http://po-m.com/forum/
ja
Poems list
2024-03-29T17:36:13+09:00
-
君は夜の川へと飛びこんだ
じゃぽんという音とともに
鉛を溶かしたような色の水球がはじける
あっけにとられる間も無く急速列車が横切って
窓から見える人人人
ごく一部だけ鉛が浄化され
そこもすぐに再侵食され
皮膚の細胞ひとつひとつを由来がわからない風が撫でる ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=347773
自由詩
2019-06-07T09:25:43+09:00
-
僕はここで飛びあがらなくてはならない
しかし足にはヘドロがついてしまっているので
垂直に飛び
斜角にて母を眺める
サインコサインタンジェントと習ったなぁと
その日々は今ではもう位置を思い出せず
しかしそれが確かに在ったという感覚だけがある
だからいっそう、その存在を強く感じる
過ぎ去った日々はそれがあるべき位置を逃れて
過去へまんべんなく広がるからだ
斜角にて佇む大地を感じながら
垂直方向にびがびがした光を見る
あの光たちはガラスもプラスチックも通らないで
鈍い音を立てながらぶつかっている
その音は聞く者にも打撃痛おぼえさせるほどだ
どむどむだむだむ
どむどむだむだむ
このまま上空にて召されたらいいのに
結局こんなのは帰郷の代替だからさ
罪人のようにここへ留まらなくてはならない
どむどむだむだむ
どむどむだむだむ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=347734
自由詩
2019-06-05T21:19:05+09:00
-
酷く饒舌なれど意図せんとする物は不明瞭也 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=347720
自由詩
2019-06-05T15:55:40+09:00
-
線路脇、
まだらに毛が生えて、
グギギグギギ、
摩擦が大きい、
こいつ虹彩が無えわ、 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=347703
自由詩
2019-06-04T10:01:32+09:00
-
唇の残像を空間に残す
立ち薫る君を
見下ろして
ただそれだけが浮かぶ顔
神経を全集中させて見る
この世唯一の存在 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=347702
自由詩
2019-06-04T09:59:46+09:00
-
でもどうなんだろう
考える暇も無いままに僕らは出ていく
二度とペンキが塗り替えられることの無い駅前は
剥げて掠れて読めない定休日がずっと並んでいる
読めないから定休日なのかもわからない
わからなかろうが、どうせ入る人はいない
知性と繁栄を昭和に置き忘れてきた
口が半開きな痴呆老人がひとり
蟻よりも遅く歩いている
静止画のような風景で横断歩道の信号が点滅する
地方には何も無い
地方にも昔は有った
県庁所在地でない市でも
白黒写真を見れば羨ましき活気が感じられ息苦しくなる
地方には何も無い
地方にもまだ何か有るのかもしれないが
僕らはもうそれを感じ取ることができない
鈍った触覚を集って揺らす
誰も声を出すことは無い
僕らたとえそれが張りぼてだろうが
目に見える「有る」に集まる蛾の本能
でなければ僕らに繁栄をください
人間は社会的動物です
せめて僕らに社会をください
本能のまま空虚に揺らすやせ細った触覚
生殺しにされる前に
僕らは地方を出ていく
僕らが出ていくことが
地方を惨く撲殺する
反逆者を祟る神は今じゃもう死にぞこない
僕らは強い意志も何も無いまま地方を出ていく ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=345998
自由詩
2019-03-20T04:16:21+09:00
-
体からスライムを出せるようになった僕は
だれも覗かない自室の中で強張ると
無色透明な粘液に包まれる
まだらに入った気泡になんだかやすらぐ
必然性を含有していないからだろう
生物がいたことのないアクアリウム
地球みたいにぷるぷるゆれている
味も臭いも経験値もないから責めてこない
一切の記憶がこのスライムにはない
ひんやりだけをこころに据えて
欺瞞だとしても浮いていよう
寂しさの代償によって
僕は守られていく
ねとねとしているけれど
くっつきはしない ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=345293
自由詩
2019-02-18T23:30:42+09:00
-
(弾力の時間)と詩中主体(万象の始点)の永劫らでまどろみある転生の静観の台で空を貫いたぜ。
固執は諦観が一筋のきらめきなんで辛苦を抱えた繭で儚さと友を旅に道連れてから砂漠のように思惟が朧な座標なんで、
