こめ 2009年12月5日1時13分から2015年2月13日18時10分まで ---------------------------- [自由詩]頭のネジ一本/こめ[2009年12月5日1時13分] 頭のネジ一本 理想や空想にたよりっきりで 何も行動を起こすことはない 体が重く元気がないのは もともとこんな感じだったから 耳鳴りがいつもして体は雨で濡れたように重い わけわかんないのは僕の方 楽しいってなに 嬉しいってなに くだらないくだらないくだらない 生きる事に飽きてさえいるのは この世の中が糞みたいに 肥溜め以下の世界だから だから毎日吐き気がするんだ 神はいつから居なくなった どうせなら僕が神になりいっそのこと 全てを無に変えましょうか 革命が起こったところで お金を減らした所で どうなる 僕にはそんなの関係ないから 誰も居ない所に行きたい ずっとずっと遠くへ行きたい 何もかも捨てて そして遠くに行きたい 駄目だつまらない嫌だ帰りたい 童話の中に一度閉じこめてもらいたい そうすれば何か壊れて戻ってくるから 頭のネジ一本貫いて もう全てが嫌になる ---------------------------- [自由詩]スポットライト/こめ[2009年12月10日0時39分] 隠れキャラは見付かるまでずっと隠れていた 錆び付いた針金で檻をつくったよ けれど錆びていたからすぐに壊れてしまって それは檻と呼ぶには理解出来ないものになっていた 鋼のハートを手にいれたら 心が冷たくなった 毎日毎日働いて学んで奏でている そんな生活が辛くても充実していて 僕はまた明日に備えて眠るのだった 結末はいわなくていい 自分の瞳で確かめるから だからずっと永遠に続く夢への道を 今日も飽きずに歩いた この世界に僕が必要なのか 不必要なのか それを確かめに行くために 僕は今日もスポットライトのしたで 奏でて続けた いつか貴方の胸に届くようにと 願いながらまた新しい曲をつくったよ 独り言は嫌だよ ちゃんと貴方の耳まで届いてと そう叫び今日も相棒と共に 道をあるきだした ---------------------------- [自由詩]僕が死ぬ夢を見た/こめ[2009年12月17日22時23分] 未来は光より早く進む 知識の海は今日も荒れていた 僕が死ぬ夢を見た 気が付いて目覚めたら帰りかたを忘れていた 約束の時間には間に合いそうになかった 想像は毎回期待していたのとはちがかった 運や勘を便りにその場の流れを掴んだ 自分が選んだ道を目指した それは他人ではなく 自分自身で選んだから 今は楽しくても別れは 辛いものだ このまま僕はどうなるのだろう 眠る前に毎日苦しむ 出来ればこのまま時が停まってくれと頼んだ 別に要らなかった もう何もかもを捨てて楽になりたかった もう分からん分かりたくない 変わらない変わりたくない もう流されるままこの世界を生きようと決める 所詮僕などこんなものだ 生きることに希望すら感じられない いきているけど死んでいる そんな屍となって 今日も僕は街にでる ---------------------------- [自由詩]6面のサイコロじゃあ歯が立たないない訳で/こめ[2009年12月22日14時40分] 僕の小さな心臓の鼓動は 聞こえなかったから イヤホンのプラグを差して 僅かに動く鼓動を確認した 綺麗な顔をした長身の 神男と今にも死にそうな 塵男を比べる 僕は染まらない 白のままに居させてください 墨汁をたらさないで その白紙に筆をたたきつけないで やめてやめてくれよ 心の叫びを書きなぐるのはやめろよ またスタートに戻る 毎回同じ所で最初から だって6マスどれを見たって スタートからだから 6面のサイコロじゃあ歯が立たないない訳で どれだけ思いを込めて サイコロをふったとしても 結果は同じさ ならどうすればいい 簡単さ全部の面を7にすればいい 仮定理由哲学理屈根拠 そんな物が何を指す 一番大事なのは この先にいかなければいけないということ だから僕は壊すのさ ルールすら守るきはないさ ただ守るのは自分自身だけ ---------------------------- [自由詩]仮にあれがそうだとしても/こめ[2009年12月28日21時10分] 確かにあっちがああだとしても でもこっちはこうだし 仮にあれがそうだとしても これがどうなるのだろう 交差するのは人差し指 虚言はいかにも真実を含んでいそうだった 先ず最初にすることは 君が何で産まれるか それが最初で最後の災害 でも奇跡が起きて貴方が神になるなら 