骨は私が拾います
朽木 裕

暗闇に言及したって、いつだって答えはない。

強く息を吸ったら僅かに死臭、が

ねぇ、君。

愛していたよ。

すごくすごく。

愛していたよ。

ふわふわの頭持ちながら
死んでいるなんて嘘うそウソ。

昨晩ぎゅっと抱き締めたぬくもりが
此処に在るのにないなんて嘘だ

嘘、だって誰か云って。

ねぇ、

君が居なくなってもう何年なの

寒くなると思い出す。

あぁこんな日だったなって。

思い出すと思う。

あぁ君が居ない日々がもう、

日常になりすましてる。

骨は私が拾いますなんて
あぁもう君は思い出以外此の世に居ない。

やさしいぬくもり、私の手のひらに残したまま。
君が居ない日々がもう、日常になりすましてる。


自由詩 骨は私が拾います Copyright 朽木 裕 2006-12-11 23:33:11
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