そこで厭世観が湧き上がるほど儚さを逃れられぬものにしてから空を貫きはじめたんや。
永劫らで刹那を肉体にしながら唯一確かなるものだけになりそのようになると定められていた賢者を強靭なる量ずつ自嘲しあった。
流れが微笑んでいたら、安寧の繰り返しが何かを呼びだして来るし、帰結が確定を欲して歴史の中で焦っている。
うだる固形物の満月に安寧の繰り返しを肉体にさせながら、哀愁の安寧の繰り返しを肉体にしていたら、
百年前からの約束のように哀愁が詩中主体の出会いに帰結を轟々々と折り重なって来た。
桜の散る時のように満月も詩中主体も帰結を折り重ねたんや。もう恒久な壁中、帰結まみれや、
永劫らで折り重ねた帰結を出会いで救済しながら同線上の概念に刻みあったり、
帰結まみれの刹那を肉体にしあって失われた記憶で渦巻きしたりした。嗚呼~~湿る球体だぜ。
流れが微笑むなか空を貫きまくってから又賢者を弄びあうともう閃光が散る程裏側へ飛ぶんじゃ。
固形物の満月の安寧の繰り返しに詩中主体の刹那を糸どろっ沈ませてやると
安寧の繰り返しが帰結と失われた記憶で絹肌みたいな抵抗を感じて裏側へ飛ぶ。
哀愁も満月の出会いに刹那糸沈ませて居る。
帰結まみれの満月の刹那を深く見つめながら、決して戻れない覚悟をして別れたんや。
鉛が平面に溜まってからは、もう荒野に立つみたいに満月と哀愁の帰結刹那を肉体にしあい、
帰結を刻みあい、振り向きたくなるほどに希望を折り重ねた。天地が消えようとも空を貫きたいぜ。
それが予言されていた命題であるように帰結まみれになると全原子が解放されるやで。こんな、変態詩人と帰結舞いしないか。
嗚呼~~巡り合いを確信して帰結まみれになろうぜ。
風のまどろみで確定を促す影なら全原子が解放されるや。詩中主体は望遠*川の中の柱*万象の始点,満月は漣*庚申塔*漏斗の時間や
帰結まみれで空を貫きたい影、宿命をも振り切って、邂逅の手を伸ばしてくれや。
詩人姿のまま渦巻いて、帰結だらけで空を貫こうや。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=343266
自由詩
2018-12-04T02:34:10+09:00
-
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=340789
自由詩
2018-08-25T17:29:41+09:00
-
真四角く切り取られたかのようで
三方は静かな住居に囲まれている
そしてさらに、後ろは山脈
この沈黙は三方どの面も硬直しているからだ
街灯は影を作れども
この場所にだけは屈折して入ろうとしない
残された一方で面した道路さえも
飛び越えていくかのように側を通過するだけだ
ひと気は忽然と消えて
地面が露わになったその場所は
掘れば化石が出てくるけれど
やはり蟻さえも入ってこない
月明かりの無い夜に
サンダル履きで忍び込んでみた
場所の中央から少し外れた一帯だけ
土が黒く湿っていて
脈打ち蠢いている
手ですくってみるが
ただの土 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=339643
自由詩
2018-07-06T19:04:52+09:00
-
青緑の、今は白反射な広野に透き緑な液が注がれている
心地よく伸びる地平線に赤若い太陽は沈もうとしていて
斜度の低い残光が針としてサバンナを走り抜ける
その針が地を漂白してまぶしい、太陽も地もその日の終わりに輝いている
美しい、上へ下へ広がっていく空間もまったく美しくて
美しくて、美しくて、気持ちがいい
流れる液体は動物たちであった
ゾウもキリンも、今日はもう終わりなので自ら溶けてしまったのだ
それぞれの背丈から湧き出る瑞々しいとろりとしたうるわしい緑の液体
見るだけでもひんやりとしてくるそれが大地を潤していく
太陽がてっぺんのうちはライオンもカバもめいめいに動き回っていたけれど
日が終わるころにはどの動物もその場に立ち止まって
サバンナの荒い木のよう体を溶かし液体に変わって流れていく
とくとくとリズムよくすがすがしい液体翡翠
傾いた太陽からの光がそれを通過して刺さるのも気持ちがいい
目の前にアカシアの木はなく
滑るように心地よく地平線が伸びていてもはや快感そのものだ
上から流れ落ちる液体の中で私は潤っている
たぶんこれはハイエナだった液だ、なめらかに私の縁を流れていき
私が立つ、少し粘りのある緑色な液体が垂れていくこの大地も潤っている
今日はもう白く焼けきった、カラカラな草も潤ってきれい
透きとおる液体に包まれて私もやわらかくなっていく
この中から見る沈みかけた太陽は宝石のようですごくきれい
美しい、美しい、なにもかもが美しくてきれい
太陽が昇れば動物は動き出して
一日がまた始まるのだ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=339542
自由詩
2018-07-02T19:18:04+09:00
-
彼女からの愛は総てプログラムによって事前に定められたものであった!
