犬絵 2017年10月1日9時48分から2019年4月13日9時46分まで ---------------------------- [自由詩]ルキフェルとティンカーベル ?/犬絵[2017年10月1日9時48分] あの人に両肩をつかまれて 力いっぱいゆさぶられた あなたはなぜだれもあいさないのですか 見上げると空はただただ青かった きっと光がまぶしかったんだ あたしはしっかりと目をつむった 恋はしらない 愛もしらない 友情だけはちょっとはしってる あ りとる それをあなたはしっている こころさかれる恋にやぶれたこと あんなにみじめに愛にすがったこと 人はひとりっきりでは生きてゆけないけれど あたしは少なくてもあれ以来3年間はひとりっきりで生きたもんね 嘘ばっかりだ言葉なんて 一度くらいは愛にくるまれて みたかったのだけれど 誰もあたしを愛さなかった まわりにいっぱい人はいるのにだれひとり うらんだ かな そんなでもないよ 恋はしらないから 愛もしらないから どうしてあなたは信じないのですか 私も ですか いや そんなことないよ ちょっとはスキだし ちょっとは信じてる あ りとる いつだって背筋のばして歩いてる姿は美しいし あこがれてるよ ダッテアナタハアタシヲ愛シテクレナイジャナイ いたいほどのかたをつかむ力が消えて やっぱりあたしはひとりになった 光がまぶしいのでしっかりつむった目になみだがにじんだ そのとき生まれて初めてくちびるに女の人の唇が触れたんだ そして生まれてはじめてほんとうに心のかたちまでだきすくめられた ---------------------------- [自由詩]ルキフェルとティンカーベル ?/犬絵[2017年10月7日9時08分] 「いまは寂しい色をして  小さな声で泣いている」 もっとじぶんのこと 甘やかしてあげればよかったのに あのときあなたがやさしく心を つつみこんで抱きしめてくれなかったら きっと冷たいピエロのままだった 誰も笑わない 誰も愛さない 風を切って歩いてる姿は凛として みんなあなたのことあこがれてたよ でもいつだってカッコよくなくっていいよ 強くありつづける必要なんてないよ あたしにだけは泣いてるとこみせてよ なぜってあの草原で泣き喚きあなたに抱きしめられなければ 二度とお日様をみあげられなかった ていうより あれ以来、あたし じぶんよりあなたのこと好きだから こんどはあたしがやったげる あなたの横に座り背中に手をまわし ぎゅって 持ってる全ての覚悟で ぎゅって やさしく やさしく抱きしめたげる あたたかい涙が伝うほおは ほんのり桜色 けっして私をみようとせず 小さく わらってるのが これが あたしの一番大事な 宝物 「いまはみえない色をして  小さな声で泣いている」 ---------------------------- [自由詩]ルキフェルとティンカーベル ?/犬絵[2017年10月7日9時09分] 今はもう正直に告白してしまうが 私はあなたのようになりたかった じぶんの思いが大切で 花火のようにことばをみんなにぶつける 本当の自分を押し込めることなく イヤなことはイヤといい うれしいときはおひさまみたいに笑う そんなあなたを見ているだけで 幸せになれた 神様の愛よりも  「一敗地にまみれたからといって、それがどうしたというのだ」 とうそぶく堕天使の意地が好きだったが この世界にほんものの天使がいるのかもしれないと疑ったとき 天使に戻りたいと願ってしまった あなたを知れば知るほど だからあなたが あたしのこと好きになってくれないじゃないかと 魂を切る声で この世を去ろうとしたとき 失うことが怖かったので 一番綺麗な愛情をあなたにそそぎたかったが ほんとうはそれ以上に あなたにキスすれば あなたに好きになってもらえれば もう一度天使に戻れるのではないかと期待していた そんなわけもなく そんなわけも知らず 純な心しか言葉にかえられないくせに あたし あなたのこと じぶんより好きだよ 青空よりもうつくしい言葉を 天使の声で 煙草のけむりを吐き出すような簡単さで 言ってくれるものだから 小学生のとき悔し泣きして以来かな 私は座り込んで泣いていたんだと思う ---------------------------- [自由詩]さくらいろ/犬絵[2017年10月28日10時25分] その頃どんなに目をこらして頑張ってみても 夜空には星と月しかみえず ひとりでは 生きるってそんなもんだと今でも思っています 時計台のある北の街で感じた そうでないひととき その人は白い細い指をのばし よぞらキャンバスに わけのわからない線を描いてくれました ぼくがちょっとからかっても めげずにくり返しくり返し描きつづけてくれました するといつのまにか夜空に輝く夢たちがあらわれてきました  これが白鳥座 かちほこったようにいうのですが