○現代詩フォーラム短歌部○[430]
2006 02/05 11:11
香織Blenda

私が気に入った作品を紹介します
ふるるさんは全体が尻とり形式になっていたので、そっちに目が行ってしまった感じがします。
こもんさん「抗菌の ボールペン握り 立ち尽くす 先のほうから舐めたらいいの?」は次の短歌祭のテーマである「エロ」を感じさせてくれてなかなかでした。
クロエさん「隅のほうまで日夜赤虫机上(デスクトップ)に蠢(うごめ)く空論」がよかったです。
汐見ハルさん「蜂蜜をかけて闇夜に置き去りに   エビフライ ぽつん もう、たべられない 」もう食べられないがパンチが効いてます。
簑田伶子さん「珈琲の苦さも世界のおしまいも「子どもだった」で片付く体裁」がよかったです。
芙卯さん「抗菌のボールペン握り立ち尽くす ワタシだってキレイだったのに」がお気に入りです。
関根悠介さん「珈琲の苦さも世界のおしまいもピル一錠の甘さも神も」に凄みが感じられました。
一代 歩さん「珈琲の苦さも世界のおしまいもしろいミルクで曖昧にして」がよかったです。
ピッピ部長「珈琲の苦さも世界のおしまいもかみさまのサディスムだからごめんね」これはピッピ部長の上の句なのでとても完成度が高く感じられました。まさに、ピッピの世界です。
easyさん「カッターをカチカチさせて保健室 眼帯の奥が微かに疼いて」がよかったです。
一日ミチルさん「隅のほうまで 日夜 赤虫 動いてる サイレンのような声が聞こえる
」はホラー映画の一場面のような感じでスキです。
守り手さん「爪を噛み 吐き出してみた そのかたち 「せんかんやまと」「おまえぷろかよ…」」ひらがなの使い方で非常にコミカルに仕上がっていて好きです。

山田せばすちゃんさん「蜂蜜をかけて闇夜に置き去りにされて泣いてた二月の記憶」縦書き投稿でしたが「二月」をキーにしてるところがよかったです。

私の感想はこんな感じです。どうでしょうか?
スレッドへ