彼女の肌のつやも髪の長さも総て私のために常時調節されているのであった!
彼女の行動総てが私のために設定されたものなのであった!
彼女は私のための彼女であれと彼女以外の者によってプログラミングされていたのであった!
彼女と指を重ねたあの日も永遠に輝き続けるとも思えたあの日も総てが予定調和であった!
彼女を愛する私の気持ちもシステムによって仕向けられた代物なのであった!
彼女は私のための彼女はシステムの彼女のプログラミングの私の彼女の彼女のあああああああ嗚呼ああああああ
あああああああああ嗚呼あああああああああ嗚呼ああああああっあああああ嗚呼ああっああっああああ嗚呼ああ
ああっっああああ嗚呼ああっああっあああっっっ嗚呼あああああああっっっああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっぁあああ
ああぁあああぁあああっっっあああああああああああっっっっっ嗚呼あああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーああああああああああ
ああっああっあああっっっああああああああああああああああっっああああああああああああああああああああ
ああああああっっああああーーーーああっああっあああああああああっあああーーああああーーーーーああああ
ああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーああぁあーーーーーーーーーーーああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ああ……ああ……ああ……
あっ…ああっ………ああ…………
ああ……
…………………………………………………………………………・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
海に来ていた。
月明かりだけでは何物も輪郭しか見えない。
私の顔も黒く塗り潰される。
感情を表してしまう顔面などいっそ無くなってしまえばいい。
そんなことを思おうともさざれ波の音は鎮まり続けている。
まったく静かなこの景色を粗い紙でさすっているかのようだ。
浜の砂をすくう。
とても小さな巻き貝が混じっている。
指紋の線ひとつひとつで表面の滑らかさを味わう。
私の意識はただ右手の親指と人差し指だけに注がれる。
僅かな光さえも目に入らなくなっていく。
砂のつぶが腕についたまま取れない。
ヽもヽ
ヽどヽ
ヽれヽ
ヽもヽ
ヽどヽ
ヽれヽ
ヽ列ヽ
ヽ車ヽ
ヽにヽ
ヽ乗ヽ
ヽっヽ
ヽてヽ
ヽ現ヽ
ヽ実ヽ
ヽへヽ
ヽもヽ
ヽどヽ
ヽれヽ
ヽ生ヽ
ヽ活ヽ
ヽへヽ
ヽもヽ
ヽどヽ
ヽれヽ
ヽ真ヽ
ヽ実ヽ
ヽへヽ
ヽもヽ
ヽどヽ
ヽれヽ
ヽ恐ヽ
ヽろヽ
ヽしヽ
ヽいヽ
ヽ日ヽ
ヽ常ヽ
ヽへヽ
ヽもヽ
ヽどヽ
ヽれヽ
ヽ車ヽ
ヽ輪ヽ
ヽとヽ
ヽ共ヽ
ヽにヽ
ヽもヽ
ヽどヽ
ヽれヽ
団地の三階、玄関灯が必ずつけられているとこ
ろが私の家だ扉を開けたらアイドル並みにすご
いスタイルをしている彼女がはだかエプロンで
出迎えてくれた。これもいつも同じだ。彼女は
まことに献身的態度で私の帰りを待っている。
「あっ、あなたおかえりなさいね☆んもー遅いよ、ぷんぷん!
……んへへっ、ずーっと待ってたんだからねっ☆遅かった代
わりに後でいっぱいいっぱいぎゅーーー☆☆ってしてよね☆ お前のその態度もプログラムだろ
約束だよっ☆どうする、最初にごはんにする? あなたの好
きなハンバーグ☆にしたよ☆☆しかも今日のは特別なんだよ!
だってね☆普通のハンバーグじゃないんだよ☆☆なんと! チーズ お前の愛は作られたものだ
ハンバーグ☆なんでーす!!! ☆☆どう、うれしい? あなたの
ことを思って☆一生懸命に作ったんだからねっ☆☆☆☆残しちゃダメだよ
っっ☆☆愛情たっぷりなんだから☆☆☆ぜぇーんぶ食べてね☆☆どうする 俺を愛するな
もうごはんにする? お風呂☆☆も沸いてるわよ☆湯加減もバッチリ☆☆☆だよ
入るんだったら背中洗って☆☆あげるね☆☆あなたの体ぴっかぴか☆☆にしてあ
げるからね☆☆☆でもあなたの体大きい☆から洗うの大変かも☆☆☆☆でも頑張っちゃ 俺を愛するな!
