恋文[307]
2004 08/30 19:58
ふるる

靴や
定期入れにまで
嫉妬したのは初めて

どうしても好きと言わせたくて
えぐらなくてもいいものをえぐって
泣いたのです

頭をかきむしるほど
雨が降っていたのに気付かないほど
コロンの匂いに目を疑うほど
好きだったのですが

バカな女は

あなたと彼女を交互に見比べたのです
口を開けて

燃える遮断機と線路を交互に見比べたのです
いつまでも
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