しりとりの詩 2nd[320]
2007 08/25 01:10
佐々宝砂

なるようになるさと笑うあなたの
ぶよぶよと肥大した自我が
ゆっくりとわたしの肝臓を潰しにかかる
あなたの肺は紙でできているから
煙草を吸って黒くなったら交換すればいい
でもわたしの肝臓は

わたしはまだ知らないけどあなたは知ってる
わたしには肝臓なんか要らないってことを
私の身体のすべては空虚で
わたしはその空虚に巣くうひとつの意味だってことを
あなたは知らずにみえて知っていて

だからあなたは
ぶよぶよと肥大したその自我で
わたしの肝臓を潰しにかかる
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