暁い夕日 2018年3月21日21時55分から2018年6月9日13時51分まで ---------------------------- [自由詩]ソーシャルネットワーク/暁い夕日[2018年3月21日21時55分] 才能や 理想や 思想や 理念なんかを 本棚にしまう今日 虚しさが部屋を包み込む ネットワークという名の職場へ 放たれよ! さすれば、世界の何億分の一さえも 揺り動かす動力、歯車回って 世界が、 地球が、 宇宙が 廻りだす ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]未来は平和でならなければならない1/暁い夕日[2018年3月24日19時55分] はじめに  我が国、日本が平和と考えている人が、一体何人いるでしょうか?その数は年々、減少していくでしょう。報道は8割を超えるほど、悪いニュースでもちきりなのです。  勝手に、真剣に、平和について、書かせていただきます。お付き合いお願いいたします。 1.未来を想像してみる  高齢化社会のピークを迎えた2030年、日本は大きな岐路に立たされていた。政府を主とする自衛隊と、日本国内で派生した、闇の軍隊(当事者達は10代〜20代で結成された、ロボット兵を操る過激派)との分断で、国内の支持率が、闇の軍隊(以下赤日軍)に4割傾いていた。従来の政府のずさんさに国民が嫌気を露わにしていた。アメリカに敵対心を持つ赤日軍は、ロボット兵をつかった戦争にふみきろうとしていた。アメリカのいいなりにはもうならないという主張をかかげ、最先端の技術でロボット兵器を開発していた。当然のように、自衛隊と赤日軍との内戦が勃発した。内戦は民間人を巻き込みながら、悪い方向へ進んでいく一方であった。 政府軍には、高齢者が多く、赤日軍には若者が多かったため、戦力は政府軍が上であったが、知恵や能力の面で後退し、一進一退の攻防戦が続いていた。   ある町に満知瑠という名の女の子がいた。満知瑠の父親は大変な過激派で、赤日軍の一員として進軍していた。しかし、満知瑠とその母は、父親に内緒で、神を信仰する宗教に熱心であった。  ある日、満知瑠の住む町で空襲があった。それは内戦始まって以来の大きなもので、満知瑠は命からがら逃げだした。逃げる途中で母親とはぐれてしまった。町がどんどん焼の原となり、真新しいビルさえ瓦礫と化した時間、満知瑠は瓦礫の陰で、母の為に神に祈り続けた。 爆音がやみ、静かさを取り戻した町は、満知瑠の知る故郷ではなくなっていた。 少し町を歩けば、知り合いの死体が目についた。  中にお友達の亡骸もあった。 もはや、平和な日本が消えていた。 満知瑠は、ひざまずいて、祈った。「私の望んでいる主よ、どうぞ、これが夢だと言ってください。私の父が人を殺しました。政府軍の爆弾が私のお友達を死なせてしまいました。でも、そうぞ、お許しください。私は平和だった頃に、戦争でも起きて、みんな死んでしまえとつぶやいた事がありました。お友達を殺したのはいつかの私なのです。ですから、主よ、あなたの言われたように私は敵を愛するように求められているのです。ですから、主よ、この現実を恨んだりせずに、ただあなたの救済を望むのです。どうぞ、世界が平和でありますように」  同じころ、満知瑠の知らない男の子が同じ町で空襲の被害にあっていた。男の子の名は春樹というが、春樹は目の前で父親と母親が空襲の戦火に燃え死ぬのを見た。男の子は泣きながら戦火を離れ、必死な思いで安全な高台へ辿りついた。  春樹の家は熱心な仏教徒であった。春樹は両親の死を嘆きながら、仏に祈りを捧げたいと思った。しかし、仏教徒で教えられている仏壇も仏具も、大仏も仏の形をした御守りさえ、持ち合わせていなかった。命からがら逃げたので当然である。しかし、春樹はどうしても仏に祈りを聞いてほしかった。それで、その場に正座をして、両手を合わせて、心に仏を思いながら祈る事にした。「仏様。わたしの手には何もありません。そしてさっき、両親を亡くしてしまいました。どうかこれが現実ではないとお答えください。私の両親を返して下さい。汝、敵を愛せよと貴方は教えられました。この状況下でも愛さなければならないでしょうか?私の両親を返して下さい。両親が還るなら、私は敵の為に祈りたいとも思います。