ぼくには十字架にしかみえない  ほんとうにちゃんとみてる 頬と頬をくっつけ ぼくの視線を追いながら  ここよここ くり返しくり返ししつこいくらい みえない白鳥だけ あんまりしんけんに描くから みえたことにして解放されたけど おまけにあとで調べたらそれは白鳥座でもなんでもなかったのだけど でも生まれて初めて夜空に輝く夢をみることができたのです その後なんどやってもじぶんひとりではけっしてみえないから 彼女は今もぼくの眠った心ふるわす奇跡の女神なのです 夜空に星座などみえるわけなくて あの夜みえたのは人のみる夢だから 夢などみたことのないぼくに 夢をわけあたえてくれるのは きっとぼくのこと好きだからなんだ そうでしょうってしんけんにきいたぼくに  あなたこそ私を なんじゃない ってすこしめをそらしてみせてくれたのは からだとろける この人のためならなんだってできると誓わせる とびっきりの桜色のえがお みたこともない ---------------------------- [自由詩]よおて/犬絵[2018年9月16日9時13分]   よおて ぐちばかり ゆうて ねても いびきかくと 「ウルサイ」 いきて さびしいと   ゆうて   いまも まいあさ しんで しんで しんで  しんで よおて しんで よおて かみの ころす こえ あたま ひびく こえ とどく ころす こえ いきて こうかい せずに いきて いきて いきて すべてが かなしみを わすれず ひびは いつも おわらない おわらないか はっ おわれねえか ---------------------------- [自由詩]白蛇/犬絵[2018年9月22日7時54分] 秋の 夕べ 芝生 虫の ねいろ 隠す 笑い 声の 渦に とまる 赤蜻蛉に かぜ 虹の 噴水 ながめ 公園の 芝生に 寝て 神々の 笑顔を 怒りに 変えた 木々の 枝に 吊るされた 奇妙な 果実 とても 苛酷な 嘘 ほんと 聴こえる 草むら ブランコ 漕いだ むかし 隣に 子供 いない いまは いない だれも 闇夜 待つ 風は 吹いて やんで 吹いて 白き 姫の 夢の 笑顔 凍てて 見つつ なみだ 落つる そっと 夢を ともす 灯り やつれ 果てた 顔の 一匹 白い 蛇を 照らし 燃やし ころし 死んだ 蛇を さがし さがし 言葉 消える しんと 静か 夜へ ---------------------------- [自由詩]い、は、 犬、の、い。/犬絵[2018年9月24日10時46分] みすてられた 犬に なりたかった けれど かこが いまでは 黄金郷 みすてられた 犬に なりたかった けれど みすてられた 犬に なれなかった 今日 あの人に であって バスで 目で あいさつした こんな わたしを みられて しまった なぜ あいさつを したのか なぜ 知らなくなった 人になんか なぜ あいさつなんか したのか もっと ごうぜんと もっと みくだすように もっと むししきっても よかった あの人 に あって なぜ あんな 目で みてしまったのか きっと きづいて 笑って いるに ちがいない みすてられた 犬に なりたかった バスで みすてられた 犬に なりたくなくなって みすてられた 犬に なりたかった かこを わすれて しまえ なくて とりのぞいて しまえ なくて みすてられた 犬に なりたかった 今日 みすてられた 犬に なれなかった 今日 もう じぶんの こころが つかまえ られない みすてられた 犬に なれなかった のか みすてられた 犬と おもわれたかった のか みすてられた 犬に なりたくなかった のか じぶんで じぶんが どんな 犬なのか わからない みすてられた 犬に なりたかった けれど かこが いまでは 黄金郷 みすてられた 犬に なりたかった けれど みすてられた 犬に なれなかった 今日 ---------------------------- [自由詩]すずむしのうた、希望の詩/犬絵[2018年9月27日5時00分] すずむし うたう 秋 夜長 いつもの うたかた 夢みます こころ 凍らす 消えない おもいで あの手の 温もり だけ すてないで ひとつ ふたつ みっつ よっつ いつに なれば いのら なくても よくなる のでしょう はだか こころ はだか からだ 家で はだかで 暮らして いるよる いちばん 紅い 紅葉の おちばが ひとひら ふたひら みひら よひら いつまで 待っても 落ちやま ないから 秋 夜長なら うまし さけ飲み 包んでくれた 優しい言葉に 感謝を ささげ まっすぐ 眼をあげ まっすぐ 起きます あくまで ついでに まっすぐ 生きます 髪の毛 梳いてる 鏡に 映る 上気したかお 眼をそらします やっと 求めた ものを 手に入れ しあわせ 怖くて 静かな 安らぎ わたくし だけが 無邪気で いれない 