Wasabi  2015年12月29日23時47分から2020年12月31日23時07分まで ---------------------------- [短歌]SOS/Wasabi [2015年12月29日23時47分] つらいときつらい顔しちゃいけないね   大人になればできるはずだね 現在地 三角すいの ていめん上   おとな以上になりたい子ども 唯一の大好きなひと今もなお   お元気ですかSOS 絶妙なうごきができる一日と   占いが言うから澤になる キャップ帽まぶかに被るその訳が   今ならわかる 誘惑を斬れ ---------------------------- [短歌]策/Wasabi [2016年9月7日21時28分] 甘えたい    だから今から夢仕掛け  甘いお菓子ばかり食べている      (2014/03/24) ---------------------------- [短歌]シンデレラ/Wasabi [2018年1月9日23時49分] 待っている ナニカヘンだと思ったら 蜃気楼みたいな 恋        じっと ---------------------------- [川柳]今ココ〜2018〜/Wasabi [2018年5月10日20時04分] チャイナよりインドの方が嫌いかも ダサいこと真剣にしてカッコいい 生きている人肌の価値も知らずに 傷つけるつもりじゃなかったごめんなさい 読みたいよ 君の描く愛 詠んでみて ごちそうは急須で淹れる深蒸し茶 生まれ変わったらまた地球(ここ)で会いましょ ---------------------------- [川柳]定型ハート/Wasabi [2018年7月28日19時02分] こんばんは お久しぶりね また会えた♪ こないだは 失礼をして ごめんなさい 体調はどう? お母さんは お元気? 大変ね うちも家族が いろいろよ 話したい 今度お茶でも しましょうよ またココで 待っているから そのときね♪ ---------------------------- [川柳]非常口/Wasabi [2018年9月8日11時23分] いつだって弱い者がウソをつくのさ ワタシって必要かしら今のキミに つまり雨そういうことよ残念ね ごめんもうがんばれないこれ以上 ヘルプミー急遽癒しが必要です 誘惑に負けていいよと花火が言う 抱かれたい夢で抱かれたあのひとに ---------------------------- [短歌]曇り時々きみ/Wasabi [2018年9月20日14時20分] エネルギーの供給が追い付かない寝ても覚めても疲れとれない ただキミに触れてるだけで癒されるそんな存在ほかに居ない 横たわる休日暗い独り身に雨が降るよな静かな痺れ 目の前の湖ながめて立ち尽くす君を誘いに行けないスワン ---------------------------- [短歌]スキップビート/Wasabi [2018年9月29日19時47分] ばた足で今すぐ行くよ真っ直ぐに君のもとへと息継ぎ無しで 何故かしら笑いを誘う歌たちに笑いで返すキミは天才 「あなたって私を笑わすのが上手」「そりゃあ君の彼氏だからね」 星屑の純情派かな六本木懐メロばかりFM立川 手を叩く爆笑ではない吹くネタにあなたのセンス感じてうれし ---------------------------- [短歌]スーパーの虹/Wasabi [2018年12月22日15時10分] あのルックス モテるだろうな間違いなく モデルさんみたいな十等身 気にかかる 憎まれそうなニューフェイス 知らないでしょう キミのことだよ イケメンの客寄せパンダと思ってた 女性客らが 喜びそうな 顔じゃなく お釣りをくれるその指が セクシー過ぎて ビックリしたの きっと多くを背負ってて きっとあなたは苦労性 そんな手でした 散歩中 視線の先にたむろする 胸にロゴ入りVANSのTシャツ VANSって流行ってるのね若者に でもそのデザインはイケてない 黙々と 辛口チェックしてたから 目が合いました あれ?このひとは? お互いに どこかで見たよな リアクション スーパーのレジのあのひとだ! スーパーで献立思案最中に キミの視線のレーザービーム おかしいな ワタシ変かな恥ずかしい 見れば反らすね 意識してるね キミのレジ  小銭ピッタリ出せたかな 確認して 「ちょうど頂きます。」 