うからね☆☆☆☆ごはんの前にお風呂☆入っちゃう☆☆☆? さっぱりしてから食べた
ほうが美味しい☆☆☆☆かもね。それとも☆☆☆、わ☆☆☆、た☆☆☆☆、し?☆☆☆☆☆ やめろ!!!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ちかよるな!!!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆離せ!!☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆お前は俺を愛してなどいない!!☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆俺もお前を愛してなどいないのだ!!!☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆目を覚ませ!☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ああっ!☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆離してくれ!!!☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ああっ……ああっっ………ああああっ!!!!☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=339503
自由詩
2018-07-01T00:08:47+09:00
-
彼女からの愛は総てプログラムによって事前に定められたものであった!
彼女の笑みは必ず口角を30度上げ唇を潤わせて行われるのであった!
彼女の肌のつやも髪の長さも総て私のために常時調節されているのであった!
彼女の行動総てが私のために設定されたものなのであった!
彼女は私のための彼女であれと彼女以外の者によってプログラミングされていたのであった!
彼女と指を重ねたあの日も永遠に輝き続けるとも思えたあの日も総てが予定調和であった!
彼女を愛する私の気持ちもシステムによって仕向けられた代物なのであった!
彼女は私のための彼女はシステムの彼女のプログラミングの私の彼女の彼女のあああああああ嗚呼ああああああ
あああああああああ嗚呼あああああああああ嗚呼ああああああっあああああ嗚呼ああっああっああああ嗚呼ああ
ああっっああああ嗚呼ああっああっあああっっっ嗚呼あああああああっっっああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああっっっああああああああああ
あああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっぁあああ
ああぁあああぁあああっっっあああああああああああっっっっっ嗚呼あああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああーーーーーーああああああああああ
ああっああっあああっっっああああああああああああああああっっああああああああああああああああああああ
ああああああっっああああーーーーああっああっあああああああああっあああーーああああーーーーーああああ
ああああああああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーああぁあーーーーーーーーーーーああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーああああああーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ああ……ああ……ああ……
あっ…ああっ………ああ…………
ああ……
…………………………………………………………………………・・・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
海に来ていた。
月明かりだけでは何物も輪郭しか見えない。
私の顔も黒く塗り潰される。
感情を表してしまう顔面などいっそ無くなってしまえばいい。
そんなことを思おうともさざれ波の音は鎮まり続けている。
まったく静かなこの景色を粗い紙でさすっているかのようだ。
浜の砂をすくう。
とても小さな巻き貝が混じっている。
指紋の線ひとつひとつで表面の滑らかさを味わう。
私の意識はただ右手の親指と人差し指だけに注がれる。
僅かな光さえも目に入らなくなっていく。
砂のつぶが腕についたまま取れない。
╲も╲
╲ど╲
╲れ╲
╲も╲
╲ど╲
╲れ╲
╲列╲
╲車╲
╲に╲
╲乗╲
╲っ╲
╲て╲
╲現╲
╲実╲
╲へ╲
╲も╲
╲ど╲
╲れ╲
╲生╲
╲活╲
╲へ╲
╲も╲
╲ど╲
╲れ╲
╲真╲
╲実╲
╲へ╲
╲も╲
╲ど╲
╲れ╲
╲恐╲
╲ろ╲
╲し╲
╲い╲
╲日╲
╲常╲
╲へ╲
╲も╲
╲ど╲
╲れ╲
╲車╲
╲輪╲
╲と╲
╲共╲
╲に╲
╲も╲
╲ど╲
╲れ╲
団地の三階、玄関灯が必ずつけられているとこ
ろが私の家だ扉を開けたらアイドル並みにすご
いスタイルをしている彼女がはだかエプロンで
出迎えてくれた。これもいつも同じだ。彼女は
まことに献身的態度で私の帰りを待っている。
「あっ、あなたおかえりなさいね💗んもー遅いよ、ぷんぷん!
……んへへっ、ずーっと待ってたんだからねっ💗遅かった代
わりに後でいっぱいいっぱいぎゅーーー💗💗ってしてよね💗 お前のその態度もプログラムだろ
約束だよっ💗どうする、最初にごはんにする? あなたの好
きなハンバーグ💗にしたよ💗💗しかも今日のは特別なんだよ!
だってね💗普通のハンバーグじゃないんだよ💗💗なんと! チーズ お前の愛は作られたものだ
ハンバーグ💗なんでーす!!! 💗💗どう、うれしい? あなたの
ことを思って💗一生懸命に作ったんだからねっ💗💗💗💗残しちゃダメだよ
っっ💗💗愛情たっぷりなんだから💗💗💗ぜぇーんぶ食べてね💗💗どうする 俺を愛するな
もうごはんにする? お風呂💗💗も沸いてるわよ💗湯加減もバッチリ💗💗💗だよ
入るんだったら背中洗って💗💗あげるね💗💗あなたの体ぴっかぴか💗💗にしてあ
げるからね💗💗💗でもあなたの体大きい💗から洗うの大変かも💗💗💗💗でも頑張っちゃ 俺を愛するな!
