SW後談
ジム・プリマス

 1ベイダー卿の苦悩 

 ベイダー卿は今日も一人虚しく痛む頭を抱えて考え込んでいる。ルキノ・ビスコンディとは私の名前ではないはずだが、私の名前のような気がするのはなぜだろう。今日は日が悪いようだ。考えるのはやめよう、と独り言を言いながら、ベイダー卿は銀河帝国のゆく末に思いをはせる。やはり人頭税から子供は外すべきか、帝国軍の人件費の値上がりをどう抑えるべきなのか、それをなぜ私が一人で考えなくてはならないのか、それすら分からないベイダ卿は激しい頭痛に顔をゆがめながら、浅い眠りに付く。明日こそ、銀河遊説に終わりを告げ、このスーパーデストロイヤー号から降りて、休暇が取れることを心の底から祈りながら。

2マスター・ヨーダーの独り言

 タートゥインではダース・モールとチェスをしているオビワン・ケノビーがダース・モールがトイレに立っている間にチェス盤を百八十度回転させている。これではどちらも勝つことが出来ないのは当たり前だ。その有様を見ているヨーダー師はあきれ果てて開いた口が塞がらない。この手でオビワンは三時間もダース・モールを引き止めている。いくら年老い、スピリチャルとなっても、そこまでしてチェスの相手をさせたいものかと、ため息を漏らしながら、ヨーダー師はつぶやく「オビワン・ケノービー、お前はまだ若く、未熟だ。」この歳になっても、こんなに負けにこだわるのは彼の師であるクワイ・ガンジンが若死にしたのが原因に違いない。

*この話もフィクションかも知れません。




散文(批評随筆小説等) SW後談 Copyright ジム・プリマス 2006-05-31 00:12:50
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