武士道
侍フィクション


 古人に武士道あり


  忠誠を誓い
   
   勇敢に生き

    犠牲を厭わず。

  信義を守り

   廉恥を慈しみ

    礼節を重んず。

  名誉を高く置き                 

   質素を平静とし

    情愛を信条とす。


   即ち是、当代日本人よりもっともかけ離れし
  
   尊き先人たちの昇華せし美しき魂の詩である。

 
 今人に武士道無し


  サラリーマンにして忠誠を誓わず    

   テレビゲームの中で勇敢に生き

    犠牲なりしものを負け組みと鼻で笑ふ。

  信義など劈頭より無く

   廉恥の言葉すら存ぜず

    礼節を軽んず。

  名誉のみを貪欲に欲し

   質素を恥辱とし

    情愛は与えらしだけのものと信じて与えず。


   即ち是、古の日本人よりもっともかけ離れし

   悪しき当代人たちの退廃せし悲しき魂の詩である。


  いざ、誇り高き日の本の同胞

   この詩を踏み越えて、古き先人の屹立す

    秀麗なる高みを望む。


自由詩 武士道 Copyright 侍フィクション 2006-11-15 17:34:35
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