まっはふみふみ[106]
2010 01/17 17:37
六崎杏介

ナンバー113、一々彷徨うカルマの砂漠さ
鉄格子と結合した矩形のお空から咎が降るんだ
包んだ手のひらにほら、コーラの冷たさを問われているね
キルヒェでは声色を抑えているか?
膝から崩れ落ちるボクサーと
壊れたイザヤの失声がいまや重なる
遂に幅広くマクロ化する
探ろうとした公僕や風呂場のカビやはみ出した指や君や
週刊誌の記事に滲む私たちの
形が樹の枝の肌寒く下がっているんだ
ナイトメアを端の部屋に綴じた法廷の詐欺師とは仲良しだよ
青い錠剤を分かち合った罪状を追加して走る
不意なヴェスパは富士の樹海だね
枯れた羽を燃やしているのは
エルモアに浸したガソリンを吸っている
肺の蒼い睡蓮を見よ
富を得る星を燃やせ終わっていたクリスマスイブを追い出せ
口にあるシガレットの儘に
お気の毒様と云われた回数だけ煙を吐け
もう炎上した背中を肌蹴て戦争に向かう天使を落とせ
ここには大勢の語り部がいる
存在しない北西を笑っている、私たちはそうだろう?
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