父と奄美と追憶と
まほし

砂糖黍畑を走るおさな子はいつかのわたし汗まで甘い




エメラルドグリーンは父がちゅら海を恋うる口ぐせ目じり細めて




「白百合は雑草だった」と言う父の故郷奄美は千キロ先に




アメリカのチョコがお婆の味でした占領された島のなごりで




父親の背を越えふいにふりかえる肩車から見上げた空を










短歌 父と奄美と追憶と Copyright まほし 2006-11-04 08:47:44縦
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