青色銀河団

ツユクサのおいしげる
野に生まれた
子供たち。
たのしげな声。
銀河やら
星雲やらが
わきたち
ひとしきり
銀色
橙色などに
燃えたあと、
ことしも
夏は
去ってしまった。

まちに
しみこんだ、
水の音をきく。
きみは、
一艘の舟であるか。
あるいは
世界の
海原を
はるかに
とぶ
一匹のアシナガバチであるのか。

空は、
気層は、
記憶領域の
一部であって、
少年は
柘榴の
かなしみ。

ポケットから
こぼれおちた
種の
いくつかは
虹となって
東の空を
染めた。




未詩・独白Copyright 青色銀河団 2006-11-07 00:08:09
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