人の会話
あおば



会話は
なんで成立するのか
ボエケットの帰りに考えた

共通の認識があって
共通の感性
共通の世界に住んで
穏やかな気持ちで居れば
ことばは要らない

迷惑な三角帽子
巫山戯た二本差しの
お侍
いざ鎌倉と馬飛ばす
馬の蹄が割れている
痛いと言えない馬たちが
とまどいの色を見せるとき
ピシリと当たる細い鞭

それから始まる
ドタバタ喜劇
見ているのはお客さん
演じるのは
馬の顔した
役者さん
アドリブだらけの
素人芝居
会話が尽きたら
飛ばされて
天井板を突き破り
月の御殿に落ち着いて
かぐや姫と話してる
京の都は七夕の
願いを込めた
短冊を
月の台に飾ります。





未詩・独白 人の会話 Copyright あおば 2006-07-26 21:34:26
notebook Home 戻る  過去 未来