廃人がポツリとつぶやく部屋7[304]
2007 08/07 22:37
佐々宝砂

あえてこっちの方に書いてみるけど
ノンフィクションとフィクションは放つアウラが違うぜ!
もちろん厳密な区別は不可能だが、
文学作品が社会に与える影響は、それがフィクションかノンフィクションかで異なる。
昔話で恐縮だが「一杯のかけそば」は実話と喧伝されたため人気が出た。
実話ではなく創作だと知れ渡り、作者が詐欺で逮捕されるに至って、人気は地に落ちた。
作品の質に関わりなく、それがフィクションかノンフィクションかという情報が作品に付け加えられるとき、
読者はその情報によって揺り動かされる。
#ベンヤミン自身による定義によれば、アウラとは「どんなに近距離にあっても近づくことのできないユニークな現象」である。もちろんベンヤミンはアウラというものが形而上学的な意味で客観的に「ある」といっているのではなく、複製ではない芸術においてひとが芸術にアウラを見出す、そういう文化的、社会的現象として語っているのである。(http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%A2%A5%A6%A5%E9より引用)
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