2011 04/26 23:27
……とある蛙
「詩にかかわる」入沢康夫 MEMO
「詩の言葉の美しさ」について
藤原定家→適切に選ばれ、適切に置かれた語句の美しさ
判断基準は作者の美意識
詩→事件事象感懐の再現
美とは一種の幻惑感、郷愁と憧れ、嫌悪と畏怖、畏敬と冒涜への衝動
を同時に感ずるもの。原本としての美などない複本
知力、構築力と幻惑感との堪えざる拮抗→詩作品の鍵
内容と形式は絶えず役割を交代する?作品のテーマ、モチーフの思想性のみの議論は低次な段階ではないか、足踏み
韻律や音数論は議論されるべき課題
表言技巧に矮小化されるべきでない。
入沢は詩の即興性/即時性を見失っている。
これらの検討を経て適切に選ばれ、適切に置かれた語句の選択ができるか ということ。
「言葉の重層性ということ」
篠田一士→言葉の多義性は一つの過渡的段階でその後「存在するもの」と貸す。
試作品は意味をもたない瞬間に果てしなく憧れるがついにはなりきれないもの(入沢)
詩を書くことはたしかに高度に意識的行為であるが、その意識性はそれと釣り合う深みをもった無意識に支えられる。意味不明
言葉の多層性のかなたに求めるものは「世界への愛」世界との合一性だと
結局この人(入沢さん)詩の目指すべきかなたについて→胸に生ずるなにか、言い方を変えると感動だと言っています。
※少し情けない感想も入ってますが。