2008 01/31 22:45
渦巻二三五
あろうことか、ナメクジを素足で踏んでしまいました。
しかも親指ほどもある大なるナメクジであります。
幸いにして踏み「潰す」前に、悲鳴とともに飛び上がることができましたが、真冬の台所をナメクジが這っているなどとは夢にも思いませんでしたので、激しく動揺いたしました。
直ちに夫を呼びつけ、始末するよう懇願いたしましたところ、夫は足に補装具を取り付け、杖をつかみ、ゆっくりと台所へやってくると、紙を使ってナメクジをつかみ取り、トイレへ流してくれました。
その間、ナメクジがどこへも逃げていかなかったのは、まさしくナメクジであったからで、これがなにか足の速い虫であったなら、こうはいかなかったことを考えますと、ナメクジでよかったとほっと胸をなでおろした…いところでございますが、そもそも足の速いものであったなら私の足の下になるまでじっとしているなどということもなく、したがって私も気色の悪い思いをせずにすんだものを、と苦々しく思います。
まったく、あの、つるりぬめりとした感触が足裏にこびりついて離れないのです。
記憶とは脳の機能ではありますが、足裏の皮膚自体がナメクジの感触を記憶してしまったかのようです。
この消しがたい記憶を消し去るのには如何したものでしょうか。
失恋の痛手は新しい恋にて癒されるとも申しますから、この上は、なにか気持ちの良いものでも踏んづけたらどうだろうか、と思案しているところです。
#追伸 先の相談にご回答くださいましたみなさま、ありがとうございます。
#今後ともよろしくお願い申しあげます。