妊娠小説
斎藤 美奈子
価格:¥714(税込)
内容(「MARC」データベースより)
日本の近現代文学に「妊娠」が小説の中で重要なポイントを占める「妊娠小説」とでも呼ぶべきジャンルがあることを発見した著者が、その独自の視点と手法で妊娠小説のあゆみ・しくみ・なかみを解明する。
佐々宝砂さんの紹介文
酷評より残酷な評論(?)もといフェミニズム評論の手軽なお手本として。
名作「舞姫」を、「地位も名誉も教養もある男が/何も持たないうんと年下の女を/
妊娠させて、病いにいたらしめて、捨てて/最後に安泰をえた」という話だと
ぶったぎってしまう快感(あえていうけれど快感)。
不朽の名作と言われるものは本当に不朽の名作なのか、考えさせられる。