なのに自動でお釣り出たから カッコつかないキミは軽く吹いたの 信号待ち 人の気配に振り向くと 意識している キミが居ました よく見ると 制服だよね高校の エッ!20代かと思ってた! ワタシって母親に近い年齢 派手にショックで 地味に落ち込む ここしばらく 行っていないな あのスーパー レジの高校生(ボーイ)は辞めてないかな 不覚にも金曜の仕事帰りに キミの姿を見たくて来店 「師走だね。高校生なの、何年生?」 のどまで出ても やっぱり聞けない 外出先 ふっと眺めたカップルが デートを楽しむキミでした 10代か… これからとても沢山の 経験をして大人になるよ 出入口 お客のワンコと遊ぶキミ 動物好きで 性格も良いの 抽選会  券3枚で一回のガラガラできる  8枚しかない 目を合わせ 「お願いします。」とだけ言って 全部の券をキミに渡す 「3回です。」結果はハズレ  アレ3回?? おまけしてくれたことに気づく 五月晴れ 出会った頃は茶髪でも 今は黒髪 社会人かな ありがとう 小さな恋をしていたの 気にしていたの わかるでしょう 歳かさね 成長をした面影を いつかどこかで見かけたらいい 今はもう行かなくなったあの場所で 時を忘れ 虹だけを見ていた ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]エナガのうた/Wasabi [2019年2月23日9時27分] こんにちは。わたしはエナガ。スズメ目(もく)の野鳥よ。わけあって野鳥保護センターで暮らしています。センターは都市郊外で、近くには雑木林があるから、よく遊びに出かけるわ。野鳥としての自立を目指しているから、雑木林は捕食訓練の場にもなるの。でもわたしに狩りをすることは難しい。脳の病気が原因だとお医者さんは言ってたっけ。日中はあちこち出かけて、日没になると鳥かごにもどる生活。もう長いことここのお世話になっているの。 弱っていたわたしを拾ってセンターに連れていき、それ以来ずっと可愛がってくれる恩人が、達ちゃん。達ちゃんのお母さんはセンターで主任をつとめていて、お家はセンターのお隣りにあるの。 でも達ちゃん、サッカーに夢中で、時々わたしの存在を忘れちゃうみたい。忙しいのは分かるけど、カゴのお水を1週間も替えてくれないことがある。お母さんも達ちゃんに任せた仕事だからかウッカリしてる。そんなときは、ツラツラと恨み節をさえずります。誰かに気づいてもらいたいから、遠慮なく、スッキリするまで大声で。 昨日も達ちゃん、学校帰りに会いに来てくれなかった。エサは底を突きそうなのに。今日はもう愛されている実感がどうしても持てなくて、恨み節をはじめたの。そしたら、どこからか唄が聞こえてね。わたしの恨み節にかぶせるかのように。それはずっとずっとつらそうな哀しい唄。 どこから聞こえるんだろう?ここからじゃ姿は見えないけど、この声、たしかルリビタキじゃなかったっけ。遠い昔に聞いたことがあるような。それにしても哀しい。声はそれっきり聞こえなくなってしまった。 その夜、達ちゃんは鳥かごの水を新しく入れ替えてエサを補充し、わたしの大好きなリンゴをくれた。いつもは赤い皮の切れ端だけど、「母さんにはナイショだよ、大好きだよ」と、蜜のたっぷり入った部分を、静かにそっと置いてくれた。 わたしは嬉しくて仕方がなかった。達ちゃんは忙しくてもわたしを覚えてくれてたし、リンゴの蜜までくれた!達ちゃんはわたしを愛してる。なんて幸せなんだろう!その時ふと、今日聞いた哀しい唄のことを思い出したの。 「幸せなら幸せなうたを唄いなさい。幸せ者が悲しむ唄なんて誰も聞きたくないんだからね」 ルリビタキさんは、そう教えたかったのかも。馬鹿だ、わたし。どうして今まで気がつかなかったんだろう。毎日まいにちグチや不平不満ばかりつぶやいて。幸せなのに、それを感謝したり、うたにもせず。 明日、ルリビタキさんを探しに雑木林へ行ってみよう。会えたら必ずおわびとお礼を伝えるんだ! 翌朝は細雪だった。達ちゃんの登校する姿を見届けると、わたしはリンゴを手土産に雑木林へ向かった。そこは普段、さまざまな鳥や生き物が思い思いに巣をつくり、おしゃべりしたり、うたを唄ったりしている場所だった。 ルリビタキの羽は、主に綺麗な青色。腹部に黄金色も少しあったはず。目をこらして探すと、巣(いえ)はすぐに見つかった。自分の羽を材料にした美しい見事な家だったから。姿は見えなかったけど、感謝の気持ちをこめて、持参したリンゴ、それとわたしの白い羽を1本、置いて帰ることにした。   センターに戻っても、わたしは今朝みたルリビタキさんの巣を忘れることができなかった。 