夢を見たら書き込むスレ[329]
2004 12/13 04:53
佐々宝砂

むかしみたゆめ。夢を記録しておいたテキストファイルを発見したので、そこからちょっと面白めのものを。

私は全然厳しくない雰囲気の強制収容所に収容されている。土地は不明、時代は過去ではなく、おそらく、未来。黄色人種女子の収容所だが所長は男性で、きびきびした感じの白人だ。しかしこの所長が占いマニアなのは収容された人みんなに有名。タロット占い師2名と西洋占星術師1名が、破格の優遇を受けている。私はタロットも西洋占星術もそれなりにできるのだが優遇してもらえない。で、なんとかしてやろーと思っていたある日、所長と占い師と看守が突然消えてしまう。食事の供給も途絶え、何が起きてるかわからない。収容所内はわりと自由に動き回れるのだが、外に出られないので困った困った、というわけで、何人かで誰もいない所長室を探ってみることになった(所長室はあきっぱなしになっていた)。

ひとりはテレビやラジオにあたり、ひとりは書類をあさり、私はパソコンにあたった。パスワードを要求されることもなくプログラムが起動して、いきなり、私のパーソナルデータが表示された。データの詳細は措くとして、「思想傾向=共産主義・女権拡張論者」と書いてあったのが夢のなかでもいぶかしかった、とゆーか笑えた。
(そんなもんで笑う余裕のある収容所なんてぬるいよなあ……)

ラジオはノイズしか受信せず、テレビは、大陸系黄色人種の男性と北欧系金髪碧眼美女との悲恋物語(BGMは「ニーベルンゲンの指輪」)だけをやっていて、ニュースも何もわからない。真相がわかりそうな書類も全然みつからなくて、書類探しのヒトはヤケを起こして書類をぶわんぶわん投げ飛ばし、所長室はだんだんものすごいぐちゃぐちゃの状況になってゆく。希望がありそうなのはパソコンだけなのだが、クリックしてもクリックしても出てくるのは誰かのパーソナルデータばっかり。しかもみんな「思想傾向=共産主義・女権拡張論者」とある。

一方テレビの悲恋物語はどんどん進み、どこか塔のようなところの上で何人かが争いになり、北欧系美女を守ろうとした大陸系男性が塔から落ちて死ぬ。それからズーンと時間が進んで、北欧系美女はしなびた老婆になって一人住まいをしている。彼女は小さな玄関をあけてでてきて、庭に生えている泥まみれの樹の枝から泥をすくい、それをどんどん食べている。なんだかわけがわからない。おおげさな「ニーベルンゲンの指輪」が響きわたるなか、目がさめた。
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