真顔を 貼りつけ 興奮してます すずむし うたう 秋 夜長 いつもの うたかた 夢みます みた夢 讃えて いるとき そっと 忘れられない 希望を得ます まっすぐ 眼をあげ まっすぐ 起きます あくまで ついでに まっすぐ 生きます ---------------------------- [自由詩]ラッパ/犬絵[2018年9月29日8時00分] なにも カッコつけたい わけじゃなく いつまでたっても  辿り着けない  力なく のほほんしてると 日々が逃げて 食っちゃ 寝て 起き 食っちゃ 寝て 起き なにしてんだか  いったい? どちらをみても 素敵なひとばかりで どこへいってみても 正しいセリフ出ない 一度絶望と添い寝したら 見るも無残な落日が見えた たえまなく 流れる血の音 くるおしく 忘れられない 悪夢 忘れたくて  君の名を呼べば いつからか  上を向いては  涙を流す日々 ときおり聴える 高らかな天使のラッパ 夢へ  幻想へ  引き摺り込んでくれる それは  決して 自分自身の 誇りではなく 流れるに まかせた  果ての 弱い空 ところであなたが今生きていていい理由を 人から尋ねられたら何と答える 欲も 命も 愛も  すべてを捨てられるのにどうして立っていられると 尋ねられたら 何と答える 死ぬほどの 勇気もなく のほほんと みにくく おどって 生きている 食っちゃ 寝て 起き  食っちゃ 寝て 起き 勇気が なくても  生きている さまざまな あなたが 生きていていい 忘れられない 想い出 これから 起こりそうな 楽しい出来事  未来 食っても  食っても  消えない そいつらが 寝ても  寝ても  夢に出てくる そいつらが いつまでたっても  おとなしく なってくれない おとなしく してくれない 何様の つもりなのかね  いったい? ---------------------------- [自由詩]よるの匂い/犬絵[2018年10月6日6時26分] 磁石は 線をだす 磁力線と いう おなじ 性質は はんぱつし、 ちがう 性質は ひきつけ あう 磁場のなか 磁化が おこなわれる なか、 つみは、 はんぱつし あう つみの 磁場の なか ひきつけ あう 夜は寒い まるで ついても ついても はんぱつし あう ぜつぼうを 感じさせる もの なぜあいが かんたんに ひきつけ あう ゆめの 磁場が ないの 磁石は 線をだす 磁力線と いう らしい あいは 水をだす 涙腺と いう らしい おなじ 性質は はんぱつ し、 ちがう 性質は ひきつけ あう おなじ 想いなら だきしめ あう ちがう 恨みなら みつめ あう あいの なか 美化が おこなわ れるの? 泣くは おんな のみか 爛れた あくが むねに 芽生え 寒い よるに 手をふり きえると やせた 想い出 おもい だして くっつき たがるのって まるで 磁石の ようで イヤ ですね? 磁石は 線をだす 磁力線と いう おなじ 性質は はんぱつし、 ちがう 性質は ひきつけ あう 磁石を あいかと 問う おろか、 磁場を ベッドと たとえる おろか、 おろかとおろかで あいしあう 涙のような 粒まで かくして さよなら って いう? ありがとう って いう? わから ないから もう 眠ろう 眠って しまって よる こえる よるは けものの 匂いが するね ---------------------------- [自由詩]あきらめの色/犬絵[2018年10月7日15時02分] 心の色は なにいろ? どうしよう アイスを食べても冷たくない 病いのなまえをなんといったか どうしよう この街の色が白黒になり 心弾まない病いはなんといったか どうしよう 送られてくる サインひとつ 覚えられずに まるで闇夜を照らす光を 失ったようだ どうしてだろう 流れ続ける かのじょの歌は 世界に温もりを与えてくれる ぼくを嘲笑う 人の話は、しない ぼくの大好きな 人の話も、しない ぼくは しゃべらずに 走り続ける どうしてだろう 流れ続ける かのじょの歌は 世界に温もりを与えてくれる どうしよう ぼくは かのじょが 好きなのか? そうでないかも わからない どうしよう かのじょの 正義は わかるのに 真剣に考えて わからない 好き なら それは 好きとは 呼べない 気持ち なのか? 心の色が 見えない、 それを知って どうすることもできなかった 朝は ただ、 汚れてしまい 重くて 支えられない 喜びを あえて 届けられない 虚構と 切り捨てる あらゆる きぼう ゆめ あたらしい そら それらを すべて ないものと する かのじょの ことも きっと 好きじゃ なかったん 、だよ 心の色は、 なにいろ? ああ、 ぼくの 目には まるで 色のない うごかない 白黒しか わからない ああ、 わからないん 、だよ ---------------------------- [自由詩]よみち/犬絵[2018年10月13日9時26分] つきが 照る よ みちに 街灯 しろく 照る よ ひとり あかるい 零時が この部屋に きて 土色の 燻んだ 顔が 恥じるのは よ みち まちへ 出たいと 希うこと ネオンの 海を 闊歩し たいと 希う 人 なんど? グラスを あければ なんど? 