恋文[624]
05/23 10:18
佐々宝砂

後に朝
それで「きぬぎぬ」と読むのだと
わたしの恋人は知らない
うむ正確にいうなら
そんなもん知らずとも
わたしを抱けるのが
わたしの恋人だったんだ

悩むことを知った額にくちづける
わたし
鮎でも鱒でもない
わたしを釣り上げて
それでお話が終わりってことはないのよ
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