2005 06/23 12:48
佐々宝砂
朗読会が終わったあとで、私はどこかわからないけど関西の街の大きな駅にいる。京阪急行だかなんだかが遅れているらしいが、私が乗るのは新幹線だ。静岡まで新幹線の切符を買う、8800円だった。地元の駅で新幹線を降りて、南に向かう定期バスに乗る。中学一年のとき好きだった男が乗っている、もう20年くらい顔すら見ていないやつだ。当時と髪型が同じ、つまり坊主頭なので、夢なのに笑える、夢だと半分気付いている。いま何やってるのと言われて、よくわからないと答えた。確かによくわからない。ほかにもいろいろ話をした。私の弟に子どもが生まれて、でもその子は小児麻痺なんだと話した(現実の私の甥っ子は健康そのものである、ご心配なく)。
それからバスのなかで歌ったり楽器を演奏したりした、誰の趣味だか「セントルイスブルース」をクラリネットで。私は(やかましいことに)トランペットで。定期バスなのに。観光バスではないのに、いいのかしらと思わないところがやっぱり夢で。それからなぜかシカゴの"25 or 6 to 4"、でもって次になにゆえか本当にわからない(ほんまかよ)のだが、「愛・覚えていますか」、ああ誰の趣味とは問わないでね、夢なんだから。
で、騒ぎながらバスを降りる。降りるとすぐ宴会場だ。夢にときどき出てくる、「おりがみ」というスナック(現実にも私は「おりがみ」というスナックの常連なのだけど、夢のなかの「おりがみ」は現実のとぜんぜんちがう)。中学生のときと同じに、今も好きだなと思ったので好きだと言ったら、酒の飲み過ぎだと言われた。でも私は一滴も酒を飲んでない。飲んでなかったとおもう。