どうぞ、すべての人が無傷で、この世界が平和でありますように」 2.祈り  1.では、私のちいさな脳みそで作った作り話をご紹介しました。さて、本当の祈りとはなんでしょうか? この物語で満知瑠と春樹は、宗教の違いはあれど、世界の平和を祈ることを選びました。私は、ここが重要ではないか?といつも思うのです。  全知全能の神(又は仏様)がいる、という前提で、祈るわけですが、満知瑠も春樹も何もない所で、誰も見ていないところで、同じことを祈ったわけです。これは一致しているという事と、宗教が違うという事に矛盾を生んでいます。しかし、二人の祈りの本望は一致している。  私たちは、一致する事を求められているのです。 しかし、2018年現在、私たちのそれぞれの思いは、目まぐるしく廻る社会の中で、四方八方に、ある人は儲け話に、ある人は人を殺める事に、ある人は純粋に、それぞれの思いを抱えているのです。  じゃあお前は、すべての人に一つの宗教をおしつけたいのか?と、思った人もいるでしょう。私もいつもその問題にぶつかるのです。しかし、ここでは宗教の事は抜きで書きたいと思います。  私たちが生まれながらに持ち合わせている一致とは何でしょうか?それは「良心」ではないかと私は思っているのです。私たちは生まれながらに、欲望や野望を持ち合わせていませんでした。それらは各々の人生の岐路で拾うものだからです。しかし、良心は生まれながらに人の心にあるものだと、私は信じているのです。この良心は親がさずけてくれたものであり、生命の誕生がもたらしたものであり、DNAに備わって、分子が複雑に融合し、すべての人間に与えられた宝のようなものだと思うのです。  勝手に思い込んで申し訳ありませんが、この良心で私たちは本当の平和に導かれるべきではないのでしょうか?  次の章からは、この、良心について、詳しく書いてみたいと思います。  つづく。 ---------------------------- [自由詩]夢でよかったが、現実は痛かった/暁い夕日[2018年3月24日22時12分] 車に轢かれて数メートル飛ばされる 身体が宙に浮いて、アスファルトに叩きつけられるまでに 時がモーションをかける 記憶の走馬灯、セダンの前を、目の前を、走り抜ける 大事なあの人にサヨウナラって言いたかった あの人との間に出来た子供にありがとうって伝えたかった 宙を舞いながら、青が散る アスファルトが顔面に迫る瞬間 汗を吹き出しながら目が覚めた 夢、夢か、 隣に川の字で並ぶ大事な人 ほっと胸を撫で下ろし 寝返りをうつと 首が鞭打ちみたいに寝違えていた ---------------------------- [短歌]ニュースで見ない日はない2/暁い夕日[2018年3月27日2時47分] 〇土俵裏、うっちゃりうっちゃり突き相撲、相手は素人、まとめの効かぬ八角 〇北朝鮮、アメリカ近視核停止、今だけよ、今だけなのよ 〇安部総理、真相追及昭恵夫人、妻を守るは美しきかな 〇満開花、散るな散るなと焦がるな、散った後に事件が増える ---------------------------- [自由詩]親馬鹿馬鹿一代/暁い夕日[2018年3月27日13時40分] 8歳の娘が片付けを手伝いながら言う 「あたしねぇ、皆んなが笑ってくれたら、嬉しいもん」 「お前は偉いねぇ」 「だってねぇ、お手伝いで皆笑顔。あたしも笑顔」 お前は天使かっ! ---------------------------- [自由詩]Specter/暁い夕日[2018年3月28日23時23分] 気づいたら宙に浮いていた 気づいたかい? 僕はお空に浮かぶようにふわりふわりと 原色を忘れそうだよ 僕がはてた地上の事故現場とか、見えるよ、見えるよ 美しいボーダー波数の単音だけが続いて 耳の中をぐるりぐるりリフレインしているよ 気づいたら宙に浮いていた 気づいたかい? 僕の事見えないのかい? 何処にも行けそうな気がしないよ ただふわりふわり浮いているんだ ただの事故死なんだ  平凡でいられるだろう? 君に触れれそうにもない だって、気づいたら宙に浮いていた 気づいたかい? 黒く塗られた漫画みたいだ  君は平凡でいられるだろう? いつか、君の目の前でおどけてみせたい そして、平凡だとつぶやく君の顔を眺めていたい どうして、君は事故現場で泣き崩れているんだい? 