2006 03/13 08:14
松岡宮
現代詩手帖2006年一月号読みました。そのかんそーというか好きだったものを。
出発と到着/清水卓行
というトップの詩がとても好きだった。なんか不思議な世界に誘われてゆく詩でした。飲用しますと
(前略)
暇をつくって
中央線中野駅の北側から
新宿に向かい
ほぼまっすぐのつもりの散歩をしたが
一時間ほどすると
行く手の街路の先に
中野駅の南側が現れたので
仰天した
(後略)
こういう、「気づくと戻っていた」ことを繰り返したという詩でした。しかしそうやってわたしがまとめてもつまらないのに、詩として書かれると面白く引き込まれました。
旅にて (田原に) / 高橋睦郎
という詩も好きでありました。脱糞描写がすごいから好き、なのではなく(それもあるかもしれないが)ぎりぎりの生命感というのか、夢があるという感じで。
スクラップ通り/北川透
短章の連なりからなる群章といったおもむきですが、上記「旅にて」とは違って各章のトーンが異なり、読み手としてはバラエティーを感じて面白かった。
犬の年/平田俊子
すごいダジャレーがいっぱいだ!
マン氏の汚名または嗅ぐひと /小池昌代
マン氏うちにも遊びに来てくれと思った。
こうして書いていて思ったのですが、わたしは詩手帖でいえば6ページくらいの作品が好きなのかもしれません。(長さの問題か?!)
松岡宮