僕は悔しがって牙をむくでしょう もしそうなったら後始末をよろしくと そう言って手を大きく降った 障子に指で穴を空けて その小さな穴を覗いた そしたら小さいけど微かに動く 未来を見付けたんだ 僕は嬉しくてその障子をぶち抜いたけど 目の前にあったのは最悪最低な地獄絵だった もう笑うしかなかったそうしなければ こっちが意識をうしなっていただろう 有利になりたい金持ちになりたい 長く生きたいもてたい そういった欲が僕を駄目にした そういった欲が僕を駄目にした ---------------------------- [自由詩]四葉のクローバー/こめ[2010年1月2日0時10分] 四葉のクローバーを見付けて 一枚葉をひき千切った するとどうだろう さっきまで幸せの幸福の四葉のクローバーだったけど 今はそこら辺にいる普通のクローバーになっていた 気味が悪いたった一枚の葉だけで ここまでちがくなるとは あまりにも残酷すぎる まるで現実をみているようで吐気がした 蒼いクローバー畑の中で 僕はいつも三つ葉だった 湖の真ん中で 綺麗に輝くピンク色の花を見て それをどうしても手にいれたくて 湖に飛込んだけれど それはあまりにも無謀な賭事だった そのしれない湖は手を伸ばし僕の足を掴む 必死にもがきあの花を採ろうとしたけれど その前にその花から命を奪われた きえゆく意識の中で 何を思い何をみたのだろうか その途方もない深さの前では 僕は蟻地獄に嵌った蟻のように ただ神に祈るしかできなかった ---------------------------- [自由詩]夜の王様は朝の姫に/こめ[2010年1月8日22時56分] あきれるくらいに騒がしい日々 今日もだるい体を無理矢理起こした 歴史の教科書は重くて 過去の寸劇をかきしるしていた 落とし穴を掘っては自分がはまるのを繰り返していた 更新される新聞記事 それでも変わらない4コマ漫画をよんでいた 首を長くして朝日を待つのはうんざりさ はっきり言うけど こんなにゴミを拾い集めているのに 一向に輝かないこの星は 何の価値がある 音色を変えてこだますのは何 夜の王様は朝の姫に恋をしたけど 会えるのは月食のみ 道に迷ったならそこから未知 強く叩き込む 龍は天に還って行った 犯罪者の予備軍は今日も増え続ける その中には自分も含まれているとは気付かずに 酷いのは誰のせいだ 神の息吹を浴びて 人々は狂喜する そんなことが嫌なのはどうやら僕だけのようだった ---------------------------- [自由詩]誕生日は雨な世界/こめ[2010年1月16日0時33分] 例年通り僕の誕生日は雨だった 街の所々から音泉が湧き出ていた それは素晴らしい日々の幕開けだろう それ以外は考えられなかった なんなんだろう この不思議な気持は プカプカ浮かぶ君はいつか大気圏を突き破った 地球と宇宙の隙間の蒼い線 その線は今日も綺麗だったな 今日の日々を色に例えて それを正解に導くのは 多分僕しかいないだろう チカチカ闇と光を写し出す電柱 その全てを集めたら多分 アリスの国にでもいけるだろう 鈍い世界の真ん中を 試しにつついてみたけど そしたらパンて破れて そのまま暴れながら星になった それが地球になった 根拠や理由や証拠といった 堅苦しい単語を並べても 結局の所で1+1=の答えは ありがままの数だったな イメージがわかないならそれはそれで当たりだろう 産まれた瞬間から決まった人生なんて 人材の墓場でしかなかった ---------------------------- [自由詩]盗めない宝石/こめ[2010年1月25日1時22分] 鳴らないチャイムを待ち続け 今日も1日が過ぎて行った 明日の僕に手渡す物は 多すぎて目眩がした 足も耳も目も鼻も手も全てのパーツは 一つも合うものがなかった 中古と嘆く僕の体の回りで 弾けるのはエンジェル達の拍手 盗むことは出来ないのは沢山あった なんでこうも欲しい物に限って 手に届かない位置にあるのだろう 簡単に盗める物には価値はなく あるのはスリルと恐怖 テトラポットの上で 海の水平線を見つめて 何かが現れるのをずっと待っていた 僕だけ灰色そして残りの世界は 全部鮮やかに見えた あの時の僕は笑っていた またあんな風に笑うことができるだろうか? そんなの分かってしまったら 何もかもが見えるから やっぱり辞めて置こう 盗めない宝石は盗めないからこそ輝いていた ---------------------------- [自由詩]枕絵/こめ[2010年2月1日15時43分] 