負の歴史は終わらない…
電子ノ猫人

チャット医者も細かいことを言わないからどうしようもない
イジメ
他人を虐げ、自身の安定を図る行為は実に卑しいものだ。
そしてイジメによっての自殺がまた浮上してきている

そう、「また」だ

私は色々な人からいじめられて来た
生徒もそうだが先生からもいじめられて来た
けど昔はまだ無邪気だった、イジメという概念すら頭に無く「遊び」として捕らえ、孤立も「偶然」として捕らえていたからだ

だが、月日は心を成長させ明らかに自分が「鴨」として感じ始めたのは3,4年の頃である。
中学校ではない、小学校のだ。
当時も今と同じように自殺についてのニュースが上がっていた、そして私はある行動に出た。

「自殺する事で(いじめられている事を世間に)知らしめてやる」

今思えばこれほど馬鹿なものもないがやった後も馬鹿らしく思えた。
所詮このようなことをしても「いじめてきた奴らに変化は無いだろうな」と薄々気がついたからだ、その極めつけとしてその一人が私にとどめを刺そうとばかりに突き落とそうとしたからだ。
それから何度か死を選ぶ事を考えたが、これはそんな気ではなく単純な「逃避」である。
その後私は転校したが結果は同じであった。(ほんの少しは収まった事だけ追記する)

中学になり、それは留まらず加速し続けた。
毎日のようにやられ続け、逆にやり返したこともある。
一方的にやられた事により一週間入院した事もある。
やったらやり返すがやっても無意味に変わり、そしてやったらやられるへと心境が変わっていった。
その環境下で私の心は壊れたか捻れたのかもしれない


親に相談し、手助けをしてくれた事もあったが総じて逆効果だった。 何かあった後は必ず状況が悪化していった。
最後の方は先生と話をした直後にリンチを受けた。
そう、先生に対しても同様だった、それどころかいじめた方を庇った為私は先生に対する信用さえも地に投げ捨てた。
今でも私の中では先生とは「金のために働き、地位の為ならどんな事だってする卑しい職」と思っている。
無論私は年上の人に対しては尊敬の念を以って対応しているが、「先生」の肩書きが付くだけでそれは一蹴される。 振舞っていても所詮は先生、良さそうな顔をしていても根は腐っている、そう思えるようになってしまった。

未来も無く、学校に行く事すらの意義もわからず、それでも時間が流れるままに起き、学校へ行き、いじめられ、帰り、寝る それを繰り返していた。
周りを全て敵とみなし、誰も寄り付かせず、触りもしない
親も弟も何もかもが憎く、自分の弱さが不甲斐無く
家で暴れ首を絞め、シャープペンシルで自傷し、彫刻刀を胸や脈にあてがっては躊躇う事もよく行った。
自分が壊れて行く様が良くわかる。自分のことは自分が一番わかるのだ
そしてネットの世界へ逃げた。現実の世界だけではもはや限界に達していたからだ。
毎日ネットに明け暮れ、顔のわからぬ相手との会話*1が日常の一部となりつつあった。
その影響もあるのか私は言葉がうまく出ず、代わりにキーボードなどでタイピングをするとスラスラと出るような始末になっている

そして高校の後半になり、ようやく終息にたどり着いた。
掘り返してみれば幼稚園から約14,5年だろうか もうすぐ成人する身ではあるが余りにその期間は長すぎた。
その中でもたった「3年」という月日の中で、自分の性格は一変し、後遺症のようなもの*2に今も悩まされ続けている。

今日も、明日も、明後日もどこかでいじめが起こる
イジメは人の心に不快感が存在する限り終わらないのだ
仮にいじめていた奴が止めたとしても今度はいじめられていた奴が弱者を探し、いたぶり始める。
私もまた、弟に同じ事をしてしまった時期がある。
親に手を上げる事もあった
恥ずべき事の概念すらもう区別が付かなかった
ただ

「ヤツラを殺したい」 「この苦しみを理解するためには同じ痛みを与えるしかない」

それだけだった。

今も過去を思い出してはトラウマや後悔にさいなまれる。たまに薬を飲んではいたが最近は飲むのも嫌になってきた
「過去の記憶が消せるのであれば交通事故にあってもかまわない」 ただただこの言葉に尽きる、再構築は難しいがトラウマからは解消されるだろう。 そのトラウマさえなくなればいいのだ。 そうすればまた歩む事ができる、進む事を恐れず新たな道へ行ける。
行きたいが行けない、もう一度やってみたいが出来ない。 それが現状である。

私はいじめられているものに対し何も言ってやる事はできない。対処法が尽く間違っていたからだ。
だが、いじめている者に対してなら少しは言ってやれるかもしれない
「お前たちのやったイジメによって、やられた奴だけでなく家族、親戚、知り合い、全員の人生が狂うのかもしれない。 その狂いをお前は治せるのか?」と


*1 チャット
*2 医者も細かいことを言わないからどうしようもない



散文(批評随筆小説等) 負の歴史は終わらない… Copyright 電子ノ猫人 2006-11-12 03:56:29
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