2005 10/25 11:31
佐々宝砂
シーン1.
こち亀の両さんみたいなタクシー運転手に案内されて、友人と東京を巡っている。
「ここが四谷稲荷ですよ」と言われて車を降りると、高台の一軒家に向かって
赤い鳥居が並んでいる。鳥居をくぐっていった先はなぜか普通の民家で、
こんにちはーと挨拶して玄関開けて「お岩さんのお参りできたんですが・・」と言うと
私より若いフツーの主婦が「ああ、お稲荷さんなら奥です」と答える。
シーン2.
家の中に入ると、まさにフツーの家で、しかもごちゃごちゃで入り組んでいて、
どこにも四谷稲荷の気配がない。神棚すらない。むしろPCとかオーディオとか
テレビとかならたくさんある。よくわかんないが若い女の子がたくさん住む
家のようだ。女の子たちはびっくりするようなところから飛び出てくる。
いちばんすごいのは床板を割って飛び上がってきた。
「お岩さんはどこ」と女の子たちに訊ねると、「お風呂の奥」という。
シーン3.
家の奥にお風呂場らしきものを発見し、その奥の引き戸を開けた。
すこしこわかった。ところが意を決して開けた先は単なる戸外で、雨が降っていた。
小さな神棚みたいな祠があった。これが四谷稲荷なのかしらと思いつつ手を合わせ、
同行の友人と一緒にその場を離れた。歩きながら、お岩さんの話をする。
「お岩さんにお参りしないでつくった映画が一つあってね・・・」
「知ってる、それ、ポルノなんでしょ」
「うん」
「昔のロマンポルノだから今ならテレビでも放映できるかなあ」
「CSならできるよ」
「そりゃそーだね」
シーン4.
と喋っているところに、道の向こうからペンネンネンネンネンネンネンネネムが
やってくる。股間に銃を持ち、暴発している。あんまり盛大に爆発するので
視界が真っ白になり、
目が醒めた。