酔いしれ られる? 暗く 湿った 小人が視えて グラスの中から 私を みつめて ちいさな命の ちいさな声で 『ナニヲ、シテ、キタノ?』 ひからびた ことば ポトリ 落とす だれも そうさ だれも じぶんが いちばん かわいい もんさ と 言い放つ ねぇ 君 君の為 だけに 生きる いっしょうも よいよ ふたり からまり ながら ゆこうよ あの 世界の果てまで それで 君の 心の 石が 溶ければ よいよ よ みち ゆく 狂った瞳を かくさずに ワインを 血として つぶれる まで 飲む よ みち ゆく 風を 切る 夢を 見せて? 真っ暗な そら さびしいとき なに すれば いい? むりって 理性やら 知性じゃ なんの やくにも 立たない 世界さ ただ ね あっは って あっはっは って 笑っていられる命は 懸命に 遮二無二 まえをむいて 歩いて ゆこうと している ちから なの? よ みち ゆく ふたり ゆく よ ---------------------------- [自由詩]海の涙/犬絵[2018年10月14日8時59分] ブランコが 風に 揺れ 止まったら 音も 止む ブランコが 止まったら 寒月も マネをする 夜の都も 時 止まれ とか そんな 願いは 叶わない 乾いた瞳(め) の 汚れた毛 の 野良犬 が 寝場所を 求め 首を ふる 夜の おと ブレーキの 軋む おと 自転車で 坂道 くだると ここちいい 流れる ネオン と 勇気 を 切り 裂き 壊れない ために 水 飲みほして 飲みおわり ただ過去が けがされて だれの目に 浮かぶのが ほんとうの 海という? 海をみて 波を聴き 潮の 香り 口に 知り 震えてる 寒いのか 怖いのか 悲しくて? 静けさが 波のねに 眠らされ しん。 となる 静けさが けもの射る 命捨て 泣きじゃくる そのけもの 命のね 聴こえたら 震えだす 震えだす 寂しさを 止めるため 頂きたい あの夜と 変わらない あすをみる 優しい瞳(め) ---------------------------- [自由詩]詩のうた/犬絵[2018年10月20日18時17分] 切りとる 世界を 見せて おくれよ 写真じゃ ダメさ 詩じゃなきゃ 見えない 心という 見えないもの おもいという 不自由なもの 楽しげな 笑いなら 楽しげに 見えるもの 消さないで あなたの詩 夜空のさいはて ながれる しらべを みみもとで ささやく声を しんじたよ (冷たい (氷に (触れては (いけない うたを うたう 人 美しい 声で うたう 人 死にたい 人でも 泣かせる 声で うたう のか わからずに うたう のか わからない 頂で 暮らしとか 考えて 出会いとか 別れとか いろいろと 考えて 夜を行く 眼を見たら 涙など にじまない ただ震え 見渡すと さまざまな 生活の 汚れとか ホコリとか そこにあり そこになく 探すため 店を出て 探すため ただ歩く 疲れの にじんだ 夜景の 海にすむ とどまらない 正直者の さあ 声を 聞こうか ---------------------------- [自由詩]唇/犬絵[2018年10月21日19時46分] 水を 飲み干す と きれいに 戻れるの 過去は 穢されて きれいは きえはてて 水を 飲み干す と 涙も 流れるの 過去の ゆるせない じぶんも ゆるせるの 水を 飲み干す と あしたに すがれるの いまの 闇のよの しがらみ 無くなるの 水面に 夕焼け 水鳥が 蛙を 喰った 稲光り 真夏の 涙が かわいた 一糸 水を 飲み干す と 世界が はじまるの あした 敵となる 友さえ ゆるせるの 静けさが 心臓 突き刺す 夏 その夜 命が震えて 泣きじゃくる から 泣きじゃくる から 唇 震えて 止まらない まま ---------------------------- [自由詩]ハロウィンのともし火/犬絵[2018年10月27日7時53分] 明るい 化物 佇んで いる 月が 照る 夜道 街灯 白く 光る 佇んで いる 明るい 化物 土色 の こども たちが 笑い ながら 夜の 街を 華やぐ アーケード の 中 人 の 海 を 破って 闊歩 するよ 独りが 怖い 顔 湿った 暗い 声 とりっく おあ とりいと ? 