いざゆけ先輩!!
侍フィクション

 ある日のこと。

 38歳独身である我が先輩は堂々と勇ましく宣言した。

 先輩Tさん:『今まではホームランを狙い続け
               空振りを繰り返してきたけれど。』
 
 先輩Tさん:『今年は当てに行くわ!』

 年齢的に日和ったか
 どうやら結婚相手のランクを
 ホームランクラスからヒットクラスに降格してでも
 結婚をしにゆくという宣言のようだ。

 私はボソリと言った。

 私  :「あのー。先輩まだ打席にも
               立ってないと思うんですが。。。」

 Tさん:『・・・どうやらそのようね。。。』

 Tさん:『今日も飲みいくよ!!』

 私  :「ラジャ!!」

 礼を欠くかもしれないが
 こんな先輩を私は友達だと思っている。

 いざゆけ先輩!!


自由詩 いざゆけ先輩!! Copyright 侍フィクション 2006-12-01 15:26:11縦
notebook Home 戻る  過去