漫画みたいだと思いなよ  君は平凡でいられるだろう? 美しいボーダー波数の単音だけが続いて 気づいたら宙に浮いていた 気づいてくれたかい? いつか、君の目の前でおどけてみせたい そして、平凡だとつぶやく君の顔を眺めていたい まさか死ぬなんて 何で事故現場で泣いているのさ? 美しい単音の波数が響いている 交響曲かなぁ? 大丈夫だよ 君をひとりにしたりしないから もう悲しまなくていいんだよ 目の前に颯爽と現れて 平凡だねって君は呟くさ 大丈夫だよ ほら、 もうすぐ憑依するね ---------------------------- [自由詩]桜は今年も平等に咲き乱れて/暁い夕日[2018年3月31日2時04分] 勝手に、 自分手前、 鬱をも飲んだ桜の美 愉しい気分で、 爽快感 この瞬間のこの桜の乱舞、 知らない誰かと眺めるけれど 誰かの挫折を飲んで、桜の美 誰かの苦悩を飲んで、桜の美 僕の鬱を飲み込んで、桜の美 乱舞しているのは綺麗に洗われた気持ちか、花びらか 咲ききりたい、誰かの為に 咲き乱れたい、誰かの浄化の為に 咲き誇りたい、誰かの我慢の為に 咲いていたい、君のために 唄いたい、誰かの為に 唄いたい、誰かの浄化の為に 唄いたい、誰かの我慢の為に 歌いたい、君のために 平等に咲いた、今年も咲いた 希望の為に ---------------------------- [自由詩]晴天キャンバス(春)/暁い夕日[2018年4月1日5時25分] 樹木の雪解け 現れた青い幹、白と混ざり 空を映した、青 春空となる 僕を 桜を照らす、サービス旺盛の光量 足が浮き出す気分 さらわれた君に会いたく 皆(みな)浮かされる、水色の空 それに僕は空筆で、 ピンクを付け足した ---------------------------- [短歌]自首の理由(わけ)/暁い夕日[2018年4月1日5時28分] ○ 逮捕劇、自首の電話自ら入るる 心がわりをどうにかこうにか ---------------------------- [自由詩]僕が見る夢/暁い夕日[2018年4月4日1時04分] マーブリングで描かれた永遠の模様 始まりはいつも、そんな曖昧さで、語る事を許さない 抽象的な静物画 又は、静物を見て取る抽象画 暫くは何を見たのか分からない 断片的に、光!また、闇 はっきりした映像が次第に映る 待合室で、今日も定刻通りに鬱患者達の集会開催 誰も取る事のないかるたが散らばった六畳間 ボコボコに殴られて痣だらけの笑った妻の顔 順番は分からないが、確かに見た たったそれだけなのに、それらは僕の人生を示唆しているかのように 起きていた今日、同じ事がおきていた 本当は 億万長者とか 世界の救世主とか チュッパチャプスの社長とか 売れっ子作家とか ありふれた夢を望んでいるのに、 一度も夢の中でさえ、叶えられない今日 手首のためらった路線の増える 私は今日まで何を果たしに生きてきたのか 迷える子羊と言うには可愛く 意味なく生きてきた、と言えば存在を失い 宙ぶらりんで、描きかけのキャンバスを眺めている 今はそれ以上の、夢は見ない ---------------------------- [自由詩]それは不完全な割り箸であった/暁い夕日[2018年4月4日2時39分] それは不完全な割り箸であった 何処かの外国で作られた物だろうか 緩やかに少し曲がっていて きれいに割る事が出来なかった 不完全な私にピッタリだと 曲がったその割り箸で、苦労して麺をつかむ 思えば妻に苦労をかけている 涙がポロリとつゆに落ち、 調味料と溶けて、つるりと 喉を通ってゆく 苦くも美味しい この、 博多ポンコツの味 ---------------------------- [自由詩]大海原 再発/暁い夕日[2018年4月5日22時21分] 病気を抱えた 舵のきかなくなった船 オモカジいっぱいにきっても 空回りして波の思うまま どこへ彷徨うのか不安になりながらも ノアは祈り続けた 私も祈りに託した それが舵になるのか 自分の信念が舵になるのか、わからないけれど 無我夢中で、大海原で決意した 荒ぶる波が襲っても 嵐の前の静けさであっても 舵が効かない事は不安を募らせる それでも、無我夢中で、大海原で決意した 私の人生を再発させようと ---------------------------- [自由詩]志々雄の唄/暁い夕日[2018年4月7日4時14分] 起きたら自分が自分ではなくなっていた 燃え盛るのは炎か?