キレイに整えられた美しい瑠璃色の羽。その一本一本が艶と輝きに満ちて光り、雑木林のなかでひときわ見事な居場所をつくっていた。あんなに素敵なおウチを作るルリビタキさんて、どんな方なんだろう?もうすぐ日が暮れる。その前にもう一度あの巣を見たい。今度こそ会えるかもしれない。行ってみよう。 うっすら雪化粧をした夕暮れの雑木林は、2月の北風にカサカサと音を立てた。いつもはあんなに聞こえる沢山の歌声が、今はもうピタリと止んでいる。 巣をみるとルリビタキさんの姿はなく、代わりに、どす黒く光った鋭いくちばしの大きな鳥が、わたしの白い羽をくわえて、こちらを睨んでいた。わたしは恐ろしさにギョッとして声も出さず、無我夢中で飛び去っていた。ルリビタキさんはあのカラスに襲われてしまったのか、なぜカラスがあの場所にいたのか、なぜわたしの羽をくわえていたのか、わたしを殺す気だったのか、ショックと寒さと混乱で疲れきり、考えることもできず、そのまま夜がきて眠ってしまった。 朝になっても体調は良くならなかった。頭はクラクラするし、昨日のショックで雑木林に行く元気など本当になかった。カゴにこもっていると、雑木林から飛んで来たムクドリたちが、リンゴをよこせ!リンゴの蜜を持っているだろう!今すぐよこせ!と、ギャーギャーわめき散らしている。その声は狂っていた。昔みた悪夢にそっくりな声だった。 わたしがリンゴを置いて行ったのが間違いだったのか?その後もルリビタキさんが姿を見せることはなかった。ただもう不気味なカラスも、うるさいムクドリたちも忘れて、振り返り、覚えておきたかったことは、幸せなうたを唄おうよ、という気づきだった。 ことだまを信じ、繰り返しうたう言葉くらいは、明るく元気が出るものにしようよ。そんな小さなルールが尊いと、今さらながら気づいたの。くりかえす言葉のなかに言霊が宿るなら、暗く不穏な言葉がそだつのは悲しい。 本当に悲しい言葉に囲まれてしまった鳥は、明るい声でしか鳴けない。それを心の底からもっとも必要としているのもまた自分自身だから。 ルリビタキさんはそれを教えるために、自分は唄いたくもない哀しいうたを、あえて聞かせてくれたのかも。 これから先もルリビタキさんに会うことはないかもしれない。そもそも、あの哀しい声の主は違う鳥さんだったのかもしれない。でもわたしは、これからもあの雑木林に足を運ぶ。そして、きれいな声でくりかえし唄ってみたい。蜜のたくさんつまった、ささやかだけど元気の出るうたを。もうすぐ達ちゃんが学校から帰ってくる。わたしは急ぐように羽をひろげて、ゆっくりと伸びをした。 ---------------------------- [自由詩]なぐさメデル/Wasabi [2019年4月30日23時37分] ちょっとぐらい ズルをしたって なぐさメデル 自分をそれ以外も なぐさメデル だって誰も なぐさメデルしないから 鳥にも花にも なぐさメデル 雨にも傘にも なぐさメデル 癒され ホッとできたなら 平成(きょう)にも令和(あす)にも なぐさメデル いい? ツラくなったら 即、なぐさメデル コーヒーカップを拭いたのに まだ少し 水滴ついて も一度 そっと 拭きました なぐさめ愛でるように  優しく見つめ ゆっくり そっと  綺麗に いとおしく そんな所作 まなざし 忘れないでね なぐさ愛でる ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]ミジンコ/Wasabi [2019年11月2日15時20分] 中学で仲良くしていた友人と、別々の高校に行ったあと、大学生になった頃に、その友人が駅前のケーキ屋さんで働いている、なんてどこからか聞いたので、ケーキ屋まで会いに行ったんです。約束もせずに。 ケーキの並ぶ明るいショーケースを挟んで向こう側に、友人が期待通りに立っていて、思わず笑みがこぼれちゃったんです。嬉しくてね。そしたら開口一番、「なに笑ってんの」って不機嫌そうに言われたんです。(エッ?久しぶりに会えて嬉しいからに決まってんじゃん???)て不思議に思ったんですが。 それから何年も経ってから、私とは音信不通だったのに、別の友人Y子とは時々会っていた、と聞いて思いましたよね。(ああ、私のことはそれほど好きじゃなかった???のね???。) なんというか。そんな感じ、つまり自分にとっては大好きな友達でも、その友達にとって私は大して大切でもない知り合い(?)だったことが、なかなか随分ありまして。 思うに、私は二十数年経った今でも独身子無しのシングルライフなのに対して、私が友人だと思っていた人たちは、みんな家庭を持ち忙しく働いているわけで。未来にそういう大切な出会いを控えている人には、わたしなどミジンコみたいな存在なんです、きっと。そう考えると、ニヤニヤしちゃって「なに笑ってんの?」って不機嫌になる気持ちも納得できちゃうんですね。 ミジンコはそういう残念な経験て結構あるんです。でも自分だけじゃないな、というのは分かる。どこかにまた別のミジンコがいる、これは圧倒的に心強いんです。だから安心してミジンコでいられるのかもしれません。 ---------------------------- [自由詩]賞縁期限/Wasabi [2019年11月10日18時27分] 「ぶぅ!」だとか、 「ミ!」だとか、 「P?」だとか。 そんな小さな音をLINEトークにあらわして なにが言いたいのか、したいのか、 わかってくれる安心感 それは本当にしあわせな甘い日々だった ってみとめるよ 「賞縁期限、て知ってる?  食料品に賞味期限があるように  人と人との縁にも、期限があるのよ。  現世のうちにあるかもしれないし、  来世まで無いかもしれないけどね?」 おやつが無くても「会いたい」 と思ったのは小鳥だけ 思い出を羽色にかえながら さあ、明日はどこへ飛んでいこう? ---------------------------- [自由詩]なんなん/Wasabi [2019年12月7日22時04分] 自分を大切にして下さいってなんなんよ 大切にしているから、周りが反対しても 自分の気持ちを優先させたのに。 自分を大切にして下さいってなんなんよ 他者を助けもしないあなたに言われたくないよ 他者を助けずに自身を大切にしているあなたに 言われたくないんだよ 自分を大切にして下さいってなんなんよ 大切にしているから自炊しているのに。 コンビニ弁当の上から目線が腹立つんよ あなたの仕事を手伝って負担だったよ 「助かりました、ありがとうございました!」 でしょう? 「自分を大切にして下さい」ってなんなんよ 自分を大切にして下さい? 髪がバサバサのあなたに言われたくないんよ あなたは自分を大切にしているの? アナタハ自分ヲ大切ニシテイルノ? ---------------------------- [自由詩]シワスル/Wasabi [2019年12月8日16時55分] がんばりモーメントな君は ドゥーバップなトリュフで すけーとりんくにピートイン 一方、ボニーピンクは どこへ行ったとググってみては 黒髪コースの肩こりん なんでおとーさんのかみは パーミーに流暢なの?と 娘が聞けば その歳になればお前もね、と アニールが蛍光色の革手袋 ザックを背負ったおかーさん 転ばないで歩けたかな? って心配も酒粕からの甘酒 でももう12月よね、って 話がピンポイントに3倍デー お後がよろしいようで、と YOSHIKI似のしまむらが笑顔の チャリティーオークション ---------------------------- [短歌]あまり/Wasabi [2019年12月22日23時03分] 未知なるは不幸のなかに居るときに その事に気づいていないんです 今夜に限らずわたしはひとりで寝る いつものこと そういつものこと ドアノブを触ったのがあなたなら 緩んだネジを締めたのもあなた 豚汁の良い匂いがするよ今夜 あなたにも分けて上げれたらいい 抱き合って癒し癒されした愛が 嘘でも元気をくれていた 白い服より黒い服が似合いはじめたわ あなたと別れてから 毎日が戦イなんて疲れちゃう 一日パジャマで居てもいい 食欲が無いとき食べれるものがある わさび醤油に白いかまぼこ あかる過ぎ 元気ないとき疲れちゃう 部屋にも人にも言えること ちょっとさあ遠回りしても良いんじゃない こんな時だし時間はあるよ ---------------------------- [自由詩]当然/Wasabi [2019年12月22日23時28分] 「無知は無罪じゃない、有罪なんだよ?」 と言ってわたしを責めたかつての友人に、 「自分が無知であることに無知だから  あなたも有罪ね」 と今の自分なら言える。 ---------------------------- [短歌]労働と眠り/Wasabi [2020年3月26日15時43分] 労働と眠りをたして何日か 掛けたら給料がもらえる けど むなしくて頭の中を流れだす 『働く男』『すばらしい日々』 なぜかなぁ吉高由里子のドラマで ナミダしたのは観てしまうのは 仕事でねちょっと疲れちゃっただけ 大丈夫ほら見あげれば空 たんじゅん作業の連続もナニカが生まれる  それが小さな詩うたでも かえり道かみさまの落とし物かな フッと横目にしあわせみつけ 疲れたら休めば良いよ せきにんは他者に頼っておたがい様 日々あったイイこと3つあげてみて 沈んだ夜にあかり灯すよ ハァ今日も寝るまえの熱いみそ汁 最高だったなぁおやすみぃ 労働と眠りを足したらこんなもの そこにメモ帳があればそれで ---------------------------- [自由詩]お気に/Wasabi [2020年6月21日18時53分] ポップティーンより、Olieveを眺めていた ジャニーズより、尾崎豊を聴いていた 『島唄』も良いけど『そばにいたい』も良いのにと思っていた Jリーグより、スーパーボウルTV観戦をしていた 『LIFE 』より、『犬』をたくさん聴いた ロサンゼルスより、ニューヨークシティを歩いた 病気になるより、能力給でバリキャリになるつもりでいた ゆずより、コブクロより、Flipper’s Guitarが クルマより、自転車や電車が 会田誠の絵より、江口寿史のイラストが 何週間も腐らない農薬漬けより、しなびて枯れる自然栽培が 黙って淀んでいるより、再生循環する社会が ---------------------------- [自由詩]すべてがかなしい/Wasabi [2020年7月18日18時52分] 令和2年7月豪雨の被災者も 母の脳梗塞も 三浦春馬さん自死も 梅雨の薄暗い長雨も いい作が書けないのも 味つけの失敗も トマトが甘くなかったのも 同僚が冷たいのも 表情がかたく暗くなるのも 家族に寄り添えない力不足も 気温が低くて肌寒いのも コロナのパンデミックも なんかもう これは 熱い湯船につかって 大きなため息つく、、 しかないのかも。。 それで 明日は日曜だから 昼まで ねててもいいし ああ、 別れの理由がわかって 納得しちゃった、、 これがいちばんかなしい んだ、きっと。 ほんと。 今日はさむい テイクアバス テイクイットイージー リーブミーアローン ラブミーてんだー おーるゆーニードいずらぶ ぐっない ぶろーくんまいはーと サンキューリーディング ぐっない ---------------------------- [自由詩]再発注意/Wasabi [2020年7月19日12時44分] 普段は音楽を聴かなくなった そのわたしが、音楽を必要としている。 それが黄信号のサインだ 天使たちのシーン、地上の夜、夜と日時計 ここまではまだいい。 感傷をぼやかす為だからいい。 でも。 ドクターへっずワールドタワー これを頭から聴き出すようになったら、 赤信号だ。 かなり疲れている。だけど休めない状況。 ドルフィンソング、アクアマリン、ときて 奈落のクイズマスター、 ああ、とうとう来ちゃった 世界塔よ永遠に、まで聴いちゃった。。 頓服ハロペリドール1、5ミリを半錠に割って飲む すこしマシになったか ほんとに危ない 日時曜日が覚えられない 食事を摂れない 急性期の症状じゃん、勘弁してもらいたい ここで狂うわけにはいかんのよ 守らなきゃいけない家族がいるのよ あと、なにを聴けばいいの あと なにヲ。。 ほんとに、眠った方がいい 眠ったほうが。 でも全然眠くない あとなにヲ。 ---------------------------- [自由詩]僕の彼女―2020―/Wasabi [2020年7月30日13時30分] 僕の彼女は 夏にワンピースを好む  (部屋着にもお出かけ着にも) 僕のカノジョは 目を細めるとき 厚い涙袋も出てしまう  (出るとホッとする) 僕のカノジョは 今ごろ、ストレッチポールの上で スマホをしている  (ゲームはしない。しても負ける) もし魂にも職業があるとしたら 彼女のソレは 鉄道警察隊、らしい  (カッコいいかもしれない。。) 僕のカノジョは 背が縮んで170をきった  (歳には勝てナイ) ぼくの彼女のバイト先では 年4回、わいわい青空手作り市 マルシェが開催される  (お祭りのようなにぎわいだが  先月は中止になった。)   僕のカノジョは 時々あさりとパプリカの パエリアを作る  (塩加減は絶妙ダ) ぼくの彼女は ヨルの照明を暗めにする  (寝つきを良くするために) ボクの彼女は 10年後も僕のカノジョでいるか? それは勿論、ソウダヨネ??  (おそる恐るたしかめた) ---------------------------- [短歌]/Wasabi [2020年9月28日19時18分] 常識の一つ一つに出会う旅  恥を知らないという恥をかく 教育もハグも出来ない親の子も   気づきがあるから生かされている 筋斗雲あったらいいな私にも   金と運あるのとどっちがいい 泣きつけばいつでも助けてもらえる   のび太にだけはなりたくないの なみだして骨身に沁みる愚かさを   笑ってくれる人のいる朝 ---------------------------- [自由詩]フリッパーズ・ギターは/Wasabi [2020年10月18日22時37分] フリッパーズ・ギターは 『全ての言葉はさよなら』のなかで 分かりあえやしないってことだけを分かりあうのさ と歌い、 若い頃は、本当にその通りだと思ったし、その歌詞が身に沁みた だけど。 分かりあえないことは当たり前の前提で 相手を思いやったり、相手の言葉をヒントに 想像すること 慮ることで 少しでもわかりあえたり できることもある。 大人は そうすることによってしか 他者との関係を縮められないし その努力が 無意味ではないと わかるんだよ ---------------------------- [自由詩]静かで幸せな暮らし/Wasabi [2020年11月1日11時10分] 朝日の明るさで目覚める 知覧の有機緑茶を淹れる 具だくさんの豚汁をつくる 鶏唐揚げからの酢鶏をつくる アウトドアブランドのフーディーを買う キャンドルを灯す 炬燵に肩まで潜る 『3月のライオン』を読む 満月に月光浴をして心を浄化する 春にヌメ革の財布を買う 桜を眺める 早起きした朝に玄関の掃き掃除をする 無印のラテ用ブレンドをドリップする チャーハンは最後にゴマ油をひと回しする 画集を買う ネットショッピングの品が届く 白いパールのピアスをする 石井ゆかりさんの占いを参考にする 秋冬の移動手段を徒歩にする もういいですと思うまで眠る 綺麗な夕焼けに気づく 鳥のさえずりを聴く 山を一歩一歩ゆっくりと登る 隠し味満載のカレーを作る 夜サングリアからのウイスキーをロックで嗜む 時どき現代詩フォーラムに参加する 熱い湯船に浸かる 小松菜の熱い味噌汁を食して就寝する ---------------------------- [自由詩]仕事は終わった/Wasabi [2020年11月4日6時57分] もう 何年も時間をかけて 仕事を終わらせた 気がしてる 今回 この両親のもとに生まれ この人生をあゆんだ  そのなかで その過程で もう この人生の生課は ほぼ 終わらせた 気がしてる 疲れたよ ほんと でも もうあとは くつろいでいいし 好きなことをしていい お疲れさま わたしがまだ 自転車を漕ぐ母の 前の座席に ちょこんといた頃 わたしの頭のてっぺんに 鼻先をつけて 「なあにぃ?」と振り返るこどもに 母は言った 「枯れ葉の匂いがする」 それはイイ匂いなのかと 大人になったわたしが聞くと 「農家の出身だから、私は好きだ」 と言った 保育園の頃の写真のわたしは 複雑な表情を いつもしていた (ホントに? マジか  また ココに生まれちゃったか  また イチからやりなおし  まじ 勘弁、もうやだ。  また あれの繰り返しとか  もう 本当に勘弁  もう やってられない  けど 逃げられない) そう思っているようにしか 見えない 振りかえると 10代 20代 30代と経て 本能をもて余したことがあっても 心はずっと枯れ葉だったんじゃないかと おもえてくる もし万が一もう一度 またおなじ両親を選んでしまったとして もう少し らくな方法で もう少し まともなやり方で もう少し スマートに 人生をあゆみたい そのことに 仕事のあとの時間を つかおうかな。 と 準備しちゃって なんか挑む気満々みたいで それもお休み中の自分に悪い 申し訳ない 仕事を終えて 晴れた 疲れた朝に ---------------------------- [自由詩]Re:『卒業』/Wasabi [2020年12月11日20時39分] 〉卒業して いったい何解るというのか      「卒業」しようが中退しようが      解るときはわかるし、「卒業」したから解る      という問題ではない。最低なのは      なににも気づけないままでいること。 