世間では今枕絵が熱いらしい 見たことのない景色みしてよ わがままだけどいいじゃないか こんな広い宇宙の中なら一つくらい 夢物語りの世界が合ってもいいじゃないかな 通り魔は今日も森の中に隠れる 三ツ星レストランの料理は どうやら安舌の僕には ヘドロくらいしか思わないだろう 夕日から姿を表したのは 神だったけどその瞳は死んだ魚の目をしていた 人が頂点に立つこの食物連鎖には 欠けている物があった 何故人の上に立つ物が居ないのだ なんでもいいこのくだらい世界を 最もエンターテイメントで未知溢れた物にしてほしい 毎日が退屈で窮屈の息苦しい世界 命令だよヒューマン 不味い飯を食うのは止めて 空を見上げろ 蒼天の空間は今日も渦をまいていた ---------------------------- [自由詩]天使のハイタッチ悪魔のグーパンチ/こめ[2010年2月8日0時54分] 空想を語りつぎ 今はただ虚無でしかない 物語りはかなりの頻度で 涙をながした ありとあらゆるもの全てに 意味があるけれど 時代がすすみにつれて その意味がうすれていく だから消える前に 記憶の奥の方へ突き落とした 奈落の花はいつでも 卑怯な程に美しさだった これなら仕方がない この花を掴みたくて 何人もの愚かな人が 奈落の穴に堕ちていったものか 深夜街をさ迷う勇者は 蛾や虫達が集まる孤立した 街灯のしたで引き裂けるような 愛しみの中を行き来しながら 暗闇の中で理性を保ちながら 街の喧騒に耐えていた いつまでも変わらないのは それは完全に僕が一周遅れになっているから 遠い遠い遥か先に待っているのは 一つの揺れる陰それは 天使のハイタッチか 悪魔のグーパンチの どちらかだった ---------------------------- [自由詩]画面の前で泣き叫ぶ/こめ[2010年2月23日0時59分] 季節は無言のまま過ぎて行く 昨日まで咲いていた木は 咲いてはしげり 赤色に染まりかれていった もう僕は迷子の一人ぼっち 昔呟いた言葉を思い出す テレビに写った君に恋をしたけど 君とはすんでいる次元が違うようだね 君は笑顔で微笑む 僕は画面の前で泣き叫ぶ 流れる暗闇過ぎ去る輝き 帰る場所はいつも 真っ暗でその方が寂しさをまぎらわせられるから 電球は変えないまま それでも光るのは 絶望を見つめる二つの目玉 毎日が夜毎日が雨 そんな生活をしていた 朝はまぶしすぎる だからもういらない ねぇなんで なんでなんですか 何かもが重くて 全てが嫌で嫌いで 生きているのかしんでいるのかさえ わからないまま それでも僅かに掴めるのは 差し出される事はない お姫様が僕に差し出してくれる 右手だけ ---------------------------- [自由詩]正義の逆もまた正義/こめ[2010年3月26日13時13分] 正義を貫き通す しかし正義の逆は 悪ではなくそれもまた別の正義であった 戦う毎日倒す毎日 英雄は今日も人々を助ける けれどその一方で悲しむ人もいるであろう 誠に不釣り合いな負の連鎖 太平洋をクロールで游ぎきった 海の中道は僅かに光さす 太陽のカーテンでおおわれていた そこが新しいスタートラインなら 僕はゴールをスタートにするさ 時代が裂いて顔を出す 赤く流れる血潮 傷つきそれでもかばう物はなんだろう 夢を見て忘れる 記憶が薄れるおもいだせない あの笑っていた顔を思い出せず チャップリンの物真似したけど その薬は効果を現すことはなかった 全てをつつみこむ神からの救いの手は 完全にハリボテの木星の板だった 刻んで刻んで刻んで刻んだ 全部全部体に刻み 過ちを忘れず未来さえ けりとばす 貫くはただ一つの弾丸のみ ---------------------------- [自由詩]みつごは囲む/こめ[2010年4月11日14時05分] 粋狂な程に 遠くから届く音楽 小鳥はさえずり みつごは囲む 息は白いけど ため息は白くはならなかった 君が無くした物なら多分僕が拾って 売り捌いたかもしれません 遺伝子の頂点でその先を指差す 誰が阻むのかこの生き方を 常に笑顔それは悲しみの拒絶の壁 手にもったハンマーで そのガラスの壁を砕いた その瞬間が忘れられなくて 今日も誰かの壁を叩き壊す 財布をひっくり返したら お金は一枚もおちてこないけど 唯一落ちてきたなにかの残骸を広い 夜空にほおり投げた 僕が拾ったのは 夢だったのかはたまた希望だったのか もう手元に無いもの欲しても それは子供のわがままより たちがわるいものでした 