恋文[619]
2009 03/07 05:51
佐々宝砂

私は愛も恋も知らない。
ただあなたにだまされていて。
それがいやだといわない春の朝の
雲はあくまでも風に揺らいで
季節の移り変わりを否定する人は
むなしいおもいを地に投げておわる、
時は啓蟄、
わたしは大地のおもてに出よう。
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