打ち切られる命−こころを分けてください
月音


 打ち切られる命の値段は、いくらなんだろう。

 「リハビリテーション打ち切り問題に対する反対ネット署名」
      http://www.craseed.net/
 

 僕らは、世の中が見えているようで、案外、驚くほどいろんなことが見えていない。
風邪を引いて、熱や咳に苦しめば、その時ばかりは健康のありがたさに気付いたりもするが
三日も経てばけろりと忘れて、五体満足が当たり前になる。
 家族や身近な人に障害をもったひとがいれば、違うだろうが、多くの人にとって
自分が、家族が、愛する人が、手足が動かなくなり、話ができなくなり、食事が食べられなくなったり
そういうことを、実感として想像するのはとても難しいことかもしれない。

 でも、ほんの少しだけ、考えて欲しい。

 今回、そんな人たちへのリハビリテーションが医療制度改革で、180日限定となった。
脳卒中になって、事故にあって、残った障害に対して、最大でも6ヶ月しかリハビリテーションが受けられないのだ。

 「少しずつよくなるから、地道にがんばりましょうね。」
という言葉は成り立たなくなった。

 世の中は、そういうことが罷り通るようになったということだ。
 そして、大部分の人はそのことすら知らずに、過ごしていって、いざ当事者になって驚かされるという仕組みだ。

 えらい人の話は、いつもどこか分からなくて、
私達が思い知らされるのは、いつもそれは黙って受け入れなくてはならないという結果。

 ネット署名にご協力ください。
 ほんの少しだけ、あなたの心と時間を分けてください。
お願いします。

 「リハビリテーション打ち切り問題に対する反対ネット署名」
      http://www.craseed.net/


 この問題に真正面から、進みつづけている人がいます。
「CRASEED Rehablog(Dr Domen's Blog for medical rehab)」
     http://blog.goo.ne.jp/craseedblog


 


散文(批評随筆小説等) 打ち切られる命−こころを分けてください Copyright 月音 2006-06-04 22:54:52
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