僅かに響く今も残響として響く 無人の世界でなった鐘は 今もなお頭中でなりひびていた ---------------------------- [自由詩]宇宙人sannkara/こめ[2010年4月24日11時20分] その小さな手で 持てるだけのオモチャを抱えて 小さな小さな小旅行 まだまだ子供だと思っていた少年は いつしか僕らを追い越していった 時の魔法をかけられて 誰も知らないうちに大人になっていた サイコロを振るけど いつも出る目は赤色 どんな世界でも1番綺麗な景色でも 見る瞳に水がたまっていたのなら その景色は歪んで見えたでしょう みたら誰でも分かる この星がどのようなものか すれ違う人の群れは 全員下を向いたまま 明日という希望さえなかった 分かるかなこの気持が なんも楽しい事がない それが人間というもの仕事なのか それなら産まれて来なければと どれだけ後悔したことか でも産まれてしまったのであれば 僕もあの群れにはいらなければならない 宇宙人さん 貴方達からみたこの世界は どれ程愉快な世界ですか? 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人が生きそして死ぬのは 神様のわがままのせいで 新鮮さを欲しいからといっては 簡単に人をあやめている そう誰もしらないお話が 世界の本当の真実 ---------------------------- [自由詩]ピラニアが草食系/こめ[2011年1月30日11時29分] 汚染される超次元ステージ 醜くなった雛をみて みえないふりをした 溢れた水銀が光をおびて核になる ガンジス川では今日も ピラニアが草食系 計画などないけれど 行き違えがあればあるほど 想いは繋がるであろう もれだした怒りの憎悪 苦い果実をかみくだき 握ったクルミは握り潰し 落ちている空き瓶はふみ潰した どこで光るのか僕の欠片 砂煙りを挙げて駆け抜ける SOSは聴こえないけど 叫び声なら嫌でも聴こえてくる 黒い街から抜け出せないのは 影鬼をしているから 少しみない間に変わる街並み それに合わせて変わる人の流行色 探索屋は今日もフラフラと酒を片手に 平然と土足で奥の奥の気持ちを 掘りすすんでいた 壁など壊せはきだせそして 詰まるのを待つのが 今の最高の選択肢 ---------------------------- [自由詩]とりあえず全部なくすことにした/こめ[2012年2月8日21時18分] 体が溶ける謎は説けぬ 君は去った街に残るのは 涙の水溜まり 途切れなく続いている毎日 心の端の方では落ち着くらしい ほどけなくなった靴紐には 最終的にハサミの刃をあてる コップにはいっている濁った水からは 気色が悪い目玉が二つ光っていた 明日はどんなことが起こるなんてことは そんなことはしるはずもない 北から流れて南の方へ ただ舞ながら移動するのは 北風小僧の勘太郎だろうか トンネル抜けたらなれるのだろうか魔法使い 妖精は今日も悪戯ばかりして 人を困らせる 最終形態のその先はどんなことになるだろうか きっと予想の斜め上を言ってくれるに違いない 時代が着いてこれなくなった僕は いつも先走っては実体のない物を得ていた 両手からでるのは栄光か虚妄か とりあえず全部なくすことにした ---------------------------- [自由詩]フラスコワンルーム/こめ[2013年11月9日17時19分] 生きているのか生かされているのか分からない今 気が付けば歳だけ取るばかりで何も掴めていなかった いつかみたあの風景をもう一度確認したくて歩いた 所詮はただの気休めでしかない事など分かり切った物だ 灰色の壁に描かれた色彩豊かなラクガキを これが世界の真理なのかと誤認する 思いが交差して交わっていつしか一つの線になる 無邪気に笑う子供達はこの先に待ち構えている暗闇を知ることになるだろう 新たしい朝が来た何も変わらない絶望が 右から左へと行き交う人たちの気持ちなど 分かる方が可笑しいと思っています ワンルームの世界から始まる物語はきっと それはとてもとても青く濁るフラスコの中から 背伸びをした序章なのかもしれない つまりはそれを認められない愚かな僕は 今日も誰もいない部屋に向かって話かけるのだろう ---------------------------- [自由詩]素晴らしく憂鬱な日々/こめ[2013年11月12日15時32分] 孤独を直視せず笑っていた 素晴らしくこれ以上ないであろう 素晴らしく憂鬱な日々では 視界に入る物全てが僕をみくだしていた 