雑談スレッド6軒目[793]
2007 04/11 17:10
ふるる

巨匠と言われる人について気軽に書くと、怒り出す人がたまにいるので・・・。うん、話しやすいことを話そう。雑談として。
岡崎京子は和だと思います。日本文学好きな人なんじゃないかなと思う・・。
そっかー落語が文学の源流。あの、あったかい部分をもっと小説は受け継いで欲しかった。人がすぐに死んでしまう時代だったからしょうがないけど、文学って人が死にすぎる。死=あったかくない、と思うのは、作者はそこは書かないということもできるのに、わざわざ書くから。それを書く時ってシーンとしてるというか、あーららら、神様になっちゃってーと思う。
はじめから神様視点の村上春樹とは違う。(←私はそう見ている)はじめは人だった作者なのに、登場人物が死んだ時は一緒にわーわー泣いた痕跡が見られない。
日本文学を読んでいつもがっかりさせられるのは、すごくいい人が死ぬってこと。ショック。人が死ななくても、いいものは作れるだろうに・・・。
だから童話に行ってしまう。童話は、とりあえず死なないから。
例外的に、天沢退二郎の童話はアレだったけれども。

山岸涼子とか萩尾望都などの24年組は一時代を築きましたね。SFや外国ものやファンタジー。それで少女漫画の裾野は広がって、読者層も幅広くなったけど、今はどうなのかな。彼女たちは今は夢物語からは離れて、人のいやらしさってものを描く様になったと思う。内田春菊もそうだけど、それを描くのがすごく上手い。けど、達観はしていなくて、罪を突きつけ、糾弾しようとしているように感じる。なぜ・・・。
今の少女漫画は、目に星はなくなったけど、同じような話を違う設定と絵とセリフで描いているだけ。
びっくりするくらい共通しているのは、
女の子は(実は)強くて、恋愛に対して疎い。
相手役の男の子は精神年齢30代くらい。というやつ。
その逆パターンもあるけど、しょうがないか。私は何も知らないの、というのが少女の夢だから。(いや、少年の夢、かな)
やおいはどのへんが少女の夢なんだかよく分からないけど、男女だと嫌っていう気持ちがあるのかな。
これがもう少し上の年齢用のOL漫画や主婦漫画になると、妙に現実感があり、それはそれで「現実は別にいいや」と思う。
もっと、女性漫画はSFをやったらいいと思う。漫画も落語も、現実の重さを一時忘れるためのものならば、漫画はもっとぶっとんだらいいよ。SFってドラマを作りやすいと思うし。それに恋愛が絡んだら否応無しに盛り上がるもん。
(けど、清水玲子のSFは設定がSFというだけの長ったらしい遠まわしなやおいのような気がする)(ファンの人ごめんなさい)
少女漫画は時代を映す鏡であるので、これが今の時代かーーと思うとね。あんまり強烈な娯楽を必要としないってことかな。

高橋留美子は「人魚の森」の最初の方とか、短編が上手いと思う。ストーリーテラーとして絵もセリフもよく分かっているし、技術もある。らんまや犬夜叉も10巻くらいで終われば面白いけど、少年漫画のセオリーとして敵がどんどん強くなり、主人公もどんどん強くなるというのがあるからなー。ワンピースもベルセルクも途中で飽きた・・・。

sage
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