〉想い出のほかに 何が残るというのか      学歴が残る。      それが稼ぎの元になったりする。 〉人は誰も縛られた かよわき子羊ならば 〉先生あなたはかよわき大人の代弁者なのか      代弁者ではない。      大人もそれぞれ違うし      「大人」と一括りにするのが間違い。      先生が大人とは限らない。      生徒よりも子どもな先生もいる。      尊敬できる先生なんて少ない。 〉俺達の怒り どこへ向かうべきなのか      何らかの形にして発表するとか、      仕事に反映させるとかさ。      社会だろうね。 〉これからは 何が俺を縛りつけるだろう      愛や女や仕事や金や、自分自身とかね。 〉あと何度自分自身 卒業すれば 〉本当の自分に たどりつけるだろう      本当の自分に、じゃなく      「自分の理想とする自分に」の間違いだろ?      そこに至るまでの、      ひとつ残らず全部が「本当の自分」さ。    わたしは率直にそう思うけどさ、あなたはどう思う? ---------------------------- [自由詩]ポイ捨てごこち/Wasabi [2020年12月19日19時35分] なんかもう疲れちゃった 母親から愛されることを願うのも 恋人から愛されることを願うのも 常識を身に付けないとみんな離れて行くと怯えるのも 仕事だからちゃんとしなきゃと気合いを入れるのも 話しかけられたからちゃんと返さなきゃと気を遣うのも もう 疲れちゃった こんなこと前にもあったのに まだ同じ場所に居たんだ と我にかえってまた落ち込む トラウマを乗り越えるって決めたのに 全然駄目だね 参ったね お風呂に入ったら きっといい考えがでるよ そう 言ってくれるひとがいないから 自分で思います みんなそうやって生きているのかもしれないね みんな悩みを抱えて それでも 毎日を生きているね おもしろくない毎日を 情けない毎日を 逃げも隠れも誤魔化しもなく ただ不満に思いながら みんな生きているね なんとかプラマイゼロを見つけながら 美味しいものを食べたり 高価な絵を買ったり ギャンブルをしたり ポイ捨てをすることで ギリギリ正常でいられるんだね ポ イ 捨 て には そんな理由が あったのかもね ---------------------------- [自由詩]静かで幸せな暮らし2/Wasabi [2020年12月20日17時44分] 朝食は青汁甘酒豆乳シェイクを飲む 切り花を2本カラフェに活ける 目が合った子どもに威嚇をして遊ぶ           またはシンプルに微笑む アヒージョの美味しいレストランに入る ゴルゴンゾーラのピザに蜂蜜をかけて頂く 豚汁の具には里芋を忘れないよう入れる ローズマリーを剪定し防虫剤として利用する どこからか鉢に根づいた冬しらずを育てる 休日午前中に掃除を終わらせて運気を呼び込む LEDの間接照明灯を買う ネットで見つけた品の再入荷通知を待つ マルタイラーメンにハマる アーモンド小魚をあてにする 不眠時はカフェインレスラテでひと息つく こころに引っ掛かっていることをメモする ---------------------------- [自由詩]TVアレルギー/Wasabi [2020年12月31日23時07分] 受けつけナイ 受けつけないんダ、もう バラエティー番組 映画ですら あんなに高額なギャラをもらっている勝ち気な人たちに 自分のこころを動かされたくなんかないんだ もし ゲーノー人の月収が 教師の給料と同額になったら だれもゲーノー人になんてならないのかな もし 売れっ子俳優女優のギャラが 日給一万円なら 役者になる人なんていないのかな 演技をがんばってやってるな、 くらいにしか見えないから 面白くもないのに 無理して笑ってるな 痛いんだ 可哀想になってくる 精一杯カッコつけてるな うんうん、カッコいーよ 最高だよ   うんうん、かわいい、 かわいいよ、キレイだよ  要らないから  そう声掛けだけして  さて、わたしは何をしよう  若くないってそーゆーこと 黙っていても ワクワクしちゃうなにか ゑっ?! って立ち止まっちゃう驚き 果たしてそうか? と検証してみる余裕 自分の当たり前 「だって」を疑う柔軟さ テレビから与えられるそれではない ニチジョーにあるそれらを 丁寧に拾いたい そんなものを 受け入れたいだけ ---------------------------- (ファイルの終わり)