誰も 自分が 一番 可愛い 可愛い もんさと 言い 放つ 化物 夜道 ゆく 化物 の 瞳を 隠さず ゆく その血 飲むのは 独りを 怖れず 美しく 羽ばたく 吸血鬼 と きく この ハロウィン の 夜なら 心に いっぽん ともし火 ともし それで 心の 水底 照らす よ 変わり 果てて すごす ひとよ も また いいかも しれない から ね ---------------------------- [自由詩]けものよ/犬絵[2018年10月28日13時48分] 寂しいとき なにを どうすれば いいんだろう むずかしい 理性や知性が 犬の役にも立たない 感情まみれの 猫の世界では もう 只 アッハッハ と 笑っていられる 命こそ 懸命に 前を向いて すり抜けようとする 命だと 計算なんかじゃ はかれない 力だと 知ることに なるの だが 言葉の煩雑さを とりのぞき 心の正しい色合いを 伝えたい けもの よ おまえたちの声は ただ晴朗な中天へ とどく よ 白い雪 降り積もった 美しい世界観を 泥土に花を咲かせる リアルに立ち戻すために すべてを穢し去ったあとの 正しさのほうを選ぶというのなら それは、いい それは、 そちらのほうが、 早道なんだろうから 寂しさを 無くすんじゃなくて 寂しさを ごまかす正しさを 見つけ 為す 心 穏やかであれ 強き カタチの 心 手折るな 心 たおやかで あれ よ けものよ ---------------------------- [自由詩]立つ/犬絵[2018年11月3日6時05分] この身うつ この心うつ 雨は降れ 雨は降れ だんだら模様の 灰色の 雨は 降れ降れ その矢で 刺された 刺された 命が 血を流す どろろ どろろと 血を流す 雨は止み そっと止み 刺された痛みを 冷めて見て 凍りつくほど 醜くて 喉の奥から 愛を吐く 山はるか はるか彼方に 音もなく 夕焼け空に 飛行機が、 遠くへ飛び去る 雲と成る こどものときみた おんなじひととき どこに立つ 死に 立ち 死に 立ち 死に 切るあした 断ち切る命の かそけきさだめ 力で毀す やわらかな夢 その力、 逆らえず、 無様にも、 嘲笑され、 でも、 立っていた 立っていた それでも、 立っているしか なかったんだ いまとなっては そのこころねの 清らかささえ 懐かしい 声がする 喜びの 歌声が ひとかけらの星を つつみこみ、 告げるには 少し 小さめの、 かすれた声が 喜びの、 ふりをした、 声でしゃにむに 歌うのを うつむきながら 聴いている 雨は止み 街の ひかりは 夜空へ 昇り 星の ひかりに 成ると いう ひかれ ひかれ 聖なる 十字架 その白き影に 逆らって嘘つく 冷たい 体の 冷たい 心 つらぬく 風が 吹き抜ける そんな 希望 うすい 現実 うすい 夜 それでも 顔を上げて 立たねば ならない ただ、 どこに 立つか まだ、 決めかね ている なにも 欲しくない のは なにも みえないから そういう わけ ただ それだけ ---------------------------- [自由詩]白い世界/犬絵[2018年11月10日1時57分] 失くしたものは 清らかな意地 血まみれで 無様で 嘲笑われ 下を向き 見つめたい 想いの力が幸せと かつて信じて 強くあれ そう 言い聞かせ ただひとり 泣いたりするのは 違うから そう 信じて あった 今はもう つらいかな 少しだけだけど もう、ちょっと 生きることに 疲れ果てているみたい なだらかな 坂道を登って 答えを探した 風の吹く 心の隙間に 優しい気持ちが 吹きつける しめしめ 子供のころの夢など ささくれ立った 命の大切さを知らずに ただ笑って 忘れていることができる 砂の城 そして、 無限へ 夕立が この町と あの花を 無表情に 叩いていった とても優しい気持ちに なったから 戦わなくてもいいんだ そしてけれど 失くしていくものは いつか取り返すことが できるだろうが、 かつて知った いく百のうたを歌うことができないのだ 優しい気持ちをもって 強い力をもって なだらかな坂道を ただ 登っていく かつては 信じることができた 今はもう、 疲れ果てた希望を 笑うな。 笑うな、三日月。 月に架かる橋が無いなら 優しい気持ちを、笑うな、三日月。 さんぜんはるかの、彼方の月よ、 月へ飛びゆく、真白き舟よ、 愁いも、白き、三千世界よ。 ---------------------------- [自由詩]流星の涙/犬絵[2018年11月13日1時15分] 呼ばれたむかし そんなことも なかったけれど なぜか 悪者と 呼ばれていたわけは わからない わからないけれど みられる熱い まなじりだけは ほおを刺すように 感じられた みあげると 星月夜 流れゆく 星もいる その星に なりたいのか どの星に なりたいのか この心 あふれたら みあげても こぼれ落つ 一滴の みかづきを 涙という 人もいる かえりたい かえりたい かえりたい このままじゃ ダメだとか そんなことも わからないのか ダメだから 前世を 信じない そんなこと べつにいい かえりたい かえりたい かえりたい のか わからない たったひとりで 困らずに 生きてゆき 流れゆく 悪者と 呼ばれたむかし そんなことも なかったけれど なぜか 悪者と 呼ばれていたわけは わからない わからないけど みられる熱い まなじりだけは 刺すように 感じられ それは 熱く あつくあつく 見守る瞳や 引きつらせた ほお 哀しみの 夜まで闘った 命のことさえ みないふりして ポタリ ポタリ と 血の匂いが落ちる 夜のいたずら 困る あの世界を かき乱すほどの 熾烈な憎悪も ほら この胸に けむりとなって 充ち満ちている だれか この身を 守って ねぇ、 わからない? 心に巣食う 悪は 肯んじない 依怙地だよ なぁ、 それでいい? べつにいいけど その 普遍の真理の悪を 飼い慣らしつづけること それがひとつの 歌になる日を 夢みて えぇ、 そうね、 けっして、 夢みるころは 過ぎないわ もう、 寝ましょうか? 夜も、 更け切った 眠れない 夜も くらやみを 恐れるな ただ、 よ? 夢みるころは 過ぎないで ね? ---------------------------- [自由詩]ガラスの心/犬絵[2018年11月17日13時33分] その人の あとを追って こんな風に なってしまった 砕けないよ 心 砕けるほど かたくないもの 流れないよ 涙 流れるほど 弱くない、はず 砕けたのは ガラスから 温もりを 奪い去り そのままで 暮らせない 温もりを 奪い去り 砕けたのは あの花の 名前さえ 知らないで ただ 愛でて ただ いとしくて ただ 好きで ただ凍りつき そして 砕けた 砕けたのは ガラス 砕けたのは 氷 砕けたのは 夢 砕けたのは 愛 心は 砕けない 心には 砕けたガラスの みちばかり 砕けないよ 心 砕けるほど かたくないもの 流れないよ 涙 流れるほど 弱くない、はず 一番が たいせつで 一番の 席が欲しい 一番が あるのなら 一番で なければと 一番に こだわって でもそれで そこにふしあわせが 一番ちかくに 忍び寄る 悪夢 歌を うたって 欲しい んでしょ? 悲しみのない 苦しみのない 悩みのない 偽りのない そんな世界の ありもしない世界の でも、 そんな歌を うたって欲しい んでしょ? 切れても のど 切り裂けても うたって 欲しい んでしょ? 死ぬまで うたって 欲しい んでしょ? ああ、だから 鬼も泣く 一匹生きる悪鬼でも ああ、その道が 砕けたガラス ガラスの道ゆく 悪鬼 一匹 ガラスの荒野を 裸足で歩く 鬼がいく 風吹く荒野を いく悪鬼 乾いた目をあけ 一歩づつ ガラスの破片を 踏みしめて 一歩 また 一歩 と 荒野いく その人の あとを追って こんな風に なってしまった 砕けないよ 心 砕けるほど かたくないもの 流れないよ 涙 流れるほど 弱くない、うそ ---------------------------- [自由詩]ラッパ(ごめん。嘘ついてました。)/犬絵[2018年11月23日6時36分] ごめん。 嘘ついていました。 恥にまみれた人生を、送って来ました。 なにもカッコつけたいわけじゃなく、 じゃなく、 とてもカッコをつけたいの。 だって、生きて、 なんのためにか、って、それは秘密だけど、 生きて、生きることに不平不満はいっぱいいっぱい 持ちながらも、ね、ちゃんと生きていっているわけでしょ? だれかと同じことするために 生きてんじゃない、って。 ね? それだけは、大きな声でいってもいいと思うの。 あたし、 ヘン、だよ。 それこそ、 なんどもなんども、白い目でみられたよ。 人と違う、って、そういうことでしょ? あたしが喋ると、 なんか、その場が凍りつくようだよ。 空気、読めよな、とさえ、 いってもらえないんだよ。 ただ、そのエリア数メートル四方 極寒のブリザード吹き荒れる、悲惨な荒野になるよ。 あたし、求めるんだ。 さっき秘密っていったけど、 貴女にだけは、いっておくわ。 あつく、求めるんだ。 いつまでたっても、辿り着けないんだ、貴女へ。 のほほんしてると日々が逃げていき、 食っちゃ 寝て 起き 食っちゃ 寝て 起き なにしてんだか いったい? って、想いが伝わらずに遠くへ逃げていくよう。 貴女をみてると、素敵な人がいっぱい周りにいるみたい、 あたし、バカかな? どこへいってみても正しいセリフ出ないんだ。 一度だけ、たった一度だけ、絶望と添い寝をしたら 見るも無残な落日が見えたというリアルをどうすればいい? たえまなく流れる血の音、 くるおしく忘れられない悪夢。 忘れたくて、忘れたくて、貴女の名を呼ぶの。 ええ、そうね。 いつからか、上を向いては、涙流す日々に慣れてしまったわ。 ときおり聴える高らかな天使のラッパって、なにさ? 貴女からの、あたしへ向けての、エールなの? 