信じれる勇気もない奴に この痛む胸傷跡は見えやしないだろう こんなにも必死で殴り書くのは 壁を壊そうとと努力しているから 響き渡る鴉の泣き声 こだまするのは黒猫の叫び声 貫くのは神の涙の雫 そしてそれを受け止めるのは 絶体絶命の僕 この不景気不景気さわいでいる時代で こんな糞みたいな乱文を書くことになんの意味があるのだと 説いただすけどそれに答えられないのは しっていることであろう 何もない所では何も起きやしない そこに僕がいたとしたとしても 僕は何にもで きないから何も起きない 一つ起こることといったら 涙が地面にたたき付けられることだけ ---------------------------- [自由詩]20世紀最大の謎/こめ[2013年11月14日10時25分] 欠ける月の裏側 隣にいた乗客は 溶けて灰になっていた 塞いだ耳の奥からは もう一人の僕が囁いていた 雑誌の名前も知らない女が 此方に微笑んでいるのは レンズ越しに何を見つけたからなのだろう 寒いからカーディガンを羽織 靄のかかる朝の住宅街を ふらふらと歩いていた 別に行く場所や目的はなく ではなんの為に歩くのだろうか? 答えを知りたくて下を向いて 何か落っこちてないかさがす ラブホテルのピンク色の 蛍光灯は見ることの出来ない 未来形をボンヤリ照らす 靴と影だけが深夜の街灯の下で 踊り躍りオドル 思いを砕いて電子にのせて 南の方へ飛ばした 高層ビルの天辺で光 る 赤いメッセージ信号 それが何にめがけ何を伝え用としているのか 20世紀最大の謎だった ---------------------------- [自由詩]神様を殺す旅にでた/こめ[2013年11月17日21時34分] 世紀末はどこかで霰が降るらしい いつかこの変わらない天が 何年か後は蒼の色を忘れてしまうのかな 揺れながら人を避けながら それでも踊るのは何故だろう ゆらりゆらりゆらゆらり アーケード内のシンメトリーで 揺らめく体は影法師 そこから伸びる細いクモの糸に捕まって 毒の牙から逃げるように 逆さまの世界を地面地面へ向かった 煙りを上げる原子力発電所 その高い煙突から サンタは入りそのせいで 核兵器が子供達に配られたのであろう 点から見える世界を鉛筆でなぞり その絵画は絶賛割引中 知らない所でアドベンチャー わからないからきびだんご片手に 悪魔と死神と閻魔を連れて 愉快 に天国に神さまを殺す旅にでた ゆくさきざきで沸き上がる 黄色い悲鳴を交しながら 光を握り潰しながら 輝く一本未知を 狂喜悪喜殺意を連れて 紛れながら探す 世界の創造者を ---------------------------- [自由詩]髭の生えた月/こめ[2013年11月24日19時15分] 数は未知数 棄て駒はいつも捨て身で 少しの燃料を積み 自由のために炎の中をかけていった どこから狙われているのか 生きる僕はいつでもターゲット ここが僕の心臓だと 自ら前に出ていく 鍵がかかっていたら おもいっきり蹴り開けた そこにあるのはできそこないの クロスワード 天空から堕ちてくるのは 雨でも雪でも人でもない なんだと解らないのは 答えすら用意していないから そんな問題出された所で 僕はフォークとナイフを使い むさぼるように食すだろう 疑いが離れないなら その疑いを真実にしてよろしいかと 髭の生えた月に問掛けた 横入りしてきたのは 金髪の太陽 ハ ウリングが常に起こるのは 周波数特性を理解出来ず 怖じけついた証拠だ 僕は二度と明日を見ることはないだろうと 飾りの神を煽った ---------------------------- [自由詩]バイバイ幽霊ガール/こめ[2015年2月13日18時10分] そうさ目が覚めて朝が来るただただただただ そうか気づいたらどこにもいないなんでなんでなんでなんで 貴方はふたつ結びが良く似合う 幽霊船に乗っかっていた少女に似ていた バイバイ幽霊ガール思い出す あの夜の美しさ僕らには眩しすぎて 1と3が重なる日を僕は忘れない僕は忘れられない そうさ目が覚めて夜の中ただただただただ そうさ気づいたら一人きりなんでなんでなんでなんで 嘘ついてたし、裏切った僕だし こんなこと望んじゃいない、ただつながっていたかった バイバイ幽霊ガール忘れない あの日の約束は今も覚えてるよ さよならといったけど 僕はまってるよ幽霊船にのったあなたを 青空の下で黒猫は何を見ているの 僕は僕は何もできず泣いている ---------------------------- (ファイルの終わり)