さよならの木
umineko

来年も
ふたりは
ここにいるのだろうか
こんなに
おだやかな夕暮れを

落ちてゆく太陽を
川面に映る木立の影を
ふたりは
並んで見るのだろうか

ふたりには
きっと何かが欠けていて

それをずっと探している
それをずっと求めている

その
答えを見つけたら
きっとそこには

さよなら
 
 
 


未詩・独白 さよならの木 Copyright umineko 2006-12-31 17:10:04
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