ――ためしにりんごをかじってみたものの、かじるまではよしとして飲み込むことは無理なのであった―― コンコンとしかものが言えない。 困ったものだな。 病院に行ったところで、自らの症状を口にできないじゃないか。 筆談をしてみる? 考えてはみるが至極面倒くさそうである。 病院も諦めるか。 ハァーと溜め息を吐こうとしたら案の定咳が出た。 しばらくすると、ゲホゲホという咳に変わってきた。 それでもずっと止まらない。 段々と喉が痛み出してくる。 喉の奥で血の味がするような不快感。 どうしたものだろう。 よし!横になるか。 冷たい万年床に体を横たえる。 ああー、こんな時に恋人か愛人でもいたらなぁー。 ゲホゲホ。 咳をしながら少しうとうととしてきた。 眠れるならそれが一番だ……。 あっ、そういえば―― その時、何を思いついたかは覚えていない―― むくり。 とっさに起き上がった。 と、その時。 ヴェッボッゴッボッ (; Д ) とてつもなく恐ろしい音がした。 自分の咳だと気が付くのにしばらくの猶予が必要だった。 まるで地獄の番人が3〜4人まとめてゲップとしゃっくりとおならをして、それと同時に煮えたぎった鉄釜の血が大きなあぶくを立てたような音―それも天高く鳴り響いた。 もうどうにも表現ができない、恐ろしい音だった。 プカァー。 あ、今出たな、これ、出たな。 そう感じたときにはもう出ていた。 体からたましいが出ていた。 入れ物からでてしまった。 もうふわふわと浮かんで定まらない。 ああ、こんな顔をしていたっけ? そこに見える体。 みすぼらしいな。 などと自分の観察をしていた、 余裕が多少あったのに、 次の瞬間には、 もう、 何にもなくなって、 このお話も、 おしまいである。 ―完― ---------------------------- [自由詩]ミルク/そらの とこ[2013年6月2日22時16分] あまい ミルクは きみが くれた あいに にている ---------------------------- [自由詩]キッチンにて/そらの とこ[2013年9月25日2時40分] きみのためにご飯を作る 味噌汁を煮て 魚を焼いて 質素だけど 味には自信がある きみのためにご飯を作る 何故かといえば きみが元気でいてほしいからで きみが生きていてほしいからだ 要するにきみが好きだから きみのためにご飯を作るために生きる それはもう 贖罪に等しい だから あの日 包丁を握りながら 死にたいと願った ---------------------------- [自由詩]がらんどうの       。/そらの とこ[2013年10月15日2時29分] あなたがもし私より先に 深い深い眠りについちゃったとして もうずっとさめない眠りについちゃったとして あなたが年上であるとか そんなことどうでもよくて 私はただただひたすら泣いて 3日目にコトンと 心を投げ捨てるよ 重い瞼を 私も閉じるから その扉を開けて 私を連れ去ってよ その先に 暗闇しかなくても それでもいいからさ だけどみんな夢だった あなたは眠っているけれど それは事実でも 夢の中で生きるあなたが 私を連れ去ることはなかったの そうして 空から降る 幾千の星と 冷たい雨が 私を叩きつけるから そっと目が醒めていって 止まらない時間 終わることのない世界 そのただなかで 生きちゃってるし もうどこにも逃げられないのさ ---------------------------- [自由詩]喪失/そらの とこ[2013年10月25日6時32分] あの人を 追いかけて 追いつかなくて 近づいたつもりで 遠くへ行ってしまった のは私の方 心はどこかへ 置いてきてしまった あの人は もう 私の視力では確認できない ずっと ずっとずっと 間違ってた のは私の方 正しいことが正しい とは限らない だから好きに なったのに 2度と交わらない この道を歩くしかできない 私は ---------------------------- [自由詩]きみをあいすること/きみをあいすること/そらの とこ[2015年8月14日3時14分] きみの皮を剥ぐように 愛を謳った きみの骨を食むように 愛でていた それが恋だと思ってた それが愛だと押し付けた ボロボロになった きみは 笑いながら泣いて 泣いて わたしの足と きみの足に 絡まる かせを やさしく撫でた わたしには決して向かない 