EMOTION
腰抜け若鶏
感情的になるのは恥ずべき行為だと思っていた。
誰かを嫌うだとか、悪を決め付けるだとか。
そうやっていつも遥か高見から見下ろしていた。
いや、見下していた。
けれど今、俺の胸に宿る確かな感情。
悪を憎む気持ち。
この気持ちを相手にぶつければ、この高ぶった気は収まるかもしれない。
しかしそれは一時的なもの。
ため込むにはあまりに大きすぎる力。
だから、
この気持ちをすべて可能性に賭けよう。
この力を利用して、悪がはびこる事さえできない高みへと飛んでいこう。
散文(批評随筆小説等)
EMOTION
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腰抜け若鶏
2006-06-01 10:18:53