夢へ、幻想へ、引き摺り込んでくれるあたたかく優しい震える小声。 それは、感情にまかせた弱さや絶望ではなく、 流れるにまかせた、果ての弱い空。 ところで貴女、 「あたしが今、生きていていい理由」を、あたしに訊かれたら? 欲も、命も、愛も  すべてを捨てられるのに 貴女に見捨てられたときだけ 絶対に立っていられないと 尋ねられたら何と応えてくれるの? さまざまな、 あたしが生きていていい、忘れられない想い出、味わったいいこと、 これから起こりそうな楽しい出来事、にぎやかな未来 食べても、食べても、消えてなくならない貴女の優しさが 寝ても、寝ても、夢に出て来ちゃう貴女の美しさが いつまでたっても、 いつまで待っても、おとなしくなってくれないんだ、 あたしの心を手放してくれない。 あたしがそんな人だって、 ねぇ、 ちゃんとおぼえておいてね、絶対に。 ---------------------------- [自由詩]窓の外には雨が降る/犬絵[2018年12月24日10時36分] おもう おもわれる おもいたい おもわなければ おもう、おもい おもい。 どうしてもおもいどおりに ならないとき 諦めて しまう そのまえに もう このおもい 伝わらるなら どうなってもよい からと 死、んでも よい からと だからと だから、闘え、と。 路地裏に 風、 吹きすさぶ 街を ゆくのは 夢の 暗さか 寒さか 裸の心を みせても 傷つかなく なれ。 裸の心を 切り裂いて 風は 冷たい すべてを 捨てたい。 そして さまざまな にちじょうや せいかつや くらしむきや たつきが わかって いる はずな 人 なのに なにも かも 理解(わか)ってしまった 冬の暗い部屋で 窓の外には 闇が訪う静かすぎる夜の雨が降る 雨が 降る 冷たい 息を吸う 冷たい 雨が 降る ほお切る 風が 吹き 冷たい 雨が 降る ひとり 声を こらえきれず 泣いた たましい ワタシ ヨワイ ワタシ ヨワイナ おもう おもわれる おもいたい おもわなければ おもう、おもい おもい。 どこへ むけて このおもい、 告げようか おもう、おもい おもい おもくて すてたい なか 嘘の ように だが 嘘では なく 心の様(さま)まで しろぬりにかえて ひとつ 流れる 気持ち どこへゆくと おもう? ただたましいは めのまえの嘘を 嘘とたやすく見破った 上で 生きることが つらくて 震えている つらくても 震えるな そんな 震えるな と、いいきかせてみせても 震えが止まらない 止まらない 歯の鳴る音 は、は、は と、むなしい 笑いも 笑わない ワタシ、 ヨワイ、 ワタシ、 ヨワイナ ---------------------------- [自由詩]ひとり/犬絵[2019年1月9日11時31分] みかんが美味しい コタツに入り テレビを見て くされ縁のあの人と いっしょに食べる みかんが美味しい 吹く風は 窓ガラスを叩いて あたたかい部屋に 入ろうとしているのか 裸の気持ちで 風の音を聴くと 湿っぽい想い出が 切り裂かれるようで怖い みんなのことが わかって寒くて震えたのだ だれも諦めるために 闘っているわけではないから すこしでも 思い通りにしたいのだから そのさきを考えると 世界はだれかが悲しむための舞台だ みんなのことが わかって寒くて震えたのだ みかんが美味しい コタツに入り 夢を見ていたのか テレビを見て 涙を落としたのか くされ縁のあの人と いっしょに食べる みかんが美味しい それが夢だった冬の日 みかんの上にやはり 涙の滴はこぼれ落ちたのだった ---------------------------- [自由詩]針/犬絵[2019年1月20日8時03分] 針 時計の 針 どうぞ ご勝手に どうぞ 変わればいい 変わりたい人は 変わればいい その時代の 心のカタチを あなたに 教えてあげようと 思ったけれど 時代のカラクリは 嘘がお上手で コロコロ コロコロ 鈴を転がしながら コロコロ コロコロ 刻一刻と変わっていく感じ それでも 心のカタチは お教えすることを やめない 勘違い の声 釣り上げられた成功の光景は 置いていかれた人の数を気にしない あなたしか、いないんだ 待ってください。 