詩と散文を作る手段全般についての情報と意見交換(backup)[120]
2010 09/26 21:42
shig

はじめまして。少しまわりくどい投稿になるかもしれませんがお赦しください。

今とある演奏会を企画しておりまして、その中でトビアス・ハスリンガーの作品を取り上げるので資料を集めておりました。
ハスリンガーはベートーヴェンとも親交のあった楽譜商で、シューベルトが世に出るのに一役買った人物でもあります。自らも作曲をしいくつかの可愛らしい作品を残しています。
集めた資料の中にハスリンガーの楽譜店の様子を描いた絵が一枚あります。その構図に見覚えがあったので、手塚治虫の『ルードウィヒ・B』を読み返してみました。
あたりでした。若き日のベートーヴェンが、ブロイニング家のエレオノーレを連れて入る楽譜店のヒトコマが、明らかにその絵を元にしたものでした。
違いは店員。元の絵では正装の男性なのが、漫画ではメイド服っぽい女性に変わっていました。
時代考証的には微妙な問題をはらんでいます。ベートーヴェンが十代のころのエピソードとするなら1790年以前の話のはずなのですが、ハスリンガーが独立して楽譜店を構えたのは1826年。おそらく他に楽譜店の様子を表した資料が見つからなかったのでしょう。
スレッドへ