佐々宝砂

---

勝手に題詠その１

1 一　　一滴の海が汝が目に春はゆく

2 二　　春の雷まだ黙りゐる二人かな

3 四　　春うらら四角四面の会議室

4 七　　七色の気恥ずかしさや春の虹

5 ぬいぐるみ　日向ぼこ争いもせずぬいぐるみ

6 柊　　柊の何も刺さざるままの棘

7 一葉　朴一葉さらさらと逝く時の川

8 横浜　コート脱ぎ捨てたき横浜中華街

9 六本木　坂降りる北風（きた）に押されて六本木

10 教授 　着ぶくれて集合写真の教授連

スレッドへ　前　後