あなたしか、いないんです そんなこと急に言われても いったいなんだってんだよぉ ムカつくなぁ 変わるのが時代の性で それをみつけるのが 幸せな 友人達の 技だというけれど もう ちょっと いいや なにを運命と思うかは 外されない真実のスクリーンのうえのフェイク 人に尋ねる最後に欲しいものは なんですか? つながるべきなのは 勝手に変わる汎用性 まるでしあわせを素描しただけの 知ったかぶりが謎なのです ぼくは ひとりでも 楽しくはしゃぐ それこそあり得ない おとぎ話の夢の中のような 破滅的に凶暴な だが自衛的な 猟をする 犬の頭を 撫でてあげよう お酒を呑んで 欠損された心は 再生することはない 朝から晩まで 呑み続けていた 悲しみを もう、 忘れ去ったけど、 もう、 立ち去って しまったけれど、 か弱い心など あるのなら か弱い心など 不燃のゴミの無神経を 針で突き刺すほどの 危険はつきまとう いつのまにか こんな風に 消える 心 咲く 造花のカーネーションを 悲しみを生花としては 時間軸の不自由さを 空気と化すことが 目に見えない夢 と成るのだが 焼き終える 罪はこの 時計の 針で す ---------------------------- [自由詩]新しい黄昏/犬絵[2019年1月26日11時38分] 時の 進み方を しっかりと知るほどの 勝手に しなだれかかる 時代が来ている 作られた哀憐が 小さな音を立てて ぼう、っと燃えている 忘れられない 想い出のダンスを 気高く踊る猫2匹は 今はいない 渡りきれない 一本橋なら ひとりっきりでも 心を傾けるように 描ききらねばならない そこで描かれた絵が 心のカタチを 伝えることを 諦めない涼しげな声をあげる 涙に陽は落ちるか 意地悪な黄昏の色のことだけではない 悲しみの歴史を みんな知っているというが さてさて 黒猫の瞳に春が いつやって来るというのだろう ---------------------------- [自由詩]崖の上の星座(ほし)/犬絵[2019年2月3日10時03分] 穿つ 一点の水滴 たえまなく 焦らず おごらず 白い石、穿つ ダメな 期待を いだかせない 過去の自分自身を 穿て 刃物のような崖から見降ろす 目の前の荒海が騒ぐ ならば メロディーが 囁きかけるあのころの 過去の夜 冬の星座(ほし)みて とりもどした 淡い希望 一滴 それよりもゆっくりと歩く罪、 峻烈な 自分を 夢にさえ見れずに泣く胸の裡(うち) 吹きすさぶ 白い霊舞う荒海を正面(まえ)に 見えないもの おもいという 不自由なもの を 真っ正面から、 見降ろし、睨みつける 荒海の まえに立ち居て ただ自分自身の 苦しみを 斬る 崖の上に立ち 海の生物たちの 騒がしい求愛の声を聞きたい そして 冬の星座(ほし)の 冷たさに触れて 人のひとりの孤独の色を しばらくは それは いつかは溶ける氷の色だからと 偽わっていたい ---------------------------- [自由詩]遠吠え /犬絵[2019年2月16日7時02分] 目の前が真っ暗 けれども 光るしあわせが 横切るのは みえる はじめ それが小鬼かと 思ったので 世界に対してもっている 咳払いのような嫌悪感で 吠えながら 刺し 殺そうと した ミタカッ、 シッタカッ! 天を仰ぎ 鬼畜ゴロしを 讃えて欲しくて。 けれども違ったよ しあわせって 哀しみのあと海の遠くから イルカに乗って やって来るんだ へぇー? そうなんだ 混み合った電車で インフルエンザには 気をつけられない 人ごみで 咳き込むマスクをしたみなさんに 揚げ出し豆腐のような 真っ白くはない油まみれの疑問を突きつけたい みなさん、 お家は しあわせせですかって。 ねむること おしゃべりすること あるくこと おひさま ぬくもり いつでも しあわせ ねむること おしゃべりすること あるくこと おひさま ぬくもり いつでも しあわせ ねむること おしゃべりすること あるくこと おひさま ぬくもり いつでも しあわせ おさかな天国みたいな しあわせじごくって あるんだなぁ (うまくいかないなぁ) って言えば夜道に月はなく 目の前が真っ暗になって けれども 光るしあわせが みえる もう知っている みえるだけの 捕まえられない しあわせ色の 哀しみに 遠吠え ---------------------------- [自由詩]はだか/犬絵[2019年3月13日10時06分] いとしくていとしくて 星空を仰いだその 裸の心 ではなく 裸の体 を そこにみつけたい ずっと伝えたかった 生まれ育った田舎の田んぼのあぜ道 泥まみれになって駆け抜けてたあの頃 まっすぐに夜空を見上げ とても艶めかしい光を感じて でも そんなもの感じちゃダメだから 違うんだと言い聞かせた 心は そっとだまされたふりをしてくれた のどかなあの空間が 忘れられずに 覚えていて 私はいやらしいという朝と 恥ずかしいというちいさな声を ただ黙って横目でみている ---------------------------- [自由詩]遠吠え/犬絵[2019年4月13日9時46分] 濃い 牛乳を まだ薄暗い 牧場の朝 飲んだ 東京を棄てた 日 影は長く りんごの木まで伸び わたしは大人気のタピオカ店を なぜか思い出し 青くなった空を見上げ 人を 誰も思い出せないことに 満足する ことにする ---------------------------- (ファイルの終わり)