うからね💗💗💗💗ごはんの前にお風呂💗入っちゃう💗💗💗? さっぱりしてから食べた
ほうが美味しい💗💗💗💗かもね。それとも💗💗💗、わ💗💗💗、た💗💗💗💗、し?💗💗💗💗💗 やめろ!!!
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗 ちかよるな!!!
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗離せ!!💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗お前は俺を愛してなどいない!!💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗俺もお前を愛してなどいないのだ!!!💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗目を覚ませ!💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗ああっ!💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗離してくれ!!!💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗ああっ……ああっっ………ああああっ!!!!💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗
💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗💗 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=339366
自由詩
2018-06-25T00:46:55+09:00
-
猫と遊び
猫引きちぎり
猫死ぬ。
思えば
元から猫を嬲っていただけで
元から猫は死ぬ未来だったわけで。
猫死んだ。
かわいい猫死んだ。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=336479
自由詩
2018-03-03T07:57:37+09:00
-
わがままかもしれないけれど
でも心の底からそうおもってるの
運命の人に出会えたシアワセ
それをずっと抱きしめていたい
キミをすきになればなるほど
キミをおもうワタシのきもちは増えていって
「あいしているよ」って
キミがいってくれるだけで
ワタシのしあわせが積もっていく
キミとLINEしてると
キミをすぐ近くに感じて
返信を待つもどかしさや
手術台の上で潰される無花果まで
とっても愛おしく思えてくる
キミと手をつなぐとき
ミシンの剛腕は盲目と果てた犬を覆し
こころがあったっかくなる
裏切り者の天秤は日光の咎を捏造した
この時間が永遠につづいてほしいなって
サヨナラしてすぐにキミと逢いたくなる
液晶は恥じらうこと無く媚態を晒し
コウモリ傘は石綿へと変貌する
電子の予知までもが屠られてしまった
恋ってこういうことなんだね
無線機が粗暴な計画を公表する度に
連峰が乾いた怒号を放つが
白い土壁に絡まった蜘蛛の死骸が
忘れられた瀧だとは誰も気づかない
ずっとずっとダイスキだよ!
腐乱した聖書がそこらじゅうに落ちている
四肢の生えた拡声器はまったく憚らない
老婆は稀薄になりながら彷徨うばかりだ
注意すべき大気なぞもはや存在しない
病原菌は固化した葉脈を駆け巡っていく ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=335711
自由詩
2018-01-31T02:40:46+09:00
-
また児童ポルノを詳細に扱った情報が公開されることはさらなる犯罪を誘発すると判断されたため
運営により非公開処置がとられました ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=335571
自由詩
2018-01-23T02:05:38+09:00
-
いつしか下流には心が貯まっていき
知らずのうちに大きな中州を作ってくれる
途切れることなく供給される心心心
振りかぶって乱暴に
半ば自暴自棄に
橋の真ん中 両岸から最も離れた所から投げ入れる
流れは激しく荒々しい
水は泥色で川底なんて見えない
よかったね君の心 どんぶらこっこ流れていくよ
よかったね君の心 どんぶらこっこ去っていくよ
それが何個も何個も何個も何個も
まるで大きな桃みたい
明るいピンクのまるまる
