【 戦場インフォームドコンセント 】
豊嶋祐匠













パンドラの箱から

明かされた

自分の病いと



そして

その治療の

方法や行く末






真正面から

自分を見つめ



医師や肉親の

介在を何処まで許し

望むのか



自らの宣言と

同意の中で

決めておく約束






限られた命に

望みをかけて

病いと闘う為の



自分の

自分による



自分の為の

責任と

権利の宣言






それが

インフォームドコンセントだ












例えば

戦場における

ジャーナリズムや



貢献という名の

個人なりの

必然性にこそ



今や

インフォームドコンセントは

必要なのかも知れない


















私は

何処の国籍にも

属さない



私に

何が

起ころうとも



体に流れる

この血潮が

何処の地に流れようとも



その国籍や

民族からの

情けや助けを求めない






ただ

私の目に映る

現実と哀しみから



数千キロ

数万キロの

距離を越えて



共に何かを

感じて欲しいのです












これが


私の


戦場インフォームドコンセントです。
















2004.5.28


未詩・独白 【 戦場インフォームドコンセント 】 Copyright 豊嶋祐匠 2006-12-13 22:00:50
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