ねんど
つめきり

溢水の、細胞ははがれやすさに 
幾度となく   さざ波は
ついて はなれ 
たい
鶴がいなくなった
あとと、折紙

錯綜するりんかい線が と 
自由自在に満たされた溢水の頭上
絵 帆が
上空を描く

 何層も
吻合部を、押して
大海の分圧を逃れ
     る      肋骨ががい骨を
外し
こぼれ た 歯 
立ちあがる弧尾を追って
 たたかう」さかな 通過する
外灯、を
ねじれたまま空中てんかいし
また足下に青が転 ガり
転びまた    
泳ぐ、さざ波ごとに
揺レる体表 まとわりつくたくさんの眼に
光   
、が
 ひしめく
もう<無い  見せきれない   鱗が
前後 創傷「が くらい深海のやわらかい孤独
四つにおりたたみ
とう 
とう 
ただ飲みこんだ未知の泡沫ご
とにあぶれ


未詩・独白 ねんど Copyright つめきり 2006-08-10 18:44:52
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