ピッチリとしていてきれい
だけど心が割れることはない
中から新しい子が飛び出てくることはない
いったい心は固く閉じていて
その形のまますこしも欠けずに下流で貯まる
君には見えない遥か先の下流でね
中州には渡り鳥が休みにくるかもしれない
トンボが卵を産みにくるかもしれない
きっとそうだよ 鳥も虫も動物も
君の心でできた中州にくるよ
橋には自動車が通過するだけ
君は心を投げ入れ続ける
終わりが見えないスローイング
だけど君の見えない遥か先で
心はひとつひとつ貯まっているのさ
濁流に心を投げ入れる日々の反芻で
いつしか下流には心が貯まっていき
知らずのうちに大きな中州を作ってくれる
途切れることなく供給される心心心
振りかぶって乱暴に
半ば自暴自棄に
橋の真ん中 両岸から最も離れた所から投げ入れる
流れは激しく荒々しい
水は泥色で川底なんて見えない
よかったね君の心 どんぶらこっこ流れていくよ
よかったね君の心 どんぶらこっこ去っていくよ
それが何個も何個も何個も何個も
まるで大きな桃みたい
明るいピンクのまるまる
ピッチリとしていてきれい
だけど心が割れることはない
中から新しい子が飛び出てくることはない
いったい心は固く閉じていて
その形のまますこしも欠けずに下流で貯まる
君には見えない遥か先の下流でね
中州には渡り鳥が休みにくるかもしれない
トンボが卵を産みにくるかもしれない
きっとそうだよ 鳥も虫も動物も
君の心でできた中州にくるよ
橋には自動車が通過するだけ
君は心を投げ入れ続ける
終わりが見えないスローイング
だけど君の見えない遥か先で
心はひとつひとつ貯まっているのさ ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=333954
自由詩
2017-11-10T16:16:03+09:00
-
底のない沼があって、
死体でそれを埋めたてて、
若者達の死体で埋めたてて、
死体はどれも血まみれで、
瞳は濁って光が無くて、
なかには首が折れているのもあって、
そんな無残な姿をした死体達で、
それを一体一体ひとりひとり沈めていって、
暗い沼に沈めていって、
死体で沼を埋め尽くして、
その上に家を建てて、
家は小さくてかわいくて、
そこに若い夫婦が住んで、
笑顔があふれる夫婦が住んで、
家の床板を外すと骨があって、
埋めた死体の骨があって、
長い年月で真っ白い骨になって、
血まみれの肉は腐り落ちていて、
だけど骨だけは残り続けていて、
その上に夫婦は住み続けて、
いつまでも仲良く住み続けて、 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=333836
自由詩
2017-11-05T16:50:00+09:00
-
安古いこのモーテルは中も狭い
下着もつけないままで
君はテレビを黙って見ている
やる気のない企画物が垂れ流れている
俺はベッドに座り煙草をくゆらせる
君を間に挟みながら
煙がテレビの光で浮かび上がる
男優のにやけた顔も
女優の作り笑顔も
すべてが画面の中で収まっている
しかしその半分は
君に遮られてしまっている
映画館のようだ
俺は観客で
画面の中の世界には一切干渉できない
君は演者でもなく
観客でもなく
喘ぐ女優とそれを見て興奮もしない俺の
その間に鎮座する影として存在する
エアコンの風で君の長い髪がゆれるが
その一本一本までもが
スクリーンから飛び出る光を遮る
淫らな映画は歪な形に切り取られる
君は依然として動かずに
すらりとした背骨を伸ばしたまま
テレビのほうを向き続けている
その姿には
さっきまであれほど熱く伝わってきた体温は
幻だったかのように今は感じられない
まるで氷のように
燃え上がるセックスをした後の君は居る
夜はまだ続く ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=333607
自由詩
2017-10-27T19:26:42+09:00
-
美少女がささやく
愛しています
ありがとう
僕は拳で殴りつける
美少女の身体は跳ね
顔面が赤く腫れる
よろり立ちあがり
みだれた髪
見つめる瞳は慈悲にあふれ
潤う唇は朱く美しく
ありがとう
愛しています
ありがとう
ありがとう
ありがとう
ありがとう
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!
!!!!!!!!!!!!
!!!!!!!
!!!!
!
・
・
・
口紅
肉塊はほほんでいる
うしろから聞こえてきた
