あたりまえのようで、そうでないようなこと
竜一郎
「しっかりするのは、むずかしい。」
と、シェリル・クロウの
「Hard to make a stand.」という曲中で
連呼されていた。数年前に聴いてから、
久しく忘れていた言葉だ。
しっかりするのは、むずかしい。本当に、そうだ。
わたしは、しっかりしているか、そう自問しない限りは
しっかりしていない。そう思われる場合が多々ある。
スーザン・ソンタグさんが
「自己検閲」することを忘れないようにしなさい
と本で語っていた。『良心の領界』(NTT出版)
の「序」において。
愚かになるときが、一刻たりとも挿し挟まらないように、
自分を見張りつづけること。それは、難しいことだ。
しかし、すべてのひとが、愚かになる可能性を持っている。
だからこそ、「しっかりするのは、むずかしい。」