俺の恨みか? 白い布が全てを包み隠してくれる 士気の下がった細胞をぶら下げて、 本当に強いは、容赦しない事か 自分の命の重さを知って闘う事か 誰かに問われたようだが      それも、気のせいか? まあ、いい。 俺たちは歴史に利用された兄弟だ 失う者が亡いという事はありえない ただ、失う事を恐れたりしないんだ 分かるだろ兄弟? さあ、もっと俺を愉しませろ ---------------------------- [自由詩]NO WAR INTHE future /暁い夕日[2018年4月7日22時50分] 未来に戦争はいらない そんな事は分かっている ビートする僕らの十代 「将来は君たちが作るのだ」 無責任な大人の要求に応える必要はない 平和が成ると言われた時代に プレッシャーを与えられるのは、フェアじゃない 全ての人を愛するなんて、先代達もなし得なかった ラーラーララララララー 僕らは流行ってた歌を歌ってただけ 世界の同士達とツイッターで ラインで Instagramで 世界会議が開かれる 109で メインストリートで 学校で 小さないじめが、戦争を始めようとしている 未来に戦争はいらない そんな事は分かっている 十代達がビートを鳴らす ---------------------------- [自由詩]解決(キミに贈る愛)/暁い夕日[2018年4月8日23時28分] 愛おしいはずのキミにDVすぎる ツンデれ 仲直りしたと思っても、キミは決して謝らない ツンデれ 互いに穴の形まで知り尽くしている ツンデれ うっとおしそうな視線を投げかける時間の長い ツンデれ 落ち込んだ時にそっと出される大好物の珈琲が ツンデれ 抱かせてくれない長い夜を幾代もつないで ツンデれ 愛し合っている証明が欲しくて探しているが、それを隠そうとする ツンデれ マーキングしたはずの場所に関係ないものを素早く置く ツンデれ キスをしようとすると冗談として受け止めて甘いビンタで無言に断る ツンデれ TVに見はまって笑い出すとチャンネルを替える ツンデれ 冷たい日々が続いても「いってらっしゃい」を忘れたことのない ツンデれ 病院へしぶしぶ行く僕を見送るキミの笑顔 ツンデれ 手をむりやり繋ぐとくすぐったそうに笑う ツンデれ キミの目はつり目で、僕の目はたれ目 ツンデれ 愛を口で伝える赤面した僕に爆笑する ツンデれ ツンデれなんて嫌いな僕と ツンデれなんて意識していないキミ 全てをツンデれだと思えば、出会ったころのまんまでキミを愛せそうだ 日々変わっていくキミを変わらず愛するために 僕はツンデれ教に入信するよ ---------------------------- [自由詩]ベクトル/暁い夕日[2018年4月10日3時24分] 自転する地球を蹴って 僕らは歩く ある時は自転に対して、順向に進み またある時は、逆らって進む 時間というのは僕らの生理的概念でしかないのかも 一日のスピードは進む方向で違うのかも 今日も夜が近づいてくる 早く迎えたり 遅く迎えたり 全ては一日中何をして 進んだのか?ということか ははっ それなら日々 充実した晩餐の為 放てよ、自分のベクトル →↑→→↓↓→←←←←→→↑→→ ---------------------------- [自由詩]眠り/暁い夕日[2018年4月11日17時27分] 眠れない者達へ、安らかにと祈りながら 眠りは体を包みこむ 眠りは無力を教える 眠りは浅いと深いを繰り返す 眠りは野望を引き留める 眠りは希望を休ませる 眠りは疲れを騙す 眠りは夢を映す 眠りは平等な平和 眠りは身体を治す 眠りは安楽への誘い 眠りは善人を生き返らせ 眠りは悪人を癒す 眠りは独裁を休ませる 眠りは制裁を忘れさせる 眠りは休戦 眠りは握手 眠りは母 眠りは乳房 眠りは還る 眠りはトロリとしている 眠りはマーブリング 眠りは光 眠りは闇 眠りは……… ヒトとして造られた、私達 ゆりかごの中で同じであれ ---------------------------- [短歌]失った希望のアトリエ後にしていずこへ旅する絵描きかな/暁い夕日[2018年4月13日18時56分] 失った希望のアトリエ後にしていずこへ旅する絵描きかな ---------------------------- [自由詩]By Design/暁い夕日[2018年4月15日17時47分] 光が交差する クランクを曲がる、一光のバイクが 夜のうねりになって疾走する テールランプが夜景に溶け込む頃 シグナルは赤から青へかわる ホイールの芸術的な回転が 少年の目に留まる 止まらない一光のバイクの行く末は 使命にかられた夜の解体 街のギャング達は眠らない 密輸 密売 身売り 金 カネ カネ… 夜景、光、テールランプが一光に集まる 今夜も街は眠らない 朝焼けの中を昇ってきた太陽に向かって バイクは何も無かったように、光を消しながら走り去る ---------------------------- [自由詩]月花夜/暁い夕日[2018年4月20日23時44分] おいらんの舞う、月夜の事 花は散ってこそ華 今宵は全てを忘れるつもりで 貴方を待っていた 貴方の乱舞に酔う時を 明日は会えぬかもわからぬ 切なく灯る月が美しく 貴方と私の時間を守る 明けない夜があれば良いのに 呟き盃を傾ける ---------------------------- [自由詩]River Flows In You/暁い夕日[2018年4月25日14時20分] 悲しい日が続くと 通り雨を期待する 淀みを防ぐために傘をさしている だけど、まだ日はさして 道化師の様にたたずむ毎日 待ちくたびれた頃に、心を洗うように 雨が降りだす 川面に跳ね上がる雨の雫が やさしくピアノを奏でるよ 道化師の私に 川に足を踏み入れて 泣いちゃっているんだ 旋律が泣かせるよ 雨が洗うよ 流れ出る全てのもの 川に弾け落ちていくよ ごうごうと轟きながら 川は溢れ出す 悲しみを込めて 雨を滲ませて 涙を含んで… やがて君の中に流れていくよ 受け止めてほしい 私が道化師にならないように ---------------------------- [自由詩]水面のワルツ/暁い夕日[2018年5月6日2時28分] 日常を薄めた森の中 ようこそ、新しい日常へ ピクニックへ行きましょう ここには迷いも悩みも無く 静けさの譜面に鳥が歌をのせる そおいう所ですから 森の奥へ出かけましょう 森の中央には湖があって 青い鳥たちを引き寄せている そこでお茶にしましょう 湖の水面を 青い鳥たちがワルツを 波紋を広げながら 披露しますから ---------------------------- [自由詩]眠れない夜の哲文/暁い夕日[2018年5月12日5時21分] 眠れぬ夜だ さぁ、始めようか まぁ、おかけなさい 喉が渇いた 夜を飲めば 余計に渇く 笑える。 薬は飲んだか? 完全なる前向きとは 死を否定して生きる事だ 疑ってはならない この俺は細胞が 太宰を辿ろうとしている 全く笑える 一線を超えなくたって 犯罪者になれるんだぜ 悪魔が脳神経を やさしく撫でる ただそれだけで。 思ったより簡単だったなぁ。 眠れない夜だ 明けない気分だ それがいけないなどとは、 誰が決めた? ループ、、、、 ちゃんと口に出して 愛してるって言えよ、お前 解んないんだよ 眠れない トンネルを逝ったりキタりだ ループ、、、 存在理由は濁り水の中だ いや、嘘ついた 存在理由なんてものはない それが答えだ! ただ、 ちゃんと口に出して 愛してるって言えば それだけでよかったんだ ループ、、 枕元のペンダントスタンドの 灯が友達 照らされる活字達が 恋人かなあ? ループ、 明けてきたな 日が差してきた 太陽が闇を隠す でも、俺は騙されない ちゃんと見えてるぜ 昼間の星達が なんせ太宰が細胞化してるからな 俺は、今日も 眠れない 嘘。 眠らない ---------------------------- [自由詩]少女/暁い夕日[2018年5月13日13時49分] どしゃぶりな気持ちで、家まで走る うんと重い病気にでもなって みんなを心配させてやるんだ・・・ みんなが僕をへっちゃらだとか言うから 本当に悔しい 短いスカートを穿くはしたない女に思われたくない だから僕はズボンを穿く わざと短いスカートを穿いてみんなをだます・・・ それも悪くはない そしてくすくすと笑ったあとに寂しさが居座る 涙の出ない悲しみってあるかしら? 