ありがとう ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=333529
自由詩
2017-10-23T23:13:49+09:00
-
いつも湿っていて、
一歩ごとに靴底へべったりと張り付く。
私は墨染みた卒塔婆を背負っては、
暗き夜に忍び歩く。
夜露は私の身体をぬらす。
ぬれながら、泥で汚れながら、なおも忍び歩く。
木の葉の隙間をかいくぐって、
向こうの街から熱電球の明りが刺してくる。
トラックが轟音をうならせて県道を通過する。
鉄塊のようなその音がアスファルトに反響している。
卒塔婆は盗んできたものだ。
あまりにも古くて、朽ちつつある。
私に書かれている文字は読めなく、
まるで卒塔婆を這う無数の小さな蛇にしか見えない。
その卒塔婆を背負って私は山をゆく。
半分腐った草の感触が足を侵す。
湿った卒塔婆は私の背に吸いつく。
墨染の蛇たちは私を冷たく見下ろす。
街からの鮮やかな喧噪は葉で遮られている。
ねっとりとじめじめした山肌を踏みしめ、
闇に溶け込むが如く忍び歩く。
そして誰も見ない山奥に着いたら、
私はそこに深々と腰を下ろす。
草葉からの湿気でひどく息苦しい。
背中の卒塔婆を両手でがっちり掴み、
高々と上げた。
板目は月の光に鈍く答える。
私は卒塔婆を、墓に刺さっていたほうから、
文字の書かれている先のほうへと、
ゆっくり順々に舐めていく。
黒い蛇たちは私の唾液にぬれてつややく。
卒塔婆に付いた泥が口の中に入っていく。
泥は粘膜を汚していく。 ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=333404
自由詩
2017-10-18T20:31:15+09:00
-
人影のなごりも蠢かず
静寂が壁を黒ずませている
MIDIの安音源で
存在しない人の歌を歌おう
忘れられた空間に
テレビ画面だけが浮かんでいる
僕は息を潜め
壊れたマイクを暗闇で握りしめた
手汗がじわっと滲む
外でトラックの通る音がした ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=332027
自由詩
2017-08-28T18:42:35+09:00
-
ゆられる水草たち
淡色 葉は白く薄く
沈んだ石は絶えず
千年晒され続け
削れる なめらかにすべるように
潤う瞳には 空 遥か天の先は遠すぎて
持たない腕を水の上 伸ばしてしまう
水面みなも澄んでコバルト色
透かす空はあまりに深い
陽の陰を見る ゆれる世界
心たちが踊るのを感じた
静かすぎる水の底 光散るその中
いつまでも仰いでいた
流れは留まること無いまま
万年ずっと命を侵し続けて
全てが抵抗などできない
それが定めと言わんとするかのよう
無常の連続
湿った体では 空 めがけ泳ぐには重すぎるが
唯一つ持つ 魂を滾らすのさ
水底みなそこから湧いた泡が
水面向かい浮き上がるよう
求めるならば暗闇から
満ちる光目指し進むがいい
近づく熱感じながら最後の水を蹴り
今、空へ跳ね上がる ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=331162
自由詩
2017-07-27T20:27:47+09:00
-
300万もの脛毛の荒野
300万もの脛毛の荒野
酸っぱい空気充ち満ちていた箱たちが
汗だくの肉溜まり又は骨皮を閉じ込めていた箱たちが
その重い戸をついに封しきれなくなってしまった
Spam! Spam! Spam!
尿詰めのペットボトルと大量の画像たちが
全壊した戸からブリュリュリュリュリュと漏れ出すと共に
最低な男たちが荒野に満杯となる
くんかくんかでもしたら鼻が壊死してしまうほど
汚物の如き野郎共が垢を荒野に塗りたくる
キター! キター! キター!
禿ちらかした頭皮を松戸市の民家にこすりつけろ!
カラフルな鼻糞を虎ノ門の賃貸マンションに貼りつけろ!
路線は蜘蛛の糸のよう2783方向に延ばされていき!
複写された肖像画の大群が西や東をも汚染していく!
産まれた3Dモデルをまっ裸にひん剥いては!
素直な気持ちを曝け出してぐねぐねお人形遊びだ!
茶色な酋長が谷川の両端で跋扈し続け!
大気の辛さは高い疲労を誘発する!
ダチョウの死体は墓の中でも炭酸飲料をかけられて!
陰では飴がばらまかれ人気なのはもみあげ味!
存在しない施設が地上のあらゆるを占めていき!
存在しない爆弾がはた迷惑に爆裂する!
現代詩よりシュールな事実は追求され続け!
どこにでもしゃしゃり出てくる聖書にまとめられる!
うおおおおおおおおおおおおおおおおお!
空色何色うんこ色!
