まるでフロンティア
おっとっと

街灯一つ無い深い森の中で

木々の隙間からの月明かりを頼りに歩く



濃霧に見舞われて

1メートル先が見えない



銃声が聞こえて

薬きょうが落ちたままにされている



都会から人が来て

飼い犬を捨てていく

しばらくするといなくなるけれど



庭で飼っていたウサギが脱走して

野生に帰った今でも

新雪の上に足跡だけを残している



飼っている猫が

モグラの頭だけ

部屋のドアの前に自慢げに置いていく



そんな私の毎日






未詩・独白 まるでフロンティア Copyright おっとっと 2006-12-20 13:30:17
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