愛撫だった ---------------------------- [自由詩]せいとし/そらの とこ[2015年10月9日2時44分] 死にたい 殺りたい 死にたい 果てない 生きない 生きたい 逢いたい 抱きたい やめたい こいあい 冷めない こいあい きみだけ 眼のなか 生きてる 生きたい いつかは やめたい 生きてる この血を あなたに 分けたい こいあい こい血を ひとさき ふたさき てのなか そのくび あやめる あやまる あなたを もういや ひとたび おもえば めくるめ くるめと ひろがる もうそう もうそう ぼうそう あなたを 殺るゆめ げんじつ そのくび てのなか しめれば ひとたび げんじつ 突きつく いたいよ いたいよ 書いては なぐるよ わたしの こころを 書いたよ 書いたよ それでも 冷めない きもちを おおぞら かなたへ 投げれば 冷めるの いつごろ それまで まてない あなたが いとしい それなの りゆうは いとしい だからよ ふたりで やめたい このみち のらくら 生きるの やめたい 泣いてる いつまで 泣いてる くるしい いきぎれ 死にそう いきぎれ あなたと 死にそう 死にそう 死にたい 死んだら どこいく 知らない せかいさ そういう あなたも 死にたい 死にたい 死にたい 死にたい 死ねない 殺れない 終わらぬ じんせい 死にたい 死なない 果てない かなしみ 果てない くるしみ 果てない 果てない くらやみ つづくよ どこまで どこまで どこまで どこまで どこまで どこまで どこまで 生きてて どこまで 生きるの ねえねえ ねえねえ おしえて よからだ にきつく あざほど のこして てとあし こうそく してから いかせて いかせて いかせて おわりが みたい。 ---------------------------- [自由詩]むだい/そらの とこ[2015年10月9日2時49分] きみがしんだふりをしてるから わたしもまねしてみたけれど ホントにイっちゃったのは わたしだけだったね あーあつまんなーいの ---------------------------- [自由詩]青春です。/そらの とこ[2017年10月11日3時35分] その水は空気みたいにさらさらとしていて ボクの喉の渇きを潤さなかった でもその水はボクには不可欠で まるでキミのようだった 山の上の方から水は湧き出していた キミは高いところからいつもボクを見下ろしていた キミはいつもスカートかワンピースを着ていて 風がぴゅうっとそのスカートの裾を翻させていて いちご柄のパンツはお馴染みでした 水って枯れることあるのかな 子供の頃大人の人に聞いたことがある 水は永遠じゃないんだ ボクらの命みたいに いつか つきる ある年は例年以上に雨が少なかった 川の水はいつもちろちろといった具合に流れていて (そういつもはもっとどうどうと流れている) 魚達は息苦しそうに上流に留まっていた キミが遠くへ行ってしまったのも 確か同じ年だったと思う 無性に水が恋しくなって キミと二人きりで少しばかり枯れた川へ キミの手を無理やり引っ張って そしてボクはその川にかかった橋から 無理やり川に飛び降りた キミはきょとんとしてばかりで やっぱりパンツはいちご柄だった そしてボクは潤いませんでした キミがいなくなってボクは年を取った あの時のキミのどうでも良さげに笑う顔は 今記憶の隅の方で薄ぼんやりと残っている まるで空気みたいな水のように ---------------------------- [自由詩]秋が来たよ、ねえ、秋だよ/そらの とこ[2018年11月5日2時33分] 秋が来た 焼き芋の匂いがする 秋が来た さんまを焼いている匂いがする 秋が来た 銀杏の匂いがする 秋が来た 金木犀の匂いがする 秋が来た 香りで秋を感じる そんな秋 落ち葉を踏みしめ 松ぼっくりを拾い トンボを追いかけ 秋桜に頬を寄せ 二人で出かけよう コーヒーを飲みながら 読書をするのもいいけれど 外へ出て うろこ雲を見上げて 君と手をつなぎ これからも 秋をたくさん知りたいと思う 来年の秋も その次も その次も 秋を 楽しもう 君とじゃなきゃダメだから 予約するの 来年も再来年も一緒にいられるように それなら ここにサインとハンコお願いします お願いします ---------------------------- (ファイルの終わり)