10月13日、金曜日
し ん

木枯らしの吹く寒々しい秋へと一歩、足を踏み出しましたね



この“秋”と言う季節は何処か寂しく

追憶や追懐の気持ちが大きくなることでしょう



外の微かな気温差によって心も更に敏感に、その温度差を感じとるのです


晴れの日


周りの青々と茂っていた花々や樹々もいつの間にか枯らし、見上げる空の大きさが格段に広がっています



“目”と言う自分自身のレンズには紅葉した葉や、もしくは裸になった枝が隅へ映り込み


そして空の青さが痛いくらいにレンズへと侵入し、反射して脳裏へと焼き付きます




雨の日


梅雨時とはまた違う、僅かに透明に感じる水温の下がった水玉が空から落ちてきます



それはあなたのレンズに映りそして侵入し、反射しては脳裏に染み込んで下へ下へとあなたの心を潤わせたり、濁したりします




暖かさと寒さの重なる秋





向き合う機会が増える季節



小さな変化に敏感になりながら


あなたを、
見つけ出してください


未詩・独白 10月13日、金曜日 Copyright し ん 2006-10-13 23:16:54
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