佐々宝砂

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勝手に題詠その14

131秋桜　　　秋桜（コスモス）の倒れてもなほ天を向き

132水蜜　　　水蜜の剥けば汚るるばかりなり

133背中　　　老夫婦背中合はせに畑を打つ

134汗　　　　白球を追ふどろどろの汗みどろ　　　

135紫　　　　看板娘老いて紫苑の宿の朝

136暖　　　　読みさしの本暖かに栞の葉

137ゆず　　　ゆず風呂のごろごろ誰かゐるごとし

138ブログ　　蠅生まる書いてすぐ消すブログかな

139正夢　　　正夢と思はざりしを春枕

140勝手　　　勝手口より入（い）る東風（こち）よお静かに

#いよいよひどくなっています。
#お気づきの方もありましょうが、山田せばすちゃんの短歌「途中経過」と
#パラレルです。お題は一緒。こっちのがはやいぞ、うしし。内容ひどいけど。

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