「生まれたのが悲しい」なんてウソ 「生んでくれてありがとう」なんてウソ そしてあたしが「少女」だなんて・・・ 一番のウソね ---------------------------- [散文(批評随筆小説等)]ごはんのためのプロローグ/暁い夕日[2018年5月14日7時22分] コツコツコツ・・・(演壇に向かい階段を上がる) 「えー、うぉっほん! ん?ちょっと、君、演壇に水が用意 してないじゃないか。頼むよ。私は今日喉の調子が悪いんだ。 ・・・そうそう、大事な発表の時に声が擦れたら困るからね。 ・・・よし、それでいいんだ。」 「えー、ゴホン。皆さん、静粛に。静粛にお願いします。間 もなく発表ですから、会見は後にしてください。質問はその 時に! うぉっほん。あーあーいーいーうーうー。声大丈夫 かな? はい。皆さんお待たせしました。間もなく発表です」 水を一口飲む。 「えー・・・・   ポイントは、心のごはんです!」 『おおーーーーーーーーーー!!!』(聴衆の声) ---------------------------- [自由詩]わんわん泣く/暁い夕日[2018年5月18日22時52分] 壊れた 涙腺の 泣けない宙吊りの私 失った 良心 痛まない恐れ知らずの私 人の様で人でない 助けを求める 誰に? 結局は単細胞 原子の造りだす脳の 惰性という指示に従い呼吸する それだけだ 否、正直に話したい ただ今は、、、、 こんちくしょうと傷ついてわんわん泣く為に、生きている ---------------------------- [自由詩]ニホンハイイトコ、デスネ/暁い夕日[2018年5月22日9時17分] 嫁にけつ叩かれて、ゴミ出しへ 気持ちの良い梅雨を前にした青空の元、 ゴミを出し終わったところに 肌の色の違う外人さんの通勤 「おはよう」 馴れ馴れしく言ってみる 「ヘロー!」 陽気に返してくる 今日の太陽 国境を越えるとはどんなことか 「キモチイイデスネ」 思わず笑ってそれぞれの行くべき場所へと別れる 昨夜死のうと考えていた事がウソの様に ---------------------------- [自由詩]リアル/暁い夕日[2018年5月23日2時38分] 異教徒なんて言わないで 僕たちは約束されたはずの兄弟 孤独感を追い払え! 邪悪な夢が家庭を蝕む リアルを味わうんだよ! 舌で転がして、味わうんだよ! 家庭を抱きしめて離すなよ! 嫌だ嫌だ! 僕の理想郷を叶える事こそリアルだ! もう、よしなよ 身に沁みる痛みと 理想と現実の交差点で はねられるのと、リアルはより明確 VRを外して 眼鏡をかけよ! ---------------------------- [自由詩]棘/暁い夕日[2018年6月1日10時21分] 棘の生えた心だ もう、侵食されて、棘の生えた魂へ 伸びた棘を削るのは 友人 伸びた棘を取るのは 嫁 伸びた棘を刈るのは 母 周りの人に支えられる若い介護 情けなさは通り越して 甘えてしまっている自分の棘 一人で転がって、苦しんで 棘なんて取り払ってしまえばいいのに 俺のバカ! いつまでためらってるんだ! 丸くなったら、大好きな子供へ会いに行こう 棘が取れたら、大好きな嫁に告白しよう なあ、もっかい見捨てないで、 なあ、もっかい俺の人生を一緒に 泳いでくれないか? ---------------------------- [自由詩]イヤフォン/暁い夕日[2018年6月9日13時51分] 耳にあてた小さなスピーカー 三半規管で広がり 流れるメロディ 耳にあてた小さなスピーカー 蝸牛神経を通って 脳を揺らすリズム 日常を隔たり一本線 の、コードが揺れるよ 僕の歩く足に沿って まだ見てない風景も 見えてきそうだよ この音楽に彩られて 日常をドラマ化するのもイヤフォン 自分の世界を正当化するのもイヤフォン 独りの時そばにあったのはイヤフォン 嗚呼、イヤフォン 友達以上に信頼しているのも、実は イヤフォン ---------------------------- (ファイルの終わり)