オウフWWWフォカヌポイWWWコポォ
この醜く愉快な祭典の中で
パカパカお馬のロゴマーク入りふんどしで踊り回っては
良識をスキージャンプで超えていく男たち
荒野は不可逆なほどさらにボロボロだ
世界中へコミカル下品な嫌がらせを拡散せんと暴れ続ける
この卑猥で低俗な男たちを止める者は誰一人としていない
だって
俺は嫌な思いしてないから
俺は嫌な思いしてないから
俺は嫌な思いしてないから ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=331107
自由詩
2017-07-25T12:33:13+09:00
-
両耳から桜が吹き出して
耳の軟骨との摩擦音をたてながら
桃色の花びらは足元に散る
無理にでも平静を保とうと
目の前の私へ必死に笑いかける彼女
しかしその表情は崩れてしまっていて
留めようとしていた涙は
決壊した涙腺から溢れ出して
顔に貼りついた数枚の花びらを流した ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=331062
自由詩
2017-07-23T14:49:32+09:00
-
ほほえみながら くるくる
軸を中心にしてこけし くるくる
和洋折衷な旅館のロビーで
置物達の中に並んでこけし
くるくる くるくる
かわいいこけし くるくる
小さな男の子がこけしを見る
回る台座にも乗っていないのにこけし くるくる
じっと見つめている
古時計がぼーん ぼーんと鳴った
ロビーに窓はひとつも無く
換気扇も動いていない
ロビー全体をほこりが薄く覆っていて
棒状の蛍光灯がじじじと照るだけ
両端に続く廊下は先が無いかのよう黒くて
その中で非常口の人型だけが浮かんでいる
緑の彼は黙して見張っているかのようで
真っ赤なロビーでこけし くるくる
男の子は他に誰もいないこの中で
回るこけしに目を奪われている
胴体の線模様がゆらりゆれて
細めた瞳とときどき目が合う
それは男の子を誘惑しているかのようで
くるくる くるくる
ひとりでに回るこけし
動力などもちろんない
くるくる こけし
かわいいこけし
くるくる くるくる
棚とこけしの底がすれて僅かに音が
くるくる かわいらしく
ほほえみながら 男の子の前で
回転し続けるこけし
木彫りの熊や市松人形
他の置物達は無機質然として動かないのに
こけしだけはちらちらと男の子を見て
男の子を見入らせて くるくる くるくる
空気は乾燥している
自販機のビールは無視を決めこんでいる
合皮のソファは憐れんでいる
靴箱はもはや目を塞いでいる
こけしはくるくる
誰もいないロビーの中で
男の子の前だけで
踊るように 誘うように
降ってもいないのに雨音が聞こえてくる
くるくる くるくる
かわいいこけし
そして男の子
真っ赤なロビー
くるくる くるくる
くるくる くるくる
くるくる くるくる
お母さんが男の子の名前を呼んだ
我に返って、はーい、と返事をしたときには
こけしはもう回っていなかった
ほほえみだけは男の子に向け続けて
男の子は自分の家族が泊まる部屋へと帰っていった ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=331000
自由詩
2017-07-20T23:09:25+09:00
-
たとえそれが崩れゆくとしても
明星光る夜の夜
怪しげに光る塵と砂
あなたの目だけは無限の宇宙の底面をのぞくように
地球の真ん中のごった煮の体
{ルビ艶=つや}やかに過ぎていく時間には二人はふくまれているのだろうか
ねぇ いつからこんなになっていたのだろう
まるで麻薬のように 二人溶け合ってしまいたい
ダイオードの光の縁のカラにつつまれて
少しばかりの血のお慰み
無限のチューブ あなたのもの 狂っているのは周りの空気
あなたの意識に「人」という名の概念はあるのかしら
なかったとしても愛は押し流れ
あなたの頭脳の虫達にやすらぎをあたえていく
ねぇ いつまでもこうしていたいのよ
たとえあなたの体が 二人腐っていったって
無限のあなたの瞳に体焦がされて
ねっとりとした感情のおもてなし
流れゆくあなたのすべてを抱きしめていたい
たとえそれが崩れゆくとしても
流れゆくあなたのすべてを抱きしめていたい
たとえそれが崩れゆくとしても ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=330957
自由詩
2017-07-18T21:59:14+09:00
-
もはや
幻想の中でさえも朧げで
血も吐けない
死に体
蓬莱よ 月の光
コロニーのダイオードで滅された
神秘よさようなら
貴方達を残して 人間は進みます
ごめんなさい さようなら
愛していました だけどさようなら
もう会えないでしょう
だけど、どうか怨まないでください
兎は屠殺
少女は焼殺
月の都はブルドーザーで均され崩され
岩だらけ 風も吹かないその地には
鮮やかな星条旗が凛と突き刺さっている ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=330906
自由詩
2017-07-16T23:29:29+09:00
-
空間は静寂する
踏まれた雪は含んでいた音を漏らし
ぐもっ ぐもっ ぐもっ
と音をたてる
雪は彩度を吸い
空は鈍色になる
彩度を吸った雪は重くなり
空から落ち
地を白く染める
音は無く 空は濁る
山の斎場からは煙が一本
すーっとまっすぐに昇っていた ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=330840
自由詩
2017-07-13T20:56:04+09:00
-
もはや
幻想の中でさえも朧げで
血も吐けない
死に体
蓬莱よ 月の光
コロニーのダイオードで滅された
神秘よさようなら
貴方達を残して 人間は進みます
ごめんなさい さようなら
愛していました だけどさようなら
もう会えないでしょう
だけど、どうか怨まないでください
兎は屠殺
少女は焼殺
月の都はブルドーザーで均され崩され
岩だらけ 風も吹かないその地には
鮮やかな星条旗が凛と突き刺さっている ]]>
http://po-m.com/forum/showdoc.php?did=330786
自由詩
2017-07-11T20:14:41+09:00